私は資源を貯めつつ妖精の建造をしています。次の大型イベントまでに星5妖精増やしたいです。
今回のメインはSOPMODⅡというよりSOPMODIIJr.(ジュニアちゃん)です。
ジュニアちゃんって鉄血の残骸から作られて閃きました。
ちょっとだけホラーテイストです。
ここはグリフィンS13地区。特徴がないのが特徴の地区である。当然のことながら基地も特徴がない。ゲームと変わらぬ標準的な基地だ。
そんな基地の中庭から今回の物語は始まる。
グリフィン基地の中庭。この近くには救護室があり、動物を遊ばせるスペースにもなっている。今も猫や犬、鳥など、さまざまな動物が日光を浴びてくつろいでいる。
その中に二体の人形がいた。M4 SOPMOD II(以下SOPMOD)とAN-94だ。彼女たちはSOPMODが作り出した謎の人形M4 SOPMOD II Jr.(以下ジュニア)と戯れている。今はSOPMODがフリスビーを投げるところだ。
「ジュニアー、投げるよー」
SOPMODがフリスビーを投げる。ジュニアは全力で走りフリスビーをキャッチする。
フリスビーをキャッチして戻ってきたジュニアはAN-94にフリスビーを渡す。AN-94もフリスビーを投げる。ジュニアは勢いよく走り、フリスビーをキャッチして戻ってくる。
ジュニアが「ナデテ、ナデテ」と言ってくる。SOPMODを見るとなでてあげるように言ってきたのでなでてあげる。
しばらく二体でジュニアをなでていると突然ジュニアが怯えだした。ジュニアだけではなく他の動物も怯え始める。誰かやってきたのだろうか。
「ぬいぐるみと戯れるのね。AR小隊の狂犬もかわいいところがあるのね」
やってきたのはAK-12。彼女が来た途端ジュニアは怯えだした。ジュニアを庇い、AK-12を殺意のこもった視線で睨みつけるSOPMODだが、AK-12は一切気にしていない。
「AN-94、任務よ」
AK-12は一言だけ告げ、戻っていった。AN-94はSOPMODに行ってくると言い、AK-12の後を追いかけていった。
図鑑 No.056 名前 M4 SOPMOD II
銃種 アサルトライフル
特別収容プロトコル
M4 SOPMOD II(以下SOPMODと略称)は収容されていません。AR小隊として鉄血との戦闘やパラデウスとの戦いに従事しています。彼女の作る物も対象以外は猟奇的なだけで異常性は存在しないので収容の必要がありません。
彼女が再びM4 SOPMOD II Jr.(以下056-aと呼称)を作成した場合は速やかに破壊し、こちらが用意したレプリカとすり替えてください。その際はカバーストーリー「ジュニアちゃん行方不明」が適応されます。
現在は16Labの収容施設、『サイト24』のどこかにいると思われます。このサイトへの鉄血部品とぬいぐるみの持ち込みを禁止します。AR小隊はこのサイトへ立ち入ることは許可されません。
追記:██年█月█日より妊婦の立ち入りも禁止されました。
説明
SOPMODはI.O.P社が作り出した戦術人形です。彼女はAR小隊の一員として任務に従事しています。
戦場では残酷な一面をみせ、鉄血人形のパーツを収集する癖がありますが、AR小隊の姉妹の中では精神年齢が幼く、同僚や指揮官に対しては人懐っこく親しみやすい人形です。
鉄血のパーツを収集している関係か、機械工作の技術が高く、さまざまな物を制作しています。彼女の制作物の大半は異常性がありませんが、鉄血の残骸から作られたM4 SOPMOD II Jr.と呼ばれる物は収容の対象です。
M4 SOPMOD II Jr.(以下056-aと呼称)の外見はSOPMODをデフォルメした愛らしい自立人形です。自発的に移動する能力を持ち、コミュニケーションが可能です。旧式の言語機能が乏しい人工知能と同程度の処理能力があります。
056-aは多くに人が愛らしいと感じる方法によって人や人形に愛情を示します。「あそぼ」と話しかけて遊びをねだったり、歌やダンスを披露したり、猫のように狭い隙間を潜り抜ける柔軟性を示しました。交流した全てのスタッフが好意的な反応を示しています。
