ドルフロの動画などを投稿しています。
ポイントイベント、SOPMODⅡJrが可愛いですね。ちょっとキ〇クマっぽさを感じました。
今回のメインはデザートイーグルです。彼女主演で映画を作りました。そして日本から移築してきた映画館で上映することになります。
・・・S13地区廃墟
二人の少女がお互いに武器を突きつけ合っている。片方は手入れの行き届いた金髪に後ろが長い特徴的なスカートに黒いジャケット。古典演劇の舞台に出演する役者のような雰囲気を漂わせながら相手に突きつけている武器は大の大人でも扱いに苦労をしそうな大型のハンドガン。
もう一方は幼い雰囲気がするツインテールの少女で、露出度の多い黒いワンピースに機械の脚。武器は人一人なら余裕で吹き飛ばせそうなグレネードランチャーだ。
二人は同時に引き金を引くが、弾は出ない。お互い弾切れなようだ。
金髪の少女、デザートイーグルは銃をホルスターに収め、こぶしを構える。ツインテールの少女、鉄血ハイエンドモデルのデストロイヤーもグレネードランチャーを置き、構える。
乾いた風が吹き、砂塵が舞う。砂埃が目に入るのを恐れたデストロイヤーが一歩後ろに下がり、ひび割れたアスファルトを踏む音が響く。
その音を合図にデザートイーグルが踏み込む。デストロイヤーはデザートイーグルの拳を腕で受けたが可憐な見た目にそぐわない力に顔をゆがめる。デザートイーグルはそのまま攻撃を続ける。デストロイヤーは必死に受け流すが少しずつボディに入りだした。双方小柄で小回りを生かす戦術もとれない。デストロイヤーはデザートイーグルが大振りになった所を好機と感じ反撃に移るも読んでいたデザートイーグルに腕を掴まれ足を払われ、うつ伏せに倒れたところを背中に強烈な一撃を受けてしまう。辺りに骨の砕ける音が響く。
「はーい、カット。オッケーよ」
監督の人形がオッケーのサインを出す。デザートイーグルは椅子に座り、AN-94から差し出されたスムージージュースを受け取る。撮影が終わったのにデストロイヤーは動けない。彼女の骨が折れたシーンは本当に骨が折れているからだ。デストロイヤーは倒れたまま監督の人形ことAK-12に質問する。
「これで、解放してくれるよね・・・・・・」
その言葉に反応したのはデザートイーグルだ。彼女は飲み物をAN-94に預け、愛銃に弾を込め、デストロイヤーに近づく。
「デストロイヤーさん、もちろん解放しますわ。グリフィンは鉄血と違ってそのあたりは律義ですのよ」
デザートイーグルがスライドを引く。デストロイヤーは助けてと懇願するが、デザートイーグルはダミーを使い彼女の腕を押さえつけ、デストロイヤーの頭に銃を突きつける。
「解放しますわ。撮影に協力してくださりありがとうございます」
トリガーを引き、デストロイヤーの頭部の穴が大きくなるまで連射する。辺りに五十口径特有の轟音が響き渡る。
こうしてデストロイヤーは解放された。
・・・グリフィンS13支部指揮官執務室
穏やかな春の陽気を感じながら指揮官は書類仕事に精を出していた。
ここ最近は基地の人形たちはおとなしい。変なことをしでかす人形はいない。P7とART556が自動販売機に爆発物を仕掛けるのはいつもの事であって変とも呼べない。
せいぜい社会見学に来た子供たちの人数が行きと帰りで一致しないことくらいだろう。なぜか帰りの人数が増えていた。人口が激減する中、未来ある子供たちが増えるのは良いことだ。
ふと時計を見ると十二時を回っていた。食堂に昼食を食べに行こうと机から財布を取り出し、端末のアプリで今日のメニューをみていると、ドアが開く音がした。指揮官は嫌な予感がしつつも入ってきた人物をみた。
一人目はデザートイーグル。これはいい。彼女はお嬢様然とした物腰で、見た目だけではなく行動もまともだ。二人目はAK-12。指揮官は嫌なことが起こると確信した。
「指揮官、昼食前の貴重なお時間を取らせて申し訳ありませんが、今から聴いていただきたいお話がございますの」
デザートイーグルがそう前置きする。指揮官としては聞かざるを得ない。デザートイーグルだけなら後で時間を作るからその時にと言えるのだが、後ろにいる顔のいい女が何をするかわからない。
「あら、指揮官も男なら、私たちのような美女と美少女のお話くらい昼食の時間を削ってでも聞いてくれるわよね」
「もう、AK-12さん。指揮官を困らせるものではありませんわよ」
頬を膨らませながらAK-12を注意するデザートイーグルのかわいさに負けたわけではないが、指揮官は彼女たちの話を聞くことにした。この子はこの子でソファーを軽々と投げ飛ばせる怪力の持ち主なのだ。
「実はわたくしが主人公のドラマを作成したのですが・・・・・・」
