ジオン水泳部で戦機道、はじめます!   作:逃げるレッド五号 5式

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投下ーーーーっ!!

どうも、お久しぶりナス!FA百式改兄貴を奇跡的に20連でなんとか当てた逃げるレッドです。最近、『逸見エリカのヒーロー』に登場する人物と登場兵器の設定を書いています。あるロボットのイメージイラストも完成したんです!

さて、ヒーローについては一回置いておき、ジオン水泳部始ますか!
今回はまほ姉貴が……うん。まだですね、すべて吐き出すのは次の回かな? あ、駒凪君が最高に逸樹君の相棒します。見守ってやってください!

それでは!どうぞ!


21.それぞれの信頼 〜こっから先は、通さねえ!〜

 

 

 

 

シゲ『…施設敷地内に入ったぞ!』

 

守「了解です!各機、手筈通りに散開して所定の位置についてください!」

 

ナギ『おっしゃー!やったるぜぇ!!』

 

 

レンコウMS隊は最後の戦いに臨むべく、行動を開始する。他の機体が地上施設群に向かって行く中、大斗のゾックのみは地上に表出している大型物資運搬エレベーター内に入り、地下へと消えていった。

その後、地上のエレベーターゲートをゾゴックとジュアッグが破壊し、使い物にならなくした。この区画を平然と破壊したとなると、どうやら他にも地下へのアクセス手段があるようだ。

しかし、これで地上に残っているレンコウMSは6機。このメンツで黒森峰の精鋭8機を迎え撃つつもりらしい。

 

守「…よし。ソードとジュアッグのビームで焼き溶かしたし、基盤もぶっ壊したから、この大型ゲートから地下へは行けないはず!」

 

シゲ『あとは向こうがやってきたら、だな?』

 

守「その通りです!ここで一旦、黒森峰本隊とフラッグのアレックスを分断し……少し怖いですけど、もっかい挑発やらなんやらで誘導、自分とまほさんの一騎討ちに持ち込みます」

 

ナギ『そのための護衛?あとそのための部隊配置?』

 

ユウ『なんとか初撃で一機はもっていきたいなぁ…』

 

任意の一時的退場をしたゾックを除いた、この陸自施設内に展開を終え、テロリストの如く潜伏する6機のレンコウMS隊。そして、黒森峰の動きを斥候班が察知する。

 

タクミ『ヘラクレスオオカブトアリからナウマンゾウさんへ!黒森峰主力部隊、正門から侵入!!こちらのトラップを警戒するようにゆっくりと前進中!!』

 

シゲ『…完全な密集隊形だな。アレックスはやはり中央で守られてる。これはやはり奇襲対策だと思われる。これより自分は気持ち早く後退を始める』

 

 

 

モッチー『トラップとか仕掛ける余裕なんて無かったんだよなぁ』

 

守「ナウマンゾウ了解。偵察部隊はそのまま後退!まとめて仕掛けるぞ!!」

 

シゲ『了解、射撃位置への移動を続ける』

 

タクミ『同じくこれから射撃ポイントへ動くよ!!』

 

 

守「よし。さて……」

 

斥候班への指示を終えた逸樹の周りは暗闇であった。いや、周りにはいくつか仄かに光っている点がある。

 

守「どのスポーツでも夏の大会は度肝を抜くようなプレーが無いといけないと思うんだ」

 

ナギ『ま、狙ってやるもんじゃないけどな』

 

ユウ『おう、いけまっせ!』

 

暗闇の中にいたのは逸樹のゾゴックだけではなかった。先ほど記述した明かりの正体は、ズゴックとハイゴッグのモノアイであった。彼らは現在、照明を落としてある、モビルスーツも余裕で格納可能な倉庫の中にいた。

分かると思うが、そう。アンブッシュ狙いである。

 

守「………そろそろ、ここらを通るはずだから準備してくれ」

 

ナギ・ユウ『『了解ッ!』』

 

そこに野外で機体から降り、偵察を引き継いでいた剣持から連絡が入る。

 

モッチー『こちらセイタカイイソギンチャクゾ!前衛にゴキブリ二匹を置いて、乳盛胸部隊が前進しつつあるゾ!このまま来てくれれば、逸樹たちが芋ってる格納庫前を通るはずだゾ』

 

ナギ『はえ〜……デジモンのテイマーかな?(すっとぼけ)』

 

ユウ『これはモンスターを守備表示で配置してますね…』

 

守「静かに!………剣持先輩は僕らの攻撃タイミングの指示をお願いします!こちらが先制したら、すぐに機体に乗り込んで援護に来てください!』

 

モッチー『かしこまりな★(イワナ民)』

 

そして剣持の報告と予想通り、待っていると徐々にモビルスーツの歩行動作による地面の振動を感じられるようになってきた。また、その間も剣持による位置報告は随時なされていた。

 

モッチー『敵、残り150メートルゾ!目的地、周辺です。……襲撃チームはステンバーイ、ステンバーイ…』

 

守「先頭のアクトが通ろうとしたら、滅多撃ちにするぞ」

 

ナギ・ユウ『『おう!』』

 

 

 

