AK-12の禁止リスト 連載版   作:一ノ瀬0512

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前の話の前書きで引換券200枚貯めてAN-94のスキンと交換しようと書きましたが、200枚貯めて交換しました。
その過程でM99とK2のスキンも来ました。びっくり!


さらに、現在開催されている寝間着パーリナイの第二段階の星5人形を5体製造するでP90が来ました。やっとです。レベル上げ頑張ります。

この小説を書く動機としては最初P90が出ないからとしましたが、資源が貯まらないからという動機で書き続けます。



-作者主観による今回のあらすじ-


クールで世話焼き属性のあるVP70ちゃんが指揮官を矯正しようとするけど善意が必ずしも上手くいくとは限らなくて…・・・
なんだかんだで最後はハッピーエンド。


第十五話 VP70「AK-12は18歳未満のいかなる指揮官とも接触してはいけません。彼らがAK-12と会わせてくださいと願ってもです」

 ここはグリフィンS18支部。今回の物語はここから始まる。いつものS13支部ではないのは主人公が変わったわけではない。

「AK-12さん、助かりました。これで当地区にいた厄介な鉄血人形を排除できました。本当にありがとうございます」

そう言って頭を下げるのはこの基地の指揮官だ。歳は10代も半ばに差し掛かったあたりだろう。

支援にきたAK-12達も素直で可愛らしい少年に心から感謝されて満更ではないようだ。

 

「AK-12さん達の指揮官ってどんな人なんですか?こんなすごい方たちの指揮官なんですからきっとすごい人なんでしょうね」

 

少年指揮官に自身の指揮官について聞かれた彼女は任務前に指揮官とのやり取りを思い出した。

 

「いいか、AK-12、私について聞かれたらありのままに答えるんだぞ。それだけで私の印象はよくなる。この少年の父親は大企業の役員だ。ここで私の評価を上げておけば私のキャリアじゃなかったグリフィンの評価もよくなる」

 

コネを作りたいのが丸見えであるがAK-12は承諾した。

 

「私たちの指揮官ね。あなたみたいな若い男の子が好きかな」

 

 

その瞬間、場の空気が凍り付いた。

それを理解していてもAK-12は話を続ける。

 

 

「指揮官は支援先。つまりあなたの事を前から把握していたみたい。他の若い男の子の指揮官に関しても詳しいわね。あの人はそういう情報収集に長けてるわ。若い男の子と仕事からベッドの中まで仲良くするためなのか、あなたのお父様の事も知っていたわよ。若い男の子と仲良くなる前に親と仲良くなって置いて、既成事実を作るのかしら。情報収集と事前準備に長けてるから私たちも仕事が楽よ」

 

少年指揮官は後ずさる。

それはそうだろう、彼は指揮官の事を聞いて戦術指揮の参考にしようと思っただけなのに、いきなりセクハラじみた話になったのだから。

AK-12はそのまま指揮官の話を続けたが、少年指揮官は次の予定があるといい逃げて行ってしまった。

 

指揮官が逃げてすぐ迎えのヘリがきた。AK-12としてはもっと話したかったのだが、逃げられたのなら仕方がない。

AK-12達はヘリに乗り込んだ。

 

 

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・・・帰りのヘリの内部にて

 

 

「AK-12、先ほど言っていた話は事実ですか?」

さきほどまで黙っていたGr VP70が口を開いた。VP70がこの基地に来たのは最近だ。彼女の前歴は指揮官も知らないそうだ。指揮官いわく、突然I.O.Pから人形を一体送るから使ってくれと言われたとのこと。普通なら怪しむべきだが指揮官は自身が評価されていると勘違いし、二つ返事で受諾してしまった。

VP70は訓練で優秀な成績を示し、すぐ実戦配備された。

鉄血の人形に対してバグと呼び、物の位置がずれたりするのを嫌い、調子が不安定な機械を嫌う。そして毎日同じ食事をとり続ける。SPAS-12が謎肉のハンバーガーを勧めたが断っていた。そんなロボットのごとく同じ行動を好む彼女が変わったことに興味を示した。これは面白い事になる。AK-12のメンタルの奥に眠る何かが囁いた。

 

「そうね。指揮官は遅刻の常習犯だし、経費誤魔化して売春宿に行ってるし、書類作成でミスして他の人形が代わりに書き直して指揮官のサインは偽造してるし、仮眠室で寝てたら指揮官のいびきがうるさくてG11が起きたわね。あれには驚いたわ」

 

