AK-12の禁止リスト 連載版   作:一ノ瀬0512

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みなさんこんにちは。

ハロウィンイベント開催中ですね。
そして新人形がピックアップされるそうです。
私も貯めてきた資源を使いまわします。


今回はM1895 MODがメイン。M1895って言うとわかりづらいですが、ナガンおばあちゃんがメインです。

ナガンおばあちゃんに色々言ってもらいたくてヒロインにしました。


ナガンおばあちゃんマジヒロイン。




今回のあらすじ
アメリカンなハッピーエンド(作者主観)


皆さん建造回しながらでも読んでください。


第十九話 M1895 MOD「AK-12に記憶の欠片を提供するのはやめてください。カリーナのノートPCを最後の犠牲者としてください」

「▮▮▮さん、メンタルアップグレードはすぐに終わりますから息を楽にして目を閉じててくださいね。寝てる間に終わりますから」

 

後方幕僚のカリーナがそう言う。人形は息を楽にし、目を閉じた。そしてそのまま眠りについた。

 

 

 

ここはグリフィンS13地区。特徴がないのが特徴の地区である。当然のことながら基地も特徴がない。ゲームと変わらぬ標準的な基地だ。

そんな基地から今回の物語は始まる。

 

 

 

 

緊張した面持ちで執務室をノックする人形が一人。

指揮官に入っていいと言われ入室する。

 

 

「おはよう指揮官、ワシもついにメンタルアップグレードしてみたぞ。どうじゃ驚いたか」

 

 

見た目は小さい少女なのに古風なおばあちゃん口調の戦術人形、M1895リボルバー。通称ナガンおばあちゃん。

 

「おはようナガンおばあちゃん。新しい服を買ったのかい。普段からかわいいけど、今日はまたいちだんとかわいいね」

 

爽やかな笑顔とともにそう答えるのはこの基地の指揮官だ。街をあるけばよく女性に声をかけられるくらいのイケメンだが、浮いた噂一つもない。

 

私の愛しいナガンおばあちゃんは、服装が豪華になり、自信に満ちあふれているように見える。前までは老兵がどうとか言いながらも自分は古いからと自信なさげなところがあった。

メンタルアップグレードにより能力が増し、自信がついたのだろう。

愛しい彼女が傷つくのが嫌でなるべく安全な後方支援に回していたが、メンタルアップグレードによる能力の上昇具合、彼女の意思を考えると前線に出すのもありなのかもしれない。指揮官はそう考えた。

そして自信が付いたナガンもかわいい。

ナガンおばあちゃんに対して、私の愛しいなどと考えるこの指揮官。そう、ロリコンである。しかも彼女のようなのじゃロリが好きなものすごくストライクゾーンの狭いロリコンである。ストライクゾーンがせまく、イケメンで疑われる風貌ではなかったため、今まで警察のに不審者として声をかけられたことはない。周りからは子供好きの優しいお兄さんと思われている。こういうのを格差社会というのだろう。われわれであれば街を歩いている子供の視界に入った段階で通報されている。

 

 

指揮官は彼女の頭をなでた。なぜか執務室にいたAK-12とAN-94もナガンの頭をなでた。

最初は抵抗していたナガンも抵抗をやめなすがままになっている。

 

 

やさしいせかいがたんじょうした。

 

 

数分後、正気に戻った指揮官はナガンを連れ訓練所に行った。見た目や数字だけではなく実際にどうなっているか見る必要がある。

ナガンにシューティングレンジでの射撃と、キルハウスでのテスト。この二つをやらせてみたが、スコアは大幅に上昇していた。指揮官はナガンを実戦部隊に採用することに決めた。

 

 

そんなナガンをみてAK-12はあることを思いついた。

 

 

数日後。市街地での夜戦任務を終えたナガン。寝付けないからウォッカでも飲むかと冷蔵庫を開けると何も入っていない。

合成アルコールでも買いに行くかのぅ。ショップはもうやっておらんが、自販機はP7がイタズラしていなければ動くはずじゃ。そう考えナガンは部屋を出た。

 

ショップの前に差し掛かるとショップにはまだ電気が付いていてシャッターも空いていた。

ナガンは中をのぞいてみるとカリーナが書類仕事をしていた。

 

「夜遅くまでせいがでるのぉ」

 

