異世界転生したらTSさせられて結婚してました!?は?まじ???   作:すやき

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始まったオンライン授業が面倒な今日この頃

不定期ながら続けようと思ってます


こちとら女の子4日目ですよ??

俺はこれ以上頭がおかしくなりそうな空間にいたくなくて部屋から飛び出した。

 

うううっ…これから一緒に住むやつもやばくて働いてる人もやばいって詰んでね?

 

ぜひぜひ息が切れるまで走って曲がって、現在位置がどこか分からなくなるまで遠くに行った。

てかここ広すぎんだよ!迷った!

 

「ここどこ……」

 

「ここは第3居住区中央、自然解放区域だな」

 

「そうなんだ……ぇ、うわっ!いつの間に!」

 

ガラス越しに植物が生い茂る公園のような場所を眺めながらぽつりと独り言を呟いたつもりだったのだが、何故か後ろから返事が返ってきた。

ごくごく自然にその返答を聞き流したのだが、何かが引っかかり後ろを振り向くと息一つ切らしていないアーベントが立っていた。

 

「お前が飛び出してからずっと着いてきたが、気付かなかったか?」

 

「え、えぇ…そうだったんですね」

 

「ああ、鍵もひとつしかない。俺が居なければ部屋にも戻れないならな」

 

あー鍵、ね。すっかり忘れてたけどそれは有難いわ。いや、でも、引くわ。

ずっと無言だったの?

俺ががむしゃらに走ってる間ずっと無言で着いてきてたの?

はっきり言っていい?きもい。

でも俺は大人(こいつよりは年上)なので頬を引きつさせながらも微笑んでやった。

俺のお淑やかな演技に刮目しろ!

 

「それはそれは、ありがとうございます。

では……えーと、そう、せっかくですしここら辺を見て回りませんか?

ここには来たばかりですので環境を知るというのも大事かと思います」

 

「ふむ…それも一理ある。ならば共に行こう、地図は全て覚えている。安心しろ」

 

「頼もしいですね」

 

部屋に戻ったら直ぐにセックスが始まるかと思うと嫌すぎて、でもこいつと一緒にいなきゃいけなくて。

天秤にかけてアーベントを誘った方が何倍もマシだと半ばやけくそで誘えば予想外に食いつき施設を見て回ることになってしまった。

うわぁ緊張して鳥肌立ってる。

泡立った腕を擦りながらアーベントの後ろを歩く。時折振り向いて俺が着いてきているか確認する姿はまさに"いい男"だ。

 

 

中央自然解放区域から始まって、レストランやショップが立ち並ぶ区画を見て回る。

普通のスーパーの隣にスポーツ用品店からはてはアクセサリーショップ、専門店などがごったに並んでいて、見ているだけで楽しめるだろう。ここが普通だったらな。

 

お互いに無言のまま一通りぐるりと施設を回って、入口のところで立ち止まった。

ちくしょう、アーベントのやつ何が地雷かも分からないから手の出しようがない。

話題の振りようがないから無言でいるしかない。相手は何考えてるかも分からない。

チラホラと見えるかわいい女の子やおキレイなお姉さんがこっちを引いた目で見てくるのに泣けるぜ。ん?男?知らんな。

 

このままここに居続けるってのも座りが悪い。

さてどうしようか、と思って「あの………」と声をかけたところで空気を読んだ(?)腹がグゥ〜と鳴った。

 

 

──う、ぅわあぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

声には出さずに内心で絶叫する。

触れなくとも分かるくらい顔が熱くなる。アーベントの方から見れば耳まで真っ赤だっただろうな。

謎の脂汗が背中を伝たって気持ち悪い。

アーベントの視線が咄嗟に伏せたことで丸見えのつむじに刺さる。

羞恥心が悲鳴を上げていつの間にか理性はかなぐり捨てられていた。

俺は衝動的にアーベントの手を取って屈ませるとその顔面に向かって「忘れろっ!」と叫んでいた。

 

そこからどうしてそうなったのか分からないが、俺は今アーベントと知らない人2人と一緒にご飯を食ってます。

 

いや、時は数十分前に遡るんだ。

 

俺が自分でもびっくりな異様な行動力でアーベントに忘れろくださいしてから、何故かアーベントの挙動がバグりだした。

いきなり動きがギクシャクしだして、目線もうろうろと泳いでしまっている。

俺は腹の虫の羞恥心とアーベントの行動が分からなくてしばらく呆然としていると、突如手が潰れてしまうんじゃかいかってくらいの力で握り潰されて、手のひらの骨が別の意味で悲鳴をあげたのが聞こえた。

 

「い゛っ、つぅ……!」

 

普通のリーマン、まして今や美少女の俺に痛みの耐性があるなんてこともなく、普通に美少女がしなさそうな呻き声を上げてしまった。

その声にはっと我に返ったらしいアーベントは手の力を緩め、離す。

大きくて硬い手が離れていくと握られていた箇所が見えてくる。そこは白い肌とのコントラストがエグいくらい赤くなっていた。

ぶつけたとか言い訳できないくらいベッタリとついた細い腕を一周する痣は時間が経てばグロい色に変わるのだと分かるものだった。

 

「す、すまないっ……」

 

アーベントの方も俺のあまりの脆さは予想外だったようで無表情が嘘のように焦り顔だ。

上から覗き込まれるが冷や汗の滲んだ顔はあまり見られたくないな。

 

俯き黙っているとアーベントは手の痣を確認しようとしたのか1度目よりか優しく触れてくる。けど触れられた瞬間びりっとした痛みがはしり、アーベントの腕を振り払ってしまった。

 

「……っ、」

 

「あ…その……」

 

腕を振り払われたアーベントの顔は一瞬だが酷く悲しそうで、俺に非はないはずなのになぜだかとても心が痛い。

そんな顔させたかったわけじゃないのに……。

普通なら出会ってまだ一日も経ってない相手に怪我させられてもっと怒ってもいいはずなのに、アーベントの顔を見ると不思議と逆に傷つけてしまったと思うんだ。

……俺ってこんなに面食いだっけか?

分からないけど、分からないなりに何か言わなきゃって思って、でも何も言えなくて。

 

「あの、どうかしましたか?」

「きゃあ!あなた怪我してるじゃないですか!!」

 

そうこうしているうちに親切な2人組が俺たちに気付いて話しかけてくる。

女の子の方が俺の怪我を見て驚くのを申し訳ないなと少し思う。

2人して無言でいたらあれよあれよと医務室に連れてかれて、今の俺は包帯を腕に巻かれながら死んだ目をしている。

 

 

 

 




主人公
名前が決まらない

アーベント
やらかしちゃった男
今後このことで長い事主人公にからかわれる予定
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