デザートイーグルの説明を聞いた指揮官は却下した。映像だけでも見てくれと懇願され、仕方なく映像をみたが、機密事項まで映像に入っていたので却下した。デザートイーグルとAK-12に説明し、説得すること数十分。二人はなんとか納得してくれた。
「ネットメディアでも放送が決定していただけに残念ですわ」
「そうね、代わりは猫と戯れるWA2000のコスプレをしたP90の映像でも流しておきましょう」
WA2000には気の毒だが、我慢してもらうことにしよう。
・・・それからしばらくして
いつも通り書類仕事をしていると、AK-12が入ってきた。彼女は非番のはずだ。どうしたのか聞くと、あの後新たに脚本を書いて撮影し、短編映画を作ったそうだ。完成した映画は近くにある映画館で上映されることになったとのこと。
映画館で上映など簡単にできる物なのか疑問に思って聞いてみた。彼女によると、上映予定の映画館は日本のトーキョーにあった物を移築してきたらしいが、幽霊が出ると噂され、人がほとんど入らなく潰れかけていて、交渉がとても簡単だったとのこと。客の入らない映画館にとってはグリフィンからの料金は大きい。
「そういうことよ、今夜指揮官限定で試写会するからね」
そして夜。逃げようとした指揮官だが、AK-12とデザートイーグルに見つかり、両脇を固められた。銃を持った戦術人形相手にかなうはずもなく、指揮官は映画館に連れていかれた。そして座席に座らされ、ご丁寧にもコーラとポップコーンを手渡された。
「わたくし達は外で待っていますから、映画を楽しんでくださいませ」
二人は退室し、ドアが閉められて暗くなる。そして映画が始まる。
映画はデザートイーグルが主演で、新人の彼女が戦術人形として着実に実績を積み重ねていく物語のようだ。指揮官の役を、AN-94が演じている。グリフィンの制服がとても似合っている。映画は指揮官がデザートイーグルの射撃を見ているところだ。
気のせいだろうか、指揮官は近くに誰かがいる気がした。
画面の中のデザートイーグルが振り返り指揮官に意見を求めるところで、指揮官は何気なく後ろを振り返った。
・・・・・・奥に何かがいる。
誰だろうか。少なくともうちの戦術人形ではない。この劇場のスタッフだろうか。映画館のスタッフにしては雰囲気がおかしい。指揮官は嫌な予感がしたが、ここのスタッフだと自分に言い聞かせて映画に集中することにした。
・・・・・・男か女かわからない叫び声がする
奥にいる存在が叫び声を上げ始めた。指揮官は動かず前を見続けた。絶対に映画館のスタッフではない。AK-12が言っていた幽霊だろうか。いやいや、そもそも幽霊などいるはずがない。
パニック状態の指揮官は、端末を起動してAK-12達に連絡することも思い浮かばない。
それでも必死に考える。奥では暴れるような音がする。指揮官はふとあることに気づく。何もしてこない。ここでじっと耐えていれば大丈夫なんじゃないだろうか。そう考えると少しだけ落ち着いてきた。やがて音が消える。
「なんだよ、なにもしてこないじゃないか」
つい声に出してしまい、後ろを振り返る。
・・・・・・うしろにいる
その存在は指揮官のすぐ後ろに立っていて、指揮官の首に手を・・・・・・
上映が終了してから十分ほど経過したが、指揮官は出てこない。指揮官は劇場内で待機しているか上映中に寝てしまっていると考え、中へ入っていった。
劇場内は明るいが、入り口から指揮官の姿は見えない。寝ているのだと思い、指揮官が座っているであろう席に行くと、散乱したポップコーンと床に落ちたドリンクの容器、そして大量の血痕が残されており、指揮官の姿はどこにもない。
人間がこれだけの量の血を流した場合、一刻も早く処置しないと助からない。指揮官はどこへ消えたのだろうか。
「AK-12さん、これってもしかして噂の・・・・・・」
デザートイーグルの呟きに、AK-12は何も答えられなかった。
・・・数ヶ月後
「ねえ45姉。あんなところに映画館があるんだね」
「正確には”あった”よ。グリフィンの指揮官があの中で行方不明になってから潰れたらしいわ」
映画館の前を通り過ぎた人形姉妹がそんな会話をしていた。
41.AK-12が戦術人形を総動員して実際の作戦をドラマ化してNet〇lixで配信することは認められていません。
41-1.架空の出来事でも駄目です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回モチーフにしたSCP
SCP-199-JP もう一人の観客
http://scp-jp.wikidot.com/scp-199-jp
今回のキャラ&用語紹介
デザートイーグル:主演女優
AK-12:顔のいい監督
UMP姉妹:通りかかっただけ
デストロイヤー:解放(殺害)された
今回の指揮官
ごく普通の白人男性だが、怪物には勝てなかったよ