体が横たえられているのは、意識の薄い今でも解るが、それ以外が分からない。
アリーヤ「ー..ター...スター!マスター!」
誰かが呼び掛けているのか?耳は聞こえるようになってきたが、眼がまだはっきり見えない様だ。
白式「起きてよ!マスター!」
若干薄く目を開けられる様になって見慣れた白い髪と銀髪が見えてきた。
ジ「う、ん?アリーヤと白式か?」
俺が意識を取り戻した事に気づいた彼女達は、嬉しそうに微笑んでいた。
今の状況に危機感を覚えてアリーヤ達に状況を聞いたらどうやら福音はその後戦闘にならずに終わったと聞いて、ほっとしたが自分が刺されたことを思い出した俺は自分の体が今どうなっているのか気になって聞いたら
アリーヤ「今のマスターの身体は、腹部に重傷を負っているので、私の方で止血していますけど時間の問題なので母様に手術の準備をしてもらっております。」
ジ「そうか、まああの人なら体が真っ二つになっても助かりそうだけどな(汗)ありがとうな。」
アリーヤと話していると白式が背中から抱き付いてむくれていた。
白式「もう、ちょっとは私の相手もしてよね。」
ジ「悪い悪い、これで良いか?」
頭を撫でていると満足そうな顔をしていて不意打ち気味に可愛さが襲ってきた。こんな感じで宿に戻るまでアリーヤ達と戯れて時間を潰していた。
鈴視点
ジェルが福音に刺された後、か細い声で攻撃するなと言っていたので墜ちていくジェルをキャッチして戻ってくると、福音がジェルを見てあたふたしているのを見て操られていた事を察したアタシは、他のメンバーに声を掛けて福音と共に宿までジェルの傷が開かないように速度を出しすぎないようにして飛んでいるとジェルの機体のリンクから通信が飛んできた。
鈴「え、誰?」
不審だったけどウイルスの類いが無いことを確認して通信を繋いだ。
鈴「もしもし、誰かしら?」
アリーヤ「お初に御目にかかります。アリーヤと申します。今は時間が無いため要件だけ言います。宿に戻り次第私達の母様が手術の準備をしているので気を付けて帰還下さいませ。」
鈴「ご親切に有り難う。アリーヤといったかしら、貴女がジェルの止血をしてくれているのね。」
アリーヤ「はい、それでも時間の問題ですが、なのでできるだけ急いでいただけると有り難いです。」
鈴「任せなさい。無事連れ帰ってやるわよ!」
通信を切り、加速するとまたあの馬鹿がこっちに来た。
ワ「何でそんなやつ庇うんだ?福音を倒せば全部丸く収まるだろ?」
そんな言葉を聞いて、状況を理解してない様子で聞いてきたけど、ジェルの傷の方が心配だからシャルロットに押し付けてしまった。御免ねシャルロット、でもこのまま着いてこられていたらきっと殺しかねなかったからアタシは、距離を離して、宿に向かった。
リアルがテストやら実習が有るのでまた遅くなってしまうと思います。済みません