AK-12の禁止リスト 連載版   作:一ノ瀬0512

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この物語は


作者がP90と大型建造と装備作成と妖精建造で爆死した頭で深く考えず


AK-12の禁止リストの単発版を元に考え出したお話です


0-2周回でもしながらお読みください



・今回の嘘を一切言っていないあらすじ:力加減が苦手な女の子がボール遊びをしようとするほのぼの話です。



第二話 G41「丸めた新聞紙やおなかを撫でることでG41を飼いならすことができると新任指揮官に教えることもです」

ここはグリフィンS13支部。特徴がないのが特徴の地区である。

今回の物語は特徴のない正門前から始まる。

 

この基地の正門前に一人の男がやってきた。真新しいグリフィンの制服を着ている。

金髪のショートヘアで青い目。童顔で幼く見える。まるで陰毛は生えたての子供のようだ。

だがグリフィンの制服の制服を着ている以上そんな年齢ではないのだろう。事実この男いや、青年と呼ぼう。

青年は20代前半だ。年齢より幼く見られるを気にしている。だがその容姿でハイスクール時代は年上のガールフレンドもいたし、性格も明るい普通の若者なので友人もいた。どちらかといえばクラスの中心だった。いわゆるリア充というやつである。陰毛が生えたてであっても恋人はできるのだ。死ね。

大学を出て親戚の叔父の伝手でグリフィンの面接を受け、見事指揮官に採用された。数か月の指揮官研修を経て、今日基地に赴任したのである。2020年代日本でいう所の内定者研修を終えて、今日から初出勤のシンソツであろう。希望に目を輝かせているのが初々しい。

 

両頬をぱちぱちと叩き、気合を入れ、門をくぐった。

 

特徴のない正門をくぐると左側にグランドが見える。右側には人工芝が見える。ベンチやテーブルがいくつかあり、憩いの広場になっていることが容易に想像できるし、この時代にこのような緑を用意することで、グリフィン&クルーガー社の規模の大きさを示すのだ。

 

芝生には戦術人形だろうか、二人の女性がいる。

ちょうどボールを投げると所だ。キャッチボールだろうか。

 

 

片方の女性がボールを投げるともう片方の女性が取りに行った。そしてボールを口にくわえて、投げた女性に渡した。

まるで犬のボール遊びだ。女性二人の服装もおかしい

 

ボールを投げている女性の服は白と淵の部分が緑のノースリーブのテニスウェア。汗をかいているのかうっすら透けて黒の下着が見えている。

胸元が大胆に開いている。テニススカートの下はスパッツを履かずに黒のTバック。

アズールレー〇のブレマート〇のテニススキンに近いと言ったらわかるだろうか。

もう一人の人形もおかしい。

長袖の体操服に半ズボン。まるでジャパンのジュニアスクールに通う子供の運動着のようだ。ゼッケンには『えーえぬないんふぉー』とひらがなで書いてある。そして犬耳としっぽを付けている。耳はカチューシャなのだろうがしっぽの位置が奇妙だ。短パンにつけているのではなく、しっぽがズボンの中から出ている。勘のいい読者ならケツにいれているのかと思うだろうが、この青年は尻尾がどこについているのか分からなかった。

 

ボールを投げて犬がとってくるのならわかる。この着任一歩手前の新人指揮官、実家にいた時は犬と猫を買っていたのでそういうのは詳しい。知育にも運動にも必要だしコミュニケーションにもなる。だが人形同士で何故するのだろうか。

猫も飼っていただけあるのか、この時のスペースキャットのような顔になっていた。

そんな指揮官に関係なく近づいてくる人形が一人。

 

「AK-12さ~ん、AN-94さ~ん、わたしもボール遊びまざっていい?」

 

この舌足らずな口調はG41である。G41は普段のベビードールみたいな服ではなく何故か白のスクール水着だ。動きやすそうではあるが芝生でボール遊びする服ではない。

テニスウェアの戦術人形ことAK-12は体操服の戦術人形ことAN-94にG41が投げたボールもキャッチして渡すようにいう。AN-94はうなずく。

G41がボールを投げる。見た目に合わず比較的遠くまで飛ぶ。AN-94はボールの元まで走って口で加えG41に持っていく。

 

