異世界転生したらTSさせられて結婚してました!?は?まじ???   作:すやき

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大乱闘にマイクラが参戦しましたね
そろそろFGOがどこに向かっているのか分からない今日この頃、
今月初めての投稿なので初投稿です



潜入とかダンボールが欲しくなるな

 

敵の制服を強奪しなりすますことにしたアーベントとナイフを装備した俺は堂々と通路を歩いていた。

アーベントが言うには下手にキョドキョドするよりいて当然ですが?って顔をしていた方が紛れ込めるんだと。

別に知らなかったし知らなくていい知識だったなー。それかもっと平和な時に知りたかったよ俺は。

アーベントのおかげで俺は無事でいられているんだから感謝しなくちゃだ。

俺たちはいま敵の本部、もしくは捕虜のいる場所に向かっている。

あらゆる施設にロックがかかっているということは部屋にいた住人はそのまま監禁、職員は下手なことをされないように管理のしやすい部屋に固められているはず。

もっともここまでの規模の相手でなおかつ目的が人攫いだった場合すでに敵艦に攫われてしまった人もいると言うことだった。

計画性の高い相手の場合狙うのは妊婦、次に子供。もし突発的なものなら根こそぎも有り得る、らしい。

……胸糞悪くなるが、転生前の世界でいわゆるオタクだった俺もなんとなくだが理解できる。妊婦は孕むことの出来る雌の証であり腹の中には次の資金となる赤ん坊が入っている。

もし女性を売るとしても赤ん坊を産ませた後に売れば手元には次の資金源が残る。まさに一石二鳥だろう。子供もそうだ。弱い個体は扱いやすい。

あぁ嫌だ。こんなことを考えついてしまった自分の思考に反吐が出る。一気に頭が痛くなってきた。

元の世界ではラノベ何かの中にしかなかった[ぼくわたしのかんがえたさいきょうのやみせってい]みたいな考えがここでは普通に有り得ることなのだ。

 

そしていまの俺はさしずめ対抗虚しく捕まってしまい、今から収容されようとしている哀れな奴隷役だった。

そしてアーベントは俺を捕まえた男役。

捕虜の居場所に目処が立っているらしきアーベントに大人しくしおらしくして着いて歩く。

一応目的地を目指しつつ歩いていると、向かいからアーベントと同じような顔の隠れる装備をした男がやってきた。

 

「おつかれさん。そいつはどうしたんだ?」

 

「ああ。これは持ち場の近くで見つけたんだ。今から届けるところだ」

 

「そうかい」

 

「ところででどのくらい集まったか分かるか?場所は足りるか?」

 

「あ?大丈夫じゃねーの?2船団いるんだ、足りないってことはねーと思うがね」

 

「そうかならよかった。……それなら、そっちはどうだった?こちらは退屈でな」

 

「俺ん所ぉ?同じくらいじゃねぇの?地球人は怯えて扱いやすいしな。

あーでも、あれがあったか。なんでも俺たちに散々煮え湯を飲ませてきたあの化け物がここにいるらしいぜ。もっとも、まだ見つかってないらしいけど」

 

「それは……楽しくなりそうだな。情報ありがとう」

 

「おう、お前も頑張れよ」

 

 

今の心中を10文字以内でどうぞ。

ピンポーン!はいっキサラくん早かった。

 

スゥーーーー(深呼吸)

 

はぁ??????!

 

いやまったく何が起きたのかわからん。

敵と遭遇して?アーベントがほがらかに談笑を始めて?さらっと情報を抜いて?え??

その話術はどうしたの??知らないよ。

俺はもうアーベントが分からねぇよ。

童貞で口下手のお前はどこに消えたの?戦闘も侵入も出来るとかカッコイイとか、そんなギャップ萌えはいらねぇんだよなぁ!!

 

クール、クールに行こうぜキサラちゃん。今は大事な潜入任務の途中だぜ。

そう、立っている敵の数も多くなってきていよいよ人質の収容場所も近いようだ。

俺も少し緊張して動きがぎこちなくなってるがそこはあれだ、怯えてる演技ってやつで見逃してくれ。

ん?一際厳重そうに左右を守られてる扉が一つ、アーベントにも目配せされた。あれが目的地ね。

 

「止まれ、要件を言え」

 

「持ち場の近くにこいつがいたから連れてきた」

 

「……分かった。さっさと入れて持ち場に帰れ」

 

呆気ないほどあっさり通してくれたな。ちょっとセキュリティガバじゃない?大丈夫?

もしかしたら罠だったりするんじゃないかと怖々扉をくぐるとそこは、結構広い空間だった。

シャンデリアや精密なさ行くの施された飾り細工が施された壁。内装はちっちゃいパーティーなら出来そうなものだ。多分大人数入れるって設計的には間違ってはいないけど、人質を入れる檻として使うのは用途的に間違ってるよな。

こんなことに使うためにあるんじゃないのに何も出来ないのは悔しい。

 

「とりあえず、ここにいてくれ」

 

アーベントが小声で耳打ちする。うん、分かってる。

 

「アーベントも……その、がんばって、ね?」

 

「……ああ」

 

周りのヤツらに勘づかれないよう小さな声で応援して、余計なことは言わずにその背中を見送る。

そうしてアーベントが出ていって人質だけになった部屋で、1人でただ突っ立っていた。

ふと視線を下にして手のひらを見る。僅かに震えが走るその手をぎゅっと握りしめて胸の前で祈るように組んだ。きっと大丈夫。だってアーベントはあの、戦場の悪魔って呼ばれてるんだから。

……あいつが安心して戦えるように、少しでも役に立たなきゃいけない。

言われたことはちゃんとやる。それって人として当然の事だよな。

 




(擬似的に)捕まってしまったとかTS主人公可愛いよなー!!
アーベントは不思議と敵方の装備が似合う王道系主人公にはなれない人です。どっちかというとダークヒーロー系。これから暗い過去を捏造していきます


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