ナガンはそう言いショップの中に入っていった。カリーナに話を聞くと緊急任務が入り、ショップの業務をやる時間が後になってしまったとのこと。商品の発注と売上計算を今日中にしなければならず、こうして徹夜で作業しているとのこと。

 

そう聞いたナガンは彼女を手伝うことにした。彼女には牛乳を仕入れてもらったこともあるし、その借りを返すとしようか。そして身体を動かせば寝られるじゃろ。

 

 

カリーナに手伝うと申し出ると、意外なことにパソコンでの事務作業を頼まれた。

ナガンとて戦術人形、端末の扱いくらいできる。おばあちゃん口調だからパソコンを使えないと思われがちだが、そこは戦術人形、普通に使える。

早速起動してみたが、動作が遅い。この端末は旧式なのだろうか。

 

「カリーナよ、これなんか遅くないかの?」

 

「それなら右の引き出しに赤いUSBメモリーが入っていますわ。AK-12さんが用意してくれたもので、どんな端末でも高速化するそうです」

 

カリーナに言われた通り引き出しを開けると赤いメモリーが入っていた。

早速メモリを差し込んでみた。ディスプレイにはデバイスが挿入されましたと表示された。そして画面が紫色に光る。大丈夫なのだろうか。ナガンは不安に思いながらもネオエクセル2062を起動した。

先ほどとは違い一瞬で起動した。ナガンはメモを見て、入力しようとした。するとキーボードに触れる前にひとりでに数字が入力され、勝手に計算された。

不安に思いながらも、ナガンは次のシートを作成し、二枚目のメモをとり、入力しようとした。

すると今度は画面が光りだした。

 

 

「うおっ、まぶしいのじゃ!!」

 

 

そうしてパソコンは異常な高温を発して爆発した。

 

 

 

「なにもしてないのにパソコンが壊れたのじゃ」

 

 

 

・・・1日後

 

 

「うぅ、ひどい目にあったのじゃ」

 

 

爆発に巻き込まれナガンは修復所送りになった。髪の毛はアフロになり、服はボロボロ。手足の一部が吹き飛び中の機械部品がむき出しになり、声帯を傷めたのか、声も無機質な機械音声になった。まぎれもない重症である。AK-12が用意したのはUSBメモリーではなく爆弾なのじゃないだろうか。

十数時間修復ポッドにつかかってようやく修復を終えた。

 

その報告のため執務室の前に来たのだが、人の気配が多い気がする。ナガンは端末にアクセスし、この基地への来客予定を調べてみたが、誰も来る予定はない。

取り込み中だったら出直せばよい。そう考えた彼女は執務室の扉をノックした。

 

「「「「入っていいぞ」」」」」

 

執務室に入るといつも通り書類仕事をしている指揮官たちと、AK-12。そしてなぜかメイド服を着ているAN-94がいた。

 

指揮官たち?彼女は目を疑った。なんか増えている。目をこすってもう一度見てもなんか増えている。視覚モジュールのエラーかのと思い診断したが正常だ。

 

「指揮官は確かに増えてるわよ」

 

彼女の疑問を解決するかのようにAK-12が答える。ナガンが修復作業中、機械で駄目だったから人間ではどうなのかと疑問に思い、記憶の欠片を粉末状にし、指揮官の朝食に混入した。そうすると指揮官は発光し、四人に増えたのだと。

なんと余計なことを。人間に戦術人形用の、それも実装されて間もない物を与えるとは。

 

「死ななくてよかったのじゃ。AK-12よ、それにそのうち戻るのじゃろ?」

 

彼女はそう聞いたもののAK-12には分からないとのこと。確かに、記憶の欠片を人間に食べさせた例などないから分からなくても仕方がない。そもそもなぜ人間に食べさせようと思ったのかもわからない。

うろたえるナガンに指揮官がうしろから抱きしめる。

 

「私の愛しいナガン、心配してくれてありがとう。でも僕は大丈夫」

 

そういい指揮官はナガンの帽子を脱がせる。そして顎に指をあて、顔を持ちあげる。顎クイというやつである。そして自身の顔を近づけ・・・・・・

「これ、昼間からそういうことをしようとするではない」

 

指揮官の顔を手で押さえる。ナガンは指揮官に対して恋愛感情などもってはいないが、顔のいい男にここまで迫られると恥ずかしくなってしまう。ぶっちゃけ満更でもない。

「なら夜になったら・・・・・・」

そう言うも「だめじゃ」と即答される。

この間、AK-12とAN-94は見ているだけでなにもしない。

 

