やはり俺の実力至上主義な青春ラブコメはまちがっている。   作:シェイド

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前回が短かったので今回は早く出したかった。
相変わらず駄文で自己満足の作品ですが、感想をくれる方々ありがとうございます!とても嬉しいですし、返信考えるときは楽しいです。

ヒロインそろそろ決めなければ?と思いつつ、ハーレムはどうなんだろうと思いまして……しばらくは未定としますね。なにか圧倒的なのが誰かいればいいんですが……。

あとなんか最近俺ガイル×よう実クロス増えてない?き、気のせい?


八幡「だから俺に優しくするのはもうやめろ」 帆波「…比企谷くんの馬鹿!」

 平日は普通に勉強会に参加してたんだ。お互いに分からないところを教え合って、赤点を取りそうな教科を勉強する。テスト対策としては王道と言っていいだろう。

 

 俺はこれまでそんなコミュニティに属してこなかったため、だいぶ緊張もしたし、未だに慣れていないが、『すごくわかりやすかった!ありがとう比企谷君!』などと女子に言われると舞い上がりそうになって怖かった。

 実際にその日の夜はそわそわしまくったしな……結局舞い上がってるじゃねーか。

 

 さらに、星之宮先生にダメもとで『テストの成績良かったらプライベートポイントとかもらえたりしませんか?』と尋ねると、軽く『いいよー。どれくらい貰えるかはテスト後のお楽しみってことにしといてね~』と言われてしまったため、とりあえず一之瀬に報告。

 一之瀬からクラス全員に伝えられ、ますますテストに向けて熱を帯びていたその時だったな、確か。俺の数学や理科の出来なさがバレてしまったのは。

 しかも一之瀬に見られてしまったのである。

 

 いやなに?俺個人としては戸塚に付きっきりで土日に教えてもらおうと思って楽しみにしていた週末が、なんでか知らんが代わりに一之瀬がきたのである。意味わかんないよね?俺も意味わかんない。

 平日に言うこと聞かずに逃げ回ったのがよくなかったのだろうか……朝起きたらなぜか部屋の中にいた。最初は夢かと思ったが一之瀬が朝食なんて作ってしまい、食べた瞬間現実だとわかった。味噌汁熱かったからな……。

 普通にうまかったせいで『毎朝、俺に味噌汁を作ってくれないか』と言いそうになったがなんとか止まれてよかった。戸塚なら全然いえるし、むしろ言いたい!

 

そんなこんなで今に至るのだが……

 

 

「で?なんで俺の部屋にいるの?どうやって入った?」

 

「ふふーん、これこれ」

 

「なんだ、それ、は………」

 

「合鍵作っちゃったにゃー」

 

 なんということだろうか。俺はプライベートも守られないみたいである。いや、前からなかった気がする……?

 これが戸塚なら全力でガッツポーズをとっていたんだろう。実際、戸塚に毎朝名前読んでもらえるだけでその日の授業はもの凄く集中できるからな……やだ、俺の戸塚への好感度カンストしちゃってる!

 

 だが現実は非情である。クラスの委員長様がなぜか俺の部屋のカードキーをもっている。

 また一つ、安全地帯を失ったようだ。

 

 実はだが、一之瀬とは互いに妹がいることから割と話す仲になった。結局どちらの妹が可愛いのか対決は引き分けが続いているが、それ故か世話を焼くことが好きなようで、根っからのお人好しだ。

 そのおせっかいが現在、俺に集中している。いや、前までは同じクラスの女子と勉強会をしていることが多かったのだが、俺の数学と理科の成績を見て、『Bクラスから退学者は絶対に出させない!!』と強い責任感を発揮したのだ。なんであんなタイミングで俺はテストの点数を……。

 

 それに一之瀬といるようになってしまってわかったが……いつも一之瀬と一緒にいる子……誰だったっけな、えっと……千尋ちゃん?にめちゃくちゃ睨まれるのだ。

 戸塚と話しているときは興味津々の視線をぶつけて来る癖に、一之瀬と話していると睨まれる……もう視線で俺を殺す気かってぐらい睨んでるから怖くて仕方がない。

 

 さらに加えてだが、一之瀬は無防備すぎる。ふとした時に胸が当たろうと特に気にした様子がない。

 男として見られていないことには少し、いやかなり傷ついたりするのだが、なんか危なくて心配になってしまう。手のかかる妹みたいにも思えないこともないのだが、結局のところ思春期男子を勘違いさせるタイプの女の子なわけで……で、その本人が迫ってくる、と。ならどうするか。

 

 

 ――――――逃げるに決まってる。

 

 

