一応これを書くにあたってイベントストーリー自体は一度だけ見ましたが、正確に記述できているかどうかが怪しい(というかほぼ喋ってる人違う気がする)。
雰囲気だけでも楽しんでいただければうれしいです。
それでは、どうぞ。
夏休みも終わりが近づいてきた。今日は夏休み最後の登校日。夏季補習とか登校日とかは夏休み前半にあったきりだから、これが2回目の登校日となる。ただ始業式の日程とか、持ち物とかの連絡をされたぐらいだけどな。それでもやはりクラスのみんなと顔を合わせるってのはなんかいいよな。「ライブよかったよ」とか声をかけてくれる人もいたし。帰り道で今更ながら振り返って見ると今年の夏はかなり充実していたなぁ、と感じてしまう。
(SPACEでのラストライブから始まり、合宿に海。海ではポピパとロゼリアと一緒に遊ぶことになったっけな。で、なぜかいきなり天災に捕まってテレビ出演からのアイドルバンドとの対バン的なライブもして、さらにさらに主催ライブも済ませたんだろ?めっちゃ今年の夏充実してたな。主催ライブは最初は別にゲストアクトを呼ぶつもりもなかったけど、なんかポピパとハロハピっていう賑やかなバンドが集まったし。なんだかなぁ、おじさん感慨深いよ)
改めて思い出してみると本当に充実してたな。これ本当に一夏の出来事か?
これ中学の時の俺3年分の夏だったぞ?あ〜、でも、向こうではバカンスとかあったからな。それと比べると別にって感じだけど、友達とか幼馴染と過ごす夏休みが久しぶりだから思い出深いものになっているかもしれんな。そういうことにしておこう。
で、夏休みの終わりともなると当然気になってくるのは。そう、高校生の天敵、宿題である。
「なあ、お前ら、宿題は終わってるんだよな?」
俺は宿題は早めに終わらせる真面目ちゃんなので夏休みに入って1週間で終わらせてしまった。だって残しといてもいいこと何にもないじゃん?英語なんてぶっちゃけ宿題程度でつまることもねぇ。
「そりゃ当然。俺は終わってるよ。冬樹は?」
「あんな簡単な宿題、パパパっと終わらせて自分らと遊んでたからな。記憶にないんや」
「さすが秀才。後は遅刻魔とケチなところ直せばしぐれなんて簡単に落とせそうだが?」
「なっ!そんなんやないんだって!その、あいつは……」
「あ〜、ハイハイ、わかったわかった。ごちそうさまだぜ」
北斗はこういうところ面白がって口をどんどん突っ込んでいくタイプだからな。俺の手を汚さずして情報を得て行けるから別にいいんだけど。俺は好きな人ができようがなんだろうが絶対表には出さないようにしよう。
聞いてみた限りは、花咲川組は宿題を既に全員やり切っているみたいだな。この前ライブ終わりに香澄が有咲にどやされてたな。「香澄お前宿題やれ〜!」って感じで。どうせあそこはあそこで集まって勉強会!とかしそうだし、終わるんだろうな。有咲頑張れ。なんだかんだポピパは優秀そうだし、大丈夫でしょう。
「あ、ニッシーいいところに!」
「みんな、こんなところで集まってどうしたの?」
「いや、それはこっちのセリフな?同じ学校で登校日だったら一緒に学校行って一緒に帰るだろ?」
道端でくっちゃべっていると羽丘組がきたわけだが、
「それもそうね。でさ、あたしらも今日登校日だったんだけど、ひまりちゃんが全く宿題終わってないらしくてさ、一緒に手伝うって言っちゃった!」
__
「で、なんで俺らまでが呼ばれるんですかねぇ……」
「羽丘のことはわからないしな」
「せっかくだしさ?ね?この前のライブの打ち上げin 羽沢珈琲店ってことでいいでしょ?」
しぐれに丸め込まれた俺らは羽沢珈琲店に連行されてしまった。Afterglowのメンバーと一緒に。
「ほら、秀才冬樹くん、アピールのチャンスだぞ。行ってこい?」
「……ケイまでそういうこと言うんやな。およよ」
「いやお前そんなんで泣かないだろ。早く行ってこいって」
ここの娘さん、つぐみちゃんの好意により(?)貸切状態。男は男で一つのテーブルに纏まって、まあ他愛もない会話をしているわけだ。
冬樹を送り出し、コーヒーを口に運びながら、さっきの会話を思い出す。
俺らと同じような感じでバンドを始めた奴らがいるとはなぁ。同じようなことを考えるやつもいるもんだぜ。全く同じってわけじゃねえけどな。
〜〜
「え〜、みんなしぐれちゃんの友達なの?」
「幼馴染で、しかもバンド仲間って感じかな?」
「それって私たちとおんなじじゃん!」
「で、みんな成績優秀だから呼んじゃった☆」
「うぅ〜、神様が増えたぁ〜」
「ふーん、Afterglowも幼馴染で組んだバンドなのか」
〜〜
あいつ紹介するだけ紹介して「後は任せた!」って目をしてたけど、俺よりもお前らの方が絶対適任だろ。
カップを置き、コーヒーの香りに満足しつつ勉強組のいる机の方を見てみる。
赤い髪が巴、だっけ。あこのお姉ちゃんって知ったときはちょっとびっくりした。確かあいつ、世界で一番かっこいいドラマーとかなんとかいつかファミレス行った時に言ってたっけ。かっこいいがあこ方面じゃなくてちょっと安心したよ。で、赤メッシュが美竹さん。家が華道の名門らしいが、本人に家を継ぐつもりはないらしい。華道って和服きてやるんだろ?絶対和服似合うって。変なことを口走ると絶対怒られるだろうから慎重に接しよう。多分怒ると怖いタイプだからね!最後の1人。パンを口に放り込んでむにゃむにゃ言ってる奴がモカ。あいつ溶けてるけど宿題終わってんのか?
