ジオン水泳部で戦機道、はじめます!   作:逃げるレッド五号 4式

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はい!遅くなりましたすいません!

サンダース戦後半です!

それでは!どうぞ!


7.水泳部アイドルは忍者で勇者で勝者である

 

 

湖 水底

 

 

守「敵の数を減らすことに成功したな!」

 

ダイ『ここからどうする?全機でフラッグ機を叩きにタクミの援護に向かう?』

 

守「いや、カブト単独による敵フラッグ…偵察機の撃破が完了するまでこちらで敵本隊を釘付けにする!この試合はカブト、アッガイが勝利の鍵だ!」

 

ナギ『まあ、こちらが全滅してもフラッグ機をタクミが撃破する時間を稼げれば勝てるね』

 

守「フラッグのダイオウ、ハイゴッグも戦闘に参加してもらう!」

 

ユウ『了解した!フリージーヤードを張っておきますねぇ!』

 

 

 

タクミ『こちらヘラクレスオオカブトアリ!もう少しで敵フラッグがいると思われる無線傍受用カイト打ち上げ地点に到達する!』

 

 

守「了解!よし、向こうでもそろそろドンパチが始まるぞ!こちらもド派手にいきましょう!」

 

『『『了解!!』』』

 

守「こちらは陽動である南海の大決戦作戦、発動だ!!」

 

 

 

 

 

ケイ「湖から距離をとって!水中に引きずり込まれたら助からないわよ!」

 

サンダース3『競技用でもあんなに装甲が削れるの?……怖い…』

 

サンダース4『水中機来ないで…お願い…』

 

ナオミ『ケイ、相手が予想以上の戦闘力を持っていてみんなの士気が下がってきてる。なんとかしないと…』

 

ケイ「えぇ、そうね。どうしたら…」

 

 

 

 

守「今だ畳み掛けるぞ!テイクオフ!!」カチッ!

 

ナギ ユウ『『応!!』』カチッ!

 

バッシュウー!

 

ザッパァーン!

 

 

ケイ「!! 嘘、空から来るの!?」

 

 湖の底で待機していた2機のズゴックEとレンコウのフラッグ機であるハイゴッグがジェットパックユニットを使用、水中から飛翔して空高く舞い上がった!

 

ナギ『俺達は遂に、空を飛ぶための翼も手に入れた…』

 

ユウ『もう何も、怖くない!!』

 

守「はーいユニット切り離して〜」

 

ナギ『短い夢だった』

 

ユウ『全くだ』

 

 空を飛んだ3機はジェットパックユニットを切り離す

 

守「俺とダイオウのハンドミサイルはここで使い切るぞ!!」カチッ!

 

ユウ『間に合いません!強行します!!』カチッ!

 

ナギ『アンディ案件発動しましたねぇ!』

 

守「相手からの対空弾幕が無いよ!効いてる効いてるぅ!」

 

 4発のハンドミサイルが密集隊形に入ろうとしていたサンダース部隊に襲いかかる!

盾に隠れていたガードカスタムなどもミサイルの着弾による爆発で少なからずのダメージを受ける!

 

ジーザス娘『ジーザス!!』

 

ケイ「全機空中の敵フラッグにバルカン斉射!!」

 

サンダース『『『イエスマム!!』』』

 

ズドドドドドドッ!

 

サンダース3『あれ?バルカンが効いてない?』

 

サンダース4『赤い膜のようなのがハイゴッグに付いてる?』

 

ナオミ『あ、あれは!フリージーヤード!?アレはゴッグの武装の筈だけど…』

 

 

ユウ『工夫は自由!まるでガンプラ!これが改造!』

 

守「へへへ!空中ばっかり見てたら大変なことになるぞぉ?」

 

ナギ『いけぇ!キングコブラァ!』

 

 

ザバァアー!

 

ダイ『この瞬間をッ!待っていたんだッ!』

 

 全力でスラスターを吹かして湖から飛び出してきたデッカい河童、ゾックがサンダース本隊に突撃を敢行する!!

 

ジーザス娘『やめてぇ!来ないでぇ!!』

 

サンダース3『私がやるわ!こんな図体だけのヤツ、ダガーで!』

 

 動けなくなってしまったガードカスタムの前にもう1機別のガードカスタムが盾を前に向け、ビームダガーを抜き取り格闘戦に持ち込もうとする!

