とりあえず本文をどうぞ
「それでは本日のゲストをお出迎えしましょう!巷で今話題のバンド、Masquerade kissさんたちです!」
某日。俺らはテレビ局の収録スタジオにいた。
(どうしてこうなった……?)
天災って突然襲ってくるものなんだなって思ったよ。
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「それで、なんでこんなところにいるの?」
「練習終わりなんだ〜、彩ちゃんとかと一緒に来ちゃった」
「来ちゃったって、あなたねえ……」
わー紗夜さんが呆れてる(遠い目)。にしても本当によく似てるな。
「ニッシー日菜先輩知ってるの?」
しぐれが小声で俺らに話しかけてくる。日菜先輩なんて知らないしなんなら今初めて見た。
「うんにゃ、全く知らん」
「ケイが知っとるわけないやろ、こいつアイドルとかそういうの一切興味ない人間やで」
「それは流石に失礼じゃないか?俺に」
「流石にケイちゃんに失礼ってことはないと思うよ……。日菜先輩は、Pastel*Paletteってアイドルバンドを組んでる先輩なの。で、ギター担当で、さっき出てきた彩さんがボーカルの人」
「ほ〜、よく知ってるんだな千夏」
「さすがちなったん!」
「ちなみに彩先輩は花咲川だぞ。しかも同じクラスの若宮さんもキーボードで入ってる」
「うえ?まじか、全然知らなかったぞ」
「お前、若宮さん自体は知ってるよな」
「そ、そりゃーもちろん知ってますとも」
「あ〜、こりゃケイ、知らなかった時の反応やな」
「正直同じクラスのクラスメイトくらいは知っておいてもいいと思うんだよね」
一応なんだ?そのPastel*Paletteについて調べてみるか。
ほ〜、結構有名なんだな、そりゃいろんな奴らが知ってるわ。
しかも白鷺千聖までいるのね。結構意外。
「あ、そーだ!今度パスパレで音楽番組やるんだけど、おねーちゃんたちのバンド出てみない?るんってするんだ〜」
「と、日菜が言ってますが湊さんはどうしますか」
「出ないわ。そんなことに割く時間はないもの」
「とのことよ。日菜」
「え、友希那さん出ましょうよ〜」
「あこ、収録と練習とで時間がとられてゲームの時間が減るわよ」
「うっ、それは……」
急所を突かれた!あこに999のダメージ!あこは諦めた!
「え〜、残念。じゃあどのバンドを呼べばいいかな〜。結構有名なバンドがいいらしいんだよね」
「だったら、Masqueradeでも呼んだらいいんじゃん?」
リサさんから飛び出した何気ないひとことが、俺らの心に突き刺さった!
(え、なにこれ、もしかして俺らテレビに出ちゃうのん?)
「おねーちゃんたちがゲストアクトで出たあのバンドだね!確かにるんってする!マネージャーさんに聞いてみよーっと。ありがと!」
「あ、ちょっと日菜……って、行ってしまったわ」
「なんというか、大変ですね紗夜さん」
「もう慣れたわ。見苦しいところをお見せしてすみません」
「いい加減ドリンクバーの前からどいた方がいいと思うんですけどね……俺は」
「あはは……確かに注目されちゃってるしね」
「そしたらまたね〜」
「皆さん、また……」
「Roseliaの皆さんもお疲れ様です」
「リサさんまた今度遊びましょう!」
「お、しぐれいいね☆また誘って!」
俺らは思い思いに飲みたいものを注いで席へと戻って行った。
「Roseliaに爆弾投げられなかった?」
「いいじゃん別に!音楽番組っしょ?出たとしたらでっかいこと告知したくない?」
「そんな俺らが告知なんてできるんかよ」
「ま〜、自分的にはマネージャーさんとかに打ち合わせの時に言ってみればいいかなって思うけどな」
「そうだよ!冬樹の言う通りだよ!出演決まったら話してみようよ!」
「そうもうまくいくかね〜……そもそもオファーが来るとも限らんしな。そんなことより食おうぜ、ほら、来たぞ」
それぞれが注文した料理が来た。ドリンクバーの前で話してたからそんなに待った気はしないけど。
やっぱりサイ○リアって神だと思うんだ。安いし結構うまいし学生の味方!
