異世界転生したらTSさせられて結婚してました!?は?まじ??? 作:すやき
役所で書類を提出すると、奥からでてきた役人に案内され、役所裏の発着場に連れてこられた。
隣を歩くやつとはお互いに無言のまま促され、待機していた宇宙船に乗り込めば直ぐに扉が閉まり、そのまま飛び立ってしまった。
仕方ないから探索がてら周りのものを見ていれば、じぃっと視線が刺さる。なんだか居心地悪くなって手に持ったグラスをテーブルに置くが、まだ視線は俺から離れない。
ここには俺以外にあと一人しか存在しないから必然的に犯人は分かってしまうのだが、不快だからやめろとも言えない。
べ、別に怖いからじゃないんだからな。ただ無言でこっち見てくるのはやめてくれよ……
えぇい!ままよ!とヤケになって俺もやつを睨みつけてやると、一瞬視線が交わって直ぐにそらされてしまった。
はぁ?そっちからやってきたのにそーゆー態度ですかそーかそーかふーん。
なんて心の中ではムカつくヤローだなとか思ってるけど表には出てないぜ。俺は品行方正な男だからな。無言で見てくる失礼なやつとは違うんだよ。
そうして勝手に俺が声なき攻防を繰り広げていると、いつの間にか船は目的地についたのか、少しの揺れとともに扉が開いた。
「お待たせしました。ここがこれからお二人が共に過ごされる所です」
宇宙船が降り立ったのは、めちゃくちゃ豪華なザ・超高級マンションといった外装の建物の前だった。そしてこれまた教育の行き届いているといったふうな案内人がピカピカしてて、綺麗な中を案内してくれる。
「ここは外に出なくとも大丈夫なように各種娯楽施設や飲食店、図書館などが完備されています。欲しいものがある場合スタッフに言いつければできる限り入手致しますので、お二人はどうぞごゆるりとお楽しみください」
粗方の案内が終わり、最後ににっこり笑って部屋の鍵を俺に手渡したスタッフは、足早に去っていく。未だに一言も発さない男と2人きりにされるのは心細いから、出来ればいかないで欲しかった。縋るような目で見ても、視界には遠ざかる背中しか見えない。
仕方ない、とりあえず部屋に入ろう。
ため息ついて、ドアの横にあるカードリーダーに鍵をかざす。あっさり開いた鍵はオートロックなので、締め出してやりてぇとか考えるのは中々に残酷なことだが、可愛いものだと思う。
というかなんで鍵1個しかくれないんだ?四六時中一緒にいろってこと?……まじでそのまんまだった。
部屋の中にある机の上には、どーんと乗った分厚い冊子と薄っぺらいパンフレットが綺麗に並べられていた。俺がパンフレットの方を取るとやつは冊子の方を取り、どちらからともなく唯一ある2人がけのソファに腰掛ける。もちろん人一人分くらいの距離はあるが、近くないか?部屋の内装をざっと見ても、なんか近くない?確実に入れたヤツらの距離(物理)が近くなるように出来てやがる。これは寝室を見るのが怖い……
俺は最悪の想像をしてしまう前に気を逸らすためにパンフレットを読もうとした。したけど、目に飛び込んできたあまりのバカバカしい言葉に呆れてしまった。えーと、
『当施設ではご利用される皆様に快適な生活をご提供致します』
『より良い子作りのためのワンツーステップ!』
『気になる性の悩みQ&A』
『あらゆる性癖に対応致します!ご相談は○○○まで!』
ふっざけんなよ!!!
手の中の紙束を投げ捨てたくなる衝動を必死に抑える。
ここほんとに政府が管理してる施設なのか?真面目に?本気で?それともこのパンフレットがぶっちゃけすぎてるだけなのか?
隣のやつをちらりと見れば、真剣な眼差しで分厚い冊子を熟読しているようだった。ちょっと覗きみようと、すすすっと後ろに回る。だけど頭が邪魔でよく見えない。
あーもうちょっと右に…ちょ!捲るなよ!
仕方ない、背伸びすると少し前屈みになりやつの顔と俺の顔を近付ける。今まで無反応だし平気平気。
そう思っていた時期がありました。
慣れない女の体に距離感を誤ったのか、俺のナイスバディ(笑)がやつの背中に押し付けられてしまった。効果音をつけるなら確実にむにゅ、だな。マシュマロのような感じ。それくらい俺のおっぱい(人工)は柔らかいぞ!
これで俺についてなきゃ惚れてたね。
それで俺の胸がやつの背中に当たったらどうなったと思う?
正解はめちゃくちゃ素早く距離を取られた。
あれはそう、一昔前に流行った背後に置かれたきゅうりに驚く猫ちゃんのようだった。実物は猫ちゃんなんてもんじゃなくて狼みたいなやつなんだけどな?ケッ可愛くねえ。
とゆーかこの反応、ははーんさてはこいつ童貞だな?
なるほどなるほど。俺みたいな美女(美少女)は軍にはいないから、照れて無言だったんだな?その気持ち分かる。これで今までの無言の意味が分かった。特別に許してやろう。
今の俺ってまじでパーフェクトな美女(美少女)だもんな?
おっぱいは…ちょっとばかし小さいけど美乳だし肌も張りがあってつるつるで小柄な身長は抱き締めたくなる。顔は言わずもがな美女(美少女)って感じ。この年齢不詳感がマニアにはたまらないね、知らんけど。
髪だけは自前だけど、他は政府お抱えの医療機関で整えられたまさに完璧な美女(美少女)だからな!
この美貌にひれ伏していいぞ!しない?あっそう。
そんな童貞くんはまだ距離を取ったままだったので、俺はこの体を最大限有効活用して上目遣いで話しかけてやる。こいつには俺が男だった事が知られてると思うから、そんな元男が上目遣いなんてただ気持ち悪いだけだ。せいぜい気持ち悪がって俺に手を出さないでくれ。
女になって3日でママになりたくねぇ!
主人公
名前がまだ無い
相手を童貞とみなして調子に乗った
後で分からせが来るかもしれないし来ないかもしれない
相手の男
童貞ではない(ネタバレ)