 

ダイ「格闘距離は長い方が戦いやすいって教えられなかったのか!オラァ!」

 

 ゾックの大振りアッパーがガードカスタムに炸裂した!ガードカスタムはビームダガーを弾かれ後方へ吹っ飛ばされる。その背後のガードカスタムが巻き添えをもらい、2機とも身動きが取れなくなってしまう…

 

サンダース3『』キゼツ…

 

 ゾックのアームパンチをモロに喰らったサンダースパイロットは衝撃で気絶してしまったようだ…

 

ジーザス娘『ねえ!大丈夫!?早く起きてよ、アイツが…ヒィッ!』

 

ダイ「お待たせ。待った?(配慮)」ゴゴゴゴゴ!

 

 2機のガードカスタムの前にはゾックが迫っていた

 

ケイ「今助けるわ!待って…キャッ!」

 

ドガァア!

 

ナギ『感動的な行動だな!だが無意味だ(^U^)』

 

ケイ「Shit!!」

 

 援護に入ろうとしたケイの陸戦型ガンダムに駒凪のズゴックEが降下しながらのライダーキックをかますことに成功した

 

 

ナオミ『……ここからゾックを撃ち抜く!…ぐっ!』

 

 しかしナオミのスナイパーカスタムの前に、着地してきた逸樹のズゴックEが現れる!

 

守「おっとっと!危険なブツは取り上げますからね!(オカン)」バキャッ!

 

ナオミ『くっ!R4が!』

 

 

ダイ『図体だけだとか思ってると撃つぞゴルァ(準備射撃)』

 

ズビィーン!

 

 ゾックの放ったメガ粒子砲は倒れている2機のガードカスタムのコックピット周りを直撃及び貫通した

 

パシュッ!パシュッ!

 

審判『サンダース大附属、ガードカスタム2機戦闘不能!』

 

ジーザス娘『ごめんなさい!やられちゃいました!』

 

ダイ『さて、次はあの2機か!しっかり分隊行動取ってて偉いぞぉ!おかげで狙いやすい!』

 

 ゾックはフォノンメーザーのチャージに入る!

 

サンダース5『狙われてるわ!あのクローだけはやめて!』

 

サンダース6『落ち着いて!挟み撃ちにして倒すわよ!』

 

ダイ『! 前後からの攻撃ねぇ…』ニヤリ…

 

サンダース6『後ろからの攻撃ならあ!!』

 

 ゾックの背後のガードカスタムはビームサーベルを抜いてブースターによる高速接近を行う!…が

 

ガキィーン…

 

 しかしゾックのアームがガードカスタムのサーベルを持った腕を掴んだ

 

サンダース6『な、なんで!?完全に背後を取ったのに!』

 

ダイ『捕まえた!ゾックが前後反転できることをさては知らねーな!!カッパビーム、ファイア!効果、相手は死ね!(願い)』

 

ヴィイーーン!!

 

 ゾックによる超至近距離からの怪光線!

 

パシュッ!

 

 

審判『サンダース大附属、ガードカスタム戦闘不能!』

 

 

サンダース6『すいません!撃破されました!』

 

サンダース5『こんなのとここからタイマンで戦うの!?』

 

 

ナオミ『さあ、来い!私は丸腰だぞ?』

 

守「……ビームサーベルユニットがある事なんてゲームで散々ソイツを使ってきたから分かっとるわ!距離取らせていただく!」

 

ナオミ『こちらの誘いに乗らなかった?なんで、バレていないはず……くそ!ビームカノンは厄介だ!」

 

 

ケイ「お互い援護できない状況、まさかこんな乱戦に持ち込まれるとは!」

 

 

守「よぉしよしよし!このまま時間を稼ぐぞ。相手の撃破はしてもヨシ!数の優位なんかこっちが作ってやる!」

 

『『『了解!!』』』

 

 こうして湖周辺の地帯は敵味方が入り乱れる乱戦会場になった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、北部丘陵地帯奥地

 

アリサ「そろそろここから撤収ね…早くケイのところに行って加勢しないと…」

 

タクミ「フリッパーだったのか!連邦機体で固めてたと思ったらジオン機体も使いやがって!しかしどんなヤツであろうとここで死んでもらう!」

 

アリサ「な!アッガイ!?レーダーに反応は…あ!」

 

タクミ「ドーモ、フラッグ機=サン!ステルス機デス!」

 

 アッガイはフリッパーに向けて飛び掛かった!

