俺達は、あの後しおりを渡され合宿の予定を聞かされていた。
千冬「~ということだ。皆、分かったな。旅館の方に迷惑を掛けぬように。」
生徒「はい。」
説明が終わったのでバスに乗り込むと席が隣になった織斑が騒いでいた。
ワ「海なんて久々だな!なあジェラルド着いたら泳ごうぜ!」
こいつは今までの事を何も反省してないみたいだな、とりあえず五月蝿いのでアリーヤを着けて耳を塞いで眠りについた
暫く夢でアリーヤ達と戯れていると体を揺さぶられる感覚で目が覚めた
シャル「ジェル、もう着いたよ。」
「う、うん?そうかもう着いたのか。」
荷物を持ってバスから降りると皆整列していた。
千「遅いぞ、バレンディ。」
「済みません。」
列に遅れながら入っていくと旅館の女将が出てきた。
女将「この度は本旅館をご利用下さり誠にありがとうございます。男子の方々は入浴の時間に制限を付けさせて頂きました。」
まあ妥当だなと思っていると、挨拶に呼ばれたので織斑先生の方に歩いていく。
千「済みません、今回部屋割りが面倒なことになってしまって、これお前達も挨拶せんか。」
ワ「よ、宜しくお願いします。」
「宜しくお願いします。」
女将「まあご丁寧に有り難う御座います。しっかりした子達ですね。」
千「いえいえ、そんなこと無いですよ。」
先生と女将の話が終わると織斑先生に部屋割りを聞いた。
「そういえば先生、俺達の部屋割りはどうなっていますか?」
千「その事だが、同室にすると消灯時間を守らない女子が出てくるだろうからお前達は別々だ。」
ワ「じゃあ、誰とですか?」
千「お前は私とだ、織斑、バレンディは山田君とだ。」
そりゃそうだよな、縁を切ったことを知っているのは極少数だから同室にしていれば近づかないか。
途中で真耶姉さんと合流し部屋に荷物を置いていると織斑がノックもせずに部屋に入ってきた。
ワ「ジェラルド海に行こうぜ!」
そう言いながら俺の腕を引っ張っていく織斑、振り払うのも考えたが振り払って着いて早々問題を起こすのもどうかと思ったので止めた。
更衣室で海パンになった俺は、織斑を置いて外に出た。ビーチの途中に変なウサミミが生えていたがスルーした方が面白そうなので、スルーした。
ビーチに出るとシャルとラウラが声を掛けてきた。
シャル「その水着似合ってるよ!」
ラウラ「確かにそうだな。」
「有り難う、二人も似合ってるよ。」
そう言うとシャルは照れくさそうにして、ラウラは頭から湯気が幻視できるくらい赤くなった。
俺はシャル達と別れ、ビーチを散歩しているとサーフボードをレンタルしている店が有ったのでサーフボードを借りた。
サーフィンをしていると溺れている鈴が居たので急いで泳いで救助する。この時に人工呼吸をしたが、鈴はアレは心肺蘇生だからノーカンと顔を赤くしながら言っていた。サーフボードをビーチにたててゆっくりしようと思ったらセシリアにサンオイルを塗るようにお願いされた。
セ「済みませんジェラルド様、どうしても後ろは自分では塗れなくて。」
「俺で良いなら、喜んで。」
オイルを手で暖めてから背中に塗っていくと、セシリアがやらしい声を出すので回りに誤解されそうになったのは別の話。
塗り終えてサーフボードを返して露店に向かうと、箒と簪と本音が居た。
本音「やっほ~ジェリーだ~」
簪「ホントだ。」
箒「ここに座るといい。」
箒が椅子を引いてくれたので、椅子に座るが何時から箒は簪達と仲良くなったんだろう?
聞くのも野暮なので聞かないが。
本音「美味しい~」
本音に買ってきた焼きとうもろこしを渡すとリスみたいに口にいっぱいに詰めていて可愛かった。
簪と箒と雑談をしていると織斑が空いてる椅子に座って話に入ってきたので場の空気が2、3度下がった気がする。
ワ「ジェラルド!あのブイまで競争しようぜ!」
「俺は、ゆっくりとしたいんだ。お前だけで行ってこい。」
ワ「つれないな~あ、実は泳げないんだろ!」
織斑が安い挑発をしていると織斑先生が来た。
千「織斑、お前は何度言えば分かる。自分だけの価値観を人に押し付けるなと言っただろうが。」
織斑はそう言われると漸く簪の鋭い視線に気付いたのか、そそくさと去っていった。
千「済まんな、元とはいえ私の愚弟が迷惑を掛けた。」
そう言って織斑先生が簪と箒に謝罪していた。
簪「そんな、先生が悪いんじゃないんだし頭を上げてください!」
簪が慌ててそう言うと、頭を上げた織斑先生が織斑が座っていた椅子に座って雑談に参加していたので良い雰囲気を壊すのもどうかと思ったので気付かれないようにその場を離れた。
夕方になり、夕食の時間になると皆雑談しながら食べてたが織斑が一人で何か興奮した様子で言っていたが、誰にも拾って貰えずその後黙々と食べていた。
シャル「この山盛りになってる緑色の物体は何?」
「それはわさびだな。刺身などに少しずつ付けて食べるらしいぞ。」
シャルに説明していると、向かいに座っていたラウラが口を抑えて涙目になっていた。可愛い、じゃなくてお茶を渡すと落ち着いたのか、二度とわさびを付けることはなかった。
ずっと気になっていたが、横でセシリアがもぞもぞしているのだがどうしたのだろう?