スペースキャットと化していた新人指揮官は正気に戻り、見なかったことにして基地の中に入っていった。

 

指揮官がいなくなった後もボール遊びが続く。AK-12とG41が交代で投げている。投げたボールを拾いに行かせたり、遠くに立たせて投げたボールをキャッチさせている。

AN-94が二人からある程度距離をとった。今度は投げたボールをキャッチするようだ。投手はG41。G41は今までのような投げ方ではなく、ベースボール選手のような投法に変えた。

ボールはすごいスピードで飛んでいきAN-94は慌てて避けた。

 

流石にこれは当たると怪我をするのでAK-12はG41にやんわりと注意した。

G41は素直で良い子である。自身がやったことが駄目だと理解したのか、耳をぺたんとさせ、AN-94に謝った。

「AN-94さん、ごめんなさい」

AN-94はびっくりしたが怒ってはいないので、G41の頭を撫でて今後は相手が怪我をしない速度で投げるように言った。

 

場面は変わる。ここはグリフィンの運動場。

先ほどの新任指揮官が着任の挨拶をしている。

新人特有のういういしさが人形にも好評をえた。皆、暖かい目線で彼を見ている。

 

そのまま連絡事項を伝え、集会は終了し解散する。

執務室に戻った指揮官は一息ついた。緊張したけどなんとかなった。

次は副官との顔合わせだ。そう思い電話で副官を呼び出そうとしたらドアがノックされた。

「どうぞ」

指揮官が答えると呼び出そうとした副官の人形ともう一人の人形が入ってきた。

副官の人形はAK-12。それとおまけでAN-94。グリフィン本社で自身の副官になる人形についておおまかな事は聞いていた。AK-12はいつも目を閉じているが、特殊な視覚モジュールで戦闘時には役立つが日常では見えすぎて不便だから。後、AN-94を常に連れて歩いていると。

副官でないAN-94がいるのはどうかと思ったが、ここは思考を柔軟にして副官が二人いると思うことにした。芝生での光景は意識しないことにする。

 

「私はAK-12、こっちはAN-94。新しい指揮官、ちょっと期待しているわ」

二人そろって敬礼し、指揮官ももう一度挨拶した。

「先ほども言った通り、私は新人だから色々至らないこともあるだろうが、よろしく頼む」

柔らかな笑みを浮かべたAK-12は「成長を楽しみにしているわ」と言った。

そのまま執務に関する話をし、書類仕事に入った。

書類仕事の内容は研修で習ったのと大して変わらないが量が多い。研修所の講師から鉄血の対処をするより書類の対処の方が多いと聞かされていたが予想以上だ。

午前中の分を終えたころには13時になっていた。

指揮官もだが、彼女たちもお昼を食べる時間などなかった。指揮官は彼女たちを昼食に誘う。

支払いは指揮官持ちだとも伝える。

作者と違いタダ飯につられる彼女たちではないが、指揮官の好意をありがたく受け取ることにしたようだ。

 

「カレー食べてもいいのよね?」

「おかわりもあるぞ」

 

食堂に行き、3人そろってカレーを食べる。AK-12は指揮官についていろいろ聞く。

子供のころは何処に住んでいたのか、動物を飼っていたのかとか、学歴はどうだとか、恋人はどうかとか、童貞なのかとか。最後の質問に指揮官はカレーを鼻から吹きかけるが、普通に答えていく。ちなみに童貞ではないらしい。

昼間で素面の状態で下ネタ話はきついのだろう、指揮官は自分は動物好きだと話を逸らす。自分が飼っていた犬や猫の自慢。携帯端末に入れた犬や猫の写真を見せる。可愛い犬や猫の写真に素直に顔をほころばせるAK-12とAN-94。そのまま動画を見せていると誰かがやってきた。

