朝起きると、簪の寝顔が目の前に有って朝から幸せですはい。そんな事を考えていると天井に束さんが張り付いていた。驚いて叫ばなかった俺を誉めてやりたい。
「えっと、何してんの?」
束「いや、近々来るって言ったよ?」
そう言いながら音もなく降りてくる束さんだが、一つ気になった。
「どうやって入ってきたの?」
束「え、普通に窓から。」
「それ普通じゃなくない?」
目を反らしながら、口笛を吹いている。無駄に上手いな!
そんな事をやっていると、簪が起きた。
簪「う、んおはよう。ってえ!」
束さんの方を見た簪が驚愕の声を上げた。
まあ普通はその反応だよな。
束「君が更識簪さんで良いかな?」
簪「は、はい。」
若干まだ人見知りが治っていない簪は、少し怖がっているみたいだ。大丈夫だぞ。その人ISを自分の目的の為に使わなければ、何もしてこないから。多分。
束「君にお話が有って今日来たんだ。早速で悪いけど、君はISをどう思う?」
簪「えっと、私は空を飛ぶための翼だと思っています。」
束「そう。良かった君が良い人で、これで心置きなくお手伝いが出来るよ。」
簪「え、手伝い?」
俺の方を見てくるので、ゆっくり頷いた。
簪「有り難うございます!」
束「じゃあ、今から姿勢制御とか作っていこうか?」
簪「はい!」
打ち解けて良かった。安心して、洗面所に向かい身だしなみを整えていると、外から簪の叫び声が聞こえたので、急いで外に出ると腰を抜かした簪とほくほく顔の束さんとブルーペーパーで見た機体からかけ離れた機体が有った。ええ(゜゜;)
暫くしてスペックを見たらチートになっていた。というか見覚えしか無い。
「これ、ハルファスガンダムじゃねぇか!」
そう、前世に遊んでいたゲームの機体なのだ。どうやってこれの原案を思い付いたのか聞くと、
束「ひ・み・つ❤」
とはぐらかされてしまった。マジでどうやって知ったんだ。その後、実機テストをしたが、一切問題なく終わった。
部屋で簪とゆっくりしているとシャルが来た。
シャル「ジェル~居る?」
「ああ、居るぞ。鍵は今開ける。」
扉を開けると、笑顔のシャルがこっちを見上げていた。可愛い。
「とりあえず入れよ。お茶かコーヒーしか無いが出すぞ。」
シャル「有り難う。」
そう言ってシャルは俺が使っていた椅子の隣を使った。コーヒーを淹れて戻ってくると、まだ女であることを公表していないので、それなりの距離で、簪と喋っていた。
シャル「へぇ、ジェルって普段そんな事をしてるんだね。」
簪「小説を読んでる時、隙だらけイタズラし放題。」
とんでもない話してんな。コーヒーを置いて座ろうとしたら、部屋のドアが吹き飛び机に激突して、コーヒーが俺のTシャツに掛かった。お気に入りだったのに。
女子達「ねえ!デュノア君、バレンディ君これ見て!」
シャルが渡されたプリントを読んでいるが、俺は怒りで震えていた。状況を察した女子と簪が避難する中、状況が見えておらず自分達要求を叶えたい者達は、
「「私とペアを組んで!」」
と言っていたので、普段出さないであろう低い声で、
「おい貴様ら、今ペアを組めと言ったな?」
と言うと部屋に居る全員が俺の状態を見てやっと状況を理解した。
「さっき貴様らが、吹き飛ばしたドアのせいで、俺のお気に入りのTシャツにコーヒーが掛かったんだが、何か言うことは有るか?」
女子達「すみませんでした!」
そう言って俺の部屋から逃げ出していった。
ため息を吐いていると隠れていた簪が出てきた。
簪「自業自得。今から洗濯するからそれ貸して。」
簪がそう言うので、上を脱ぐと二人とも顔を赤くしていた。まあそうだよな年頃の異性の肌なんか見る機会無いよな。シャツを渡すと洗面所に簪が引っ込んだ。俺は零れたコーヒーを拭いていないことに気付き、そのまま机を拭いていると後ろからシャルがくっついてきた。
「おい、俺は今半裸だぞ。離れろ。」
シャル「ん~でもジェルは、私とお風呂入ったよね?」
それを言われると、痛いな。
「だが、後からお前は入ってきたことないか?」
シャル「ッ!(///∇///)」
どうやら気付いたようである。見方を変えれば自分から男が入っている風呂に入ったということに。シャルが赤面して固まっていると簪が出てきた。
簪「後で干すね。」
「有り難う。」
シャル「そ、そういえばジェルはペアどうするの?」
「俺は、ボーデヴィッヒと組むことにする。アイツはフォローしないと織斑を殺しかねん。」
そう言って俺はこれからの予定を決め、ラウラにプライベートチャネルで連絡した。
ラウラ「どうしたんだ?」
「次の学年別トーナメントはお前と組もうと思ってな。」
ラウラ「まあ良いが、私は織斑を叩き潰せればそれで良い。」
「了解した。」
トーナメントまで何も無いので、キングクリムゾン!
トーナメント当日になり、割り振りを見ると、織斑とシャルの組み合わせが、最初に俺達と当たっていた。結局シャルは織斑と組んであげたんだな。
機体を準備をして、アリーナに出ると織斑とラウラが睨み合いに、なり俺とシャルは苦笑しているとブザーが鳴り、織斑とラウラが克ち合ったのでこちらも始めることにした。
シャル「ジェルが相手でも手加減しないよ!」
「こちらもそのつもりだ。」
俺とシャルは互いの武器で射撃しながら相手の攻撃を回避するので、中々共に当たらず、どうするか悩んでいると、向こうからラウラの苦しむ声が聞こえたので、そちらを向くとラウラの機体が泥のように形を変えていた。
「な、あの機体は、」
俺が驚いていると織斑が雄叫びをあげて突っ込もうとするので、アンカーを撃ち込み、ワイヤーを巻き取ってここまで、引き摺ってくる。
ワ「離せ!あれは千冬姉の物だ!俺が倒さなきゃダメなんだ!」
「はあ、どうせお前の事だから、ワンオフアビリティで斬るつもりだろうが、見たところエネルギーの塊になっている機体を斬ったら何が起こるか分からないのか?」
ワ「そんな事知るか!俺はあいつをぶった斬るんだああ!」
「お前のワンオフアビリティじゃ中に居るボーデヴィッヒごと斬りかねないんだよ。」
そう言っていると、織斑先生が通信を繋いできた。
千冬「今ボーデヴィッヒの機体は、禁止されていたVTシステムが積まれていたようだ。」
「前に似たような物を見たこと有りますが、結果だけ言うと早く助け出さないとボーデヴィッヒは死にます!」
千冬「何ッ!」
「なので織斑に邪魔をさせないで下さい。」
千冬「分かった。あの馬鹿。」
通信を切って、暴走しているボーデヴィッヒを助け出すために、出来るだけ傷付けないように、マシンガンで削っていく。
ボーデヴィッヒが見えたところで手を掴んで引きずり出す。
医療班にボーデヴィッヒを任せて、織斑を引き摺りながら織斑先生に渡して機体を解除すると、有り難うと言って背後で説教が行われていた。
あの後、何時も使っている情報屋に連絡すると、電話では話せないとの事だったので、真耶姉さんに休学申請を出して飛行機に乗った。
かなりあっさり終わってしまったので、作者は、どうしようか悩んでおりますが方針が決まり次第投稿させて頂きます。