さも驚いた風に語る彼女。実際には全く驚いていないのだが、その返答を聞いてVP70はこう答えた。

 

 

「バグの修正を行わなければいけませんね」

 

 

帰投してすぐ部隊員全員は指揮官に呼びだされた。支援先の少年指揮官の親から抗議のメッセージがきた、皆はいったい何を言ったのかと問い詰められた。全員嘘を言ってないだけなのでどう答えものかと考えていたらVP70が指揮官と二人きりになりたいと言い出した。

何か起こる予感がしたAK-12は皆を連れて退室した。

数時間ほど大きな音がしたが音が止むと、指揮官とVP70が部屋から出てきた。

指揮官は妙にさわやかな笑顔をしており、何が起こったかよく分かってないAN-94がVP70に何をしたのか聞いた。

 

 

「バグの修正をおこなっただけです」

 

 

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・・・時は流れ数週間後

 

 

指揮官は変わった。今まで遅刻の常習犯だったのが朝は20分前には執務室に来るようになり、経費のごまかしもしなくなり、書類のミスも減り、いびきもなくなった。

秘書官はVP70に変更されたが、おおむねうまくいっている。

時々執務室から指揮官の絶叫が聞こえるが気のせいだろう。

 

AK-12が執務室を訪ねると、呆然と立ちすくむVP70と冷たくなりゆらゆらと動く指揮官がいた。指揮官の首にはロープがかかっており、床に足が付いていない。死んでいる。

あきらかに自殺だろう。VP70はいったいどのようなことをしたのだろうか。

彼女は指をパチンと鳴らし、ハッキングした軍用人形を部屋に入れた。軍用人形は指揮官の死体を遺体袋に入れ、運び出していった。

 

遺体を運び出す間もVP70は何も反応しない。死体を運び出した後VP70に話しかけてみたが、一切無反応だ。AK-12は彼女のメンタルにハッキングをして眠らせた。

 

 

「バグの修正を、しなければ・・・・・・」

 

 

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図鑑 No.277 名前 Gr VP70

銃種 ハンドガン

収容プロトコル

彼女は収容されていません。普段はグリフィンS13支部の戦術人形として治安維持や鉄血人形の駆除に当たっています。

予想外の状況に直面するとメンタルが不安定になるので日々の巡回や鉄血人形の残党処理を主な業務としています。

 

 

説明

 

Gr.VP70(以下VP70と呼称)はI.O.P社が作り出した戦術人形です。彼女の戦術人形としての性能は他の個体と変化はありません。

性能についてもおおむね他の人形と同じです。バグや予測のできない状況を嫌い、「確定可能なもの」や「既定の事実のみ」を求めるのも他の個体と変わりはありません。

彼女の場合は他の個体よりバグや予想外の出来事にストレスを感じやすく、日々ルーチンワークで同じことを繰り返すことを望みます。また、人間の欠点とされることをバグと呼び、修正したがります。

彼女の異常性が発見されたのは製造後I.O.P社の検査です。検査官の好ましくない振る舞いをバグと認識し、修正を要求しました。検査官は彼女のいう事を無視したため彼女に▮▮されました。彼女になぜそのような事をしたのかと聞くとバグの修正がしたかっただけと言いました。

その時は記憶処理を施しS13地区に配備されました。基地での訓練を経て、任務につきました。

▮月▮日の他地区への支援任務終了後、支援先の指揮官と隊長を務めた人形の会話から指揮官にバグがあると判断し、矯正しようとしました。

最初は指揮官の行動が変わり、矯正が成功したかのように見えましたが▮月▮▮日に指揮官は首を吊り自殺しました。

指揮官の遺体の処理は目を閉じた人形が請け負いました。

指揮官の死に関して、カバーストーリー「副官の目の前で小便を漏らしたショックによる逃亡」が流されました。これにより対外的には指揮官は逃亡した物とみなされ、指揮官の親族に遺族年金や退職金を払わずに済みました。カバーストーリーを流した人形には賞与が送られました。

VP70には指揮官に対してどのような矯正を施したのかインタビューを行いました。研究員の安全とVP70の検証のために子供が窃盗の容疑で逮捕され、自身はストレス性の脱毛に悩まされ、さらには糖尿病を患っており、そのことをグリフィンに報告していない指揮官に協力していただきました。彼女はインタビュー後無事だった場合、子供の弁護士費用、糖尿病の治療費の支援。そして、グリフィンには黙っておくと交渉すると快く了承してくれました。

 

