人間と人形の幻想演舞   作:天衣

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ーー追記ーー
形式を意識して文章を一部変えたりしてみました。
多分、今出している全話(序章~17章)そうします。ご了承ください。


第十四章

残り3人の『人形開放戦線』のメンバーを探す鏡介と魔理沙。

 

「舞島、ここは二手に別れようぜ。私はあっち周辺を探すから、お前はこっちを頼む」

 

「分かりました」

 

「あーそれと、お前に人形バトルのヒントをやる」

 

「ヒントですか?」

 

「あぁ。今戦っている『人形開放戦線』の使っている人形は殆どが「闇」タイプだ。…もしかしたら、そこのお椀被った人形が役に立つかもな」

 

「「闇」タイプですか…」

 

ポケ〇ンじゃあ、そんなタイプなかったな。「悪」タイプみたいなものか?

 

魔理沙の助言によると、しんみょうまる人形がバトルの鍵になるらしい。

 

そういえば、この子のタイプは何だろうか。

ポケ〇ンとは違い、見た目ではさっぱり分からないので把握していない。

唯一分かっていることは、「水」タイプが苦手っぽいということ。

 

スカウターでしんみょうまる人形のデータを見てみる。ついでにユキ人形も。

 

 

『名前:しんみょうまる 種族:小人 説明:打ち出の小槌を扱える / タイプ1:鋼鉄 タイプ2:大地 / 印:青の印』

 

『名前:ユキ 種族:魔法使い 説明:??? / タイプ1:炎 / 印:黒』

 

 

情報が出てきた。しんみょうまる人形のステータスは、集弾が少し高めなのと、印の効果で集防も結構ある。それ以外は平均的だ。

そうか、複合タイプだったんだなこの子。

 

ユキ人形の方は、印の効果もあり散弾が頭一つ抜けて高い。その他のステータスもしんみょうまる人形に比べて高めであった。

 

しんみょうまる人形が役に立つと言っていたのは、このタイプが「闇」に対して有効だということなのか?

 

「大地」タイプは恐らくだけど、ポケ〇ンの「地面」タイプのようなものだろう。

それならば、「水」が苦手なのも頷ける。そして「闇」に有効かどうか…。正直、ポケ〇ン基準だとあまり効くイメージがない。

 

そしてもう一つのタイプ、「鋼鉄」。これはもう「鋼」タイプと見ていいだろう。

消去法ではあるが、そうなると…

 

「おっ、早速スカウターでタイプをチェックしてるな。そして見るに、「闇」に効くのはどっちかを推察している。関心関心!」

 

「…うん。何となくだけど、わかった気がする」

 

ありがたいヒントを貰った。これで何とか対抗できそうだ。

 

「じゃあ、こっちは頼んだぜ?」

 

「うん、任せて!」

 

そう言うと魔理沙は箒に乗って、空から残りのメンバーを探す。

 

こっちも手当たり次第走って探し回りながら、聞き込みもやってみる。

 

「あの、すみません」

 

眼鏡を掛けていて黒い帽子を被っており、変なマントを羽織った女の人に声を掛けた。…マジシャンみたいだな。

 

「ん?あれ、君もしかして外来人(がいらいじん)?」

 

「え?えっと…がいらいじん?」

 

「外の世界から来た人のことよ。その格好でわかるわ」

 

「あぁ、なるほど」

 

「しかし、私以外にもこの夢に入り込む人がいるなんて驚いたわ。…気を付けなさいよ。ただの夢じゃないから。

 ここで怪我をすれば現実にも影響が出て、最悪命を落とすかもしれないわよ」

 

「はぁ…」

 

確かに一度、毒で危ない目にあった。彼女の忠告は正しいだろう。気を付けなければ。

 

「…ってそうだった。ちょっと聞きたいんですけど、この辺で怪しい三人組を見ませんでしたか?妖怪と妖精のグループなんですけど」

 

「あー、そういえばさっきあっちでそんな奴らを見たような…」

 

そう言いながらマジシャンの女の人は、橋の先にある広場の方を指差す。

 

「あっちですね。早速行ってみます。ご協力、ありがとうございました!」

 

マジシャンの人に礼を言い、目撃情報の元へ向かう。

 

「…あの子、少々人が良すぎるわ。その真面目さが仇とならないか心配ね…。まぁ、私には関係のないことだけど」

 

 

目撃現場に到着。情報通り、三人組を見つけた。

 

「また来たわぁ~!♪」

 

「大ちゃん、任せた!」

 

そう言ってまた一人置いていき、今度は二人で逃走する。

正直一斉にかかればいいのにと思ったが、一人ずつの方がありがたいので黙っておく。

 

そして、「大ちゃん」と呼ばれている妖精がこちらに話しかけて来た。

 

「チルノちゃんは負けちゃったのね。でも、次はそうもいかないわ。 さぁ、私と遊びましょ!」

 

「人形バトルなら、受けて立つよ!」

 

 

 

人形開放戦線の 大妖精が 勝負を仕掛けてきた!

 

 

 

「行け! 私の人形!」

 

宝石から人形が出てくる。

 

が、しかし。そこにはもう一体の人形の姿があった。さっき戦ったチルノ人形である。

何やらチルノ人形は、精気を吸われたようにぐったりしている。そしてそばにいるだいようせい人形は、ツヤツヤになっていた。

 

一体何をしたんだ…?

 

「あぁ!チルノちゃんっ!私が溺愛しているチルノちゃん人形がっ!…でも、仕方がないわ。チルノちゃんが可愛すぎるのがいけないのよ…」

 

「(…これはひどい)」

 

…何か、やばそうな人形と人形使いだ。

 

しかし、この人形は見たことがある。

そう、一の道で最初に見た「だいようせい」という名前?の人形。野生で見た時は大人しそうに見えたけど、決してそんなことはなかった。

 

改めてスカウターで見てみる。

 

 

『名前:だいようせい 種族:妖精 説明:臆病な性格 / タイプ1:自然』

 

 

情報が出てきた。一度見た人形だから、今度はタイプまで分かるようになっている。

これは実にありがたい。

 

「相手は「自然」タイプ。じゃあ、ユキの出番だな!行くよ!」

 

自然は炎に弱い。故に「炎」タイプのユキ人形ならば、弱点を突ける。

 

「うわーん!チルノちゃん人形じゃなきゃ「炎」タイプに勝てっこないわ!」

 

「この勝負、貰ったよ!ユキ! 火遊び!」

 

ユキ人形の炎が、だいようせい人形を襲う。

 

「ーーーーッ!!!」 

 

だいようせい人形は火だるまになり、そしてやがて気絶してしまった。戦闘不能。

 

いちげき ひっさつ! ▼  といったところか。

 

「あーあ、負けちゃったわ…」

 

そう言うと、大妖精はスッっと姿を消す。

 

「!?き、消えた?…テレポートみたいなものかな?」

 

そういえば、以前大森から聞いたことがある。

東方projectのキャラ達にはそれぞれ一つ能力があるらしい。今のがそれなのか。

 

「…まぁいいか。早く残りのメンバーを探そう」

 

 

人形開放戦線 残り2人

 

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