 休み時間や昼休みに俺の席に来ては『数学やろうか~?』と笑顔で言ってくる。そのため一之瀬が席に来る前に俺は教室を出る。ベストプレイスに行けば星之宮先生に捕まるが、一之瀬には捕まらない。そのせいなのかは分からないが、星之宮先生に会うことが最近の楽しみになってしまっていたりする……それだけテスト前の追い込みは嫌になるもんだ。

 ……この二人が結託したら俺は逃げることが許されなくなるのかもしれないが、その時はまたその時考えよう。考えるだけでも憂鬱な気分になってしまうしな……。

 

「さて、この二日でどこまで伸ばせるかが勝負!比企谷くんだって退学したくないでしょ?」

 

「まぁな。退学になれば小町に顔向けできないからな……」

 

「そこで妹さんが出てくるのはさすがだね……あ、戸塚くんもあとで来る予定だk「いつだ!?いつ戸塚が俺の部屋に!!?そ、掃除しないとダメじゃねーか!」……食いつきが凄すぎるよ……比企谷くんってほんと変な人だよね……」

 

「いや、よく考えてみるんだ一之瀬。あんな可愛いやつが男なのは間違っている。そう思わね?」

 

「うーん、でも戸塚くんは好きでそんな顔になったわけじゃないでしょ?」

 

「でも可愛いだろうが!!」

 

「そ、それはそうだね。友達と話す時の話題になるくらいだし……戸塚くん、普通の女の子より女の子っぽいから……」

 

 さすが性別戸塚な戸塚だ。くそ、なんであいつ男なんだよ……。

 

「あ、もう無駄話のしすぎだよ!早く勉強しよう!」

 

「勉強するのはいいけどよ……なんで俺の部屋で二人きりなわけ?図書館とかでもっと大人数でやらないのかよ?」

 

「他のみんなはそうだよ?でも比企谷くんは……サボるよね?」

 

「さ、さぼったりするわけないだろ!退学かかってるんだし?」

 

「じゃあなんで前の勉強会の時、戸塚くんにだけ数学習った後の時間、得意な国語の復習なんてしてたの!数学しなよ!」

 

「い、いや、それはこれのこれがあれででして……」

 

「言い訳しない!さ、やるよ!」

 

「お、おう」

 

 結局俺の『無駄話で時間を稼ぎ戸塚が来た瞬間一之瀬を追い出そうぜ作戦』は失敗に終わった。

 多分、戸塚がそれを許す光景も思い浮かばないのでどっちにしろ作戦失敗は目に見えていたかもしれないが……はいごめんなさいちゃんとやるからその笑ってない顔と目をやめて!よく顔は笑っていて目が笑っていないってのはラノベとかで見たりするし、最近では星之宮先生がそうなのだが、一之瀬は顔に不満がにじみ出ていた。これ以上粘るのは不可能だと悟り、大人しく勉強することにしよう。

 

 

***

 

 

 勉強をすると言ってもダントツで苦手な数学である。正直集中力なんて二時間ももたない。あとなんか俺の部屋に女の子と二人っきりというシチュエーションがよろしくない。一之瀬はすでに試験勉強をほとんど終えているらしく、軽く復習をしながら俺が間違えるたびに指導してくる。

 確かに助かる。数学の授業なんて聞いてもわかんないのにこうやって一つ一つ教えてもらえるとすごくわかる。授業が悪いとは思えないから俺の授業態度や基礎知識のなさが問題なのだろうが、一之瀬は教えるのが上手い。

 

 ただ、な。その、距離が近すぎるのが問題なんだ。

 胸は当たるわ、髪が少し肩にかかるわ、目線合わせられるわ……しかも二人っきりってことをたびたび思い出しては顔に熱が灯るのがわかる……俺単純すぎるだろ。このままだとうっかり惚れて告白して振られてクラスで孤立する未来が見えるまである……振られるのは確定としても孤立するかは微妙なところか。なんとなくBクラスは誰一人として除け者を作らない気までするしな……。

 

「よーし、結構できるようになったんじゃない?」

 

「そうか?未だにどの問題もおんなじ難易度に見えるぞ?」

 

「……今日徹夜してでもやろうか。大丈夫、人間限界のぎりぎりまで詰め込めればできるようになるはずだよ!」

 

 あ、ミスった。つい言っちゃったけどなんか余計に自分の首を絞めてしまった気がする……!笑顔でなんてこと言ってるんだこの娘さんは……。

 ……?マテ、イマナンテイッタ?