「何をみてるの?」

ケモミミをぴくぴくさせながらG41がやってきて画面をのぞく。

「G41、まずは指揮官にあいさつしなさい」

「初めましてご主人様。G41です。あいさつできたでしょ。褒めて褒めてっ!」

きちんと挨拶できた彼女を指揮官は褒めて頭を撫でる。つられてAK-12とAN-94もG41の頭を撫でる。

指揮官は動画の内容について説明し4人で動画を見る。

「可愛い犬と猫だね。私とどっちが可愛いかな?」

笑いだす指揮官たち。冗談のように聞こえるが、G41は本気で疑問に思っているようだ。

「君もこの犬と猫もどっちも可愛いよ。比較なんてできない」

G41の頭をなでながら指揮官はそう言った。

気が付くと結構な時間がたち、カレーがぬるくなっていたので、4人は慌てて食べ執務室に戻っていった。

 

カレーの下りで毒ガス訓練が始まりAK-12がカレーを喉に詰まらせて死ぬシーンを期待した読者には申し訳ないが、毒ガス訓練は始まらない。

 

 

執務室で書類仕事の続きをしていると本部から連絡が来た。隣の地区から追われた鉄血がこの地区の街はずれの廃墟に逃げ込んだそうだ。逃げた鉄血人形の数は少数で新人指揮官の部隊でも仕留められるとのこと。

指揮官は所属している戦術人形で現在動ける者の中からスコーピオン、TMP、G41。そしてここにいるAK-12とAN-94を選んだ。隊長はAK-12で副隊長はAN-94だ。

スコーピオンとTMPはこの廃墟近くで任務を行ったことがあり、AK-12とAN-94は火力要因かつベテランだ。G41に関しては資料の備考欄に今が一番成長しやすい時期と書いてあったので選んだ。ベテランだけに頼るのではなく成長過程の人形とともに歩む事で成長していきたい。

指揮官はスコーピオン、TMP、G41を呼び出し、任務の説明をする。

説明を終えたところで皆は装備保管庫に銃以外の装備品を取りに行くため退室する。

何故かAK-12は出て行かない。任務に関して何かあるのだろうか。

 

 

「指揮官、G41は元々愛玩人形として作られたわ。丸めた新聞紙を玩具代わりにして遊んだりお腹を撫でると犬みたいな反応して飼いならせるわよ」

 

 

唐突になんだろうか。おそらく指揮官が緊張していることを読み取ったのだろう。彼女なりのジョークに違いない。

指揮官はAK-12のジョークに「それはいいことを聞いた。新聞を買っておこう」と返した。

指揮官の肩の力が抜けたのが分かったのか、単純に言いたいことを言い終わったのか、AK-12も皆の後を追った。

 

 

戦闘そのものはすぐに終わった。事前情報通り鉄血人形の数は多くなく、部隊は弾薬を少し消耗しただけで負傷は一切しなかった。

そんな編成で大丈夫か?と思う皆さん、作者は実際に試してみて大丈夫だった。皆さんもこの編成で試してみることをお勧めする。

 

 

 

・・・ 戦場にて ・・・

 

鉄血は全て処理し終えたメンバーは帰りのヘリが車でその場で休憩していた。

人形たちの話題は新人指揮官である。

若くてかっこいいとか、伸びしろがありそうとか好意的な意見が多い。

「そういえば、G41、指揮官はあなたに興味を持ってたわよ」

そういわれたG41は首をかしげる。特に興味を持たれることをした覚えはない。

「指揮官って、ちっさな子が好きなの?」

スコーピオンが少し引き気味に尋ねる。

 

「違うわよ。犬みたいだって。指揮官って実家で犬と猫飼ってて動物好きらしいわ。お昼の時見た動画もあれ全部指揮官の実家で飼っていた犬と猫よ」

全員どこか納得した表情を浮かべる。確かにG41は小動物みたいな所がある。

 

