やはり俺の実力至上主義な青春ラブコメはまちがっている。   作:シェイド

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最新話が出来る前に5月9日を迎えてしまったのでこちらを投稿することに。
時系列的には既に2年に上がった後設定なので、割とネタバレ的な話になる可能性大。
一応は休日設定。勝手に人間関係出来てたら1年の二学期三学期で出来たものとお考え下さい。

うーん、しかし……まずったか?
これ出すと色々と自分の首を絞めることに……まあいいか(適当)。


番外編~ifルートに掲示板を添えて~
ぼーなすとらっく!戸塚彩加誕生祭


『おい、助けてくれ』

 

『いきなりどうしたの?帆波ちゃんに怒られるよ?』

 

『そこまで嫉妬深くねえだろ……今日、彩加の誕生日だろ』

 

『うん、今二人でいるけどなんで?』

 

『羨ましすぎる……』

 

『いい写真撮れたら送るから』

 

『サンキュー。……じゃなくて、どうせ後で俺の部屋来るだろ?』

 

『うん。だけどケーキは昨日準備したし、既に比企谷君の部屋は誕生日用に改造してるよ?』

 

『……プレゼント買うの忘れてた』

 

『な、何やってるの!?あんなに大好きな戸塚君の誕生日なんだよ!?』

 

『いや、その……何買えばいいのか分からなくなってだな……意見を聞きたくてですね……』

 

『それこそ帆波ちゃんに聞いた方がよくないかな?一緒に居るんだよね?』

 

『……今膝の上で気持ちよさそうに寝てて起こしづらい』

 

『寝顔を拝んでるなんて……!』

 

『写真送ってやるから』

 

『ありがと!……じゃなくて、それなら仕方ないかもだけど……私今本人とカラオケに来てるから、プレゼント買ったりとか無理だよ?ずっと携帯触ってるのも申し訳ないし……』

 

『そうだよな……悪い。夜までは二人で過ごすんだよな?ならそれまでに何とかする』

 

『頑張ってね』

 

『おう、時間とって悪かった』

 

 

***

 

 

 今日は5月9日。

 我が三大天使……と言っても橘先輩は卒業して一之瀬がその位置に入ったのだが、本日はその一角であるクラスメイトで友人の戸塚彩加の誕生日である。

 昨日から神崎たちと、去年一之瀬にしたような誕生会をやるために準備をしてきた。満を辞して本番の日を迎えたのだが……肝心のプレゼントの購入を忘れていたのだ。

 

 本来であれば、今なお膝の上でスヤスヤと寝ているコイツにプレゼント選びを手伝ってもらうつもりだったが、徹夜でゲームをしてしまったせいで疲れて眠り続けているのだ。こんなにも幸せな顔を浮かべられては、起こそうという気も起きない。

 

 ……俺も甘くなったもんだ。それでいいとまで思ってしまうのもまた、1年の時の激動の日々があったからなのだが……それはそれとして。

 

 チャットで今一番彩加に近い人物に助けを求めてみたが、案の定と言うか彩加本人といた。二人きりの時間を邪魔するわけにもいかないので何とかするとは言ったものの……なんとか出来る気がしない。

 

 ……こうなりゃ片っ端から話通じそうな奴に声かけてみるか。

 

 

***

 

 

『橋本、今何してる?』

 

『クラスの女子と暇つぶしに遊んでるぜ』

 

『最低かよ』

 

『誘われた上に、お姫様からの指令もないからな』

 

『なら暇ってことだよな』

 

『まあな』

 

『お前確かテニス部だったよな?彩加の欲しがってるものとか分かるか?』

 

『戸塚?ああ、今日誕生日だな。なんだ、誕プレ買うの忘れたか?(笑)』

 

『ああそうだよ、だから困ってんだ』

 

『特には聞かないな。自分の欲しいものは自分で買ってるみたいだし』

 

『そうだよな、彩加は結構貯金するタイプだから、自分のものは自分で買うよな…』

 

『今から色々見て回って決めればいいだろ?』

 

