フィーネと園神凛祢の目的を共有した5人。
今を生きることに意味を見出す七海たちは、<凶禍楽園>のコアの塔へと向かう。
しかしそれを妨害するスピリットスマッシュに、足止めをされてしまう。
その時、<
スピリットスマッシュを彼女たちに任せ、5人は塔へと向かう。
《黒幕side》
<
「……奴らの世界からの救援……余計な真似を!」
「性質的にミカエルかな?でもまあ、世界を超えるなんて無茶をしたんだから、しばらくは手を出せないと思うよ?」
「ふん!ならばさっさと奴らを叩き潰し、<凶禍楽園>を起動させようではないか!」
「「―――そうはさせるかッ!」」
一組の男女の声が響き渡ると同時に、ブラッドと凛祢の背後の床が轟音と共に爆発した。
「やっぱり君たちはくるよね」
「ついに来たか……」
粉塵が晴れるとそこには、七海たちの姿があった。
《七海side》
スピリットスマッシュをセレナたちに任せた私たちは、<凶禍楽園>のコアである塔に到着した。
ただ、中は長い螺旋階段になっていて、普通に上るんじゃ間に合わないので床をぶち抜いてきたのだ。
「我々の尊き理想を理解できぬ者たちよ。ここでつぶしてやろう!」
「上等ッ!あんた達のくだらない計画は、私たちがぶっ潰す!」
何の前触れもなく、私とフィーネがぶつかる。
「ナナ姉え!?ああもう!勇、そしてお前!園神凛祢を頼むぞ!」
「ハァ!」
「ふんッ!」
私とフィーネの戦闘にキャロルも混ざり、2体1となるけど油断できない。
《ドリルクラッシャー!》
「消えろッ!」
「グァ!」
「ガッ!」
フィーネはドリルクラッシャーを取り出し、私たちは斬撃を食らって吹き飛ぶ。
「貴様ら程度に、我が悲願を邪魔できると思うなぁ!」
「……何が悲願だ……身勝手な理想を押しつけておいてッ!」
「オレたちはな、お前のような奴が大っ嫌いなんだよ!」
思えばネフィリムの変異体……アークゼロもそうだった。アイツは歪んだ悪意で、身勝手な結論を導きだし私たちを滅ぼそうとした。
そんな押しつけは私たちにはいらない。私たちの幸せは、私たちで決める。
決意を胸に秘め、私はクラッシュブースターを取り出して、スクラッシュドライバーにセットする。
《チャージ!》
《オーバーグリスゥ!》
「心火を燃やして……ぶっ潰すッ!」
《オーバーチャージィ!》
私を覆うようにガラスの筒「ケミカライドグラス」が形成され、スクラッシュドライバーのプレス部分を模した『クラッシュプレス』が、ケミカライドグラスを挟むように展開される。そして、ケミカライドグラスの中がマグマのような煮えたぎった液体で満たされていく。
《限界ブレイクゥ!激熱突破ァ!オーバーグリス!》
《ウラアアアアアアア!》
クラッシュプレスがケミカライドグラスを勢いよく挟み込み、粉々に破壊する。中の液体が溢れだし、ぼこぼこと沸騰した液体が爆発し私の姿をさらけ出す。
「仮面ライダーオーバーグリス。心火を燃やして……行くぞぉぉおお!」
「ハアアッ!」
《JACKING BREAK!》
「ヌゥ!」
キャロルがフィーネの周囲に火柱を立たせて牽制し、私はブースターを起動させ低空飛行で接近する。
スチームパンツァーを振るい、フィーネを攻め立てる。
「オオオオッ!」
「ヌァッ!」
「グゥ!」
フィーネは触手を無茶苦茶に振り回して、強引に私たちを吹き飛ばした。
「崩壊していない世界でのうのうと暮らす貴様らが、何を背負う!あまねく人間たちの理想を叶えようとする私の決意が、何故わからん!」
「決意……はっ!よく言うよ!」
「なに!」
「ならなんで!貴女は精霊の力を使おうとする!?この世界の文明を発展させてきた貴女が、何故
「…………」
私の指摘にフィーネは黙り込む。
そもそもの疑問はあった。この世界の文明を発展させてきたのは、彼女が巫女として神の声を聞いたこともあるだろう。だけどそれ以上に、彼女の優秀さもあるはずだ。なぜなら、この世界がほろんだ後も、フィーネは研究を続けていたのだから。
「貴女は何を目指している?本当の目的は、一体なんなんだ!」
「……クックックッ…ハッハッハッハッハッ!!」
さっきからずっと黙っていたフィーネは、顔を上げたと思ったらいきなり笑い出した。
それはまさしく狂人のそれであり、私たちはこの瞬間確信した。この人には裏がある、と。
「まさかそこまで知られているとはな……お前たちの言うとおりだ。私にとって、すでに死んだ者の願いなどどうでも良い!」
「貴様ぁ……」
「凛祢のヤツは、使命とやらを果たすことにしか興味がないようだしな。ならば私が、<凶禍楽園>の主となり全ての平行世界を総べて見せようではないか!」
全ての平行世界の支配。それがフィーネの本当の目的。
一度は世界の復興を志し、果てしない時の中で彼女の夢は歪んでしまったのだろう。
「……なら私たちは、貴女の歪んだ夢をぶっ潰す」
「やって見せろ、小娘どもがぁ!」
「「ウオオオオッ!」」
私たちは彼女の危険な思想を止めるため、己の全力で彼女に攻撃する。
「ハアッ!」
フィーネの左手を掴んで逃がさないようにして、何度もスチームパンツァーを叩きつける。
拘束を強引に解かれるも反撃を躱して、ケリをお見舞いしてやる。
「グッ!」
「貴様のようなやつを放っておけない!」
『平行世界にだって、必死に生きているやつらがいる!貴様の身勝手に巻き込ませるわけにはいかない!』
《JACKING BREAK!》
キャロルが放った斬撃は火の鳥の形になり、フィーネはコブラ型のエネルギー体を放つ。
火の鳥とコブラがぶつかり合い、激しく拮抗する。
しかし、キャロルの火の鳥がフィーネのコブラを打ち破り、フィーネを吹き飛ばした。
《ブーストアタック!》
「オラァ!」
「グァ!」
高速で接近した私は、フィーネを打ち上げる。
そして、スクラッシュドライバーのレバーを下ろし、キャロルはプログライズキーを押し込む。
《オーバーバースト!》
「「ハッ!」
私たちは同時に跳びあがり、フィーネを挟み込む形でキックを放つ。
《バーストフィニッシュ!》
《サウザンドディストラクション!》
「「ハアアアアアアアッ!」」
「グアアアアアアッ!」
私たちの必殺技を食らったフィーネは、変身が解除されなかったものの床に倒れこんだ。
「はぁ…はぁ…はぁ…よし……!」
「やったか…!」
フィーネを倒したことに喜び合う。
勇君たちの方を見れば、向こうも終わったようで、向かい合って何か話していた。
全てが終わった。そう思ったことで気が緩んでしまった。
私の視界の端を何かが通り過ぎていき――――
――――園神凛祢を刺し貫いた。
勇君視点もこちらから!
タク-Fさん投稿「マジで……この世界!?」
https://syosetu.org/novel/234619/
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次回予告
やっとのことで、それぞれの相手を倒した5人。
しかしその瞬間、フィーネは驚きの手に打って出る。
決戦の時は、今訪れる。
次回もお楽しみに!
何も言わずに選んでください
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ゲーマーキャロルちゃん
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原作開始前に命題に気づいたキャロルちゃん