 徹夜してでもやる?それって……

 

「え、泊まるの?」

 

「……い、いや!そ、そういうわけで言ったんじゃなくて!……でも比企谷くん監視してないとサボるよね?だったら泊まり込みでもいいのか……」

 

 何言ってんだこの娘さん……人のこと信用しすぎじゃない?仮にも俺男だよ?もっと自分を大事にしようよ。

 ここに戸塚がきたとしよう。でも結局、部屋に俺と天使と美少女だ。それでも戸塚がいれば何も起こらない。だって戸塚を愛でるので精いっぱいだからだ。

 今の状況もあんまりよろしくない。部屋に美少女と二人きり、ましてその美少女は体が接触しようが特に何も思っていない。監視カメラもなければ警戒されている感じもない。並みの男子高校生ではすでに襲っていることだろう……いや、盛んな馬鹿か、誑し以外はそうでもないか。

 

 ……俺は真のぼっちだ。真のぼっちは行動した後どうなるかまでしっかりと考え、またリスクリターンの計算も早いものである。

 例えばだが、ここで一之瀬を襲ったとしよう。襲う勇気なんてさらさらないけどね?

 

 一之瀬を襲う→翌日天使に嫌われる+クラスで散々嬲られる→学校中に広がりどこにも居場所がなくなる→学校に訴えられ退学→小町に嘘をつけず襲ったことを言い、小町にすら嫌われ生きる理由を失う……

 

 碌な結果にはならないことだけは確かだろう、ならば頑張って耐えるほうが百倍マシだ。あと少しすれば戸塚が来るしなんとかなるはずだ……!多分だけど。

 

 一之瀬は一之瀬でさっきから一人で神妙な顔つきで、頭を振ったり頷いたりしている。変顔の練習してるの?違うか、違うね。

 一度うつむいたかと思えば、バッ!と顔を上げた。どうやら決まったらしい。

 

「今日泊っていくね!徹夜で勉強しよう!!」

 

「なんでだよ嫌に決まってんだろ……あ、お帰りはあちらですよ?」

 

「即答!?いや、た、確かに男子の部屋に泊まるとか初めてだし緊張するけど……それでも念のために勉強しないとぎりぎりなんだよ!!」

 

 初めてとか緊張するとか顔赤くして言わないでもらえますかね?勘違いするよ?

 

 

 ……一之瀬が俺のためを思ってそう言ってくれているのはわかっている。クラスから退学者を出さないため!という()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 ここ最近、頻繁に俺に絡むのも、俺が孤立しないためにやっているんだろう。本人は隠しているつもりだろうが、気遣ってくれていることが行動の節々から感じられる。

 俺が怪我を負わされたことや少しクラスメイトと距離をとっていることに気づいたから。わざと突き放す言い方をしてクラスの迷惑にならないようにと動いていたことを見抜いたから。

 一之瀬から見れば『クラスメイトが他クラスの策略で怪我を負わされ、それがクラスメイトからも距離がある人』だったから、気遣ってくれたのだろう、優しくしてくれたのだろう。

 

 

 でもそんなものはまやかしで、偽物だ。

 

 

「…一之瀬は優しいよな」

 

「そ、そんなことないよ!」

 

 何故か全力で顔を横に振り、腕を縦に振り否定する一之瀬。だがそれでも俺は一之瀬は優しいと思う。いい奴だと思う。だから、この際きちんと言うべきだろうと思った。思ってしまった。

 

「俺のこと気にする必要はないからな?クラスのリーダーやってるからこそクラスメイトのことを把握して、その上でやってるんだろうが……別に気にする必要はない」

 

 元々俺はボッチだ。被害にあったからあんな言い方をしたわけじゃないし、クラスメイトと友達になる!なんて思ってもいなかった。実際に話す相手は戸塚と星之宮先生と隣人の綾小路くらいだしな……なんか面子が濃い……?

 

「そういうわけじゃないんだけどなー……迷惑だったかにゃー?」

 

「ああ、迷惑だっつーの……悪いな、なんか気を使わせてしまって。まあ、でもこれからは気にしなくていい。俺がボッチなのはそもそも俺自身が理由だし怪我したからじゃない。他人から距離をとっているのも俺自身でやってるんだよ……だから、変に気遣って優しくしてんなら、そんなのはもうやめろ」

 

 言い放って、自分の語気が荒くなったのを自覚した。ああ、駄目だ、何をイライラしているんだ俺は。こんなのなんでもないことだというのに。

 俺はいら立ちを隠すように頭をがりがりと掻いてしまう。さっきから流れているこの沈黙が異様に気まずい。

 初めて、沈黙が苦手だと思った。

 

「まあ、なんだ、その……」

 

 とりあえず何かを言おうと口を開くが、言うべき言葉が見つからず、具体的な文章や単語が出てこない。お互いに言葉に詰まっているが、一之瀬が困ったように笑った。

 

「あー、別にそういうことじゃないんだけどねー。なんていうのかな、本当にそんなことじゃなくて……」

 

 一之瀬はその笑い方のまま、視線を下げる。うつむいているため表情は見えなくなった。ただ声が小さくなり、若干だが震えていた。

 

「そういうことじゃ、ないんだよ……ないんだけど……」

 

 小さくなった声で一之瀬は言葉を探しているようだ。どこまでも優しい一之瀬帆波は、多分最後まで優しいのだろう。

 真実は残酷だというなら、きっと嘘は優しいものなんだろう。

 だから、優しさとは嘘だ。

 

「あー、まあなんだ、ほら……」

 

 声をかけるも、一之瀬は鋭い視線を送ってくる。俺の目を睨みつけるように、強く見てくる。俺は目を逸らしてしまった。

 

「…比企谷くんの馬鹿!」

 

 

パチッ!

