人間と人形の幻想演舞 作:天衣
形式を意識して文章を一部変えたりしてみました。
多分、今出している全話(序章~17章)そうします。ご了承ください。
残り3人の『人形開放戦線』のメンバーを探す鏡介と魔理沙。
「舞島、ここは二手に別れようぜ。私はあっち周辺を探すから、お前はこっちを頼む」
「分かりました」
「あーそれと、お前に人形バトルのヒントをやる」
「ヒントですか?」
「あぁ。今戦っている『人形開放戦線』の使っている人形は殆どが「闇」タイプだ。…もしかしたら、そこのお椀被った人形が役に立つかもな」
「「闇」タイプですか…」
ポケ〇ンじゃあ、そんなタイプなかったな。「悪」タイプみたいなものか?
魔理沙の助言によると、しんみょうまる人形がバトルの鍵になるらしい。
そういえば、この子のタイプは何だろうか。
ポケ〇ンとは違い、見た目ではさっぱり分からないので把握していない。
唯一分かっていることは、「水」タイプが苦手っぽいということ。
スカウターでしんみょうまる人形のデータを見てみる。ついでにユキ人形も。
『名前:しんみょうまる 種族:小人 説明:打ち出の小槌を扱える / タイプ1:鋼鉄 タイプ2:大地 / 印:青の印』
『名前:ユキ 種族:魔法使い 説明:??? / タイプ1:炎 / 印:黒』
情報が出てきた。しんみょうまる人形のステータスは、集弾が少し高めなのと、印の効果で集防も結構ある。それ以外は平均的だ。
そうか、複合タイプだったんだなこの子。
ユキ人形の方は、印の効果もあり散弾が頭一つ抜けて高い。その他のステータスもしんみょうまる人形に比べて高めであった。
しんみょうまる人形が役に立つと言っていたのは、このタイプが「闇」に対して有効だということなのか?
「大地」タイプは恐らくだけど、ポケ〇ンの「地面」タイプのようなものだろう。
それならば、「水」が苦手なのも頷ける。そして「闇」に有効かどうか…。正直、ポケ〇ン基準だとあまり効くイメージがない。
そしてもう一つのタイプ、「鋼鉄」。これはもう「鋼」タイプと見ていいだろう。
消去法ではあるが、そうなると…
「おっ、早速スカウターでタイプをチェックしてるな。そして見るに、「闇」に効くのはどっちかを推察している。関心関心!」
「…うん。何となくだけど、わかった気がする」
ありがたいヒントを貰った。これで何とか対抗できそうだ。
「じゃあ、こっちは頼んだぜ?」
「うん、任せて!」
そう言うと魔理沙は箒に乗って、空から残りのメンバーを探す。
こっちも手当たり次第走って探し回りながら、聞き込みもやってみる。
「あの、すみません」
眼鏡を掛けていて黒い帽子を被っており、変なマントを羽織った女の人に声を掛けた。…マジシャンみたいだな。
「ん?あれ、君もしかして外来人(がいらいじん)?」
「え?えっと…がいらいじん?」
「外の世界から来た人のことよ。その格好でわかるわ」
「あぁ、なるほど」
「しかし、私以外にもこの夢に入り込む人がいるなんて驚いたわ。…気を付けなさいよ。ただの夢じゃないから。
ここで怪我をすれば現実にも影響が出て、最悪命を落とすかもしれないわよ」
「はぁ…」
確かに一度、毒で危ない目にあった。彼女の忠告は正しいだろう。気を付けなければ。
「…ってそうだった。ちょっと聞きたいんですけど、この辺で怪しい三人組を見ませんでしたか?妖怪と妖精のグループなんですけど」
「あー、そういえばさっきあっちでそんな奴らを見たような…」
そう言いながらマジシャンの女の人は、橋の先にある広場の方を指差す。
「あっちですね。早速行ってみます。ご協力、ありがとうございました!」
マジシャンの人に礼を言い、目撃情報の元へ向かう。
「…あの子、少々人が良すぎるわ。その真面目さが仇とならないか心配ね…。まぁ、私には関係のないことだけど」
目撃現場に到着。情報通り、三人組を見つけた。
「また来たわぁ~!♪」
「大ちゃん、任せた!」
そう言ってまた一人置いていき、今度は二人で逃走する。
正直一斉にかかればいいのにと思ったが、一人ずつの方がありがたいので黙っておく。
そして、「大ちゃん」と呼ばれている妖精がこちらに話しかけて来た。
「チルノちゃんは負けちゃったのね。でも、次はそうもいかないわ。 さぁ、私と遊びましょ!」
「人形バトルなら、受けて立つよ!」
人形開放戦線の 大妖精が 勝負を仕掛けてきた!
「行け! 私の人形!」
宝石から人形が出てくる。
が、しかし。そこにはもう一体の人形の姿があった。さっき戦ったチルノ人形である。
何やらチルノ人形は、精気を吸われたようにぐったりしている。そしてそばにいるだいようせい人形は、ツヤツヤになっていた。
一体何をしたんだ…?
「あぁ!チルノちゃんっ!私が溺愛しているチルノちゃん人形がっ!…でも、仕方がないわ。チルノちゃんが可愛すぎるのがいけないのよ…」
「(…これはひどい)」
…何か、やばそうな人形と人形使いだ。
しかし、この人形は見たことがある。
そう、一の道で最初に見た「だいようせい」という名前?の人形。野生で見た時は大人しそうに見えたけど、決してそんなことはなかった。
改めてスカウターで見てみる。
『名前:だいようせい 種族:妖精 説明:臆病な性格 / タイプ1:自然』
情報が出てきた。一度見た人形だから、今度はタイプまで分かるようになっている。
これは実にありがたい。
「相手は「自然」タイプ。じゃあ、ユキの出番だな!行くよ!」
自然は炎に弱い。故に「炎」タイプのユキ人形ならば、弱点を突ける。
「うわーん!チルノちゃん人形じゃなきゃ「炎」タイプに勝てっこないわ!」
「この勝負、貰ったよ!ユキ! 火遊び!」
ユキ人形の炎が、だいようせい人形を襲う。
「ーーーーッ!!!」
だいようせい人形は火だるまになり、そしてやがて気絶してしまった。戦闘不能。
いちげき ひっさつ! ▼ といったところか。
「あーあ、負けちゃったわ…」
そう言うと、大妖精はスッっと姿を消す。
「!?き、消えた?…テレポートみたいなものかな?」
そういえば、以前大森から聞いたことがある。
東方projectのキャラ達にはそれぞれ一つ能力があるらしい。今のがそれなのか。
「…まぁいいか。早く残りのメンバーを探そう」
人形開放戦線 残り2人