通常は人形に対して差別的な反応する技能実習生でさえも、そうなのです。
スタッフの士気を向上し、精神的安定を図るため、056-aはサイト24内に限り自由な行動が許可されます。
056-aの特異性は最初に確保されておよそ十ヵ月経つまで観測されることがありませんでした。
056-aはさまざまな素材を使って自身の粗雑なレプリカを作成できるとの仮説が立てられています。サイトのスタッフはこの過程を目撃できていません。どこで作成しているのかいまだ不明です。056-aはその愛らしい性質を使って周囲に偽りの安心感を与え、必要な素材を集めているのではないかと████博士は推測しています。現在確認されている056-aの創造物は056-b、056-c、056-dの三体です。これらの創作物は056-aとは正反対に、人間や戦術人形に対して極めて攻撃的です。
056-b:██年█月█日、056-bは056-aとともにサイト24をさまよっているところを発見されました。対象は56-aと似たサイズ・形の自立人形でしたが、全身が人間の耳で作られていました。目撃者は056-aが056-bにサイト24を案内しているようだったと報告しています。
█████博士と技能実習生・戦術人形混合セキュリティチームが先に到着し、056-bを収容しようとしました。
対象は甲高い叫び声を上げ、半径十メートル以内にいた者の目と耳に激しい痛みを与えました。叫び声を聞いた者の身体に耳のような腫瘍が成長し始め、人間は二十秒足らず、戦術人形の一分足らずで全身を覆いました。この症状に侵された物は三分以内に全員死亡しました。検死により、死因は口と気管が耳のような腫瘍に覆われたことによる窒息であると判明しています。戦術人形はバックアップから復元されましたが、人間の耳を見た瞬間、激しく取り乱し始めました。メンタルの初期化を施しましたが、それでも治らなかったため、この人形達は廃棄処分されることとなりました。今後は戦術人形ではなく、技能実習生だけで対応してください。
056-c:██年█月██日、サイト24の中庭で任務に訪れていたS13地区の戦術人形が対象を発見しました。対象の外見は056-aに似ていましたが、動きが不自然でした。056-cの中で別の何かが動いているようだと目撃した人形は語っています。
対象は最初、何の反応も示しませんでしたが、身体の継ぎ目から人間の幼児に似た手と腕を伸ばし、花壇に植えられていた植物を掴みました。これを目撃した███という戦術人形が対象を射殺しようとしましたが、056-cは甲高い叫び声をあげ、銃撃を避け、███の頭部を殴打し昏倒させました。対象は意識を失った███を【データ削除済み】とし、███の下腹部に大きな損傷を与えました。混乱の中でセキュリティチームは056-cと███を【データ削除済み】しようとしましたが、056-cの逃走を許してしまいました。
この事件からおよそ三時間後、S13地区指揮官██・████が死亡しているのが発見されました。検死の結果、指揮官は中絶処置が行われており、八ヵ月になる胎児が消えていました。死因は麻酔なしの中絶によるショック死だと結論付けられました。
056-cを作り出すために、056-aが指揮官のまだ産まれていない子供を素材として使用したとの仮説が立てられています。
056-cの行方は現在も分かっていません。056-cを発見した場合、一人で収容を試みずすぐにセキュリティチームに通報してください。
056-d:対象は056-aに似た自立人形のようですが、錆びたスクラップで構成されています。最初に対象を発見したのは██博士です。博士は056-b事件に関してオフィスで報告書を書いている途中でした。
██博士が大声を上げると対象は逃げ出しました。対象の追跡中、セキュリティチーム█名、作業員として使用されている技能実習生█名が死亡しました。対象は非常に攻撃的でセキュリティチームの銃火器を奪い【データ削除済み】しました。
のちの調査で錆びたスクラップに見えるものは研究用に捕獲されている鉄血ハイエンドモデル「デストロイヤー」と分かりました。収容されている独房を確認すると破壊され頭髪の一部だけを残したデストロイヤーが発見されました。