『部屋から動けない事情があるんだよ』

 

『へぇ……』

 

『……なんだよ』

 

『いや別に?大体分かったが、俺も暇じゃなくてだなー』

 

『は?さっき暇って言っただろうが』

 

『ってわけで、うちのお姫様でも頼れ。じゃあな』

 

 

***

 

 

 橋本の奴……俺が部屋から動けないことを坂柳に言いやがったな。それで私に一任しろ的なことが返ってきて、フェードアウトか。まあ坂柳に逆らうことはないだろうし……いや、アイツのことだ、面白そうってだけでこうした可能性もありえる。

 さて、どうするか。……おーい、一之瀬さんや。その顔の位置は他人に見られると誤解されそうだからやめて欲しいんだけど……まあいいか。夜までは誰も来ないはずだし、来たら来たでその時に無理矢理起こせばいい。

 ……とりあえず寝顔撮っとくか。

 

 次は……坂柳から来ているメッセージは無視して、椎名に聞いてみるかね……。

 

 

***

 

 

『悪い、今暇か?』

 

『ちょっと助けて欲しいことがあってだな』

 

『……椎名?』

 

『……やっぱなんでもない、気にしないでくれ』

 

 

***

 

 

 全くと言っていいほどメッセージが返ってくる気がしなかった。大方小説にのめり込んでいるのだろう。

 ずっと集中して読み続けてんだろうな。で、気づいたら夕方になってるパターン。

 椎名と図書館に行くと、放課後が一瞬で過ぎ去っていくからな……仕方ない、次だ。

 綾小路は暇してるだろうが……今ここに来られても困るんだよな。まあ時間を指定すれば何とかなるか?

 

 

***

 

 

『綾小路、今暇か?』

 

『どうした』

 

『いやな、ちょっと助けて欲しいことがあってだな』

 

『オレに出来ることならいいぞ。今なら恵もいるし、大体のことには対応できるはずだ。代わりに今度ミミッキュをくれ』

 

『ポケ〇ン脳に染まりつつあるな……悪い、やっぱいいわ。彼女との時間を楽しんでくれ』

 

『そうか?お前がそう言うなら……』

 

 

***

 

 

 まさかの綾小路まで駄目だとは……しかもデート中と来てる。ってことは人目に付かないところにいるんだろうし、せっかくのデートに水を差すわけには行かないだろう。……別にミミッキュを手放したくないってわけじゃないからね?確かにかなり厳選はしたし、綾小路をフルバトルでボコボコにした元凶ではあるが……。

 

 ……ついに腕まで使って俺を絡め捕りに来やがったな。腰に抱き着いて安定感を増そうとしているのか。……さっきから足に豊満なソレが当たり続けていて、主に下半身の一部が危険な状態なのだが、耐え続けるしかない。

 生殺しとはこのことを指すのだろう。星之宮先生に理性の化け物と称された俺ですらこれならば、世の中の男子諸君はもっと悲惨なことになってしまうのが簡単に想像出来てしまう。まあ俺は紳士だから?そんなことは意地でもしないが……こらそこ、ただのヘタレとか言うんじゃない。

 

 あと頼れそうなのは……坂柳はパスして……柴田か?いやアイツ確か部活だったし……神崎は小橋と網倉と夜に作る料理の材料買いに行ってるし……神室も伊吹も櫛田も堀北も速攻で断ってくるのが容易に想像つく。

 

 なずな先輩なら……いや、駄目だ。あの人だけは駄目だ。最初はいいんだが、途中からお互い変に意識してしまって無言になりそうだし、密会がバレたら今度こそ一之瀬に殺される。

 鬼龍院先輩なら乗ってきてくれそうだが、もれなく余計なものまで買ってきそうだし、何よりここまで来させるのは申し訳なく感じる。

 南雲会長に平田、龍園、高円寺は論外。となれば……葛城か。

 

 ……俺の交友関係、ほんと狭いな。面子は濃いけど。

 

 

***

 

 

『葛城、今暇か?』

 

