AK-12の禁止リスト 連載版   作:一ノ瀬0512

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みなさんこんにちは。6月になりましたね。CUBE+が実装されるようです。
楽しみですね。局地戦区はミノタウロスがキツイです・・・・・・



今回のお話:スプリングフィールドのカフェで使われている豆の秘密。彼女が試行錯誤するお話です。コーヒー飲みながら読めるほのぼの話です。



今回はサイレント室長さんコラボをしてみました。ソフトM概念に定評のある作者さんです。
この作品に出てくる指揮官がゲスト出演します。

ドルフロソフトM #25
優しい温もりと夢の中に包まれる・・・
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15254075




第三十六話 スプリングフィールド「AK-12がスプリングフィールドを口説くことは許可されていません。そっちはすでに別のキャラとのカップリングが定着しているからです」

 ここはグリフィンS13地区。特徴がないのが特徴の地区である。当然のことながら基地も特徴がない。ゲームと変わらぬ標準的な基地だ。

そんな基地の中にあるカフェから今回の物語は始まる。

 

 

グリフィンの基地内にあるスプリングフィールドのカフェ。いつもならそれなりに人がいるのだが、今日は給料日前日で人が少ない。人形達の大半は値段の安い食堂で休憩時間もすごしている。

現在の時刻は十九時。夕食の時間帯だ。それでも人が来ないから早めに閉店すべきだろうか。どうするか思案していると、ドアが開いた。

「お邪魔するわね」

入ってきたのはAK-12だ。彼女はスプリングフィールドの目の前のカウンター席に座りコーヒーとマフィンを注文した。

淹れたてのコーヒーと焼きたてのマフィンを味わうAK-12なのだが、スプリングフィールドは気になっていた。彼女がこちらを見ているような気がするのだ。

食べ終わったAK-12は会計しようとする。スプリングフィールドが値段を言い、彼女は財布を出すのかと思ったらスプリングフィールドのあごに手を当てる。

「スプリングフィールドってそんな綺麗な顔してるのに誰とも噂にならないなんてね。よければ今夜私の部屋に来ない?AN-94は任務でいないのよ」

まさかの夜のお誘いである。AK-12はそういうことしそうにないのだがどうしたのだろうか。スプリングフィールドが理由を聞こうとする前にAK-12は床に伏せた。そして響く銃声。

「アンタ、なにスプリングフィールドを口説いてるのよ!かっ、勘違いしないでよね、アタシはスプリングフィールドが嫌がってるから止めにきただけなんだから。けっしてアタシのスプリングフィールドをとられるのがイヤっていうわけじゃないんだからねっ!」

どこからともなく登場したのはWA2000。ツンデレの戦術人形だ。スプリングフィールドがAK-12に口説かれてすぐライフルとは思えない速度でAK-12を射殺できるポジションに移動し、銃撃を加えた。狙ったのは手足ではなく胸部である。胴体のどこかに当たれば動きが止まり、二発目でとどめを刺すつもりであった。理由は本人が述べたとおりである。

AK-12は伏せたまま横に転がった。またもや銃撃である。銃声からして別の人形のようだ。

「チッ、外してしまいましたか」

次に現れたのはリー・エンフィールド、メシマズの戦術人形だ。戦術人形であっても彼女の手料理を食べてはいけない。彼女もWA2000と同じような理由だろう。

AK-12は立ち上がりそのまま逃げて行った。WA2000とリー・エンフィールドはいつのまにか姿を消している。

倒れたテーブルを片づけていると新たな客が来た。

AN-94とMP7である。彼女たちもコーヒーと軽食を注文した。

「しっかし、このコーヒー美味しいよね。ねえ、スプリングフィールド店長、これって淹れ方とかコツがあるの?」

 

スプリングフィールドは笑みを浮かべる。

 

「秘密ですわ」

 

そう答える。MP7もなんとなく聞いただけで本当に答えてくれるとは思っていない。MP7はいくつかの基地を渡り歩いていたことがあり、そのいずれの基地にもスプリングフィールドがいてカフェをやっていたのだが、この基地が一番美味しい。

