異世界転生したらTSさせられて結婚してました!?は?まじ???   作:すやき

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緊急事態宣言解除されましたね

今回はご飯回です
可愛い女の子がご飯食べてるのいいよね……




美味しいご飯は正義、はい常識

「いいですか?女性の体は男性のものとは違いとても繊細なんです。力加減を謝って怪我をさせるなど有り得ません。ですから─────。

……聞いていますか?気をつけていかなければならないのは貴女もですよ!」

 

長い。説教が長い。

アーベントにつけられた痣の手当をされた俺は、アーベントと一緒に椅子に座ったまま医者に説教されていた。

神経質で真面目そうな医者は、やや目つきの悪い目で俺を睨む。それでいて手当する時の手つきは優しかったから、本当にただくそ真面目なだけなんだろう。

説教されてるこちらからすればいい迷惑なんだけどな。

 

説教も一通り言ってしまったのかなんなのか。医者は、はぁぁぁぁぁと深く息を吐くと「もう医務室には来ないでくださいね」と言って俺たちを追い出した。

 

「出てきたようだぞ」

 

「あっ!心配ましたよ〜。怪我の具合はどうでしたか?」

 

これ幸いとドアを開けると、なぜだか知らんが俺をここまで連れてきてくれた2人がいた。

いやなぜ???

見れるヤツがいれば俺の頭上にクエスチョンマークが大量に飛んでいるのをしっただろう。

アーベントの方が知り合いなのかもと思い後ろを見たがそっちもそっちでよく分からない表情をしていた。

どことなく雰囲気から、たぶんこれは困惑している時の顔かな?とあたりをつける。

そうして見るからに俺たちが誰だこいつら?って顔をしているのに気付いたのだろう2人組はハッと驚いた顔になる。

 

「い、いきなりごめんなさい!わたしはフィニーチェ、気軽にフィーって呼んでください」

「オレはリフだ」

 

ご丁寧に自己紹介をしてくれたフィーとリフ。

アーベントが素っ気なく自分の名前を告げて俺は、と言おうとしてぐうぅぅぅと腹がなった。

「あ、はは。まずは食事でもどうでしょう?」

 

引きつった笑顔で俺は提案した。腹の音は殴ったら止んだ。いたい。

 

 

 

────場所は変わってどこかのレストラン

 

はい、前に言ったようにアーベントと知らない2人組とご飯を食べてます。メタ?なんの事かな(すっとぼけ)

俺の目の前には見た事ない食材を使った料理や、懐かしい地球の料理なんかが所狭しと並べられている。

注文したのは主にフィーだ。

とても楽しそうにおすすめはこれ、あれは甘くて美味しいなど、色んな料理を注文していた。

美少女が楽しそうにするだけで眼福だなぁ。

これ全部食べ切れるのか、とかの現実は横に置いて、目の前の妖精のような彼女を眺める。

ま、最悪アーベントに押し付ければいっか。この腕の迷惑料でいいでしょ。ご飯は残しちゃ怒られるからね。

うんうんひとりで納得していると、フィーが期待するような眼差しを俺に向けてくる。

何となく何が言いたいのか分かったから素直にスプーンを取って空きっ腹によさそうなコンポタに口をつけた。

 

「………うま」

え、まって美味しい。

ただのコーンポタージュなのにめちゃくちゃ美味しいぞ?!

人工的な甘みを感じさせないで食材の味をここまで引き出すなんて、いったい誰が作ったんだ!シェフを呼べ!

 

と、茶番はここまでにしておくが、正直とても美味しかった。思わず食べきってもいないのに次の料理に橋をつける行儀の悪いとこをしてしまった。それくらい全部美味しくて食べきれないのが嘘みたいに悲しい。

満腹まで食べ物を詰め込んで張ったお腹を擦りながら、限界まで食べた俺は残りをアーベントに食べてもらった。

男のままだったらもっと食べれたのに今だとそれの半分くらい。

腹の具合を誤って手をつけてしまった料理の残りを恥ずかしいが皿ごと差し出してアーベント食べてくれるように頼む。

 

「……お願いします」

「ああ……」

ひとつ頷いてペロリと完食してしまった。

まだテーブルに残っている料理も平らげてしまう胃袋が羨ましい。

 

「美味しいかったでしょう、ここの料理は私の1番のおすすめです!」

ニコニコと笑顔で俺たちの食事を眺めていたフィーが自慢げに胸を張る。

フィーの前にも、リフの前にも食べ終わった皿が山のように積まれていて1番少食なのは俺のようだった。

アーベントが食べているパイをじっと見つめる。切れ味のいいナイフが生地に切れ目を入れると、ふわりと食欲を誘う匂いと共にホカホカと湯気が立ち上る。具がぎっしり詰まったミートパイは厚く作られていて食べごたえがありそうだ。

あ、いけないヨダレが……

 

あまりにも見すぎていたのだろうか、アーベントに

「食うか?」

と一口に切り分けられ差し出されたパイを

「食べますっ!」

と即答し目の前のフォークに齧り付いていた。

 

はぁ〜美味しいぃぃ!

じんわり広がる肉汁とスパイスの刺激が絶妙なバランスで、交互にやってくるからくどくならない。

具を包むパイ生地も、外はサクサクだが中の方は肉汁でしっとりとした食感で食べ飽きない。むしろ生地に練り込まれたバターが肉に一味加えていて、全く新しい味を生み出している。

なんというか……純粋に美味しい。

頬を弛めながらもきゅもきゅとパイを食べる。

久々に誰かと、暖かい料理を食べたなぁ。

 

 

 




主人公
名前が決まらない
食べるのは楽しい
最近は楽しくなかった

アーベント
そんなつもりではなかったが主人公のせいであーんをしてしまった
本人は気付いていない

フィー
アーベントと主人公のあーんを微笑ましく見守っていた
お節介焼きのフィー

リフ
主人公たちをまったく気にせず食べていた
体格に見合った大食い

医者
ただ生真面目な人
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