人間と人形の幻想演舞   作:天衣

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※注意

この外伝は、私が書いている小説「人間と人形の幻想演舞」の人形視点ストーリーです。
その為、人形が普通にしゃべります。そのことを注意した上でご覧下さい。

今回は、ヘカ―ティア人形と準の出会いの話。そしてその後の様子もちらほら。



外伝6

 

あぁ、退屈だ。

 

満たされたい。誰かこの私の欲求を叶えてくれる奴はいないだろうか…

 

 

生まれてから今の今まで、私は本気の力を出したことなど一度もない。

どうしてか?簡単な話…周りが私よりも弱いからだ。

 

…いや、そうじゃない。私が強すぎるのか。

強大な力を持つというのは普通なら喜ばしいことなのだが、それは同時につまらなくもある。

 

 

かつてこの世界には私と同じの別個体が何体か存在した。

あいつらとはそれなりに良い勝負が出来たけれど、もうここにはいない。自分に相応しいと感じた者に付いて行ってしまった。

今やもう、ここには私が一人しか存在しない。

 

張り合える相手が誰もいないというのは、思っていたよりも私にとって毒となっているようで…今の生活には正直不満だらけだ。

 

強すぎるのも罪…そう思わざるを得ない程に。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

「………」

 

 

暗い…一面真っ暗だ。

 

あの二人から地獄の女神の人形の行方を聞いてここまでやってきたが…本当にこの場所であっているのか?

あの情報に有り金殆ど叩いたんだ。これで出会えなかったら承知しないぞ。

 

 

「おや?あなたは私の枕の購入者ですね?」

 

 

「―――ッ!」

 

 

暗闇から女性の声が響き渡る。

辺りを見回してみるが、その声の主を発見することは出来ない。

 

 

「こちらですよ。こんばんわ」

 

 

すると空間の裂け目から、その声の主は突然姿を現す。

白黒のボンボンが付いた白黒のワンピースに青い髪、青い瞳、そして牛のような尻尾が生えている。妖怪の一種だろうか。

 

「おや、あまり驚きませんね。子供にしては大人びているようです」

 

「……」

 

「…うーん、あまり可愛げがないですねぇ。子供はもうちょっと素直であるべきだと思いますが」

 

こちらから睨みを効かされた妖怪は少し気まずそうにするが、それを特に気にすることなくゆっくりと裂け目から出てくる。

癇に障る奴だ…何だそのムカつく顔付きは。

 

「お初にお目にかかります。私はこの夢の世界の支配者、“ドレミー・スイート”。以後、お見知り置きを」

 

「あなたは確か…そう、人里でいつも孤独そうにしている「準」という名の人間の子供ですね。確か最近、母親を亡くしています。昨日は夢見が悪かったようでしたね。美味しくいただきました」

 

こちらはまだ名乗ってすらいないのに、ドレミーの口から自分の名が出てくる。

どこかで会ったことがあっただろうか…?いや、これが初対面の筈だ。何故知っている?

 

「驚いた顔をしていますね。さっきも言いましたが私は夢の支配者…夢を見る者のことなら何でも知っているのです。当然、あなたのこともね」

 

「皆が見ている夢の管理が私の主な仕事ですからね。この幻想郷に住む者のことなら、大体は把握しております」

 

噂ならば聞いたことがある。

この枕を買って眠った際に、妙な女性がやたらと質問攻めしてくると…その女性がこいつという訳か。

 

この上なく胡散臭いが、恐らく彼女は嘘をついてはいないだろう。

現に、この妖怪は初対面である自分の名と境遇を言い当てて見せたのだ。…最近夢で出てくたばかりの情報までも。

 

「さて、それでは改めて…本商品を御購入頂き、快適な睡眠を提供させてもらえているとは思いますが、私としてはまだまだこの商品をより良いものへと改良していきたいと考えており」

 

ドレミーの口から営業臭い言葉がつらつらと出始める。

これが例の質問責めの前振りというやつだろうか?付き合っていると時間が掛かりそうだ…何か手っ取り早い方法は……

 

 

「そ・こ・で!なのですが、ご利用頂いているお客様にこの商品の感想を募集しております。どうでしたか?「スイート安眠枕」の使い心地ぃヒィン…!!!///」

 

 

ドレミーが油断しているところで尻尾を思いっきり掴み、うっとおしい言葉を一時中断させることに成功する。

思った通り、ここが弱点のようだ。これで主導権は握ったも同然だろう。

 

「あ、う…ちょ、ちょっと!尻尾は駄目ですッ!!何をするんですか!!?」

 