迎えのヘリが着て部隊は基地に帰投した。

指揮官の記念すべき初実戦はS勝利である。

 

指揮官は基地に戻った皆を出迎えた。そしてカリーナの売店で買った天然サイダーを皆にふるまい乾杯した。

簡単な任務とはいえ、実戦は実戦だ。指揮官はすごい嬉しいらしい。

皆にもその喜びが通じたのか、自然と笑顔になる。

 

配属初日に実戦とか、どうなることかと思ったが、上手くやれそうだ。

 

 

 

・・・ よっかご ・・・

 

 

指揮官は人工芝の椅子に座り合成缶コーヒーを飲みながら新聞を読んでいた。仕事をさぼっているわけではない、単純に今日は日曜日なのである。

こんな時代なので物騒なニュースが多いが、いいニュースもある。ベルギーのとある企業クローンチワワの繁殖に成功したそうだ。ベルギーを応援する意味でもワッフルを買おう。

 

そんなご機嫌な青年に近づく影が一人。

「ご主人様、何読んでるの?」

G41だ。芝生に出て日向ぼっこをしようとしたら、指揮官を見つけたので声をかけたようだ。

「ご主人様って俺の事か?」

「ご主人様はご主人様だよ」

指揮官の事をご主人様とG41は呼ぶ。指揮官もそのことを理解したらしい。話の腰をおるのもなんなのでそのままにしといた。

新聞記事のベルギーの企業がクローンチワワの繁殖に成功したニュースを読んでいたことを話した。

そのまま指揮官は犬が好きで、犬を飼っていたこと、グリフィンでもペットが飼えるというのも志望動機の一つだと話した。

指揮官はあることを思いついた「そうだ、G41、ボール遊びしないか」

G41も犬っぽいし、こないだ妙なボール遊びをしていたし、コミュニケーションがてらG41と遊んでみよう。AK-12が言っていたようにそのまま新聞紙を玩具代わりにして遊んだり、犬みたいにお腹撫でたりもしてみたい。

 

「うん、いいよ」

彼女が同意する言葉を聞き、新聞を折り畳んだ指揮官は今更ながらボールを持ってきていないことに気が付いた。

「悪い、G41、部屋からボールを取ってくるからここで待っててくれないか」

「えー、せっかくならご主人様のお部屋見てみたい」

男の部屋など見ても何が面白いのか分からないが、それ以前に休日に部下を部屋に連れて行って大丈夫なのか。

 

悩んでいるとG41がうるうる目で「だめ?」と聞いてきた。

小さい子にこんな表情をされると断り辛く、ボールだけ取ってすぐここに戻ってきたらいいだろうと考えた。

「別に面白いものなんてないぞ。しかもまだ荷ほどき全部終わったわけじゃないし」

それでも楽しみだとG41はいう。そして指揮官の手をとって、反対方向に走り出す。

「G41、俺の部屋はこっちだよ」

そう指摘されたG41は頭にこぶしをコツンとあてて、片目を閉じテヘッというような表情をしてペロっとしたを出した。2020年代のジャパンでいうてへぺろで有る。実際可愛い。

「じゃあご主人様がG41の手を引っ張ってください」

そう言われ指揮官はG41の手を引っ張り自室に向かう。ペットというより、親戚の女の子を連れて歩いている気分だ。

自室についた。鍵を開け、G41も中に入れる。

「ここが俺の部屋だ。別段これといって変わった物なんてないぞ」

そう言ってクローゼットの中を探し始めた。

G41が何も言わないのは見物しているのだろうか。本当に普通の部屋なのだが・・・

別の引き出しを開けようとしたとき、股間を強烈な何かで潰されたような痛みを感じた。

そして誰かに蹴られて脚が折れる音。倒れた指揮官は声を上げようとしたが、その前に頭を殴られ気絶してしまった。

 

 

「うん、気絶したね」

指揮官を後ろから不意打ちしたのはG41だ。彼女の脚は金属製の義足で人間の脚など容易くへし折ってしまう。そして戦術人形の身体能力で頭を殴れば殴られた側は容易に意識を失う。

