AK-12の禁止リスト 連載版   作:一ノ瀬0512

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みなさんこんにちは。
大型アップデートが実施されました。副官(協力者)を二人にできたり、グリフィン入植の手引きとか言うデータベースが登場したり。個人としては割かし嬉しいアプデです。
アップデートするとき最初止まりましたが、キャッシュクリアをしてもう一度やり直したら普通にできました。人によっては再インストールしてログインしたら直るんじゃないでしょうか。サンボーンIDをとっとけばいいだけですし。



今回のメインはSAFです。日本では最近登場した子ですね。
指揮官に抱き着くのが大好きで、一部ではキ〇リコとスケアク〇ウの娘ともいわれています。



今回のあらすじ:怪しい液体から始まる熱いラブコメ、入浴時の事故は気を付けましょう

モチーフにしたSCPオブジェクト:SCP-379



第二十三話 SAF「指揮官が二度とするなと言っているのはあなたをマインドコントロールしたいからではありません」

 ここはグリフィンS13地区ではない。今回の物語は16LAB研究所から始まる。

深夜、一人の女性がラボで謎の液体を移し替える作業をしている。液体は半透明の銀色で、どことなく触れてはいけない気配がする。

 

「ふふふ!完成したわ!!これをかければ!!」

 

 

 

そう叫ぶと女性は意識を失った。液体に触れてしまったのだろうか。女性をよく見ると、呼吸はある。どうやら寝ているようだ。頭についている猫耳も動いている。

 

 

ん?ネコミミ?

 

 

翌朝、16LAB研究所で女性はまた叫ぶことになるがそれは別のお話。

 

 

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「指揮官、これがその液体よ」

 

ところ変わってここはグリフィンS13地区の基地。

執務室でAK-12は指揮官にその液体が入った容器を差し出した。

液体を差し出された指揮官はこれがどういうものか聞かずに廃棄処分する決意した。この人形が16LABから無断で持ち出してきた。その時点で嫌な予感しかしない。絶対に危ないものだ。

なにも聞かずに処分しよう。トイレで流しても大丈夫だろうか。

16LABから問い合わせがあっても知らぬ存ぜぬで通そう。

 

そんな指揮官の内心を無視して、AK-12は続ける。

 

「指揮官も知っての通り、中身は惚れ薬よ。これをかけられた人間は機械に惚れられるらしいわよ。つまり人形にも惚れられるってことね」

指揮官としてはそんなことは知らないし知りたくもなかった。16LABめ、なんというものを作ってくれたのでしょう。そして作ったのならもっとセキュリティは厳重にしてほしい。

 

「ちなみにMP7の脱糞オナニーをのぞいていた少年にかけたら、MP7はその少年に襲い掛かったわ。身なりからしてマンホールチルドレンでしょうし大丈夫よ」

 

この女、なんてことをしてくれたんだ!

というかMP7もなんとうことを。隠蔽工作だって無料ではないんだぞ!

 

 

指揮官はAK-12にこの液体は廃棄するように言った。指揮官としてはこんな危険な物、人形の元どころか自身の手元にも置いておきたくない。

これは指揮官自身が廃棄処分することと、二度と16LABから無断で物を盗んでこないように命じた。

 

「それを捨てるなんてとんでもない。そして指揮官、あなたは私をマインドコントロールしたいのね。分かるわ、私は美しいから。あなたは捨てたフリをして実際は持ったまま。そして私がいる時に自身にその液体をふりかけて、影響を受けた私が指揮官に惚れて、私は服を脱ぎ指揮官にしなだれかかり指揮官はそれを受け入れ。こういうのなんていったかしら」

 

人差し指を口に当てながらAK-12は考える仕草をした。考えている内容こそろくでもないのだろうが、その仕草は本当に様になっていて、映画のワンシーンのようだ。

 

 

「私にいやらしいことする気ね。エロ同人みたいに!」

 

 

そう言いながらAK-12は自分で自分の両腕を抱きしめた。指揮官はそういうことをするつもりは一切ない。そもそも指揮官は女性なうえ、そういう趣味はない。

ふと、指揮官はあることに気が付いた。少年にかけたといったが、それならAK-12もなんらかの影響があってもおかしくはないはずだ。

「私は女だからそういうことはしません。そもそも男でもあんた相手の性格を知ってたらそういうことしたいと思わないわよ。それより気づいたんだけど、少年に液体かけたのならあなたも影響受けるはずよね。まさか!」

 

指揮官はMP7とAK-12が思春期前の少年を襲っている図を想像してしまった。

戦術人形の男の趣味には興味はないが、行為中を誰かに見られてネットに動画を投稿されたら面倒だ。人権団体とマスコミが肩を組んでスキップしながら押し掛けてくる。ゴミとゴミのセットはつらい。

 