 

 

 俺の右頬を叩き、そう言い残して一之瀬は部屋から出ていった。

 勉強道具が広がっている机には、一之瀬が持っていたこの部屋の合鍵が残されている。

 一瞬、あとを追うか考えたがやめた。

 多分、一之瀬はBクラスの奴らが勉強会をしているところに行くだろう。けれど俺には関係ない。

 大勢で動くの嫌いだしな。

 あと、優しい女の子も、嫌いだ。

 どこにいても照らしてくる晴れた日の太陽のように、どこまでもついてくるくせにこちらからは手が届かない。

 その距離感がつかめない。

 ほんの一言挨拶を交わせば気になりだすし、メールが来るだけで心がざわつく。電話なんてかかってきた日には着信履歴を見てにやけてしまう。

 

 だが、知っている。それが優しさだということを。俺に優しい人間はほかの人にも優しくて、そのことをつい忘れてしまいそうになる。

 別に鈍感なわけじゃない。むしろ敏感だ。それどころか過敏ですらあるだろう。そのせいで一種のアレルギー反応を起こしてしまっている。

 どんな時だろうと相手の言葉の裏を読み取ろうとしてしまうし、相手の思考や行動理由を勘ぐってしまう。

 今回のようなパターンは初めてかもしれない。だが分類的には何度も味わってきている。訓練されたボッチは二度も同じ手に引っかかったりしない。じゃんけんで負けた罰ゲームの告白も、女子が代筆した男子からの偽のラブレターも、呼び出して油断させてからの暴力を受けることも。俺には通じない。百戦錬磨の強者なのだ。負けることに関しては俺が最強。

 

 ……だからこそCクラスの策略に乗った。別にBクラスのためを思ってのことなんかじゃない。もし乗らなければ違う策でくるはずだった。ならばわかった時点でかかったほうがいい。俺ごときをハメたところで最弱だ。人生負け続けている俺に何をやろうと効果なんてたかが知れている。

 そう考えるとCクラスがアホに思えてくるが、Bクラスはそれ以上にアホだった。お人好しだらけだった。

 特に一之瀬は群を抜いてのお人好しで、優しかった。俺が可哀そうに思えたとかそういうことじゃないんだろう。心から心配していたのかもしれない。一之瀬にとっては普通の、当たり前な行動だったのかもしれない。

 でも優しさだ。優しさは嘘だ。

 

 いつだって期待して、いつも勘違いして、いつからか希望を持つのはやめた。

 だから、いつまでも、俺は優しい女の子は嫌いだ。

 

 

***

 

 

「は~い、では皆がドキドキしてる中間考査の結果発表をしまーす!」

 

 数日後、星之宮先生が試験結果を持って教室にやってきた。

 一之瀬が出て行ったあと戸塚がやってきて泊まり込みで数学と理科を教えてくれた。息抜きに国語と英語を教え、お互いに出来ることを教え合った。中学の塾を思い出すような感じだったな。

 

 クラス全体が緊張に包まれている中、星之宮先生はテスト結果を黒板に貼りだしていく。

 俺の結果は……

 

国語 100

数学  55

化学  64

社会  88

英語  87

 

 まあ、こんなものだろうか。文系科目に関してはまだまだ一年ということもあってか簡単だった。あれ?だったら数学と理科も簡単だった可能性が……実際クラスメイトはだいたい80点は超えている。やっぱりクラスメイト達優秀すぎるな……。ただ、90点以上が少ない。あの最後の習っていない問題を解けなかった結果だろう。あれどうやって解くわけ?何か攻略法でもあったのだろうか。

 

「クラス皆で協力して高得点を取ったことは、仲のいいBクラスとして素晴らしいことだったと思います。後、テスト前に比企谷君に相談された、テスト結果次第ではプライベートポイントを渡す件についてだけど……」

 

 星之宮先生曰く、今回は初回でテストが簡単だったこともあり、各教科学年3番以内に名を連ねた生徒に3位なら5000、2位なら1万、1位なら2万。全教科総合で3位なら3万、2位なら4万、1位なら5万らしい。

 俺は国語で2万pt貰えることになる。総合?理系科目がクラス最低レベルなため総合では平均より下ぐらいだろう。良くて平均である。本当にこれ戸塚と勉強した甲斐があったな……。

 クラスメイト達が各々の点数について話していると、星之宮先生の雰囲気が少し変わる。先程までの軽い感じから、少しだけ本性を見せるかのようなオーラ………?