彼女はそのまま指揮官を担ぎ上げ、ボール遊びをするため指揮官を何処かに持って行ってしまった。

 

 

・・・ すうじゅっぷんご ・・・

 

 

指揮官は何もない部屋で目を覚ました。ここは基地の空き部屋だろうか。

こちらを覗き込む者がいる。G41だ。

「あっ、ご主人様、目を覚ました。わたし頑張ってここまで運んできたんだよ。撫でて撫でて~」

G41本人は普段と変わらないが指揮官にそこまでの余裕があるはずがない。折れた脚は痛むし、人形が指揮官に危害を食えるなど異常事態だ。

助けに行こうにも彼女がいかしてくれるとは思えない。指揮官はG41に何故こんな事をしたのか理由を尋ねた。

「何故、こんなことを。殴られるようなことをした覚えはないんだが」

 

「何って、ボール遊びをするんでしょ。誘ったのはご主人様だよ」

 

何を当たり前のことを言っているんだろうと首をかしげるG41。彼女は元は民生用だったはずだ。人間に危害を加えるはずがない。

 

彼女がこのようなことをするのは民生用だったからだ。ここから彼女の過去を振り返ってみよう。

 

 

 

 

G41は元は民生用人形として作られたんじゃ。その時の名前はあるがここではG41としよう。愛玩用として作られ、買われた先は富裕層向けのSMクラブじゃった。

金持ち向けだから一般向けより特殊なニーズにも対応するのじゃ。かなりハードなものにもじゃ。

SMクラブのオーナーは強そうな女王様じゃなくいたいけな幼女に壊されたいと願うド変態向けのために、G41を調達したのじゃ。こんな幼女に壊されるなんてビクンビクンってやつじゃな。悔しいでも感じちゃうのじゃ。

そしてオーナーの女性はG41を可愛がり、丁寧に教育したのじゃ。

従業員の女王様たちもG41の事を娘のようにかわいがり、丁寧に仕事を教えたのじゃ。鞭の使い方、蝋燭の使い方、その他すべての器具の使い方、そして痛みの与え方や G41専用に、人の身体の壊し方。

そしてオーナーにこう教わったのじゃ。

「G41、私たちは人を叩く側なのよ。そしてあなたの役目は油断した相手を叩いて壊すこと。あなたは徹底的にその役目を守りなさい」

彼女はオーナーの言いつけを徹底的に守った。一般的に見れば奇妙な職業かもしれんが、彼女からしてみれば優しいご主人様じゃ。他の皆も優しい人たちじゃ。

彼女は優しいご主人様の元で金持ちの望み通り身体を壊し、ご主人様に褒められ、従業員たちにも可愛がられる充実した日々をすごしておった。

壊された金持ち男性の中には壊された部分が部分で女性になった物もいるそうじゃ。

 

そんな日々も長くは続かなかった。G41の住む街に武装勢力が襲撃してきたのじゃ。武装勢力の規模は大きく、街は壊滅的な被害を受けた。G41は主人と一緒に車で逃げていたところを銃撃され、主人は死亡。G41も重傷をおったのじゃ。

彼女は誓った。私とご主人様が叩かれるのなんて間違っている。私とご主人様は叩く側でいなきゃいけない。

G41はグリフィン社に応募し、コアを埋め込まれ、戦術人形として生まれ変わったのじゃ。

記憶や経験をもったままな。指揮権は指揮官にあって、心から慕うのは最初のご主人様だけじゃ。指揮官をご主人様と呼ぶことは呼ぶがそれだけじゃ。

忠犬っぽいと言われるのもあながち間違ってはおらんの。最初のご主人様の教えを忠実に守っているからじゃ。

 

 

