あの後、俺を殴った織斑が指導を受けるために連れていかれた。この学園も他と同じ様に反省文と謹慎が主な指導内容らしい。俺を睨みながら退室していった辺りあいつは自分の非を認めてないな。確実に、俺に絡んでくるだろうな。
(それはそうとお前が抜けた機体は、どうなっているんだ?)
白式「んーとね、ただの脱け殻だけど一応展開は出来るから問題ないでしょ。」
こんな感じで俺の機体に移ってきた白式のコア人格は話し掛けると答えてくれるんだが、アリーヤとたまに喧嘩してる時が有る。
アリーヤ「また貴女は!私のマスターですよ!」
白式「えー。良いじゃんもう此方に移ったんだから。」
俺が考え事をしているとこんな感じで少しやかましいのだ。たまに夢の中で擬人化して出てくるときも有る。
そんな事を考えていると、廊下を歩いている見覚えの有る人影が見えた為、何の気なしに追いかけてみた。
人影は人通りの無い所まで来ると肩を震わせて居た。
「どうしたんだ?こんな所で?」
声を掛けると、ぴくんとした後ゆっくりと此方を振り向いた。
??「バレンディか?」
よく見ると篠ノ乃だった。しかも目を腫らして泣いていたようだ。
「どうした?そんなに悲しいことでもあったのか?」
箒「一夏があんなこと考えていたなんて思わなかったんだ。」
弱々しく言葉を何とか言っていく篠ノ乃の背中を、落ち着かせるように撫でながら聞いていくと、試合中の織斑の発言で今までの恋心が冷めてしまったらしかった。
「良いか?篠ノ乃確かにお前はあのバカに惚れていた。それは変えようの無い事実だ。だがお前は今さっき気付いたじゃないか。今からでもまだ遅くない自分を変えることが出来ると。」
篠ノ乃に思っていた事を話していくと、段々生気を感じられる顔になっていった。
「お前は、自分の力を他人を傷付けるためではなく、人のために使いたいんだろう?ならそれをする為の方法を自分で見つけるしかないんだ。かなり難しい事だが俺はお前の芯のある強さなら、出来ると思っている。言い出したからには俺もサポートする。」
箒「有り難う。ジェラルド新しく生きる目標が出来た。これから頑張っていこうと思う。」
まあこれは親父の受け売りなんだけどな。そんな言葉を飲み込んで、決意を新たにしている篠ノ乃を見ると若干興奮の為か、頬がほんのり赤い。あれ?俺またやった?
アリーヤ「はあ。またライバルが増えたマスターも女誑しですね。」
白式「私はマスターに愛してる事が伝わればそれでいいし。」
何かウチのコア達が言っているが、努めて無視する。
篠ノ乃に別れを言って自室に向かうと途中でスマホに着信が入ったので出ると楯無だった。
楯無「もしもし、えっとその...」
歯切れが悪いので先を促す。
「どうした?良いから話せ。」
楯無「時間が出来たから貴方に伝えておこうと思って。」
「了解した。で、何時なんだ。」
楯無「今からよ。」
「では、簪を連れて行くぞ。」
楯無「分かったわ。生徒会室で待ってるわ。」
そう言って通話を切ると、簪に掛けた。
簪「も、もしもし。」
「今さっき楯無から連絡が有った。今から来られるか?」
簪「今なら大丈夫。じゃあそっちに向かうね。」
通話を切って待っていると簪が向こうから歩いてきたので、合流して生徒会室に向かった。
ノックをすると、楯無以外の声が答えてきた。
??「どうぞ。」
「失礼します。」
入室すると楯無ともう一人居た。
楯無「ジェラルド君は初めてよね。紹介するわ、書記の布仏虚よ。」
虚「どうも布仏虚です宜しくね。」
「これはどうもご親切に、知っていると思いますが、ジェラルド・バレンディです。」
挨拶を済ませた俺たちは、早速本題に入る。
「で、本題に入るんだが。簪からどうぞ。」
簪「お姉ちゃんが私を、更識の当主の責任とかから護ろうとわざと冷たくしてるの知ってるんだよ。」
楯無は簪の言葉を聞くと涙を流しながら、簪の方に近づいていって、ごめんなさいと繰り返していた。
そして抱き合いながら姉妹声をあげながら泣いていた。俺は邪魔にならないように、虚さんとお茶を飲んでいた。
落ち着いた二人から告白されて驚いたのは、秘密だ。しかも布仏姉妹からもきたので生徒会室が俺の叫び声でいっぱいになった。
姉妹を仲直りさせることが出来て、気疲れしたので、その日はシャワーを浴びて死んだように寝た。
白式「マスターお帰り♪」
アリーヤ「マスターお帰りなさいませ。」
夢の中でアリーヤと白式を撫でながら寝た
??「待ってなさいよ。ジェル。」
はい、一応和解はしましたね。今作では、ワンサマーとは和解しない予定です。因みにコア達が擬人化する時の姿はアリーヤが東方の咲夜で、白式がfateのイリヤを想像して書きました。