「時間がないんだ。お前の用事にいちいち付き合ってる暇はないんだよ」

 

「(ち、力が抜ける…これじゃ振りほどけない……!)」

 

人里では妖怪の対策方法の一つや二つは誰でも知っている。中でも代表的なのがこの、尻尾掴み。

動物の特徴を持った妖怪は大抵尻尾が弱いらしく、こうなった妖怪は力を発揮出来ない。

 

絶対に逃がすものか。あの人形を捕まえる為なら何でもやってやる。

 

「聞きたいことがある。“地獄の女神”についてだ」

 

「地獄の女神?そ、それはもしや、“ヘカーティア・ラピスラズリ”のことでしょうか…?」

 

「ヘカーティア…成程、そういう名か。俺はそいつの人形を探してるんだ。何か知らないか?」

 

「さ、さぁ…私は人形にあまり詳しくは…アフンッッ!!!///」

 

どうもとぼけたような態度をしているので、ドレミーの尻尾を思いっきり引っ張る。今の主導権はこちら側だ。

 

「知らない筈がないだろ。お前はこの夢の世界の支配者なんだろうが」

 

「うぅ…そ、そういえば“第四槐安通路(だいよんがいあんつうろ)”で最近人形が出現はしていますが…いるとしたらそこではないでしょうか…?」

 

第四槐安通路…聞いたこともない場所だ。まぁ夢の中にまで世界が広がっていたなんて今まで知らなかったんだから当然か。

あの二人はこの地上に来る際に“ある通路”を通ったと言っていた。そしてその通路に最近人形が出没し、暴れ回っているというのを他の仲間から聞いたらしい。

更にその人形達の容姿は月の侵略者達とそっくりという情報もある。そう考えると、この妖怪の言っていることは本当だろう。

 

「よし、案内しろ」

 

「いやでも…あそこは今、大変危険で…」

 

「……」

 

「わ、分かりました!だからこれ以上尻尾を刺激しないで…!!」

 

こちらが強く尻尾を握ったことに何かを恐れたドレミーは手を翳し、空間を裂いた。

どうやらあの先が例の場所と繋がっているようだ。

 

 

…待っていろよ、へカ―ティアとやら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「姉御!もうこの通路は完全にあたい達「ヘル・ヴィーナス」のものですねぇ!!もう向かうところ敵なしですよぉ」

 

「次はどこを攻めましょう?いっそこの世界丸ごといっちゃいますかぁ?へへへ」

 

グラサンを掛けた部下達が今日も私に次の場所を所望してくる。

血の気の多い奴らなだけに、まだまだ暴れ足りないらしい。

 

かつてこの第四槐安通路を巡った三大勢力の争い…それに勝利したのが私達「ヘル・ヴィーナス」。

 

「ルナティック・ファッション」、「ブラッド・ラピスラズリ」の二組に力の差を見せ、天下をとったのだ。

 

“とある地獄の三勢力”の模倣から始まったこの戦い…。

それは終わりを迎え、今や私はその全体を占める統領である。

 

「この世界をとるんなら…やっぱりあの“支配者”をやる他ないわよねぇ?」

 

「あぁ…そういやあたい達の部下に見た目が似てるのいますよねぇ。…あいつってそんなにヤバいんすかぁ?」

 

「そうねぇ…この私といい勝負出来るんじゃないかしら?あいつがこの世界を牛耳っていると言っても過言ではないし」

 

「マジっすか!?そりゃ狂気的(ルナティック)ですねぇ!!」

 

とは言ったものの、実際に戦ったら私の方が圧倒的に不利だ。

あの妖怪は無敵…いくら私が強くても、勝てるかどうかは正直分からない。

 

かつての「ルナティック・ファッション」と「ブラッド・ラピスラズリ」の組長…基私と同じヘカーティア達も彼女に挑んだが、悉く返り討ちにあっている。

それ程あの支配者は強大な力の持ち主だ…ある時は巨大な怪物に変身し、またある時はすべての攻撃を無効化する。

 

実際私以外のヘカーティアがいなくなってしまったのも、奴から力の差を見せつけられこの世界から飛び出たからに他ならない。

聞くところによると一人は吸血鬼、もう一人は魔界の神の元で力を付けている。最も、外に出てからはそんな当時の目標などすっかり忘れてしまったようだが。

 

 

「…まぁ、そんなことよりもさ」

 

「へい?」

 

「私はもう、この世界にそろそろ飽きてきた。あなたもそう思わない?ピース」

 

 

この夢の世界には長く居座って来たが、もっと日常に刺激が欲しい。

 

外の世界…そこには私より強い奴が沢山いるのだろうか?

