AK-12の禁止リスト 連載版   作:一ノ瀬0512

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みなさんこんにちは。
ディビジョンコラボ始まりましたね。
416とVectorのやり取りがいいし、45416の供給されてるし、スプリングフィールドの新規絵があって嬉しいですし、M870兄貴の口は悪いしで大変楽しめました。
掘りも終わって後はフェニックスクレジットを集めるだけです。


今回のメインはK5です。占いの結果がどう転ぶのか。冒頭で作ったプログラムがどうなっているのか。16LABがやべえもん作ったけっかがこれですよ。

金装備ピックアップ・・・・・・それは夢です。



今回モチーフにしたSCPオブジェクト

SCP-1866-JP『世界を救う仕事』
http://scp-jp.wikidot.com/scp-1866-jp



第三十話 K5「金装備ピックアップは金装備が出やすくなるピックアップではありません」

 今回の物語は16LAB研究所から始まる。

深夜一人の女性がコードを打ち込んでいる。なにかのプログラムを作っているのだろうか。

「完成したわ。後はチェックして」

女性はプログラムチェックソフトを起動して、プログラムにエラーがないか確認する。チェックソフトでの確認が終わった後は別のチェックソフトを起動して、もう一度プログラムにエラーがないか確認する。

確認作業を終えた彼女はプログラムをネットワーク上のプラットフォームにアップロードした。

アップロードを終えた彼女は疲れからか気絶するかのように眠ってしまった。

起床後、彼女はあることに気づく。

 

「公開設定にしたままになっているわ」

 

彼女は認証ユーザーのみが閲覧可能な設定に変更し、朝食を食べに向かった。

 


 

 

・・・数日後

 

ここはグリフィンS13地区の商店街。さまざまな商店が立ち並びとてもにぎやかだ。

そんな商店街に指揮官は訪れていた。指揮官は紅茶を扱う専門店に入り、来賓用と自分用の茶葉を購入した。

時計を見たがまだ時間に余裕はある。指揮官は露天市が開かれている通りに入ってみることにした。

露天市では様々な物が売っている。食料品や日用品、電子機器、衣類、バッグ、怪しげなアミュレットや壺。そして占い師まで。露天商の人種や種類も多種多様だ。白衣を着た怪しげな中年男や普通の男女。この地区じゃ珍しいアジア系移民。露天商というより買い物帰りの主婦にしか見えない人、まだ10代と思わしき若者、戦術人形・・・・・・戦術人形?

占いをしているのはうちのK5だ。基地でいつもやっているようにタロットカードを使った占いをしている。客はハイスクール帰りの子供だろうか。

「あなたはこれから不幸なことが訪れるでしょう。ですが、これを持っておけば安心です」

占った後にはそう言ってお札のようなものを売りつけている。

指揮官は止めに入らず、少しの間様子を見ていた。女の子はお札を買うことに決め、財布から数枚の紙幣を取り出した。あんなものにそんなお金を払うなんて、いずれもっとひどい詐欺にあいそうだ。

指揮官は見なかったことにして来た道を引き返していった。

 

うちの人形は怪しげなお札を売りつけたりはしない。

 

 


 

 

・・・翌日

 

休暇を満喫し、英気を養った指揮官は朝の装備製造をおこなった。

今週は装備製造ピックアップが行われており、一番性能のいい金装備が製造しやすくなっている。しやすくなっているはずなのだが、指揮官はどのレシピを試しても白装備しかでなかった。

IOP特殊オーダーを試してみたが、それでも白装備。これでは強化素材にもならない。端末で装備の解体を手配した。これ以上やると資源が全部なくなりそうなので、装備製造はこのまま終了し、人形製造は最低値のレシピで製造し、製造された人形は出てきた瞬間解体されるように設定した。

 

気が付くともう10時。まだ朝食を食べていない。

 

スプリングフィールドの入れたコーヒーを飲みながらマフィンを食べる。ご機嫌な朝食だ。

マフィンを食べ終え、コーヒーのおかわりを注文し、新聞を読み始めた。

新聞は旧式のメディアだが一部で需要がある。指揮官もその一人だ。

新聞に載るニュースは一週間前の情報で記者の偏った目線が入りすぎて参考にならないが、娯楽としてなら楽しめる。朝に仕事を詰めたのだし、もう少しくらい休憩してもいいだろう。

新聞の後半、記者の人生相談を読んでいると目の前に誰かが座る音がした。

新聞を少し下げて前を見ると、AK-12とAN-94が座っている。2人も遅めの朝食なのだろうか。AN-94は猫の形をしたパンに紅茶。AK-12はコーヒーとプリンだ。