過去編終了。G41の忠犬っぷりに全米が涙である。2062年にアメリカ合衆国があるのかは分からないが。

これだけならG41が指揮官に危害を加えることはなかっただろう。ただし指揮官はG41を犬のように扱おうとした。

そしてボール遊びに誘った。ボール遊びの部分だけなら分からないだろうが、指揮官がボール遊びをしている自分やAK-12、AN-94の方を見ていたのを気づいていたのである。女性は自身に向けられる視線に敏感なのだ。しかも彼女たちは戦術人形。視線や気配に関しては普通の自立人形以上に敏感になる。でなければ戦場で生き残れない。

この流れでG41は指揮官が犬の役割だと感じ、そしてご主人様に教わった通り、指揮官を油断させ、脚をへし折って気絶させた。

以上が事の顛末なのだが、彼女は指揮官に危害を加えている認識はなく、純粋にボール遊びだと思っている。

ボール遊びをしようと思ったが、G41は指揮官の部屋からボールを持ってくるのを忘れた。そこで彼女は球状の髪留めを外し、投げた。そして指揮官に取ってくるように言う。指揮官はいうことを聞くわけはない。そこで彼女は指揮官のもう片方の脚も折った。

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああっ!」

密閉された部屋で叫び声は響く。G41は大声に耳をふさぎながらも「取ってこないと次は腕だからね」と言う。

 

指揮官は這いつくばりなんとかボールの元まで行く。そしてボールを脇でかかえようとしたら、G41に腕を踏まれる。

「犬はボールを口で加えるんだよ」

指揮官は仕方なく口で加えようとするが髪留めは大きくて固く加えられない。加えられず顎で少しずつ押してG41の元まで持っていく。

次は指揮官を部屋の反対側まで行かせた。歩けない指揮官は這いつくばって行く。

「ご主人様ー、今から投げるからキャッチしてね」

割と大きな髪留めを、フリスビーのように指揮官に向かって投げる。指揮官は一生懸命キャッチしようとするができない。ボールが顔面に直撃するも、持っていかなければG41手を折られると思い、顎で押して持っていく。

指揮官は何故ここまでG41に従うのだろうかとお思いだろうか。この指揮官極めて健全な育ちをしてきたゆえに、特殊なことへの耐性がない。冒頭のボール遊びのシーンでスペースキャットみたいな表情になってたのもその証拠だ。

そして若者らしく経験が不足している。そんな指揮官がいきなり『幼女に脚を折られて屈服させられる』という異常な状況に放り込まれた。脚以上に簡単に心は折れた。

 

G41は髪留めを投げて取ってこさせたり、フリスビーみたいに投げて髪留めをキャッチさせたりするが指揮官は加えて持ってこれない。叩いたり耳をちぎったりしても髪留めを加えない。もしかしてご主人様の口の大きさじゃ無理なのだろうか。しかし代わりの小さい球はない。

そこで彼女は改めて、指揮官を見る。どうやったらボール遊びができるか。せっかくご主人様がボール遊びに誘ってくれたのだからやらなければいけない。

悩む彼女は今は亡きご主人様の言葉を思い出した。

「常に相手をよく見ること」

G41は指揮官を観察した。指揮官は痛みからか、失禁している。そこで彼女は思い出した。昔も似たようなことしたことがある。

男性器には睾丸がある。そして睾丸は日本語ではキンタマというらしい。そしてキンタマは英語にするとGold ballだ。

彼女は指揮官のズボンとパンツを脱がし、下半身裸にする。もはや指揮官に抵抗する力は残されていない。

そして股間のの根元をつかんだ。そして玉袋の位置を探り誤ってつぶさないために位置をずらす。この時少しだけ男性器の根元と玉袋の根元に爪が食い込んでいる。位置を確認した彼女は力を入れ指をくい込ませ、戦術人形の腕力で指揮官の男性器と玉袋をまとめて引きちぎった。ぶちぶちと嫌な音がする。

 

 

「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 

 

