他の作者様に尊敬しかないです……。
毎日更新なんて夢のまた夢です……。
それでは本文をどうぞ。
新学期が始まってからあっという間に1週間が過ぎ去った。
「んあ〜、久しぶりの練習だな!おら、心がウッキウキして止まらねえぞ」
「そうだな、全員揃うのは久しぶりだしな」
「ケイが向こうに行っちまってからみんなで集まることは不可能だったし、自分らだけで練習しててもなんか足りない感じもしたからなあ」
「うるせえぞ冬樹。……まあ、俺も楽しみだ」
今日はなにを隠そう、ほぼ3年ぶりのバンドメンバー全員が揃って練習する日。こいつらとまた合わせられるって考えただけで心が弾む。
学校早く終わらないかなあ。あ〜あ。まだ始まってすらいないのにね。
というか……さっきから教室でランダムスター弾いてる戸山はなんなんだ?しかもそのなかなかにハイエンドなギターどこで手に入れたんだ?学生じゃ手が出ねえ値段の代物だぞそれ。
しかもちゃっかり学校にギター持ってきてる花園もなんなんだ?この学校ギターOKなの?え?え?(困惑)
「変態だ……」
花園、それには全面的に同意するぞ。
___
学校は適当に聞き流してたら終わった。特に最後の英語。正直簡単すぎる。なんてったって3年間話してた言語だしな〜、なんて思ってたら終わってた。
家庭科の授業の作業も授業中に終わったし、順調順調。同じ
HR前に手早く帰る準備をパッと済ませ、放課になるのを今か今かと待っていた。
「それでは皆さん、また明日」
よっしゃ終わった。楽しい楽しい練習の時間だぜ(白目)。
「んじゃ、各自楽器を持って1時間後にCircleに集合な!遅刻した奴がいたらスタジオ代そいつ持ちな〜。早く来たのから中入ってていいから」
放課後になるや否やLAINに投下。これで遅れてくるやつはいないはず。
「りょ〜かい☆」
しぐれもこう返してるし全く問題ないだろ。
さ〜て、俺も遅れないようにしますかね。
「ところで予約名は?」
「ああ、werewolfだ。人狼、始動だ」
「人狼、始動って、なんかカッコええな」
「冬樹、お前が一番遅れるんだから、遅れるんじゃねえぞ」
きっかり50分後。この間ポチった黒い相棒を背負ってCircle前に。いつも使ってるギターの色違いだから重さについてはあまり変わらないし、形もほとんど変わらない。ただ、試奏をしたわけではないので実際の弾き心地はわからない。先に入ってちょっと弾いとくか。
「こんにちは!ご予約の方ですか?」
ドアを開けると受付の女の人が微笑みながら訪ねてきた。
「はい、werewolfで予約しています」
「確認しますね。……はい、大丈夫です。スタジオ2番です」
「わかりました、ありがとうございます」
受付を済ませ、鍵を受け取りスタジオへ向かう。やっぱり俺が一番初めじゃねえか。
スタジオ内に入ると、ギターケースから黒光りする相棒とピックを取り出し、シールドでギターとアンプを接続。では、早速。
〜♪
「うん、音伸びもあいつと変わらないし弾いた感じもいい感じかな。ライブでも普通に使えそう」
「せやな、ケイの新しい相棒、なかなかいい感じじゃん?」
「本当だな。あの時通り、いい演奏を頼むぞ、圭介」
「お、それニッシーの新しいギター?いいじゃんいいじゃん!!」
「いつものギターの色違いだね」
状態を確かめているうちに全員がそろったようだ。
「よし、全員揃ったな。みんな時間通り。冬樹、遅れてくると思ったけど」
「このケチコク、金が絡んだ時はいつもこうだったでしょうが」
「確かにそうだな。まあいいや。全員準備が終わったみたいだし、久しぶりの一緒の2時間、楽しもうぜ」
適当に喋ってる間にみんなも準備できたようだし、
「オッケ〜、で、なにから始める?」
「ん〜、“仮面”」
なんとなく呟いた俺の一言に、他のメンバーは鳩が豆鉄砲を食らったかのように俺の方を見る。
「ケイ……、こっちでMasqueradeの曲をやるんかいな?」
「最悪カバーって形でもできるし、最初にこの曲を合わせたいんだ。いずれはこっちの名前でライブをすることになると思うし、曲も作っていければって思ってる」
「まあ、圭介がそういうならそれから始めるか」
「北斗、助かる。他の奴らもそれでいいか?」
皆頷いていたから問題はないだろう。
「んじゃ、いつも通り、頼むぜ」
しぐれの合図から「人狼」の活動が始まった。
___
曲の修正とこれからの活動方針を適当にまとめていたらあっという間に2時間が終わった。
「時間だしそろそろ出ようか、ケイちゃん」
「ん?もうそんな時間か、ありがとな、千夏」
ギターとアンプからシールドを外し、アンプの電源を切る。
真空管アンプじゃないはずだからまあ多少適当でも問題ないだろう。
