んん~、リージャさんの居れてくれた紅茶は美味しい♪
皆もなんだかんだ言いながらも、帰らないところを見るとまだ、話は聞いてくれそうだ♪
「ところでよぉー、アタシはテメェの計画も組織体型もなんも聞いてねぇー訳だが、そろそろその辺り話し始めても良いんじゃね?」
『それもそうだね♪ まず、組織に【計画】なんてものはないよ♪』
「はぁ!?」
『目の前で火事が起きてたとして、ヒーローはまだ到着すらしてなくて、自分なら逃げ遅れた人を助けられるとするよ? 昔なら表彰ものの行為、だけど今ソレをやったら【ヴィラン予備軍】扱い・・・これっておかしくない?』
「緑谷様の説明にあえて補足するなら、【ヴィラン予備軍】扱いにも段階がございます・・・個性を使わなければ【ヒーローからの厳重注意】、個性を使えば一先ずは【任意同行】、個性の強さや身辺調査の結果次第ではヴィラン認定または場を混乱させた者として【逮捕】となります。」
『やっぱり説明も分かりやすい解説者が居てくれれると手間が省けて楽で良いですね♪』
「畏れ入ります」
『今、リージャさんが言ってくれたように今の時代じゃあヒーロー以外の人間が、ヒーローに類似する行いをすることは【迷惑】どころか【犯罪行為】に近い・・例え、それで被害を出さなくても・・・何度も言うけどこれっておかしくない?』
「・・・まぁーな・・・」
『けど、そのくせヒーローの卵が集う学校では、その【犯罪行為】を行った過去が多いほど重宝されるわけですよ・・ただ全部の学校がとは言わないけれど【重宝】の基準はやっぱり【個性】の質次第・・矛盾を矛盾で塗り固めて、更に矛盾でデコレートし続けた結果生まれた【最恐の矛盾】これを基盤に今も世界各国は【個性社会】を築き続けてるってわけ♪』
「・・・確かにその通りだ・・・」
『皆さんにだって少なからず経験はあるはずです。 所謂【強個性】の隣人や友人は【個性】使用しても、待っているのはちょっとした説教と後はヒーローへのスカウトと称賛・・なのに自分がやったら・・そんなシーンが・・』
「「「・・・・」」」
『此処まで聞くと僕が世界を憂いて行動起こした【思想犯】みたいに聞こえるだろうけど、僕はそこまで心清い聖母マリアのような人間じゃないから勘違いしないでね?』
「じゃ、じゃあ緑谷さんは何を・・?」
『よくぞ聞いてくれました!』
「ひゃ、ひゃう!?」
『そ、そんなに驚かないでよ! 【無個性】な僕個人の意見を言わせてもらうなら、なんで【僕達】を蔑ろにする世界秩序に従ってビクビク怯えて暮らさなきゃいけないのって事だよ・・・僕自身は不安を吹っ飛ばす位の笑顔で「大丈夫だよ」って言ってあげられるヒーローに憧れてた・・・』
「・・以外だね・・」
「こんな集まりやらかす位だからもっとイっちゃってる奴かと思ってたわ・・」
『酷いなぁ~・・まぁ、ようは【ヒーロー業】じゃなくて警察官でも、保育士でも、言ってしまえば近所のパトロール隊でも良かった・・だからヒーローや個性については一杯勉強した♪
すればするほど分かった事があったんだ・・・
あぁ・・・この世界は腐ってる・・って分かっちゃったんだ』
「「「「「「!!!!!!?」」」」」」
『【ヒーロー職】に着いてない一般人の人助けを【社会的悪】と決めつけ、都合の良い強個性は持て囃して怖くなったら【ヴィラン】と罵り、【個性】の優劣で社会的地位が決まり、都合の良いときだけ法の番人ですら好きなように【ルール】をねじ曲げる・・・それが当たり前で、誰もが可笑しいとすら思わない世界・・・狂ってると思わない?』
『ヴィランだってそうさ・・彼等の悪行はみんな【個性】恩恵だ・・個性がなきゃガタガタ震えてるしかないような臆病者だ・・最近じゃ【個性】の凶悪さがヴィランの罪の度合いを決めるんだよ?』
『色々悩みに悩んで悩み抜いた結果、僕は決めたんだ・・【個性】が基準で好き勝手出来る世界で【無個性】の僕は何処まで行けるかなぁーって♪』
『僕は【狂ったルール】を利用するけど、【狂ったルール】に縛られる気はさらさらない・・・
危険思想の集会?
やったろうじゃん!
ヒーロー以外のヒーロー活動の禁止?
知ったことかそんな事!
自身の個性に悩む人、個性が無いことで最低限の権利すら危うい人、助けてほしいのヒーローが来るまで恐怖する人、ヴィラン個性と決めつけられて堕ちる人・・・
良いじゃん・・全部まとめて受け持ってやらぁーーーって思った訳なんですよね、はい♪』
「「「「」「・・・・・・・・・・・えっ?」」」」」」
『言ってること支離滅裂で、分かりにくいだろうから僕の我が儘を分かりやすくいうと・・
どうせ人生一度きり
ならば死なばもろともで
ヒーローも
ヴィランも
巻き込んで僕がhappyな、人生にしよう♪
『個性』に頼らなきゃ何も出来ないヴィラン
『個性』がなきゃ人助けひとつ出来ないヒーロー
そんなちゃっちいモンには興味無し!
善悪問わず
貧富に縛られず
助けたい奴を助け
潰したい奴は潰し
やりたいことをやって
やりたくないことはしない
僕がなるのは『緑谷出久』
僕がすることが『緑谷出久』
僕こそが唯一無二の『緑谷出久』
ってこと♪』
『あくまでこれは『僕』の夢、僕が【FAMILIA】に『入る』理由・・だから入ってくれるなら【FAMILIA】は君達6人それぞれの好きな目的、好きな夢を叶える為の場所になれたら嬉しいなあー、なんて♪』
「ぜっっっんぜん意味わか・・『ちなみにボスは無しで好き勝手して良いよ・・ただ、どうせなら皆でわちゃわちゃしたいなぁー♪』・・アタシが喋ってんだ!今、言うなっ!!」
えっ、なにこれ思想犯っぽくね?
と思いの方も居るとは思いますが、このハチャメチャな台詞には意味があります。
普通の子供だった緑谷君
後々詳しく書きますが、今に至るまでの質問や現実で随分心は壊れてます・・壊れたからと言って中身がガラッと変わるわけではないと思います。
故に彼は【個性社会】に虐げられた人達への行き場のない感情とうを抱きながら更に壊れます。
それは極悪人が気まぐれで善意を働くように・・
それは善人が一瞬の気の迷いで悪事をしてしまうように・・
思想犯の様で愉快犯
愉快犯の様で思想犯
傾けばどちらかに染まってしまう・・そんな複雑な状態で口笛吹きながら飛んだり、跳ねたりして綱渡りをしてるのが家の緑谷出久君です