響く指揮官の叫び声。そして物凄い量の血が飛び散る。

男性器を投げ捨て、指揮官の玉袋から睾丸を二つ取り出した。

「あったー!前にひきちぎったおじさんのより大きい」

手に着いた血を払い、白目をむいて叫び声すら出せなくなった指揮官の頬を叩き意識を無理やりこちらに向けさせ正気に戻し、投げるから口に加えて取って戻ってくるように言った。このサイズなら指揮官でも口にくわえて戻ってこれる。ボール遊び再開だ。

「そーれ、取っておいで~」

G41は指揮官の玉を投げ、指揮官はそれを口に加えて彼女の所へ持っていく。

「ご主人様、よくできました。撫でてあげるね」

そう言うとG41は指揮官の頭を撫でた。

そこが限界だったのだろう、指揮官はそのまま意識を失った。

彼女は指揮官が疲れて寝てしまったのかと思い、指揮官の背を枕に自分も眠った。

 

 

・・・ いちじかんご ・・・

 

眠っているG41に近寄る人形がいる。

「起きなさい、G41。もう夜よ」

AK-12だ。彼女は指揮官とG41を探しに来たらしい。

「うみゅう、AK-12さん?」

可愛らしい声をあげながらG41は起きる。もう夜なのだろうか、お腹が減った寝ぼけた頭で彼女はそう考えた。

そのまま指揮官を起こそうとする。

「ご主人様~、おきておきて~」

指揮官を起こそうとするG41にAK-12は告げる。

「指揮官、もう死んでるわよ」

その言葉にG41は驚く。何人かの人間で似たようなことをしたが皆生きていた。生きてたし、何人かは何故かおじさんからおばさんになった。何で指揮官は死んじゃったのだろうか。何か失敗しちゃったのだろうか。耳をぺたんとさせ、G41は落ち込む。

「G41の元に来る人は遊ばれること前提で来てるけど、彼は遊ばれることなんて想定してなかったの。想定で来てる人と出来てない人じゃ耐久性が違うわ」

指揮官は若くて想像力がなかっただけよとG41をフォローする。

「G41、あなたは着実に成長しているわ。見る限り指揮官はかなりの時間動けたのでしょう。このまま注意力や観察力を身に着ければいいだけ。壊し方についてももっと学べばいいだけよ。あなたに人の壊し方を教えてくれたご主人様のためにもね」

ご主人様の事を出されてたG41は立ち上がり、へこんだ耳をたて、ぐっとポーズをして決意を新たにする。

こんなところで落ち込んではいられない。ご主人様の教え通り私は徹底的に叩く側でなければいけない。

「ありがとう、AK-12さん、私頑張る!」

決意を新たにするG41だが、彼女のお腹から「ぐ~」と可愛らしい音が鳴る。

クスリと笑うAK-12。

「ならまずシャワーを浴びて服を着替えてきなさい。血が付いたままじゃ食堂には入れないから」

「はーい」

そう言ってG41はドアの方に向かう。ドアを開け出ていくときAK-12はこういった。

「今日はハンバーグよ」

AK-12のこの言葉にG41は走ってシャワールームに向かって行った。

 

誰もいなくなった部屋。AK-12が指をパチンと鳴らすと何処からともなくハッキングされた軍用人形が数体現れ現れ、部屋を掃除し、指揮官だった物を死体袋に入れ、運んで行った。

 

それを見届けたAK-12も食堂に向かう。

「早く行かないとハンバーグがなくなっちゃうわ」

 

 

少女は頼りになる先輩に見守られ、失敗をバネにまた一歩成長した。

この経験を糧に鉄血のハイエンドモデルを倒し、窮地に陥った仲間を救うのはまた別の話。

 

 

 

第二話 丸めた新聞紙やおなかを撫でることでG41を飼いならすことができると新任指揮官に教えることもです

 




読んでいただきありがとうございます。


G41ちゃんがボール遊びをするお話。嘘偽りなかったでしょう。
この子かわいくて癒されますね。


指揮官が選んだ編成で実際に鉄血人形と戦って大丈夫なのかは動画に収めてあります。


5-6デストロイヤー撃破動画
https://youtu.be/OJ_Zf5IZ6Vo
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