「んじゃ、あたし受付行って次の予約してくるね〜」
一歩先に片付けが終わっていたしぐれがそう言い残し、手を振りながらスタジオを先に出ていく。
「んじゃ、俺らもさっさと終わったやつから出ますか〜……」
メンバー全員の撤収が完了したのを確認したのち、忘れ物がないかを再度確かめ、スタジオのドアをそっと閉めた。
受付に行ってみると、しぐれは同じような制服を着た、いかにもギャルっぽいベースケースを背負った高校生と談笑していた。
「しぐれ、予約終わったか?」
「あ、ニッシー!終わったよ!ちゃんと予定通り取れた!」
「了解、ありがと。んで、そちらの方は?」
「ん!で、こっちの人はリサ先輩!Roseliaのベース担当!」
「ほ〜、あのRoseliaのね〜……。よろしくお願いします?」
今後関わる可能性が無きにしもあらずってところだから一応しっかり挨拶はしておこう。
「いきなり疑問形?こっちこそよろしく☆で、キミ、名前は?」
「西秋 圭介って言います。花咲川の1年です。ちなみにしぐれとは幼馴染なだけなので邪推はしないでくださいね」
「な〜んだ、そ〜だったのね」
「も〜、言ったじゃないですかリサ先輩」
「あはは、ごめんごめん。で、名前で読んでもいいかな?」
「俺は全く気にしないのでどうぞご自由に。ところで他の奴らは?しぐれ」
俺は先にでたはずの他のメンバーが周りにいない理由をしぐれに尋ねた。あいつらのことだから先に帰ってるってこともわりとあり得る。
「外にカフェあるのを見つけてそっちに行ったよ〜」
「ほ〜。ここのスタジオ、外にカフェまであるのか。今時のスタジオはおしゃれだな」
「向こうでは普通だったんじゃないの?」
「いや、向こうはスタジオにカフェなんて基本は併設してないからな」
「ん?向こうってどういうことかな?」
リサ先輩からいきなり横槍が飛んでくる。
「ああ、実は俺、親の都合で3年間留学というか、日本にいなかったんですよね。だから、日本のスタジオを使うのがかなり久しぶりで」
「そうなんだ!海外のスタジオってやっぱり日本のとは違うの?」
「え〜っと、いろいろですね。ただ、日本の方が断然サービスは充実してます。部屋の個数とかはやっぱり向こうに軍配が上がりますけどね。あと、値段についてはどっこいどっこいです。田舎になると安いみたいですし、都会になるとやっぱり高いですね」
向こうで通っていたスタジオのことを思い出しながらリサ先輩に答え、その後も立ち話をしているうちに、カフェに行ってた奴らが戻ってきた。
「お、出てきたか圭介。お疲れ様」
「お疲れ。で、カフェとやらはどうだった?」
「メニュー数はやっぱり少なめやけど、練習前とか後とかに時間を潰すには良さそうな感じやな」
「ケイちゃんも行ってみる?」
「いや、俺は遠慮しておくよ。今日は早く帰りたいところだしね。それじゃリサ先輩、お先に失礼します」
「お疲れ〜☆」
リサ先輩に軽く挨拶し、俺らはCircleを後にした。
___
「せっかくケイが日本に帰ってきたんだし、久しぶりにライブ、したくねえか?」
「賛成さんせ〜い!!あたしもライブしたい!!」
帰り道、冬樹としぐれがいきなり言い出した。確かに、前回Masquerade kissでライブをしたのが小学6年の3月。その時の様子を俺は頭の中に思い浮かべてみる。
「我ら、Masquerade kissは3年間、活動を休止します。理由については仮面の下に隠させていただきますが、あなた方なら追求しないと思います。必ず、3年後、我々は戻ってきます。その時まで、待っていていただけるのであれば、3年後。またお会いしましょう。……では、今日の最後にこの曲を。―」
3年前のライブで自分が言っていたことを思い出しながら俺は答えた。
「今思い返してみればなかなかキザなこと言ってたな俺。確かにあの時3年後って言ったし、今年はその3年後だ。早いうちにやりたいな」
「圭介もそういうと思ってた。俺もやりたい」
「私も。ケイちゃんと、みんなと、またライブしたい!」
「それじゃ、決まりだ。期日とかについてはまた詰めよう。それじゃあ、今日はこれでな。北斗と冬樹はまた明日」
「おう、じゃあな圭介」
「ケイ、また明日や!」
俺はみんなと別れ、セトリや演出を考えながら帰路についた。
俺らの再始動は、ここからだ。
ついに始動し始めました。もっとバンドリ!メンバーとの絡みを増やしていければと思います
P.S.お気に入り登録ありがとうございます。
自分の頭の中の世界を描いていければ、と思います。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。