異世界転生したらTSさせられて結婚してました!?は?まじ???   作:すやき

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前の話と前半ほぼ同じものです
後半をこねくり回して再構成しました
それに伴い内容の被る前話は消します

結果、新キャラは影も形もなくなり登場は先送りになりました
コメントくれた方ありがとうございました
これからは再度定期連載に向けて書き溜めつつ投稿していこうと思います



新!脱出ゲームは大抵1度は死ぬ

「閉じ込められたって、どういうことですか?」

 

寝起きの頭にドギツイに冗談は勘弁してくれ。それとなく深刻そうな顔で問い詰めてみるけど早くドッキリだったって言ってくれねぇかな。きっとどこかにスタッフさんとかが隠れているんだろ?

キョロキョロと首を回しても真っ暗なだけ。僅かな光源はアーベントが手に持つ端末の目に痛い明かりだけだ。

 

「言葉通りだ。この部屋に限らず全施設の扉にロックが掛かっている。管制塔が乗っ取られたようだ」

 

「えっ?……乗っ取られたって……」

 

「今この施設は外部からの侵略にあっているということだ」

 

まるでなんてことないかのように告げられる言葉の数々に俺の頭はもういっぱいだ。着いて初日で侵略?どこのラノベだよ。

 

「ここにいてもどん詰まりにしかならない。いいか?俺の言う事以外のことをするな」

 

え、え〜〜〜!ちょっと待ってよアーベントさん!キャラ違くない?

俺と話すと照れて無口になっちゃう純情ピュアボーイはどこに行ったの??

それともこっちかお前の素なのかぁ?わっかんね。とりあえずよく分からんから頷いとけ!

 

「は、はい」

 

「よし。今から扉のロックを解除するが俺が合図するまで待機だ」

 

そういうとアーベントは腰に下げていたナイフを鍵を入れる部分にぶっ刺し…ぶっ刺した!まさかの物理。かっこよくハッキングとかじゃなかった。

ガッピギッ、ギギップシュゥ--

ちょっと危なくないかと思う音がして静かに扉が開いた。アーベントは扉から廊下に顔を出して左右を確認している。あ、ヒラヒラと手を振られたから多分合図だろうな。あまり速さはないけど、小走りで近づくと守るように手を伸ばされる。少しだけ俺からも身を寄せた。具体的には服に縋り付く感じ。だって怖いもんは怖いんだもん。

 

「音がしない。敵はまだここまで来てはいないようだ。ひとまずシェルターまで行くぞ」

 

あそこなら食料と武器がある。

感情を見せない真顔のアーベントは瞳だけがギラギラと敵意を剥き出しにしている。横からちょっと覗くだけでぞくりと背筋が凍るような冷たさで、俺が敵じゃなくて良かったと心の底から思った。俺だったらアーベントと対峙しただけで降伏してただろう。

 

「シェルターはここから第3居住区中央植物園を横切り、東へ向かうとある。俺に何かあっても走れ、そして必ず辿り着け」

 

俺と向き合って真剣に投げかけられた言葉に、ふざけて茶化すことも出来ない。

こくり、ひとつ頷く。

 

「いい子だ」

 

俺の外見が幼いからか、それとも身長差からか、頭をぽんと撫でられる。突然の接触に場違いに頬が熱くなるのを感じる。

 

「必ず……生き残れ……」

 

「アーベントさんも」

 

すっ、と拳を掲げると、アーベントは驚いたように目を開いて、それからふっ、と気の抜けたように笑って俺の小さな拳に何杯もの大きさのある拳を合わせてくれる。

ゴッ、て感じじゃないけどうん、ちょっと痛い。手のガードが硬い。

 

「行くぞ!」

 

アーベントの合図で俺たちは走り出した。

 

 

 

──────────────────

 

 

 

 

アーベントと俺が部屋から脱出してすぐは、とても順調に進んでいた。

扉が締め切られた廊下はがらんとしていて背筋が震えてゾッとする。

折を見て連絡先を交換しておいたリフたちにメールを送るがまだ帰ってきていない。そもそも届いているのかすら分からない。

彼らの部屋がある階層はここからさらに上にあり、どうしたってアーベントに提示されたルートにかすりもしない。

諦めて行くしかない。そう暗い決意をした時だった。

 

「止まれ」

 

アーベントが背を向けたままこちらの進行方向を塞ぐように手を突き出した。まだ遠くの通路から足音がする。

ここはちょうど曲がり角で、向こうからくる人物からは死角になっているようだった。何も無い通路に相手のものと思わしき影が伸びている。照明の光を受けて伸びる影が濃くなっていくに連れて足音も少しずつ鮮明に聞こえるようになる。その影の主の姿が見える前に、アーベントは身を乗り出して影の主に掴みかかった。

 

「ぎゃっ!」

 

低く呻き声をあげてアーベントに絞め落とされた男は床に崩れ落ちる。ここの職員やじゅうにんのものとは似ても似つかない身なりに、この男がここを襲撃した集団の一味だということが分かる。

 

「ちょうどいいからこいつのを借りよう」

 

アーベントは慣れた手つきで男の服を脱がしていく。アーベントと男の体格はそこまで変わらなそうなので着れるだろう。

男の服を見に纏ったアーベントは、今のトゲトゲした雰囲気も合わさってか初めからこうであったかのようにとても馴染んでいた。

アーベントは男の装備を全て取り上げると元の服を適当に破り拘束し、適当に空き部屋と思わしき部屋に押し込める。ここの住人がどういう事情でいないのか、どうなったかは知らないが、アーベントの勝手にやったことなので許してくれ。

 

「キサラはこれを。使えなくても威嚇にはなる」

 

男の持っていたデカい銃?のような武器を手に入れたアーベントは俺に元々持っていた方の、比較的俺でも使えそうなナイフを渡してくれた。これで一応自衛手段は手に入れたことになる。もし捕まってしまったり、やばい事をされそうになったらこれで……

急に喉がカラカラになって唾を飲み込もうとするけど喉が張り付いて上手く飲み込めない。

見るからに緊張している俺の心情を察したのかアーベントは比較的気軽に

 

「使わなければそれだけいいんだ。血の手入れは大変なんでな」

 

と言った。

はぁ〜〜〜〜??!それってその、戦士的なジョークだったりするのか?

ついて行けねーわごめんなさいね。ま、でも助かった。ありがとな。言わないけどアーベントには。

 





はい、というわけで今回はアーベントが装備を整える話となりました

次回は戦闘シーンが入ると思います
エセ戦闘シーンなのでキンッ!キンッ!キンッ!キンッ!でも許してください!
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