 手に赤いペンを持った先生は社会のテスト結果の一番最後の点数―――――――()()()()()()()()()()()()()、こちらを見ながら告げた。

 

「それと残念なお知らせでーす。今回の中間考査で戸塚君は赤点です。赤点者は退学ってルールだから、悪いけど放課後までに荷物をまとめて職員室に来てね?」

 

 それは到底受け入れたくない報告だった。

 戸塚が退学?は?何言ってんだこの闇深あざとビッチ……はいごめんなさいそんな事ひとかけらも思ったことすらないんで、その黒い笑みをこっちに向けないでくださいお願いします!

 

「どうして戸塚くんは退学なんですか?」

 

 クラスメイト達が茫然としているなか、一之瀬が星之宮先生に尋ねる。先生は無言のまま黒板にある計算式を書き写す。

 それはクラス平均点を÷2し、四捨五入したものだった。クラスの平均が88.3で二分の一だから44.15。小数第一位を四捨五入して切り捨てると44になる。ってことは……

 

「今回の社会の赤点は44点未満。43点の戸塚君は一点足りてないの」

 

「そ、そんな……!」

 

「先生、戸塚のテスト用紙を見せてくれませんか?」

 

「いいよ~」

 

 神崎の要望に簡単に応える星之宮先生。この態度から察するに採点ミスはないだろう。まあ、普段まったりしてるようで中身は鬼畜な完璧あざと女教師だ。俺は良く知っている。このクラスの誰よりも知っている。

 保健室裏で雑談したり愚痴を聞いたりしているとき、俺はマッカンを飲むかのんびりしているが、星之宮先生は片手で弁当を食べたり飲み物を飲みながら凄まじい速さで仕事を片付けている。俺に()()()()()()()()()()()思えるが、あれを見ればこんなミスをする人間ではないことくらい簡単にわかる。

 それにしても戸塚はなんで43点なんて得点を……?

 

「採点ミスはないな……だが解答欄のズレだ。本来なら90点は超えているだろう」

 

 神崎の言葉でクラスメイトが騒ぎ出す。戸塚を慰める奴がいれば先生に抗議する奴まで。それにしても解答欄のズレか……納得がいくな。何度見返そうと焦ってしまえば誰だってミスをするものだ。今回は戸塚ってだけで他のクラスメイト、もちろん俺だっていつかするかもしれないミスだ。

 

「悪いけどもう決定なの。これでHRは終わります。戸塚君、放課後職員室で待ってるねー」

 

 クラスメイトの抗議もすべて突っぱねて星之宮先生は教室からさっさと出て行ってしまった……一瞬だけ俺に視線をやって。

 残された俺たちの間に暗い沈黙がのしかかる。戸塚はすでに涙目で、今にも泣きだしそうだ。

 一之瀬や神崎たち、他のクラスメイトもみんな歯を食いしばったり、悔しがっている奴らばかりだ。

 誰も退学者を出さずにAクラスに上がるのを目標にしていたBクラス。だが最初の試練で退学者が出てしまった。抗議も取り合ってもらえず、何もすることができない。

 ……俺は戸塚をよく話す奴だとは思っている。俺みたいなのをかっこいいと言ってくれた、憧れだと言ってくれた。最底辺の人間に純粋な気持ちで関わってくれる。

 俺にとって戸塚彩加は太陽のような存在だ。

 

 なら、俺は、比企谷八幡はどう行動する?

 今、一番最適な解はなんだ。

 

 

 ――――――――()()()ならあるか。

 

 

「はち、まん……?」

 

 席を立つと同時にクラスメイト達の視線を一身に浴びるのを感じる。戸塚が泣いて赤くなった目でこちらを見つめてくる。

 

「悪い、ちょっとトイレ」

 

 いくらなんでもこれからすることは言えない。言えば止められるからだ。このBクラスじゃ特にだろう。

 教室を出て星之宮先生を追いかける。

 居場所は分かっている。多分、あそこだ。

 

 

***

 

 

 保健室の裏に着くと、星之宮先生がいつも昼食を食べる席に座っていた。

 俺も自分の定位置に座り、星之宮先生を見つめる。

 

「どうしたのー?一時間目の授業は教室だよねー?」

 

「……先生、入学式の日のことを覚えていますか?」

 

「もちろん!覚えてるよ~。目の腐った少年がいきなり職員室にやってきて、プライベートポイントの毎月の支給額が10万固定じゃないって気づいたことでしょ?」

 

「そうです。その時、俺は聞きましたよね?この学園でポイントで買えないものはない、ということはどういうことかと」

 

「うん、二つ目の質問だね」

 

「先生は言いましたよね?その言葉通りだと」

 