「おはよう指揮官。ずいぶん長い朝食なのね」

AK-12はそう挨拶してくる。

「時間の調整だよ時間の調整。人間には時間の調整が必要なの」

この人形のどこかカチンとくる言い方にはもう慣れ、今では普通に聞き流せるようになった。指揮官も彼女たちに朝食の時間が遅いことを指摘してみた。

 

「昨日はね、2日ぶりにAN-94と熱い一夜を過ごしてたのよ。お尻にビーズを12個も入れて、私の足を嬉しそうに舐める姿は本当にかわいかったわ」

 

朝からの猥談に指揮官はコーヒーを吹き出しそうになる。朝っぱらから夜の内容は流石に予想外だ。そしてAN-94は顔を赤くしたままうつむいている。自分の夜の出来事を横でべらべら離されたら恥ずかしいだろう。

うつむいているAN-94を尻目にAK-12は喋り続けた。頭をひっぱたいて止めたいが、確実に受け止められカウンターを食らうだろう。前に指揮官が自室の冷蔵庫にしまってあったプリンを彼女に食べられた時に、激怒して殴りかかったが受け止められカウンターを食らい昏倒させられた。その後、AK-47を筆頭とするアル中人形達に秘蔵の高級ウォッカを隠している場所をばらされ、アル中人形どもに部屋を荒らされた。

「・・・・・・というわけなのよ。話は変わるけど、最近妙なウェブ広告が出回っているらしいわ。VR空間で突然広告が出てきてそれに触れるとそのサイトに飛ばされて占いみたいなことさせられるらしいのよ。しかも飛ばされた人は夢だったって言うらしいわ」

ウイルスプログラムだろうと指揮官は考えた。そこから占いと称して個人情報を聞き出すのだろうか。

「指揮官も気をつけてね」

 

そう言ってふたりは席を立っていった。指揮官は冷めてしまったコーヒーを飲み干し、会計を済まそうとすると妙に多い。

 

「AK-12さんが私たちの分も指揮官が払うと言っていました」

 

あの女、本当にいい性格している。

スプリングフィールドの申し訳なさそうな表情からそんなこと言っていないとはいえず、指揮官はふたりの分も払うことになった。

 

 


 

 

・・・夜も更けてきたころ

 

仕事を終えた指揮官はVRゴーグルを装着し録画したサッカー試合を見ていた。

1-0で指揮官が応援しているチームが勝っている。もうすぐロスタイムも終わり試合終了という所で横から広告が出てきた。無料の録画ソフトはたまに最悪のタイミングで広告が出る。指揮官は広告を消そうとて×ボタンを押そうとしたが間違ってリンクを踏んでしまった。

画面が切り替わる。

 

「ようこそ、K5の占いの部屋へ」

 

指揮官はサッカーの録画に戻ろうとしたが戻れない。ネット接続を切ろうと思ってもメニューが表示されない。というかなぜK5なのか。露天だけじゃなくネット上でもなにか始めたのだろうか。話しかけても「ようこそ、K5の占いの部屋へ」としか言わない。指揮官は仕方なくポイントを払い、サービスを受けることにした。

指揮官はこの部屋についての事前知識はない。それでもなぜかポイントを払い特別なサービスを受けられると理解している。

 

ウェルロッドMkⅡが必死に紅茶を入れている。入れた紅茶はそのまま海に流している。指揮官はその紅茶の海を泳いでいる。香りのいい海で泳ぐのは楽しい。

泳ぎを終え浜辺に戻るとポイントが消費されるのが分かった。そして指揮官の視界は暗転する。

 

 

目を開けても何も見えない。指揮官は顔をペタペタと触ってみる。VRゴーグルをつけたままだったようだ。VRゴーグルを外すと見慣れた執務室が見える。

VRゴーグルをつけたまま寝落ちするから変な夢をみたのだろうか。

端末で時間を確認するとまだ少しだけ寝る時間がある。寝なおそう。

指揮官は執務室から自分の部屋に戻り眠りについた。また利用したいと思いながら。

この時指揮官は気が付かなかったが、スマートフォンには『K5の占いの部屋』という謎のアプリがダウンロードされていた。

 

 

・・・翌朝

 

いつになく快調な朝を迎えた指揮官はシャワーを浴び、服を着て身だしなみを整え、朝の装備製造と人形製造をおこなった。結果もよく、星5外骨格一つと星4アサルトライフル人形1体を製造することに成功した。上機嫌でスプリングフィールドのカフェに向かい、朝食をとった。