一方、奇襲や罠と言った要素を警戒しつつ前進する黒森峰MS隊は、アクトザク指揮官機及び通常機を前面に置いて索敵をさせつつ、各所を隅々までクリアリングして進撃していた。

 

まほ「…………そろそろ仕掛けてくる頃合いか…」

 

エリカ『はい。先ほどから捕捉していたアッガイが消えました』

 

まほ「単機では来ないはずだ。必ず一斉に掛かってくる……その時を潰せばいい。警戒を怠るな、互いにカバーできるよう対応しろ」

 

エミ『了解です。………こっちはクリア』

 

小梅『こちらも……敵影なし…』

 

このように他の機体との連携を密にしながら、警戒を緩めることなく前進していると、黒森峰MS隊も遂に大型格納庫が並ぶ区画までやってきたのだった。そして隊形は変更無しでさらに進む。切り込み隊長である前衛のアクトザクはグラーフの指揮官機と共に進路の開拓を続けていた。

 

アクト1「前方に敵影は無し、薄気味悪いわね……。うん?ここだけ開いて……?」

 

部隊前方右側の哨戒を担当していたアクトザクのパイロットは、自身の側面に建っている格納庫が不自然に開いていることに気づいた。

 

アクト1「…グラーフさん、カバーを___」

 

彼女が味方にカバーを頼んで、アクトザクのブルパップマシィンガンを向けようとしたのと、暗い格納庫内の複数のモノアイと彼女の目があったのは同時だった。そして暗闇から無数の砲弾と青白いビームが飛び出して来るまでの間は僅かであった。

 

グラーフ『どうした?敵か……っ!?』バッ!

 

ズガガガガガッ!!

 

グラーフが途中で言葉を切った相方の方に意識を向けた時、その相方がビームやマシンガンによって蜂の巣にされつつある光景を見た。そして、逸樹たちが潜む格納庫と、グラーフのものも含めた二機のアクトは同一線状にあったため、グラーフは即座に回避行動を取る。

 

アクト1『あ、うあっ!これは…』

 

ドカァアアアーーーン!!!

 

アクトザクは爆発し、戦闘不能判定を受けるだろうことは誰の目にも明らかだった。そのためすぐに見切りをつけ、グラーフはなんとか本隊の隊形内へと戻ることが出来た。

 

 

グラーフ「くそっ!」

 

まほ『格納庫からか!!』

 

グラーフ「マホ、やつらに一機食われた!3機だ、敵フラッグも混じってる!!」

 

まほ『了解した。…正面から来てるな、出迎えてやる!!』

 

アクトザクが爆発した後、格納庫から逸樹達が爆煙を利用して間髪入れずに突撃を掛けてきた。

 

 

ナギ『あの親ゴキブリめぇ〜、子供を見捨てて逃げやがって。大人しくまとめてお陀仏にしてやったものをな〜」

 

ユウ『つべこべ言うな、ここからもう一匹だけ地獄へ引き摺り込むぞ!!』

 

守「正面に意識を向けさせれればこっちのもの!!向こうは僕らに応戦してきた、みんな出番ですよ!四方位からの突貫を願います!!」

 

 

レンコウ's『『『待ってましたぁ!!』』』

 

 

シゲ『突撃仕様はこんな時のために!』

 

モッチー『拘束鞭打ち小便掛け(機銃)、調教次第ではどんなことも出来ますよ!』

 

タクミ『MSボーラ、ファイア!』

 

ダイ『が、がんばぇ〜(地下より)』

 

突如、建造物の上部や壁の死角、そして他の格納庫から律儀にゲートを開けて現れるレンコウMS隊。その数3+3。あ、大斗のゾックはお休み中です。

 

 

エミ『なっ!?嘘でしょ、ワイヤーみたいなのが絡まった!?』

 

プリンツ『来たわね!バスターでぶっ飛ばしてあげるよ!』

 

レイラ『近接戦は苦手なんだけどなぁ!』

 

さてこれに驚いたのは当然相手の黒森峰。襲撃に備えろとは言われても実際にやられたら、完璧な対応が誰にでも出来るかと聞かれたら怪しいものである。そんな不足の事態への対応力は個人の技量に委ねられるのは必然なのであった。

 

エリカ『くっ、こんな奴らに!』

 

まほ「翻弄されるな!小島のカバーをしつつ、冷静に対応し確実に1機ずつ撃破しろ!! 向こうは散開してこちらを包囲している。だがその包囲は薄い、ここで叩く!!」

 

グラーフ『その通りだ!練度差が無いのならば、あとは機体性能がものを言う!!』

 

奇襲に動じずに対応出来たのは半分ほどであろうか。数寸遅れて他のパイロット達も迎撃態勢に移った。

 

ユウ『見ろ!この特撮ヒーローの如き吶喊を!!ソ連、発射!(私製ロケット)』

 

ナギ『火線を絶やすなあ!距離を一気に詰める!!』

 

守「バズ連弾を喰らえっ!!盾だって無限耐久なわけじゃない!!」

 

ズドン! ズドン! ズドン!

 

バババババババッ!!