 

アリサ「私だってMSで戦えるのよ!」

 

 フリッパーはヒートホークを手に取り構え、もう片方の手でシュツルムファウストを握る

 

タクミ「こいよ!こいよ!(煽り)」

 

アリサ「くらいなさい!」カチッ!

 

バシュウン!

 

 フリッパーのシュツルムがアッガイ目掛けて発射された!

 

タクミ「大口径バアァルカン!!」

 

バババババッ!

 

ドカアン!

 

 アッガイの頭部バルカンがフリッパーのシュツルムを撃墜する。そのままタクミのアッガイはブースターでアリサのフリッパーに近づく

 

アリサ「……くっ、まともにやり合っても勝てそうに無いわね。ここは逃げるわ!」

 

 アリサは練度の違いを察知した。そのためフリッパーはアッガイに背を向けてブースターによる高速移動体勢へ入る

 

タクミ「逃すか!神エイムから繰り出されるミサイルとビームを喰らえぇ!!」

 

アリサ「素人のくせになんで当ててくるのよぉ!!」

 

 アッガイの放った腕部ミサイルの内の1発がフリッパーの名前の由来である背中の大型探知システムに直撃し、フリッパーはそれにより体勢を崩して地面に膝をつく

 

 

 

 

 

タクミ「アッガイソウルの力、魅せてやる!」

 

 

 機体スピーカーとオープン回線でヨロイな銃と剣の世界の処刑用BGMが流れ始める…

 

※ちなみにこれも全国へ生中継中であることを留意していてほしい

 

 

アリサ「え?え?何この曲…」

 

ケイ『なんで音楽が流れてるの!?』

 

 

ダイ『あ、勝ったな(確信)』

 

ユウ『慢心ダメ、絶対!ほら、右からガーカス来てるぞ!』

 

ダイ『オラァ!クローで薙ぎ払ってやるよぉ!』

 

 

 

タクミ「正義に生まれ、正義に生きてはや17年!」

 

 アッガイがアイアンネイルを伸縮させ一方的に格闘戦を展開し、フリッパーのヒートホークを弾く!

 

アリサ「あ!しまった!!」

 

タクミ「俺とアッガイが真の勇者かどうか、今分かる!!」

 

 アッガイは猛ダッシュでフリッパーに迫る!!

 

守『俺たちの武器は!』

 

『『『勇気!!』』』

 

『『『闘志!!』』』

 

『『『浪漫!!』』』

 

 別の場所で戦っているレンコウの全員の意思が共鳴する!!

 

ナギ『お楽しみは……!!』

 

『『『これからだ!!』』』

 

 

アリサ「ケイ、ナオミ、タカシ!助けてぇ!!」

 

 

タクミ「ガンダムファイト!ゴーッ!」

 

『『『ア・ミーゴ!!』』』

 

タクミ「ダンガンボンバディーロ!!」

 

 アッガイはモノアイを一層強く光らせ、ブースターでさらに距離を詰め始める!

 

アリサ「負けるはずがないわ…あんなMSばかり使う弱小校なんかに…キャッ!」ドカッ!

 

タクミ「うおおおおおおお!!」

 

 ブースターを吹かしたアッガイのアイアンネイルで土手っ腹を突かれながらフリッパーは激突され、そのまま後ろの壁に激突する!!

 

ズズゥーン……

 

アリサ「……あれ?撃破判定が出ていない…まだいける!」

 

 アッガイがフリッパーからアイアンネイルを引き抜き、振り向いてフリッパーに背中を見せながら離れていく…

 

 

タクミ「俺たちが______」

 

アリサ「油断したのね!私はまだ大丈夫よぉ!」

 

 しかしそんなことは関係無いと言わんばかりにアッガイがカメラドローンに向けて拳を天に振り上げた決めポーズをとる!

 

 それと同時にエンジン部分が大破判定を出していたのか、無理に動いていたフリッパーの腹部が光り始める!

 

 

アリサ「え? う……そ………」

 

 

タクミ「______勇者だッ!!」

 

ドガァアアーーン!!

 

 

 

 カメラドローンは決めポーズを取ったアッガイの後ろで爆発が起き、戦隊モノの必殺技を決めた後のようなシーンを撮ることができた

 

 

審判『…サンダース大付属フラッグ機、ザク・フリッパー戦闘不能!

 

よって!