「どうしたんだ?セシリア何か色々と安定してないぞ。」
セ「実は少し足が痺れてしまって。」
「別に正座で座らなくても、崩して座っても良いと思うぞ。」
セ「では、少し崩させていただきますね。」
セシリアがこんなに鬼気迫る顔をしているのはあまり見たこと無いからレアだな。
夕食を食べ終わり浴場で絡んできた織斑をあしらい入浴を済ますと、部屋に何時ものメンツが揃っていた。何で?
~10分前~
鈴「アイツは何してるのかしら?」
シャル「ジェルは何してるんだろう?」
セ「ジェラルド様は何をしていらっしゃるのかしら?」
ラウラ「嫁は何してるんだろう?」
箒「ジェラルドは何をしているんだろうか?」
簪「ジェラルドは何してるかな?」
やはり恋仲の相手の事は皆気になるようで、全員が同じことをしているのに声に気づいていなかったので、丁度部屋から出てきた千冬に気づかなかった。
千「おい、何をしているんだ?こんなところで?」
全員「え!?」
千「とりあえず、山田君入るぞ。」
真耶「どうぞ。」
了承を得た千冬は全員を真耶の部屋に入れた。
千「とりあえず何か飲むか?」
冷蔵庫から持ってきた飲み物を全員に渡すと、飲んだことを確認した。
千「全員飲んだな?」
シャル「飲みましたけど?」
鈴「何か不味いんですか?」
千「いや、別に何も不味くは無いが私の飲み物を飲んだということだからな、話してもらうぞお前達の恋話を。」
全員「え?」
全員と真耶が固まっていると、千冬は缶ビールを開けて飲み始めた。
一番復活が早かった鈴に千冬は話すように促した。
鈴「アタシがあいつの事が好きになったのは小学生の時です。アタシが名前の事で、男子達に弄られていたときに助けてくれたんです。言葉だけで、相手が少し可哀想に思うくらい完封してたのが思い出深いかな。」
千「ほう、やるな。次、オルコット話せ。」
セ「私が、好きになったのは、両親が亡くなって信じられる者がメイド位しか居なくなってしまった時に何度もぶったりしたのに、慰めてくれた時に好きになってしまいました。」
千「そうか、次、デュノア話せ。」
シャル「はい、私が好きになったのは、8才になったときに、母親が病気になって治療費も無い生活をしていたので、困っていた時に彼が(僕のお母さん、お医者さんなんだ治してくれるようにお願いしてくるね。)そう言って彼の母親が手術をしてくれた時に好きになりました。」
千「ふむ、次、ボーデヴィッヒ話せ。」
ラウラ「私は、まだ力があれば強くなれると思っていた時に、そ、その恥ずかしながら喧嘩をふっかけてしまいましてそこでボロ負けしたときに自分だけの在り方を導いて貰った時に好きになりました。」
千「あいつ見かけによらず面倒見が良いな。次、篠ノ之話せ。」
箒「私は、最初織斑の方を好きで居ましたが、あの試合の後織斑の発言にショックを受けて泣いていた時に抱き締められて頭を撫でられてふわふわした気分になっていたときに好きになってしまいました。」
千「大胆だな、次、更識話せ。」
簪「私は、誰にも認めて貰えず、専用機の開発が凍結されて荒んでいた時に、唯一認めてくれて仲違いしてた姉と仲直りさせてくれた時です。」
真耶「皆さん、あの子の事が好きだなんて姉冥利につきます。」
鈴「アタシ達、ばかり話させてズルいですよ。織斑先生、先生は好きな人とか居ないんですか?」
千「私か?私はバレンディが好きだな。」
まさかの爆弾発言に皆が驚いていると、
真耶「わ、私も実はジェルの事が好きです(///∇///)」
全員「ええぇぇ!?」
そこで現在に戻る。
「何を騒いでるんだ?」
鈴「えっと、そのあっアレよ怪談!」
箒「そ、そうだ!皆怖くて叫んでたんだ。」
「それならそれで良いけど。程々にしなよ。」
そう言って俺は、布団に入って目を閉じた。
暫くすると、真耶姉さんが皆に俺の過去を話しているようだったが、眠気に抗えず寝てしまった。
課題どころか学校も部分的に再開され始めてやる気が続くか心配ですが頑張って投稿しようと思います。