「うん、それがどうかしたのー?」

 

「わかってるでしょ……戸塚の社会の点数を一点、売ってください」

 

「……あはっ!あはは!本当に最高だね君は!」

 

 あの日先生は確かに言った。言葉通りだと。

 なら食材であれ、日用品であれ、テストの点数であれ……ポイントを払えば買えるはずだ。クラスポイントとプライベートポイントでどこまで融通が利くかは分からない。だが、厳重注意としてクラスポイントが没収されることは最近BクラスとCクラスの小競り合いで確認済みだし、テストの過去問のやり取りをしているDクラスの生徒もプライベートポイントを使ってやっていた。

 なら、テストの点数も買えるはず。

 

「君はほんとに面白いねー?そんなこと普通考えるかな?」

 

「何言っているんですかね……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……ここまでされれば誰だって気づくでしょ」

 

「……」

 

 人は筋肉や細胞組織の反応を自力で押さえつけることはほぼできない。だから、()()()()()()()()()()()()()()。そして微表情を消す……星之宮先生は危険だ。何を考えているのか、何が目的なのかが全く持って読めない。

 だが、今回の件、俺に解決させようとしている節は何度かあった。ヒントを出しているのは感じていた。

 そのすべてがわざとらしく……そう、まるで俺の力を測るように。

 

「それで、いくらで買えるんですか?」

 

「……確かにポイントで買えないものはないって言ったよ。でも、テストの点数が本当に買えるなんて私は言ってないよ?買えないって言ったらどうするのかな?」

 

 テストの点を買えない可能性。それをずっと考えていた。もしこの退学を取り消すことにポイントが直接使えないのだとすれば、どうすればいいのか。さっきまでずっと考えていた。

 でも、どうしてもこれ以外には浮かばなかった。

 だから、俺は無理矢理笑って言い放つ。

 

「なら――――()()()()()()()()()退()()()()()

 

 

***

 

 

「はあ、はあ」

 

 走る。とにかく走る。だって比企谷くんが帰ってこない。クラスの男子たちが同じ階のトイレを探しても誰一人としていなかった。

 みんなで手分けして探すには時間がない。それに戸塚くんを支える人も必要だし、もしも一時間目が始まってしまった際に出来る限り減点をもらわないためにも、全員で動いたら駄目だ。

 だから私が比企谷くんを見つける。

 きっと、比企谷くんは星之宮先生といる。さっきの目は、覚悟の目だった。私にはわかる。

 

 あの時、犯罪に手を染めようとした、鏡に映った私の目と同じだったから。

 

 なんでもないように、普通のことを言いながら一人で戸塚くんの退学を取り消そうとしているんだ。

 まだ比企谷くんの部屋での一件以降、一言も話していない。気まずいのはもちろんあるけれど……それ以上に驚いたし、悲しかった。

 彼は自分の顔を見ていないんだ。見えていないんだ。彼が言葉を発するときの表情は……歪だった、狂っていた。

 

 それが当然であると思っている上で、それでも歪んでいて。

 

 あんな顔であんなことを言うってことは、彼も過去に何かがあった。それはCクラスの男子に暴力を振るわれた時も出ていた。どうして一方的に殴られ、傷つけられてたのに……さもそれが全部どうでもいいように感じられた。あるいはそれを普通だと認識しているのかもしれない。

 異常だ、だからあんなことを言われて急に考えてしまった。私の行動理由を考え始めて思考が停止した。逃げることしかできなかった。

 

 でも、もう迷うことはやめた。迷う時間が無駄だって感じるようになった。

 私は優しい人間なんかじゃない。だけど、どれだけ考えても答えは出ないし、きっと正解なんてない。

 だから私は、私が良いと思った方向に突き進むと決めたんだ。

 

 校内を大急ぎで駆け回っていると、前に戸塚くんに教えてもらったことを思い出す。

 『八幡は保健室の裏の自販機がお気に入りなんだって!』……まさかとは思うけど……昼休みは基本、比企谷くんはすぐに教室から出てどこかに行く。図書館や食堂で見かけたことはあるけど、いない日が多い。

 そんな会話を思い出しながら保健室裏に着くと、比企谷くんが星之宮先生と話していた。

 

「……っ!」

 

 咄嗟に物影に隠れて様子を見る。星之宮先生と比企谷くんがどうしてか怖く見えた。

 何故かは分からないけれど、比企谷くんはずっと鋭い目を星之宮先生に向けている。星之宮先生は何故か嗤っているように見える?いつもの星之宮先生じゃないのは確かだ。

 

「それで、いくらで買えるんですか?」

 

「……確かにポイントで買えないものはないって言ったよ。でも、テストの点数が本当に買えるなんて私は言ってないよ?買えないって言ったらどうするのかな?」

 

 なるほど。この学園はポイントで買えないものがないって星之宮先生は入学式の日に言っていた。それを比企谷くんは利用して戸塚くんの点数を……でも星之宮先生は認める気がない……?どうして?