私という存在には、ここはあまりに狭すぎた…恐らくかつてのあの二人もどこかそう感じていたのかもしれない。だから人形遣いの元に下るという道を敢えて選んだのだろうか?

 

私達人形は、ナワバリから決して外に出ることが出来ない。やろうとしても、何かの力が作用してそれを妨害される。

そしてさらに追い打ちをかけるかのように、この世界の支配者であるドレミー・スイートが私達をここから出られないよう何か細工をしているらしい。

つまり、ここから出るには他の誰かから外に出して貰うしか方法はない。

 

 

…しかし、私にもプライドというものがある。

ただのそこら辺にいるような人形遣いなんかに下るつもりなど一切ない。それなりの器量を持っている者でなくては。

 

それこそ、あの夢の支配者を上回るような…それ位の者であって然るべきだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最強の人形を求める準、そして最強の人形遣いを求めるヘカーティア人形。

 

二人の願望は、意外とすぐに叶う事となった。

 

 

「………」

 

 

準は目の前にいる人形から感じる圧倒的な強者の放つオーラをピリピリと感じていた。

赤い髪、赤い瞳、個性的なTシャツ、そして何より頭と手のひらに存在する3つの球体…聞いていた情報と一致する。

 

間違いない、恐らくあれがヘカーティア人形なのだろう。成程、確かにこいつは大物だ。

 

 

「(…へぇ、あの夢の支配者を服従させるとは…中々の実力者のようねん)」

 

 

ヘカーティア人形は目の前にいるドレミー・スイートをまるで犬扱いしながらこちらを見ている少年に関心を示す。

 

見たところ普通の人間の子供って感じだけど、あの目つき…まるで誰も信用してない冷たい目ね。ゾクゾクしちゃう。

しかし、何という偶然だろうか。私が外に出たいと願った瞬間、彼はそこに現れた。見たところこれは夢ではない。

 

そして少年はただ一言、私にこう言い放った。

 

 

 

「おい、そこのヘカーティアとやら。俺の人形になれ」

 

 

 

これは所謂、“運命的な出会い”ってやつなのかしら?それとも新手の告白?

何にせよ、彼は私の部下達に取り囲まれている中で確かにそう言った。

 

 

『んだとぉ?あたいらが「ヘル・ヴィーナス」と分かっての所業かぁ!?10000光年早いんだよォ!』

 

『お前、今の状況分かってる?舐めてんのかぁ?あぁん?』

 

 

「雑魚はすっこんでろ。それとも、ここで今すぐ死にたいか?」

 

 

『う…!?』

 

『(な、何て殺意の籠った目だ…こいつやべぇ!)』

 

『(取り囲んだはいいけど、あたいらで勝てるんかな…)』

 

 

彼の威圧に、すっかり私の部下達もビビってしまっているようだ。

 

成程…要するに彼は人形遣いで、私を捕まえたいということか。

器量としてはさっきの一連で大体分かった。肝は備わっているし、悪くない。合格だ。

何よりあの貪欲で、憎しみに満ちたあの瞳が気に入った。どうなったら普通の人間があんな風になってしまうのやら。

 

 

 

『オーケーオーケー、付いてってあげる』

 

 

 

あの恐れを知らない度胸は、幼さ故の無知なのか?それとも、余程の器を持つ者なのか?

この目でじっくり見極めさせて貰おう。

 

…後、純粋に外の世界には興味があるしね♪

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

「 ヘカーティア! ブラックホール  」

 

 

追い詰めた“レミリア人形”が逃げないよう拘束し、封印の糸を構える。

紅魔館以外にも生息している夜にしか姿を現さないレミリア人形がいるという噂を聞きつけ、「霧の湖」までやってきた。

レミリア人形は捕まえる人形の有力候補ではあったのだが「紅魔館」にしか生息していない為、実質諦めていた。だから今回は絶対に逃がしたくない。

 

こういった自身で縄張りから出ている人形は、他とは格が違う…同じ人形の中でもステータスが高い良個体が殆どだ。必ず捕まえる。

 

封印の糸を使用し、紅い糸がレミリア人形を二重に拘束した。

 

 

「 スターフレア! 」

 

 

指示を受けたヘカーティア人形は頭の球体を「異界」から「月」に入れ変える。

すると今までの赤い髪や瞳が金色へと変貌し、無邪気なテンションの高いヘカーティア人形へと人格が変化した。

 

 

『 Go to Hell♪ 』

 

 

元気な掛け声と共に、無慈悲な光弾が上から降り注ぐ。

逃げられないレミリア人形は抵抗空しく、その光弾を全弾食らってしまう。

戦闘不能となったレミリア人形は封印の糸へと入っていき、準の手元に返って来た。

 