「ハッキングした自立人形にかけさせたわ。工事現場用自立人形なのかしらね。

どうみても2m近くある大男だからかなり悲惨な光景になってたわ。少年は無事じゃすまないと思うわ」

それならおそらくは大丈夫だろう。工事用自立人形の暴走と片づけられるか、それ以前にそんな事故すらなかったことになるかもしれない。マンホールチルドレンの身より企業の安全の方が優先される。AK-12を待たせて工事用自立人形の会社を調べてみるとマスコミにも出資しているようだ。マスコミだってスポンサーの会社を悪くは書かないだろう。一安心だ。

MP7と大男人形に襲われた少年の身は一切考慮する必要はない。

 

「企業も調べたけど、多分大丈夫そうね。だけど二度としないように!」

 

「分かったわ」

 

この人形の分かったは信用出来たものではないが、仕方ない。

 

時計を見るとお昼に近くなっていた。AK-12を下がらせ、この液体はトイレに流して、そのままお昼を食べよう。

 

そう決めて、AK-12に下がるよう言う前に、執務室のドアが勢いよく開けられ、一体の人形が指揮官に抱き着いてきた。

 

勢いよく抱き着いたものだから受け止めきれず指揮官は押し倒されてしまう。

その時指揮官はガラスのような物が割れる音が聞こえた。そして自分になにかの液体がかかる感触がした。

液体の冷たさではなく、嫌な予感で背筋が冷えた。

 

抱き付いた人形を無視して液体の入った容器を探す。見事に割れている。そして自分の頬に触れてみる。液体がかかっている。

 

抱き着いてきた人形、SAFの様子を見る。この人形は一日に数回抱き着いてくる。なぜ抱き着いてくるのか聞いたら指揮官とハグをするのが好きらしい。

指揮官という肩書か私個人かは分からない。そもそもSAFにそんな区別がついているかも分からない。

 

「SAF、苦しいからちょっと離れて」

 

そういうもSAFは一向に離れようとしない。離れるように言ったが「いやだ、指揮官とずっと一緒にいる~」と言って聞き入れてくれない。

いつものSAFと同じ様だが少し様子がおかしい。頬はピンク色に染まり、こちらを熱っぽい視線でこちらを見つめてくる。体温も上昇しているのか、熱い。低温やけどしそうだ。

いつもはそんなことはなく、せいぜい飼い主のことが大好きな猫レベルである。

 

 

これは確実に液体の効果が出ている。

AK-12はどうなったんだろうか。室内を見渡したがいない。うまく逃げたのだろか。彼女まで影響が出ると本当に大変なことになるからよかったのだが。

 

SAFに抱きつかれながらも端末でAK-12に状況を確認するメッセージを送った。

 

四十分後、AK-12から返事があった。

彼女は何の影響も受けておらず、基地の中も特に異常はないとのこと。返信までの時間が遅れたのは基地の状況確認をしていたのではなく、AN-94と昼食を食べ、食後のコーヒーを飲んでいたかららしい。

上司が大変なことになっているというのにのんきに昼食とは!!

 

 

指揮官もSAFに抱き着かれたまま昼食を食べに行こうかと思ったが、この液体の効果範囲がどの程度かわからない。すれ違う人形や機械の全てに影響が及んだら恐ろしいことになる。

AK-12に昼食を持ってくるよう指示した。

 

この間SAFは「えへへ~、指揮官の臭いだ~」と指揮官の胸に顔をうずめ、頬をすりすりしている。

 

 

数分後、ドローンがレーションと水を運んできた。

ドローンが部屋にはいってきてすぐに壊れた。この液体の影響かと思ったが、直後にAK-12から連絡があった。入った瞬間自壊するようにプログラムしたと。

 

 

指揮官はSAFと一緒に余り美味しいとは言えないレーションを食べた。

抱き着かれている状態からは脱したが、それでもSAFは指揮官と接触することを望むようで、肩を寄せたままだ。

 

 

昼食を食べ終わると、再び抱きついてきた。腕に抱き着き、指揮官の太ももに、自身の下腹部を当ててきている。まるで発情期の猫のようだ。

それだけではない。SAFの体温がさらに上がっている。このままではオーバーヒートする。そして部屋の気温も上昇して熱中症で倒れかねない。

 

指揮官は上着を脱ぎ、シャツの袖をまくる。

指揮官の汗の臭いにあてられたのか、SAFはより先ほどより強く下腹部を押し付けてきた。

そして下腹部が押し付けられている部分がぬれている。

 

もしかして・・・・・・

 

SAFに手を握っていいから少しだけ距離を開けてと言ったら開けてくれた。完全にいう事を聞かないわけではないようだ。

SAFをみると、ビキニが濡れている。

 

 

間違いない、発情している。

 

 

指揮官は心底げんなりした。これが男性指揮官だったり、美少女が好きな女性指揮官であれば昼間からオフィスラブとしゃれこむだろう。しかし指揮官は女性なうえ、そっちの気はない。

SAFのことは嫌いではないがあくまでも部下としてだ。

どうすればいいのか考えたが、どうすることもできない。退室するように言っても聞かないだろう。仮に聞いたとしてもこの状態で出たら他の人形になにかあったか聞かれる。掲示板荒らしの人形にでも見つかればあることないこと書かれて面倒だ。