それから数日後。Masquerade kissのお問い合わせフォームに出演依頼のメールが来てしまった。
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と、いうわけで俺らは天災とその姉に売られてしまったってわけだ。
その後メンバーに報告したら全員一致で出演が決まったってことで……なんだかなあ。
何気テレビは初(というかテレビに出たことのある人間の方が希有だとは思うが)だから緊張はしていたものの、リハとか楽屋周りとかそういうのも思ってたよりは緊張せず本番を迎えた。多分だけど仮面かぶってるお陰ってのもあるんだろうな。
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「皆さんこんにちは、Masquerade kissのギターボーカル担当のKと申します」
「同じくギター担当の春と申します」
「自分はベース担当のTakaって言います、よろしく」
「あたしはドラム担当のミナミで〜す、以後お見知りおきを☆」
「最後に、キーボード担当の中華って言います。どうぞよろしくお願いします」
パスパレの面々の前で挨拶をすませ、いざ本題へ。
「え〜、今日はゲストの方の知られざる素顔をあらわにしていければと思うんですけど……」
「そうですね、この仮面を外すってことはできないと思うんですけど、まあ可能な限り質問には答えていきたいと思います」
「え〜、せっかくだから取ろうよ〜、その方がるんってするしさ!」
「日菜ちゃん、無茶をいうのはやめなさい」
「その仮面、まさにブシドーって感じでカッコいいです!」
「イヴさん、流石にその使い方はどうなのかと思いますよ……」
流石に仮面をブシドーって聞いたことねえから突っ込んじまったぞ、パスパレメンバーの絡みに何か不純物が混じったけどまあいっか(テキトー)。
「ジブン、Masqueradeさんのライブ見に行ったことあるんすけど、とにかく独自の世界観というか、ライブによって世界観を変えて表現していく演出がすごいな〜っていつも思ってるっす」
ほ〜、麻弥さん俺らのライブ来たことあるんだ。ちょっとびっくり。
「ここでライブ映像のVTRがあるらしいので、ちょっと見てみましょうか」
タイミングよくライブ映像のVTRが入る。これは……最近やった再結成のライブだな。懐かしい。
「うわ〜、お客さんの数すごいな〜……」
「この時には確か2500人を超える人が集まったとか」
「そうですね、3年ぶりの復活ライブだったんですけど、僕らを待っててくれた人に対する恩返しの気持ちとか、これからもよろしくお願いしますの気持ちとかを前面に打ち出した演出にしようってメンバーで決めてたんですよね、そのおかげもあってかなんとか成功を収めたって感じです」
「今後は私たちを初めて知る人とかが来やすいライブとか、みんなで楽しめるようなライブとか、様々なコンセプトでもっともっと私たちの音に触れたい方々に会えればいいかなって思ってます」
と、北斗と千夏が打ち合わせ通りのことを言ってくれた。ここまでは特に波乱はなし。
……問題はこの後なのである。そう、本当の問題は。
「それでは、次のコーナーです。毎週、パスパレのメンバーが交代で担当するお楽しみ企画!今日の担当は……」
「ワタシですね!皆さんでレッツブシドーですよ!」
パスパレのメンバーが交代で担当する企画。この企画何が問題かって……
「それではイヴちゃん、今日の『やりたいこと』をどうぞ!」
ゲスト側には全く何をやるかが知らされてない点なんだよな……。
「ハイ、今日は皆さんで夏にしかできないブシドーを味わいたいです!」
「と、いうと?」
「具体的には、スイカ割りをしたいです!」
またか……(絶望)
「いいね〜、るんってするよ!」
「では、この後皆さんで特設会場まで移動してスイカ割りを行います!」
ということで、今夏2度目のスイカ割りが幕を開けようとしていた。
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パスパレと一緒に特設会場まで移動すると、そこにはもうスイカが用意されてた。しかも2つ特上なやつ。手際めっちゃいいですね、スタッフさん(血涙)。贅沢を言うならこれ普通に割らずに食べたい。
「えー、では、今回のルールを説明させてもらいますね。パスパレとMasquerade kissが交互にスイカを割っていって、最初に割ったチームの勝ちと言うルールです。先行と後攻は後ほど決定します。勝ったチームは告知の時間がもらえますが、負けると……」
『負けると……?』
「罰ゲームとして激マズドリンクは用意されています」
「つまり、それを飲むことになると」
「そうなりますね」
「うちには日菜ちゃんがいるから無敵だよ〜」
「るるるん♪ってするね!」
「こちらにも必殺兵器があるので、負けませんよ」
「ということで、お前から行け。K」
「プロデューサーさんいます?……これってテレビ的要素必要ですか?」
一応聞いたところ特に必要ないとのことだったので、俺からいくことにした。多分一発で割れる。
「では、先攻と後攻を決めます。各バンドの代表者にコインの裏表どちらが出るかを予想してもらい、実際に出た面を選んだバンドからスイカ割りを開始、ということでMasquerade kissさんは誰が代表です?」
「あ〜、どうするかな。じゃあとりあえず私が行きますね」
「Pastel*Paletteはアヤさんが行きます」
「ええ、イヴちゃん!」
「そうだよ〜、ここは彩ちゃんじゃないとるるるんってしないもん」
「日菜ちゃんまで〜、うう、わかったよ……」
「で、丸山さんどうします?表ですが?裏ですか?」
仕方なく代表者になったような丸山さんに先に決めてもらう。
正直なところ運要素でしかねえからな、こんなの。とっとと決めてとっととスイカ割りしたい(本音)
「う〜んと、じゃ、じゃあ表で」
「オッケー、じゃあこちらは裏で」
いざ、賽は投げられた。いや、実際に投げられたのはコインだけども。
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「先攻のPastel*Paletteからは、氷川日菜さんが、そして後攻のMasquerade kissからはK
さんが最初となります」
「さーて、いっくよ〜!」
と、先攻はPastel*Paletteに譲った。こればかりは運。しょうがないね。
この天才のことだから一発で割ってきそうなんだよな。そんなこと思ってるとほんとにわれるっていうフラグが立ちそうだけど、それはとりあえず置いておいて。
「日菜ちゃん、もうちょっと前かな」
「右です!右!」
「ソコです!ブシドー!」
「え〜、みんな言ってることがバラバラすぎてわからないよ〜」
早速混乱している。もうなんというか見ていて微笑ましい。
しばらくののち、パスパレ全員の意見が一致したようで、日菜さんが歩みを止めて持っているバットを思い切り振り落とす。
「そこっ!」
「バコっ!!」
「お〜っと、当たりはしましたが完全に割れはしませんでした。それにしてもいい音がしましたね〜」
「ちぇ〜、割れなかったか〜」
「でも当てるだけすごいよ〜」
「それでは、後攻のMasquerade kiss さん、お願いします」
「んじゃ、いつも通り行きますかね」
俺は北斗に目を隠してもらうと、他のメンバーがいると思われる方を見て頷き、静かに前に歩き始めた。
ということでパスパレを出してみました。うまくかけてるのかな?謎いな?
次の投稿はいつになるかは未定ですが、できるだけ早めに投稿します。9月頭には必ず。
コロナの関係で大学の期末試験やレポートが1ヶ月遅れてやってきました。死ぬ。