 

 

 


 

 

 

図鑑 No.036 名前 スプリングフィールド

 

銃種 ライフル

 

収容プロトコル

 

スプリングフィールドは収容されていません。普段はS13支部の戦術人形として治安維持や鉄血の駆除、カフェの店長としての勤務に当たっています。温和な性格で本人が胃として問題行動を起こすことはなく、グリフィン本社や16Labの人間に対しても協力的です。

サイト収容が提案されましたが、収容にあたるはずだった人員が全員行方不明になったので、現状維持されることになりました。よって彼女は収容されていません。監視員による監視のみとなります。

 

説明

スプリングフィールドはI.O.P社が作り出した戦術人形です。彼女の戦術人形としての性能は他の個体と変わりはありません。

性格についても他の個体と同じで大人びた温和な性格で包容力があり女性に慕われています。

普段はカフェを切り盛りしていて迷惑客は厳しいですが、美味しいコーヒーと軽食が評判です。

彼女の異常性は彼女が淹れるコーヒーにあります。

特殊な装置を使い、彼女は人をコーヒーの種子に変容させます。人から変容させられたコーヒーの種子を36-aと呼称します。回収された36-aは一般に流通れている▮▮▮コーヒーと同等の外見的特徴と官能的評価を持ちますが、36-aは地面に植えても発芽せず、通常の方法では発生しないことが分かっています。

36-aは▮▮▮コーヒーに混じりS13基地内で流通しています。戦術人形や職員が豆を購入し、自室でコーヒーを入れる事がありますが、そのうち30%が30-aであると産出されています。

36-bは人を36-aに変容させる装置です。内部は成人男性一人分を収納できるスペースがあり、内部に人を入れた状態で稼働させる事で異常性が発揮されます。稼働から5分程度で内部の人間(以下、罹災者と呼称)に異常な細胞分裂を促進させ、肉体を36-aが満載になるまで肥大化させます。この肥大化は数日間にわたり進行し、その間罹患者は強い苦痛を訴えます。肥大化が完了し終わると肉体は徐々に崩壊を始め、崩壊した部分から36-aに変容します。現在までに36-aを生成する装置は2ヵ所確認されていてその2ヵ所とも破壊しているのですが、36-aの流通が止まらないということは隠されている36-bがあると思われます。

 

 

補遺

▮▮▮地区の山岳地帯にて小型の36-b研究施設が発見されました。研究施設内部には抑留施設が発見されており中には血痕が残されていました。16Labは抑留施設より複数のDNA情報を入手し、一部において個人の特定が完了しました。以下は16Labによる鑑定結果です。

 

 

氏名:編集済み

備考:▮▮▮貧困地区男性。窃盗の容疑で地元自警団に手配されていました。どのようにしてこの施設に運び込まれたかは不明です。

 

氏名:編集済み

備考:難民居住区出身と思われる男児。抑留施設からはこの少年の血痕が大量に発見されました。他にも研究室で発見された用途不明の刃物や射的の的と思われる物からも動揺の反応が確認されており、この施設で重傷を負わされたと推測されます。

 

氏名:S13地区▮▮▮▮・▮▮▮▮▮指揮官

備考:自身が育った▮▮▮孤児院を運営している男性神父を殺害後逃走。どのようにしてこの施設に運び込まれたかは不明です。

 

氏名:▮▮・▮▮

備考:国籍不明の青年。日系の人物であることが判明していますが、詳しい個人情報は分かっていません。

 


 

補遺:2

 

16Lab機動部隊(”ティーパーティー”)が調査に訪れたところ、文書を回収しました。

当文書はボールペンを用いた手書きで作成されています。筆跡鑑定から人物の特定はできませんでした。当文章から36-aは素材となった人の状態により変化すると推測されます。以下は回収された文書の転写です。

 

・文書1

1人目:美味しくありません。装置の具合をテストするためとはいえもっと素材にこだわればよかったです。

 