『比企谷か。今は筋トレの休憩中だが、何かあったのか?』

 

『今日、俺の部屋で彩加の誕生会をする話はしただろ?』

 

『ああ。夜に比企谷の部屋まで行けばいいと聞いているが』

 

『それに関係しててだな……彩加の誕プレ買うの忘れてたんだ』

 

『まだ時間はあるだろう。買いに行けばいい』

 

『それが、だな、その……部屋から動けない理由があって……』

 

『誕生会の環境づくりをしているのか?それで動けないから、代わりにプレゼントを買ってきて欲しいと』

 

『あー、まあそんなところだ』

 

『俺も筋トレ後に買いに行く予定だったから、ついでに買っていくとしよう』

 

『ありがとな、葛城。やっぱお前だけだわ、まともな奴……』

 

『……よく分からないが、何を買うか決めているのか?』

 

『前に妹に贈るならこれ的な話をした店があるだろ?あそこの紅茶の茶葉とマグカップのセットを送りたい』

 

『なかったらどうする?』

 

『……大きい花束でも頼むわ』

 

『分かった。後でポイントは返してくれ』

 

『もちろんだ。恩に着る』

 

 

***

 

 

 流石葛城。俺の交友関係の中で常識人枠にいる男。

 こういう時一番頼りに出来るな……ほんと、Aクラスを葛城が指揮してくれたら、俺も平穏に暮らせたのにな。いや、どちらにせよBクラスに入って一之瀬と関わってしまった時点で無理か。

 

 ……まだ起きないな?むにゃむにゃ言ってるからそろそろ起きそうだが……坂柳が怖くなってきたし、チャットしてみるか。

 

 

***

 

 

『比企谷君、無視とはいい度胸ですね?』

 

『いや、だってもう解決したし、お前に話すことないしな』

 

『おや、そうでしたか。では今から比企谷君の部屋へ行っても?私も戸塚さんの誕生日を祝いたいですし』

 

『来るな。今は絶対に来るな』

 

『ふむ、ということは……今一之瀬さんといますね?それも他人に見られると困る形で』

 

『別に?一之瀬がいるのは事実だが……二人きりだからな、邪魔者には来てほしくないんだよ』

 

『ふふ、私と綾小路を後ろから眺めていた人に言われたくありませんね。椎名さんは素直に謝ってきましたし、仲良くさせていただいてるので問題はないですが……あなたを許した覚えはありませんよ?』

 

『ほれ』

 

『なっ!』

 

『一年の俺ならともかく、今の俺にはお前への対抗手段があるからな。こんな嬉しそうな顔出来るんだもんなぁ…やっぱ好きだろ?残念だったな、彼女持ちになっちゃって』

 

『……実は今椎名さんと図書館にいたのですが、比企谷君が大事な話があると呼んでいると伝えましたので』

 

『は?おい待て、それだと……』

 

『今、部屋に向かってますよ』

 

『おま、マジふざけんな、今来られたら俺が死ぬ』

 

『少し反撃をしないだけでここまで図に乗った比企谷君が悪いのですよ。写真はありがたくもらっておきますが、一之瀬さんにお仕置きでもされて反省してください』

 

『残念だったな。椎名に坂柳の言うことは嘘だと伝えたぞ』

 

『比企谷君こそ残念でしたね。既に椎名さんに、「比企谷君は恥ずかしがって嘘と言うかもしれませんが、本当は違いますよ」と伝えているので』

 

『本当にやってくれたな……チャイムが鳴り出した。つか明らかに速すぎる……さてはお前、俺とチャットする前に話したな?』

 

『ご名答。居留守を使っても無駄ですよ。大人しく修羅場にでもなってください』

 

『……いつか絶対地獄を見せてやるからな』

 

『それはそれは……楽しみにしていますね。綾小路君の一番弟子さん』

 

 

***

 

 

 彩加の誕生会は滞りなく進み、葛城が買ってきてくれた大きな花束をプレゼントすると、頬を赤らめて喜んでくれた。つい告白して数人に頬を抓られたのは良い思い出である。

 彩加のそんな顔を見られただけでも最高だったからな。一之瀬達が作ったケーキも全員に好評だったし。

 ……当初予定の人数より増えて、ベッドの上に座る奴が多くなったのはちょっとどうにかして欲しかったが。

 

 一之瀬はいつも使ってるし、半歩譲って椎名もまあいい。網倉も小橋も慣れたものだが……坂柳、お前は駄目だ。呼んでないのに本当に来やがって……まあちゃんとプレゼント持ってきて彩加の誕生日を祝ってはいたから、文句は言えなかったけどね?