ナガンはなんとか指揮官たちを振り払い、訓練所に行き射撃訓練をした。いつもよりグリップを握る手に力が入っていたのは気のせいではない。

 

 

数日が経過した。数日間指揮官たちは普通に仕事をしたり、ナガンを口説いたりしていた。AK-12がうまく仕切り、四人別々の作業をさせていたので、仕事の進み具合が四倍早くなった。進み具合が早くなると、時間に余裕ができる。そうするとナガンを口説く時間が増える。

 

四人の指揮官たちはナガンを口説いていた。プレゼントを渡したり、ケーキを渡したり、愛の言葉をささやいたり、カフェに誘ったり。

指揮官からの誘いをなんでも断るわけにはいかないと思ったのか、カフェの誘いには応じた。カフェなら人目があるし、口説かれる程度じゃろう。ナガンはそう考えた。

予想に反してカフェでは浮ついたセリフで口説かれることもなく、ごく普通の会話だった。任務中の出来事や、基地内でのほかの人形たちとのやり取り。最近のはやりなど本当にありふれた会話。

「なんじゃ、おぬしのことじゃからてっきり口説いてくると思ってたのじゃが」

いつもの指揮官であれば口説いてもおかしくはない。

指揮官はナガンの手を握った。

「口説いてほしかったのかい?そう言ってくれればいつでも口説いたのに」

恥ずかしくなったのだろう、ナガンは顔を真っ赤にして「ごっ、ご馳走様なのじゃ」と言って立ち去る。

逃げられても指揮官に失敗した感はない。手ごたえをつかんだようだ。

 

「うふふ、逃げられちゃいましたね」

 

スプリングフィールドがそうからかう。指揮官としては本当にそんなことはない。あまり性急すぎても嫌われてしまう。好感度は高くなっている。後一押し。

自分が四人に増え、他の自分もナガンを口説いている。他のやつらには渡さない。

自分が四人に増えたと同時に記憶も増えた。個体としては違うのに記憶は共有している。自分が口説いている感覚と、他の男が自分の愛しいナガンを口説いている感覚が同時にある。

それでも焦るとナガンに逃げられてしまうし、ストーカー行為だと言われ本部に通報でもされたら別の基地に移動になってしまう。

 

「そんなことはないさ。彼女は照れているだけだよ」

 

指揮官はカードを出し「ほかの人形たちの分も一緒にお願い」と言いみなの分も支払った。

他の客から拍手がわき起こる。

 

「指揮官ってば太っ腹―」

 

 

 

・・・さらに数日後

 

 

 

AK-12に呼ばれてナガンが執務室にいくと、指揮官たちが喧嘩をしていた。全員が全員、自分のナガンを口説いたともめていた。ナガンからしてみれば全員同一人物だが、指揮官はその辺混同しているようだ。

 

指揮官達はナガンの腕をつかみ、「君が選ぶのは私だよな」と言う。イケメンたちが自分をめぐって争う。俗にいう、『私のために争わないで』というやつだ。

ナガンとて心は乙女。満更でもない。

 

「ワシのために争うななのじゃ」

 

彼女はそう言い指揮官達を止めようとする。

指揮官は争いをやめ、ナガンの方を見る。ナガンは誰を選ぶのだろうか。

 

見られたナガンも指揮官を見る、正直ナガンからしてみればどれも同じにか見えない。

どうするか考えていると、突然指揮官たちが頭を押さえて苦しみだした。

異様なまでの苦しみ方に、彼女は近づけない。AK-12はなにもせずこちらを見ているだけだ。

指揮官たちは目から血を流しながら殴り合いを開始する。

彼女が止めるよう叫ぶも止まらない。やむなく彼女は銃を取り出し天井に向けて発砲した。

威嚇射撃をすれば止まるだろうと思い発砲したのだが、指揮官たちは見事動きを停止してこちらを見ている。

 

「おぬしら、もうワシをめぐって争わんでくれ・・・・・・」

 

彼女はそう訴えた。静寂が訪れる。彼女がなにか言おうと思った時、指揮官たちは叫び声をあげた。

 

 

「「「「あああああああああああああああああああああああああっ!!」」」」

 

 