 私が星之宮先生の発言に意識を割かれていた時、比企谷くんは笑っていた。とても悪い笑みでとんでもないことを言い出した。

 

「なら――――戸塚の代わりに俺を退学にしろ」

 

「わーお、すごいこと言いだすねー?」

 

「等価でしょ。クラスメイトを一人退学にするってことに変わりはない。能力まで同じじゃないとと言われればそこまででも……違うでしょう?なら俺が退学になれば解決だ。戸塚はクラスに残り、ボッチの俺がクラスを去る。Bクラスにとっての最善はそうすることだ」

 

「でもでも、赤点になっているのは戸塚君だよ?」

 

「なら、俺と戸塚の点数を入れ替えることは出来ますよね?手持ちのポイントなら全部払ったっていい。そうすれば戸塚彩加でなく比企谷八幡が赤点になる……違いますか?」

 

「うふふ……やっぱり君は面白いね」

 

 何を……言ってるの?

 そんなの、そんなの……認めるわけないじゃん!!

 

「比企谷くんが退学したら何も変わらないよ!」

 

「一之瀬か。誰かいると思っていたが、なんでここに?」

 

「そんなことどうでもいいでしょ!それより何を言い出してるの!比企谷くんが退学になっていい理由なんてないんだよ!」

 

「だから言ってるだろ……今回の件、ポイントで点数が買えないのなら解決は無理だ。だが問題の解消……戸塚を退学にさせないってのはできる。退学者を変えればいい。戸塚と俺、どちらがクラスの役に立つのなんて比べるまでもないだろ」

 

 比企谷くんの発言を聞いたその瞬間。

 

 

 

 

ぶちっ……。

 

 

 

 

 ()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

「嫌!!!」

 

「……は?」

 

「私は嫌だ。だから戸塚くんが退学になるのも、比企谷くんが代わりになるのも認めない!絶対にBクラスからは退学者を出させない!何があっても、それでAクラスに上がれなくなっても、誰も退学になんてさせないから!」

 

「いや、だからそれが無理だk「嫌だよ!比企谷くんの言うことは正しいのかもしれないよ!でも嫌だ、私は認めないし、クラスのみんなだってそうだよ!自分の代わりに他人を犠牲になんて出来ない!もし比企谷くんが退学になんてなったら戸塚くんがどう思うか考えた!?」

 

「い、いや……」

 

「絶対に悲しむに決まってる!絶対自分が悪いって思うに決まってる!……比企谷くんは洞察力がすごいなって思うときがあるし、頭良いな、っても感じるときもある。だけど馬鹿だよ!!」

 

「はあ!??」

 

 さっきから自分で何言ってるかわかんない。だけど、止まる気もやめる気もないから!!

 比企谷くんはもっと、もっと……

 

「もっと、人の気持ち考えてよ!!」

 

「……!」

 

「土曜日に比企谷くんに言われてからずっと考えてたの。だけど答えは出なかった。私は自分の行動を間違いだとは思わないし、これからもそれは変わらない!私は私が嫌だから戸塚くんを退学になんてさせない!比企谷くんを身代わりにして退学なんてさせない!」

 

「い、一之瀬……」

 

「わかった!?」

 

「は、はい!わかったから!分かったから離れてくれ、近い!!」

 

「……!?ご、ごごごごめんね!?ずっと夢中で……」

 

「……ふふっ」

 

「いや、その、なんだ……俺もあの時は言い過ぎた。……悪かったよ」

 

「え?!い、いや、私だってちょっと強引だったし……ごめんね」

 

 なんだかんだで正気に戻ったけど……なんか恥ずかしいこと言った気がする!比企谷くんも恥ずかしいのか顔を赤くしてる。そして星之宮先生は、必死に笑いをこらえている?

 

「ふふっ、くふっ、も、もう無理……お、お腹痛い……」

 

 そう言えばさっきのやり取り全部聞かれて―――!?

 

 

***

 

 

 まさか一之瀬があんなことを言ってくるなんてな……おかげで俺一人でかっこつけて戸塚を救って戸塚ルートendに入ることはできなかったが、戸塚の退学はなんとか防ぐことができたみたいだ。

 結局、一点100000pptで買えるようで、一之瀬が管理してるクラス貯金から出して戸塚の点数を買うことができた。星之宮先生は終始笑いをこらえきれない様子で、それはもう俺も一之瀬も顔が熱くて仕方がなかった。

 星之宮先生が何を考えているかは分からない。最初から点数売っておけば一之瀬もあんな黒歴史を作ることはなかっただろうし……俺も『代わりに俺を退学にしろ』なんて決め顔で言ってしまったから、今夜はベッドの上で転がりまわることだろう。

 

「でもさー、なんでHR始まってすぐに私たち追い出されたんだろうね?」

 

「マッカンが染み渡る……」

 

「か、会話くらいしようよ!」

 

 一之瀬が涙目で訴えてくるが知ったこっちゃない。こっちは朝の件でまともに顔が見れないんだよ。察しろよ。

 だが確かに妙だ。わざわざ俺たちを追い出し、飲み物でも買ってゆっくり帰ってこいとはどういうことなんだろうか。もしかして戸塚の退学の件で何か?いや、それはもう解決した……ん、んん?ま、まさか!?