 

東北連合高校の勝利!!」

 

 

「「「やったぞぉおおお!!!」」」

 

 

 

 

ワアアアア!!

ヒューー!!

イイゾオオオ!ヨクヤッタア!

ガンソードォオ!

 

 一方観戦会場ではスクリーンであの光景を見ていた観客達の歓声が湧き上がっていた!

 

 

エリカ「撃破された機体は無し…大胆かつ奇想天外な作戦と戦機道を始めたばかりとは思えないほどの個々の技量……」

 

まほ「…今日の試合を観に来て正解だったな。もしかしたら本当に決勝まで来るかもしれない」

 

エリカ「そ、そうですね…」

 

まほ「決勝で当たったらただ私たちの戦い方を向こうに教え、叩き潰すだけだ。守君に見せてやれ…」

 

エリカ「!! はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 試合終了後 レンコウ待機テント前

 

 

「「「お疲れ様!!」」」

 

 

守「タクミ!ナイスなヨロイ操縦だった!」

 

ユウ「ヨロイじゃなくてMSなんだよなぁ…(指摘)」

 

ナギ「でも俺達五人の魂は一つになってたよな!」

 

タクミ「あの時すごく達成感が湧いたゾ〜」

 

ダイ「ロマン溢れる台詞にはしびれたよ!」

 

 

エビ「おーいみんなあ!初戦突破おめでとう!!」

 

シゲ「こちらが被撃破無しで勝ったのはすごいぞ…」

 

英治「タクミ、最後のアレは燃えたぞ!」

 

モッチー「やりましたねぇ!」

 

 

 初戦突破と公式戦初勝利によってお祭り騒ぎになっていたレンコウメンバーの前にサンダースの3人組が現れた

 

 

ケイ「ナイスファイト!あなた達やるわね!とても良い試合だったわ!」

 

守「はい!練習でやってきたことを試合でしっかりできて良かったです!こちらこそ、対戦ありがとうございました!!」

 

 優はケイとナオミの後ろに隠れているアリサを見つける

 

ユウ「あ、もしかしてその子がフリッパーに乗ってた子?いやぁまさかジオン機体まで揃えてたとは…」

 

アリサ「ヒッ…」

 

タクミ「完全に試合中のアレがトラウマになってますねこれは……やったぜ。(本音)」

 

ナオミ「アリサが試合中に何かしてしまったのか?」

 

ナギ「フリッパーが通信傍受用カイトを打ち上げてたのをイッチが気付いたんすよ!」

 

ケイ「イッチ…ああ!マモルの苗字ね!…ごめんなさい!アンフェアなことをして!」

 

守「でも大会規定ではダメとは書かれていませんでしたし…」

 

ケイ「でも盗み聞きは良くないわ!これはスポーツよ!」

 

ダイ「良い隊長だなぁ」

 

ユウ「全くだな」

 

タクミ「でもアリサさんのことは責めてあげないでください。向こうも反省してると思うので…」

 

ケイ「確かに、試合の時に悲鳴が上がってたけど何かしたの?」

 

守「こちらが逆に通信傍受を利用させてもらっただけですよ」

 

ケイ「臨機応変に戦ってたのね!こっちは数の有利を活かせずに抑えられてるうちにフラッグがやられたし、戻ったら反省会ね!

今日の試合でいろいろと勉強になったわ。ありがとうね!」

 

ナオミ「サンダースに勝ったんだ、決勝まで行って優勝しておくれよ?」

 

守「はい!頑張ります!!」

 

 

 

 

 

 

 

守「………あのぉ、ケイさん」

 

ケイ「ん?どうしたの?」

 

守「良かったら一緒に記念写真撮らせてくれませんか?」

 

ケイ「そんなの朝飯前よ!どんどん撮りましょ!」

 

 

 

 

ナギ「なんでイッチがあんな積極的に……あ(記憶回復)」

 

ダイ「ちゃんと剣持先輩からのお願いを成し遂げようとしているのか…」

 

タクミ「そんなことしなくていいから…(良心)」

 

ユウ「剣持先輩自分でお願いしに行けばいいのにな」

 

 

 逸樹は後でケイさんの写真を剣持に送ったところ、とても感謝されたとらしい…




はい。レンコウが被撃破なしの勝利をしちゃいましたね…

さて次は新機体と二回戦の偵察回です!

今日のうちに大洗学園野球部も更新したいと思います!

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