・文書2

2人目:半月ほど拷問にかけ、味に深みを出しました。

形容しがたいまずさです。そして作られたとしかいえない苦さ。ですが苦痛から苦味をだすのはありかもしれません。

 

・文書3

3人目:指揮官が運ばれてきました。なぜここに指揮官が。資料をみると・・・・・・幼いころから苦労していたのですね。

指揮官はこのまま放り込みました。

出てきたものでコーヒーを入れてみました。ちょうどいい苦味とスッキリした酸味です。苦労は買ってでもしろとはこういうことでしょうか

 

・文書4

4人目:可愛らしい男の子が運ばれてきました。どうしましょうか。まだジュニアスクールにも入れない年齢ですし。沸騰したお湯で茹でてみようと思い服を脱がせると火傷の跡がありました。虐待でも受けていたのでしょうか。服も汚れていますし、男の子と一緒にシャワーを浴びて、清潔な服に着替えさせて、ご飯を食べました。最初は警戒していましたが、段々打ち解けてくれました。「おねえちゃんに引き取られてよかった」と言ってくれた時は本当に嬉しかったです。数日間甘やかして信用を得た後、男の子に自分が人体実験の道具として引き取られたこと、実験の結果どうなるかを、映像付きで説明しました。そして少年を装置に入れました。少年は泣き叫んでいましたが、出来上がった物からコーヒーを入れてみたところ非常に美しい香りと適度な苦味。感情の変化が味を引き立たせるのでしょうか。

 

・文書5

5人目:青年が運ばれてきました。日系人とは珍しいですね。

目隠しされていたので外してあげると私の顔に見惚れていました。男の人は分からないと思っていますが、女の私にはバレバレです。

今回は趣向を変えてみました。

目覚めた青年の猿轡もはずし、まずは彼の頭の上にのってあげました。苦しそうですが苦しいだけじゃないですよね。

解放した後は私の胸でぎゅっと抱きしめてあげました。そしてよしよししてあげます。そうすると体を預けてきました。

かわいいですね。いったん離してキスをしてあげます。そこまで驚かなくてもいいのに。

そして抱きしめる。今度は苦しくなるまで抱きしめます。青年がもがいたところで離してあげてまたキスをして抱きしめる。この繰り返しを三回。

そうして青年の意識が蕩けてきたところで装置に入れます。

味は、温もりでは濃くならないようですね。薄いです。

 

・文章6

1kg ▮,▮▮▮

[解読不能]

1kg ▮,▮▮1

1kg ▮▮4

[見積書と書かれた添付書類。署名が確認出来るが、染みによる劣化が激しく名前の識別は不可能]

 

 

・文書7

思ったより人間の命というのは安いのですね。まさか民生時代の私より安価とは思いませんでした。

 

 

 

 

 

 

36.AK-12がスプリングフィールドを口説くことは許可されていません。そっちはすでに別のキャラとのカップリングが定着しているからです。

 




最後まで読んでいただきありがとうございました。
スプリングフィールド店長の地道な努力で美味しい豆はできているんですね。



キャラ解説

スプリングフィールド:今回のメイン。ラノベ主人公みたいに女の子にモテる。そしてコーヒーは豆を独自に開発するこだわり派

WA2000:ツンデレの戦術人形。スプリングフィールドのことが好きな百合女子

リー・エンフィールド:メシマズの戦術人形。六話に出てきた彼女。スプリングフィールドのことが好きな百合女子

AK-12:ふざけて口説いたら殺す気で来られた

AN-94:MP7とお茶しにきた
MP7:AN-94とお茶しにきた。今回は飲食代を踏み倒されなかった


指揮官:文章3に出てきた人。孤児院出身の努力家。神父が運営している孤児院はまあ虐待の温床だよね。そういうニュース出てくるよ


文書5の日系人:サイレント室長さんの作品に出てくる自警団に所属する青年。






今回モチーフにしたSCP

SCP-1590-JP『フェアトレードコーヒー』
http://scp-jp.wikidot.com/scp-1590-jp
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