 

「おい、一之瀬、今すぐ教室に戻るぞ!」

 

「え、どうしたの比企谷くん!?」

 

「嫌な予感がする!!」

 

 そう、星之宮知恵という人間を一か月ほど見ていて分かったこと。能力や頭が良いこと、意外と女子力が高いこと……そして――――――

 

『いや、だからそれが無理だk『嫌だよ!比企谷くんが言うことは正しいのかもしれないよ!でも嫌だ、私は認めないし、クラスのみんなだってそうだよ!自分の代わりに他人を犠牲になんて出来ない!もし比企谷くんが退学になったら戸塚くんがどう思うか考えた!?』

 

『い、いや……』

 

『絶対に悲しむに決まってる!絶対に自分が悪いって思うに決まってる!……比企谷くんは洞察力がすごいなって思うよ、頭良いな、って感じる。だけど馬鹿だよ!!』

 

『はあ!??』

 

『もっと、人の気持ち考えてよ!!』

 

『……!』

 

『土曜日に比企谷くんに言われてずっと考えてたの。だけど答えは出なかった。私は自分の行動を間違いだとは思わないし、これからもそれは変わらない!私は私が嫌だから戸塚くんを退学にさせない!比企谷くんを身代わりにして退学になんてさせない!』

 

『い、一之瀬……』

 

『わかった!?』

 

『は、はい!わかったから!分かったから離れてくれ!近い!』

 

『……!?ご、ごごごごめんね!?ずっと夢中で……』

 

『いや、その、なんだ……俺もあの時は言いすぎた……悪かったよ』

 

『え!?い、いや、私だってちょっと強引だったし……ごめんね』

 

 そう、この女教師、人をおちょくるのが大好きなんだよ!

 まさかとは思ったが……なんでボイスレコーダーとか持ってんの?なんで売ってんのこの学園?俺も買いに行くしかないな!!

 

「これが今回の件の内容だよー」

 

「「やめてー!!!!」」

 

 ニヤニヤしながら言う担任H。なんかこう表すとエロく感じる、じゃない!!

 クラスメイト達を見れば、ニヤニヤする者、笑いがこらえきれない者、驚いた表情の者、怨嗟の視線を浴びせてくる者、キラキラした目を向けてくる……これは戸塚だな!もうなんかこのあとの展開は予想がついた……。

 

 

 

 

 

 

 あれからクラスメイト達には笑われるわ、痴話喧嘩と言われるわ、いじられるわ、抱き着かれるわ、殺されそうなくらいの殺気を向けられるわで……でも、全員で笑ってテストを終えられた。

 このクラスだからこそこうなるのだろうし、このBクラスだからこそ、みんなが笑っているんだろうな。

 ……偽物はいらない。変わらなくても自身を肯定するだけでよかった俺が、少しだけ欲しいと、手に入れたいと思ったもの……まだ名もないもの。

 俺が求めるものは形にもなっていない。ただ、このクラスでなら見つけられるかもしれない。

 俺が手にしたいもの―――――偽物なんかじゃない、本物に。

 

 

 

 

 ―――――――やはり俺の実力至上主義な青春ラブコメはまちがっている。

 




一之瀬って由比ヶ浜と声優さん同じってこともあって少し被らせてみようかと思ったらこうなった。まあ、後悔はない、はず?
美少女だとか胸とかも似てるし?優しい女の子であることやコミュ力高いところも似通ってるし?まあヒッキー呼びはしないですが……櫛田にでもさせてみようかな?

ちなみに一之瀬が八幡の部屋に勝手に入り込んで朝食作った理由は戸塚に八幡の生活状況や休日は昼まで寝ていることを聞いて「勉強させないと!」っと思いやりの気持ちが迸ったからです。恋愛感情はありません………まだ?

あと戸塚の解答欄ズレて退学!?の件については一之瀬と仲良くさせようと思ってしただけです。戸塚ごめんな……でも実際八幡自身が点数足りないとすれば退学する可能性も見えたので(見えただけでするとは言ってない)今回はこんな感じにしてみました!
相変わらず、文章力ないけど読んで楽しんでくれたなら何よりです!!

次回は暴力事件+α?

早く出せるよう頑張りたいです。
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