指揮官の前ではSPAS-12が青い顔で伝票を見ている。おそらく食べ過ぎて予想外の額になったのだろう。

指揮官は彼女の分も払ってあげることにした。彼女はこの間人権団体との戦闘で活躍してくれたしこれくらいの追加報酬があってもいいだろう。

「指揮官~ありがとう!!ホント助かったよ~」

こちらの手を握りぶんぶん腕をふりながらお礼をいうSPAS-12。どこかの12も見習ってほしい。

 

「SPASさんよかったですね」

いつのまにか後ろには伝票を持ったG41がいた。しかたない、彼女の分も払ってあげるか。

指揮官に抱きついてお礼を言うG41。人懐っこい犬みたいだ。

「ご主人様~、ありがとうございます。なにかあってもご主人様のはもがないであげるね」

もぐ?意味は分からないがG41もきちんとお礼を言える。どこかのアサルトライフルの戦術人形も見習ってほしい。

 

 


 

 

「ハクションッ」

AK-12は突然大きなくしゃみをする。誰かが噂でもしているのだろうか。

口を手で覆うことを忘れたため、唾がAN-94の顔にかかってしまった。AN-94はその唾液を全て指で掬って口に入れた。AK-12の一部が自分の体の中に入ってくる感覚は非常に素晴らしく、唾液の味も美味だ。

AN-94の顔に唾をかけてしまったことに気が付きAK-12は彼女の顔を拭く。その間AN-94はなすがままにされている。

「AN-94、顔大丈夫?」

AK-12が自分を心配してくれている。ニヤけそうになるのをこらえ、キリッとした表情のまま返事をした。

 

「大丈夫だ、問題ない」

 

 


 

 

・・・指揮官の部屋

 

仕事を終えた指揮官は自室に戻りスマートフォンを開いた。メールがきていないか確認するだけのつもりだったが『K5の占いの部屋』というアプリがダウンロードされていた。昨夜のあれだと理解した指揮官は早速アプリを開いた。

 

「ようこそ、K5の占いの部屋へ」

 

 

先ほどまでいた自分の部屋から謎の空間に飛ばされた。夢だとしてもすごい。

 

今日もポイントを利用すると申請した。

巨大な軍用人形の姿になり、忌々しいパラデウスの兵器どもを吹き飛ばした。

 

こいつらを倒すのは本当に手間がかかる。夢の中でくらい景気よく吹き飛ばしたい。

 

 

 

ある日はALL10で全ての金装備が出る夢を見た。装備が出すぎて金装備を使い金装備を強化した。

その次の日は漢陽88式のクリスマススキンとセットになった乗り物で30分間の遊覧飛行を楽しんだ。

またある日はのどかな平原で101匹のG41にじゃれつかれ、全身をなめまわされながらも夕方まで一緒に遊んだ。

 

こうして指揮官は就寝前に毎日このアプリを利用していた。アプリを利用した翌日は調子がよく、装備製造も人形製造も比較的良い結果が出て、任務もうまくいっている。

 

何度も何度も『K5の占いの部屋』を利用していた。そうすると指揮官の持ち合わせているポイントはあっという間に0になった。ポイントが0だと利用ができないと思ったがダメもとで利用の申請をしてみた。そうするとあっさり利用できた。

 

巨大化したRO635にまたがり、一時間ほど基地周辺を走り回った。RO635が巨大化したのはなんでだろうか。きっと真面目にやってきたからなのだろう。

 

夢が終わり目が覚めた。体に異常はない。スマートフォンを見てみるとまだ午前三時。もう少し寝よう。

 

 

この日は少しだけ夢見が悪かった気がした。

 

今日の仕事は少しだけ調子が悪かったが指揮官はそれでも寝る前にアプリを利用した。マイナスになっても利用が継続できるのならすればいい。今日もアプリを利用した。

利用した後また寝たのだが、この日から悪夢を見るようになった。

 

 

毎晩異常な悪夢を見ている。悪夢を見ているのは分かるのだが、それがなにかが分からない。

仕事の調子も悪く、感情の制御が利かない。些細な事で人形を怒鳴りつけてしまった。

 

 

「・・・・・・悪い、少し席を外す」

 

基地の外周を散策して頭を冷やそう。そう思い指揮官は基地の入り口に向かっていたがその途中、K5が基地の人形達を相手にタロット占いをしていた。自分もやってもらおうと彼女に近づくとK5の周囲にいた人形達はそそくさと立ち去って行った。

「K5、私も占ってもらえるか」

指揮官の様子に何かを察したK5は先ほどとは別のタロットカードを取り出し占いを始めた。街の市場でのようなインチキ占いではなく本気で占ってくれることを察した指揮官は姿勢を正しK5の占いの結果が出るのを待った。

 