このままSAFにくっつかれたまま過ごすことに決めた。

明日になっても治らなかったらI.O.P社に連絡しよう。

 

 

 

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午後十時。指揮官は執務を終え、自室に戻ってきた。SAFは指揮官にくっついたままである。

 

夕食は執務室で余り美味しくないレーションを食べた。しかも昼と同じメニューである。

食べ終わってすぐAK-12からメッセージが来た。文面は今日の私とAN-94の夕食。

添付されていた画像は美味しそうなパスタの写真。

指揮官は怒る気力もなく、返信せずにメッセージを閉じた。

 

SAFにも書類仕事を手伝わせようとしたが、一から教えなければいけない分、二度手間になり、結局一人でやった方が早かった。そして彼女は突然脚部パーツを外しメンテナンスを始めだす。外見は限りなく人に近い人形がいきなり脚を外すのは心臓に悪い。しかも指揮官の間近でだ。

 

お風呂に入ってもう寝よう。

 

 

ボタンを押しバスタブにお湯をいれる。この間もSAFはくっついたままだ。すごく熱いし、ベタベタする。

 

「SAF、お風呂入るわよ」

 

そう、指揮官が言うとSAFはまるで服を破く勢いで全裸になった。

どこがとは言わないが、小柄なのに大きい。

指揮官も服を脱ぎ、二人でシャワーを浴び汚れを落とし風呂に入る。

SAFは髪の毛の洗い方がちゃんとしていなかったため、指揮官が洗ってあげた。

その間は大人しくしていた。

 

そして二人で湯につかる。

最悪の一日だったが、なんとか終わった。

 

そう思ったら、SAFが胸に抱き付いてきた。

そして指揮官の太ももに自身の股をこすりつける。

 

シャンプーしているときは大人しかったから少しだけ落ち着いたのかと思ったが、どうやら指揮官がSAFの頭に触れていたから大人しかっただけのようだ。

 

「えへへ~、指揮官いい匂い。指揮官大好き」

 

指揮官が離れるように言っても彼女はいう事を聞かない。SAFの体温さらに上昇している。抱き着かれている指揮官は自身の肌が焼けていくのを感じた。

指揮官はSAFを引きはがそうととするも、すごい力で抱き着いてきているので引きはがせない。元より細身な女性の指揮官と戦術人形とでは力の差は歴然としている。

抵抗するもお湯の温度は少しずつ上昇する。まるでゆでられているようだ。指揮官が我慢できる限度はとっくに超えている。

熱いから離してとSAFに懇願しても彼女は「指揮官いい匂い」と言うだけで話してくれない。

指揮官のやけどした肌は水ぶくれになり、焼けていない無事な肌も熱湯で少しずつ焼けてきた。指揮官は痛みで絶叫する。

そこまで高温だとSAFも無事じゃすまない。現にSAFの人工皮膚は焼け爛れ、中の機械部品が露出しているところもあるのだが、それを意に介さず指揮官にくっついたままだ。まるで愛しの指揮官と一体化するかのように。

 

必死になってもがいていた指揮官だが、限界に達し、意識はバスタブに沈んでいった。

 

 

翌朝、指揮官が執務室に来ないのでAK-12は指揮官の部屋に赴いた。

そこでバスタブでどろどろになり死んでいる指揮官と、それに抱き着いている全身やけどを負ったSAFを発見した。

バスタブでおぼれて死ぬなんて悲しい事故だ。

悲しい事故だが、表に出すわけにはいかない。AK-12はまずSAFの記憶を消し、ハッキングした軍用人形をどこからか呼び出し、一体にはSAFをメンテナンスルームに運ばせ、残りの人形には指揮官の遺体を死体袋に入れ運び出させた。

 

 

「本当に、悲しい事故ね」

 

 

 

 

 

23.指揮官が二度とするなと言っているのはあなたをマインドコントロールしたいからではありません。したいです。

23-1.AK-12がこのリストを編集してはいけません。

 

 

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。


別段嘘ついてないですよ。指揮官はきっととても熱かったでしょうし。

謎の液体のモチーフはSCP-379の機会フェロモンです。機械限定の惚れ薬ですね。かけられた人間に惚れたようなことが起こります。戦術人形も機械。そういうことです。



SAF:指揮官に抱き着くのが大好きな人形。指揮官個人がどうというより指揮官に抱き着くのが大好き。子供のように体温が高い。なぞの液体のせいでオーバーヒート状態になり体温が熱くなり色々バグった。指揮官を低温やけどで殺すほどのヤンデレではない。


今回の指揮官設定:30代キャリアウーマン風女性。独身。自社のことをきちんと考える善良な人間。ドルフロ二次創作のラブコメに出てくる女性指揮官なのに珍しくノンケ。




今回モチーフにしたSCPオブジェクト

SCP-379『機械フェロモン』
http://scp-jp.wikidot.com/scp-379



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