 

まずは一匹。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

今度は手当たり次第に妖怪の人形をターゲットにして戦闘不能にしているという、博麗の巫女の人形。

これは迷惑している者からの退治の依頼のようなものがあったので、それを自分で引き受ける形となった。

 

妖怪に過剰な反応を示すとのことなので、適当な雑魚の妖怪人形を適当に捕まえて囮にしてみる。

こいつは蛍の妖怪らしいから、役目としてはうってつけだろう。

 

すると、野生の“れいむ人形”が草むらからその姿をあっさりと現した。

人形は気が立っているのか、まるで鬼のような形相をしており、それを見た妖怪人形は白目をむいて倒れてしまう。どうやら気絶したようだ…全く、情けない。

 

 

「 ヘア―ティア! バトルスタンバイ! 」

 

 

封印の糸からヘカーティア人形を繰り出す。

そして相手を見たヘカーティア人形は見定めをし、怪しく笑みを浮かべた。どうやら相手に不足はないらしい。

 

「 ストーンスパイク! 」

 

早速こちらから先制攻撃を仕掛ける。

指示を受けたヘカーティア人形は頭の球体を「異界」から「地球」に入れ変え、青い姿へと変貌する。そして地面から無数の槍上の岩を野生のれいむ人形の足元に発生させた。

 

それに気づいた野生のれいむ人形はすぐさまバックステップで攻撃を回避し、反撃と言わんばかりに懐から無数の針をヘカーティア人形に向かって投げ出した。あれは「メタルニードル」だろう。

 

「 フォースシールド 」

 

だがそんな攻撃はこちらも予想済み。

頭の球体を「異界」に戻したヘカ―ティア人形は自身にバリアを張り、ダメージを最小限に抑える。的確な弱点を狙ってきた辺り野生にしてはかなり賢いようだが、この技の前ではそんなの関係ない。そしてその攻撃は封じさせて貰おう。 

 

「 負の嘲笑(ふのちょうしょう) 」

 

指示を受けたヘカ-ティア人形は目を紅く光らせ、野生のれいむ人形を嘲笑うかのような顔で見下す。

 

その恐ろしい顔を直接見てしまった野生のれいむ人形は先程使った攻撃技で対抗しようとするも、技が出ないことに戸惑っていた。

それもその筈…この「負の嘲笑」という技は相手が最後に使った技の魔力を枯渇させる効果がある。

 

全く気付かぬ内に、れいむ人形は少しずつヘカーティア人形に追い詰められていたのだ。

 

「 タンブルプラント 」

 

頭の球体を再び「地球」に変えたヘカーティア人形は、地面から無数の太い蔦を生やしてそれを野生のれいむ人形へ襲わせる。

この数は避けきれないと判断したのか、野生のれいむ人形は結界を張って身を守るが、次々と蔦に絡まれて身動きが取れなくなってしまう。

 

「無駄だ。 負の嘲笑!」

 

結界で身を守っていることに集中しているところへすかさず追い打ちをかけ、今度は「森羅結界」の魔力を切らす。

自分を守る術を失った野生のれいむ人形は蔦に締め付けられ、徐々に体力を奪われていく。

 

そして頃合いを見て封印の糸を取り出し、使用して紅い糸が野生のれいむ人形を二重に縛る。

 

 

「 止めだ。 シューティングプレス! 」

 

 

指示を行けた青いヘカ―ティア人形は指先にエネルギーを込め、それを野生のれいむ人形の真下に落とす。

 

 

『 さようなら、弱き民よ 』

 

 

優しい笑みを浮かべた青いヘカーティア人形の最後の言葉と共に、地面から強力なエネルギーの大爆発が起こった。

野生のれいむ人形は大きく吹き飛ばされてからしばらくして地面に衝突し、封印の糸の中へと入ると準の手元に返ってくる。

 

「…よし。戻れ、ヘアーティア」

 

これで当初の目的だったレミリア、れいむ人形の良個体をゲット…順調に事は進んでいる。

野生の人形からの地道な小遣い稼ぎもいいが、そろそろ人形遣いの持つ人形達にターゲットを変更してみるか。

 

そうすれば、今よりも余裕が出来る…俺はあのクソ親父とは違うんだ。

 

 

 

 

 

 

あれから俺は幻想郷縁記を見ながら完璧な人形を探した。

 

色んなタイプの人形に勝ちまくるようなコンビネーションを探した。

 

 

この俺が世界で一番強いということを、証明してやる。

 

 

 

 

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