〔録画開始〕

指揮官「こんにちは」

VP70「こんにちは」

指揮官「私はS▮▮地区の指揮官をしている▮▮よ。よろしくね」

VP70「私は戦術人形Gr VP70です」

 

指揮官「では早速ですが、S13地区の指揮官に対してバグの修正を行ったとあります。バグとはどのような物ですか?」

 

VP70「バグの内容ですか。指揮官は遅刻、経費の横領、書類の偽造、仕事の丸投げ、大音量のいびきによる睡眠妨害、他の基地の少年指揮官に対する性的欲求です」

 

指揮官「これらに対してあなたはどうしましたか?」

 

VP70「内容の多さから口頭でいっても無駄と判断しました。遅刻に対しては殴りつけ、徹底的に指揮官の両親を否定しました。人は親を否定されると激しい心理的負荷を感じると聞きました。この修正により、指揮官は遅刻しなくなりました。経費の横領については、売春宿に通っていたとのことですので、金銭は全てこちらで没収し、睾丸を叩き潰しました。男性機能の衰えにより、性欲を減退させました」

 

指揮官「それってもう、矯正じゃなく単なる虐待よね」

 

VP70「確かに指揮官に対して苦痛を負わせたことは事実ですが、虐待ではなくバグの修正です。現に効果も出ています」

 

ここで研究員が無線でVP70に話を合わせるよう指示。

 

指揮官「えっ、えぇ。他のバグと呼ばれるものに関しての修正はどうやったのかしら」

 

VP70「書類の偽造に関しては発覚したら指揮官の頭を100回ほど机に叩きつけ、彼の経歴のすべてを否定しました。最初は抵抗していましたが、私の修正を受け入れ、きちんと書類を書くようになりました。そして、仕事に関しても丸投げすることはなくなりました」

 

VP70「いびきにかんしては喉が原因なので就寝前に口を拘束具でふさぎ、横向きに固定しました。寝れないといっていたので睡眠薬を大量に飲ませました」

 

指揮官「指揮官は何も言わないのですか?」

 

VP70「何も言いませんでした。指揮官は私の修正を受け入れました」

 

VP70「少年指揮官に対する欲求に関しては睾丸をつぶした段階で衰えていましたそのうえで指揮官のご両親にあなたの息子は少年愛者だと報告しました。指揮官は両親に勘当され、両親による影響からのバグの発生の可能性を削除しました。両親以外の存在が指揮官をおかしくする事が懸念されたため、他の基地にも指揮官は少年愛者であると通達をしました。そうすることで指揮官は他の基地の人間と必要以上に関われなくなりました」

 

VP70「指揮官の食事も管理し、目の前で指揮官が集めていた鉄道模型をすべて焼却処分しました。収集癖は金銭感覚が麻痺し、バグの発生が予測されます。

こうすることで、予想外の行動をとらない、バグのない指揮官にすることができました」

 

指揮官「指揮官は死んでしまいましたが、そのことについてどう思いますか?」

 

VP70「バグの修正が足りなかったのでしょう。次の指揮官はもっと完璧な修正をしたいと思います。人間は不確定なバグに満ちてて嫌ですね。見る限りあなたもバグがありますね」

 

指揮官「バグではないけど、糖尿病をかかえて・・・あっ」

 

VP70「早速修正しましょう」

 

指揮官「ちょっとまって、いやっ、話して。イタイ、ああああああああああああああああああああ」

 

 

〔録画終了〕

 

 

このあとVP70は彼女に襲い掛かりハンドガン型の戦術人形とは思えない力で彼女の腹部を殴りつけました。その結果、彼女の内臓は破裂し、そのショックで死亡しました。

 

VP70はこれまでの記憶を消去され、再度S13支部に配属されました。

最初はS13支部の新たな指揮官とうまくコミュニケーションが取れていなかったようですが、指揮官がボードゲームをしようと誘ったことにより徐々に円滑なコミュニケーションが取れるようになり、予想外の出来事が起こった際の情緒も少しずつ安定していきました。

 

 

上層部は彼女に対する監視は不要と決定し▮月▮▮日、彼女に対する監視はなくなりました。

 

 

 

 

 

 

15.AK-12は18歳未満のいかなる指揮官とも接触してはいけません。彼らがAK-12と会わせてくださいと願ってもです。支援部隊として派遣されたとしても支援先の指揮官と接触する必要があることを意味しません。

 




指揮官は死んでしまったけど、ハッピーエンドだったでしょ?

だって最後に希望が残ったのですから。


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