(モカちゃんは天才なので宿題なんてちょちょいのちょいなのだ〜)
(こいつも脳内に直接語りかけてくるパターンの人間かよ)
ま、宿題終わってるならいいや。というか宿題終わってるなら教えてやれよお前。
「ねえちなった〜ん、ここわかんな〜い」
「もうちょっとで終わりそうだね。えっとね〜……」
「お、しぐれ、そこはこうやって解くんや!」
「ケチコクは呼んでな〜い」
「つめたぁ」
我がメンバーたちももうちょっとで終わりそうだ。俺らはまとめてやるタイプだけどこいつらはコツコツやって積み重ねていくタイプだからな。これは完全にタイプの違いってやつだ。
「なあ北斗」
「ん?」
「あまりに暇だから暇つぶししないか?」
このまま寝るわけにもいかないし、宿題終わってるし、ただ黙ってコーヒー飲んでるよりはまだいいだろ。
「ああ、そういえば……」
__
暇つぶしに興じていると、コーヒーカップも乾き、外も暗くなっていた。
「じゃあ、次はしりとりでもするか〜」
北斗ともやることが尽きてきて、ついに最強の暇つぶし手段に手を出そうとした瞬間。
「……参考書、学校に置いてきちゃった……」
「おい、今めっちゃ不穏な単語が聞こえてきた気がしたんだが、気のせい?気のせいだな?」
「ケイちゃん、現実逃避はなしだよ?」
「今から取りに行くにしても、もう夜だし……」
「でも、明日から確か完全閉鎖だったような……」
「どうしよう……あれがないと、私宿題、終わらないよ」
「……買えばよくね?」
「ひーちゃんは毎月スイーツにお金を使いすぎてお金がないのです」
「ちょっとモカ!」
「で、どうするんだ?取りに行くのか?」
「みんな、一緒に来て〜!!」
「そういうと思った」
「ひまりひとりで行かせるのも心配だしな、みんなで行くか!」
「うぅ〜、みんな、ありがと〜」
と、言うわけで羽沢珈琲店を出発した俺らは、日が落ちかけるなか、羽丘へと向かっていた。
「夜の学校って久しぶりだな。いつぶりだっけ」
「え、圭介くんたち、夜の学校に行ったことあるの?」
「あ〜、小学生の頃な。学校に泊まろうって行事があって、その時夜の学校で肝試しとかやったなぁって。つぐみちゃんは?ないの?」
「そんな経験なかなかないよ〜」
「確かあのときはしぐれが泣き叫んでたような」
「ちょっと、北斗!それは言わない約束!」
「ははは、しぐれもかわいいところがあるんだな!」
「巴!茶化すなぁ!」
「ごめんごめん!つい面白くてな!」
「絶対反省してない!」
「ところでさ、俺らは完全に部外者だけど、羽丘に入っていいのか?」
「……知らないけど、いいんじゃない?夜だし、バレないし。……みんな一緒の方が、その、怖く、ないし」
「蘭がデレた〜」
「デレてないし!モカっ!」
「蘭が怒った〜」
「賑やかだな、これなら夜の学校でも怖くなさそうだ」
「そうだね。いざというときは、ケイちゃんたち、頼りにしてるから」
「やめとけって。俺だってそんなに耐性があるわけじゃないんだから」
そんな会話も挟みつつ羽沢珈琲店から歩くことしばらく。
「……めっちゃ不気味に感じるんだけど」
昼とは違うであろう雰囲気の、夜の羽丘学園に到着した。
……え?めっちゃ怖くない?
「ほら、これ以上暗くなる前にとっとと行くよ、みんな」
「……さすが赤メッシュ。勇気あるな」
「圭介。今、あたしのことなんて呼んだ?」
「あ、美竹さんは勇気あるな〜って」
「次、変なこと言ったら、殴るよ?」
「気をつけます……はい」
幽霊に向けるのとは別の怖さに震えが止まらないぜ!
美竹さんを先頭にして、俺らは羽丘の校舎へ入っていった。
長くなってしまったので一度分割!
校舎から彼・彼女らは脱出することができるのでしょうか。
ビビリはだ〜れだ?