 

 葛城はいつも筋トレする仲間意識からか、プロテインの高級そうなのを送っていた。彩加的にそのプレゼントが一番嬉しそうだったのは気のせいだと思いたい。

 彩加にはそのままの可愛い姿でいて欲しい。……最近筋肉がついてきてちょっと美少年らしさが増しているが、まだ美少女と信じられる。このままを維持してくれ!

 

 夜も深くなってきたことで解散となり、女子組は全員帰っていった。男子もほとんどは帰り、残るは後片付けをしている俺と綾小路、そして誕生日を迎えた本人である彩加だけだ。

 今日は泊っていくということなので、ドキドキで眠れぬ夜になるのだろうか……最近は一緒に寝ることもなくなっていたからか、オラ、無駄に緊張してきたぞ!

 

「なあ、比企谷……」

 

「どうした?」

 

 彩加が風呂に入っている間、マッカンで一服していると、同じく部屋に残ってゲームに勤しんでいた綾小路が急に声をかけてくる。

 珍しいな。コイツ、ゲームをする時は集中するタイプだから、あんまり会話しないんだが……。

 

「ずっと聞きたかったことがあるんだ。誕生会の間に坂柳には聞いてみたんだが、坂柳は笑うばかりで会話が成立しなくてだな……その顔どうしたんだ?」

 

 あ、そう言えば俺の顔、誕生会が始まる前、一之瀬と椎名にマーカーで何か書かれてたんだよな。

 その後すぐに誕生会の面子が集まってしまったため、確認する暇がなかったのだ。

 柴田は顔を合わせた瞬間吹き出したし、他の面々も顔を背けて身体を震わせるし、坂柳は一目見た瞬間からもう笑いが止まらない様子だった。

 彩加と白波は普通に接してくれたんだが……。

 

「……この顔は一之瀬と椎名にやられた。ただ、なんて書いてあるか知らないんだ。教えてくれ」

 

「右目側には『浮気者!ぼっち!捻デレ誑し!』、左目側には『年上好きな意気地なし』って書いてあるぞ」

 

 ……俺は静かに洗面所に行き、全力でその文言を洗い落とすのだった。

 その際、彩加が風呂から上がってきて、互いに顔を赤くしたのは余談である。

 




戸塚たん、誕生日おめでとなー。君のおかげで違和感なくヒッキーがBクラスに居られるから、感謝しかない。

かなり文章雑ですが許して。気づいたの昨日だったのでギリギリに書いた結果です……。

……やっぱりネタバレしてしまった感じかなぁ?まあしたんだけどね。色々1年生編で起こるネタ入れたし……まあやってしまったものは仕方ないよね(白目)。

それと話は変わりますが、もしかすれば気づいた人もいたと思いますけど、第10話(番外編から数えて)まで微妙に誤字脱字を直したり付け加えたり減らしたりしています。最初から読むと違った印象を受けるかもしれません。
第11話以降も少しずつ改変予定。大きく変えるつもりはありませんが、読みやすさは上がるかと。

既に私は2回読み直しました。もっとこういった作品増えてくれないかな……自分で書くより他人の書いたものをやっぱり読みたいので……二次創作を読んで、『自分ならこうなると思う』、って感じで書き始めてくれる方が増えると嬉しいですね。

最後になりますがアンケートを行っています。番外編の位置についてですね。結構どうでもいいことかもしれませんが、答えてくださると嬉しいです。

ではまた本編で~。
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