056-aが056-dを作成する際の素材にしたと思われます。
最初に目撃されて以来056-dの消息は不明です。まだサイト24のどこかにいると思われます。
056-a、056-b、056-c、056-dとの接触の際には細心の注意を払ってください。できる限り刺激せず速やかにセキュリティチームに通報してください。一般職員が制圧することは不可能です。
- どれだけ危険か十分に強調することができない。アイツらはジャンプしてかわいそうな連中の体を貫いていったんだ。遊んでいるかのようだったよ - ██博士
「なんだこれ」
サイト24宿舎で一人の男が報告書を読んでいた。男はS13地区指揮官で部下の戦術人形と共にセキュリティチームの訓練に来ていた。予定より訓練が長引き、サイト24の厚意で泊めてもらえることになった。部屋で休んでいると部下の人形からデータが送られてきた。それが今読んでいる物である。セキュリティチームの人間が、やたら重い防弾ベストや面制圧を重視する装備をしていたのはもしかしてこのためか。
明日からは対ダイナゲートのノウハウを教えた方がいいのだろうか。指揮官がそう考えていると、ドアが開けられた。
ノックなしで入ってくるのは自分の部下の戦術人形だろう。注意しようと思った物のドアが開いたまま入ってこない。
指揮官はタブレット端末をベッドわきのテーブルに置き、ドアを閉めようと立ち上がる。
服の裾を捕まれたような感触を感じた。嫌な予感をかかえながらも、指揮官は足元を見た。
「アソボ、アソボ」「アソボ、アソボウ」「シキカン、アソボ」
足元には報告書に書いてあったSOPMOD II Jr.がいる。しかも三体。
指揮官は慌てて後ろに下がる。いつのまにかドアは閉まっているうえに、端末はテーブルの上にある。助けを呼べない。三体はゆっくりと迫ってくる。
耳でできている人形、何かが蠢いている人形、錆びたスクラップでできている人形。データに書いてあった056-bから056-dだろう。
このままでは終わりだ。指揮官は意を決して056-dの上を跳び越えた。ドアを開ければ助けを呼べる。
指揮官はドアを開けた。
「アソボ」
そこには056-aがいた。後ろから三体に追いつかれる。飛びかかってきた056-dに顎を殴られ、残りの二体に脚を折られる。そして、指揮官は部屋の奥に引きずりこまれていった。
056-aは音をたてないようにドアを閉め、部屋の中に入っていった。
「イッショニ、アソボ」
37.AK-12がSOPMODⅡJrに近づくことはどのような理由があっても許可されていません。
37-1.去年何をしたか忘れているのか? 覚えてるわよ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
人懐っこいジュニアちゃん可愛いですよね。
短い感想や読了報告大歓迎です。作者ツイッターID:@Luna_Ichinose
キャラ紹介
M4 SOPMOD Ⅱ:今回のメイン。ジュニアちゃんと一緒に遊んでいた。動物になつかれる。
AN-94:ジュニアちゃんと一緒に遊んでいた。動物になつかれる。
AK-12:AN-94を呼びに来た。ジュニアは怯える。動物になつかれない。
デストロイヤー:捕まった個体が研究のために収容されていたが、056-aに素材にされた
056-cに殺された指揮官:妊娠八カ月の女性指揮官。腹を裂かれたショックで死んだ。お腹の中の赤ちゃんは素材になった
指揮官:セキュリティチームの訓練に来ていた。戦闘訓練の提供もPMCの仕事の一つだからね。本編後死んだ。
用語紹介
技能実習生:不法移民、難民などの安い命を実習生という名目で使ってる。財団でいうDクラス以下。奥さん、ここはドルフロだから論理委員会とかないんですよ。戦術人形の方が値段高い。
サイト24:ジュニアちゃんが収容されている16Labが所有する施設の名前。研究所も兼ねてる。
今回モチーフにしたSCPオブジェクト
SCP-1048『ビルダー・ベア』
http://scp-jp.wikidot.com/scp-1048