そう叫び懐から銃を取り出しお互いを撃ち始める。

銃声が止むころには指揮官たちは倒れ、事切れていた。

 

あまりの光景にナガンはショックで腰を抜かしてしまった。AK-12はナガンに説明する。

指揮官たちは記憶を共有していた。四人同時に存在して四人分の記憶がそれぞれの中に入っていた。また、自分のことではあるが同時に自分ではないという矛盾が存在していて、脳に強い負担がかかっていた。そのせいで発狂してああなってしまった。

最後に決してナガンのせいではないとフォローをいれる。

ナガンは聞いているのか聞いていないのか「ワシは・・・ワシは・・・・・・」と呆然自失としている。

トラウマになってはいけないと思いAK-12はナガンのメンタルをハッキングして、記憶を改竄した。指揮官のトラブルを聞いたナガンは急いで駆け付ける途中、転んで頭をうち、気絶したということに。

 

 

ナガンの記憶処理を終えたAK-12は指をパチンとならした。すると、どこからともなくハッキングされた軍用人形が現れ、部屋を清掃し、指揮官たちの死体を死体袋に入れ、運び去っていった。

それを見送った彼女は、ナガンを医務室に連れて行った。

 

 

 

 

・・・二日後

 

 

後方支援任務を終え、報告を済ませ、自室に帰ってきたナガンは部屋で飲んでいた。

この基地で指揮官が死ぬのは日常茶飯事だが、それでも悲しい物は悲しい。しかも比較的自分と関りが多かったものならなおさらだ。もう一本飲むかのう。そう思い瓶を手に取るも空だ。

 

そこへ同室のモシンナガンが帰ってきた。

 

「ナガン、飲むなとは言わないけど電気くらいつけるべきよ。暗い部屋で飲んでてもいいことないわよ」

 

そういい冷蔵庫から新しいウォッカをだし、コップに注ぎ、ナガンに渡した。

 

そしてコップ同士を合わせて乾杯し、一緒に飲んだ。飲みながらモシンナガンはナガンからいろいろなことをきいた。指揮官に毎回口説かれた事。毎回口説くけど、そんなにしつこいわけではなく、任務に関しては真面目に取り組んでいること。メンタルアップグレードを果たした後は喜んでくれたこと。

そして指揮官が死んでしまって悲しいと・・・・・・

 

かわいそうなナガン。彼女の眼から涙があふれている。ナガンに涙は似合わない。彼女は古めかしい口調で背が小さいのを気にしているけど、元気いっぱいなのが似合っている。

モシンナガンは彼女を押し倒し、自身の額を彼女の額にくっつけた。

 

「こら、姉よ、なにをするの・・・」

 

彼女が文句を言い終える前にモシンナガンは彼女の唇を自身の唇でふさいだ。

 

そして舌を彼女の口内に侵入させ、彼女の舌に絡みついた。最初は抵抗していたナガンもモシンナガンを受け入れ、舌を絡め合う。

 

やがて息が続かなくなったのか、どちらともなく唇を離す。濃厚なキスだったのだろう。唇が離れても二人の唾液はまだ離れたくない、もっと濃密なことをしたいと訴えるかの如くつながったままだ。

そしてモシンナガンは服を脱ぎ、豊かな肢体をさらし、ナガンの服を脱がせる。

 

「今夜は一緒に寝ましょ。指揮官のことを忘れさせることができないけど、今のあなたを暖めてあげることはできるわ」

 

下着まで脱がされ、生まれたままの姿になったナガンはモシンナガンの思いを受け止める。

 

「お手柔らかにの・・・」

 

最後まで言うまえにモシンナガンに唇をふさがれる。

 

 

 

こうして、姉妹の夜は更けていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

19.AK-12に記憶の欠片を提供するのはやめてください。カリーナのノートPCを最後の犠牲者としてください。

 




最後まで読んでいただきありがとうございました。


ね、ハッピーエンドだったでしょ。
ナガンおばあちゃんにはパソコンが壊れたって言ってほしいし、ワシのために争わないでほしいのじゃって言ってほしい。



今回の指揮官イメージ:イケメン。ナガンが好き。頑張って口説いて結構いいところまで進んでいた。AK-12の思い付きで増えた。記憶の共有をしていて色々混乱が起こり同士討ちして死亡。


モチーフにしたSCP-1454『仲悪し兄弟』
http://scp-jp.wikidot.com/scp-1454

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