「指揮官、あれの利用はもう止めといたほうがいいよ。あれは古来より存在し未来でも存在するもの。世界を救うと称している異常なもの」

 

説得ではなく占いの結果を聞きたいと言うとK5は首を横に振り、道具を片付け立ち去って行った。

 

「どうすればいいんだよ。まったく・・・・・・」

 

指揮官は執務室に戻り仕事を再開した。仕事はあまりなかった。太陽が落ちると売店で軽食を買い、部屋で食事をとった。食事をとった指揮官はアプリを利用した。

改めてポイントを見てみるが、マイナスがかさんでいる。

これはどうやったらプラスに戻せるのだろうか。

 

今日はホワイトゾーンの高級バーで酔いつぶれるまでアルコールを摂取した。

 

体験が終わり目が覚めると殺風景な部屋の天井が見える。バーの天井とこの天井、いったいどちらが現実なのだろうか。

その日も悪夢を見た。

 

 


 

 

・・・翌朝

 

指揮官のいる執務室の前に一体の人形が立っている。人形の名はK5。彼女は昨日指揮官と別れた後もう一度タロット占いをして、その結果を伝えにきた。

ドアをノックして扉を開ける。ノックなどせず蹴り開ける人形も多いが、彼女はそこまで粗野ではない。

「指揮官、昨日あの後もう一度占ったんだけど・・・・・・」

K5が続きを言おうとするも指揮官の様子がおかしい。指揮官はK5を見て怯えている。

「指揮官、どうしたの?」

もう一度話しかけてみるがやはり怯えている。自分の部下を見る目つきではない。K5が別の物にでも見えているのだろうか。

指揮官は椅子から立ち上がり壁際まで寄りかかる。K5は心配で近づこうとするが「来るなー」と叫びドアを開け外に飛び出した。慌てて追いかけるK5。

逃げる指揮官を追い続けると基地の屋上にたどり着いた。屋上の端まで追い詰められ、指揮官には逃げ場がない。

 

「指揮官、聞いて占いの結果がでたの」

そう言って手に持っていたタロットカードを指揮官に見せようとしたその時。

 

「来るなー」

 

そう叫び指揮官は飛び降りてしまった。余りの出来事に唖然とするK5。持っていたカードを落としてしまう。

 

そのカードには死神の絵が描かれていた。

 

 


 

 

 

 

・・・そのあと

 

 

「指揮官の様子がおかしいと思ったけどまさかこんなことになるとはね」

後ろからハッキングされた軍用人形を連れたAK-12が声をかけてきた。彼女は軍用人形に指示を出す。ハッキングされた軍用人形は階段を下りて指揮官の遺体のところまで行き、遺体を死体袋に詰め、水をまいて血を洗い流した。指揮官の遺体は山に捨てられ、女性蔑視の発言をして懲戒解雇。その後の消息は不明というカバーストーリーが流されるのだろう。

 

「死神のカードは不吉な意味もあるけど今ある物事が終わり、新しい事を始められるという解釈もできるの。それを指揮官に伝えたかったんだけどこうなっちゃった」

 

そう嘆くK5。AK-12は眼を開き彼女の頭をなで、部屋に戻って休むよう伝えた。部屋に戻るころには記憶処理が完了し、彼女は今回の出来事を忘れているだろう。

 

 

 

 

 

30.金装備ピックアップは金装備が出やすくなるピックアップではありません。

 

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。


占いってどうとるかですよね。そして何事も過度に依存するは毒です。



今回モチーフにしたSCPオブジェクト

SCP-1866-JP『世界を救う仕事』
http://scp-jp.wikidot.com/scp-1866-jp
ポイント使っていい夢を見られる。ポイント0になっても使える。代償がなにかの説明はない。


K5:今回のメイン。街でインチキ占いをしている。インチキ占いをしているが普通の占いもできる。『K5の占いの部屋』に出てくるK5とこのK5が同一かは不明。

今回の指揮官:どちらかといえば紅茶派。見て見ぬことができる大人。装備製造での運がない。訪ねてきたK5を死神と見間違え屋上に逃げてそのまま飛び降りて死亡。


AK-12:食事代を踏み倒しても何とかなる顔のいい女
AN-94:AK-12の唾液を摂取できた運のいい女
SPAS-12:大食い女。ご機嫌な指揮官にご飯をおごってもらった。お礼が言える
G41:第二話にも登場した子。ご機嫌な指揮官にご飯おごってもらった。お礼が言える。夢に出てきたG41とは別個体
スプリングフィールド:喫茶店の店長


夢に出てきた人形

ウェルロッドMkⅡ:ひたすら紅茶淹れてる
101匹のG41:犬みたい
RO635:でかい。元ネタは引越社のCM




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