 

 

エミ『引きちぎれない!早く援護を!___うわっ!?』

 

ドカァアーーン!!! ___パシュッ!

 

あたふたしている間に、ボーラの錘付きワイヤーによって隊列から外れていた小島のゲルキャが撃破される。これによって側面の陣形が大きく崩れた。

 

亜美『黒森峰、ゲルググキャノン戦闘不能!!』

 

 

まほ「くそっ!白兵戦準備!!」

 

各方位から攻めてくるレンコウMS隊の中でも正面の三馬鹿による怒涛の攻撃は凄まじいもので、その影響から黒森峰の迎撃のための火力分散は避けらず、互いのカバーも杜撰なものとなっていた。乱戦の一歩手前まで行けばどこのチームも自然とそうなってしまうのだろう。

 

エリカ『私だって!あいつと同じくらいサーベルは使えるわよ!!』

 

プリンツ『私はハイゴッグを仕留めるわ!』

 

レイラ『もしかして、数で逆転された!?』

 

小梅『あのアッガイを倒さないと、またワイヤーが飛んでくる……!なら私が!』

 

客観的に見れば、フラッグに集中射をしていればすぐにケリはついた。しかし、まほやエリカ、グラーフはともかく、状況が次から次へと目まぐるしく変わる試合中に、しかも俗に言う"指示待ち人間"の集団である黒森峰に柔軟な対応を求めることはかなり厳しかったに違いない。

 

両チームが遂に真正面から本格的に衝突。乱戦となる。

現在、東北連合高校の残存機7。黒森峰女学園の残存機6。主戦場の戦況は拮抗していた。

 

まほ「まずは生意気なズゴックから___」

 

ババババ! バババッ!!

 

まほ「………キミか」

 

守『決着(ケリ)をつけに行きましょうよ、まほさん』

 

まほが周りの援護をして、敵の数を減らすべく前に出ようとした矢先、逸樹の放ったザクマシンガンの砲弾が足元に着弾。黒森峰と東北連合のフラッグ機同士が向かい合う。

 

しかし、その睨み合いは長くは続かなかった。逸樹が先に動き出したのだ。

 

守『こっちだ!!』ババババッ!

 

まほ「その誘い、乗ってやろう…後悔するなよ」

 

乱戦会場から離脱して何処かへと向かうゾゴックの後を、まほのアレックスが追い始めた。それに最も驚いたのはエリカだった。

 

エリカ『隊長!?何処へ!』

 

まほ「心配いらない。彼は私が潰す。そちらはそのまま戦闘を続けていろ」

 

エリカ『ゾックの姿が無いんですよ!万一、待ち伏せが、いや必ずあります!!』

 

まほ「そうなったらそうなったで、私が全て片付ける。エリカ…私が"信頼"できないのか?」

 

エリカ『…しかし……はい…西住隊長に異論はありません…』

 

まほ「それでいい」

 

ブツッ!

 

まほ「私は、何を苛立っているんだ……西住流は勝つのが当然。例外は、無い。何事にも動じてはいけない…なのに……はずなのに……」

 

まほは味方との通信を全て切り、逸樹の追跡にすべての意識を移すことにしたのだった。

 

一方で取り残された黒森峰MS隊。敵の奇襲と護衛対象であるフラッグ機の、作戦に無い突然の離脱……身動きが取れない理由とするのにはこの二つの出来事は十分であった。

副隊長のエリカは周囲の友軍機の通信をかき集め、なんとか態勢は一時的ながらも立て直すことができ、新たな脱落機は出ていなかった。しかしそれでも反攻するには程遠い状況である。

 

エリカ「なんとかしてここにいる全機で、隊長の下へ行かないと……邪魔よ!ズゴック!!」ブゥン!

 

ナギ『これが俺たちの作戦なんでね!簡単には出来ないんだ!』

 

エリカ「どうしてそこまでしつこくなれるのよ!!」

 

ナギ『俺は、いや、俺たちみんなが"信頼"してるから。イッチをな!!』

 

エリカ「っ!!」

 

自分に投げかけられた"信頼"とは別のものを駒凪から感じたエリカは、苛立ちを覚えながらもまほの下へ向かおうと駒凪の攻撃を受け流そうとする。

 

エリカ「私だけでも、行ければッ!!」

 

ナギ『ビームサーベル…ふっ!こうか!!』

 

ガキィイイイン!!

 

駒凪のズゴックがエリカのゲルJへ執拗に止めに掛かる。チェーンは使ってはいないものの、背後から拘束しようとアイアンネイルを回す。

 

エリカ「ちっ!離しなさい!!私は、あの人の所に行かないと行けないんだから!!」

 

 

ナギ『いーや、離さないね。こっから先は通さねえ……俺たちで死守する!!』

 

 

 

 

___戦場で絆はもっと強くなる。




はい。これが、それぞれの捉え方、意味の違いです。多分、この頃の(西住殿が抜けた)黒森峰は何か大切なもんが崩れてたんじゃないかなって思いながら書いてました。

前書きにも書きましたが、まほ姉貴は多分次回、己の心持ちを全部出しますかね……。

次回も、お楽しみに!! あとシンウルトラマンの特報、最高だったゾ!
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