※ カーズ様の海軍改革
覇気の取得よりも波紋の習得のほうが比較的容易らしい。ワンピースの世界の人間は地球の人間とは生物的な構造も異なる。オレはあらゆる環境に適応して生きられるチートを得ている上に元のカーズ様のチート能力にも変化があり、ワンピースの世界に存在するあらゆる生物の能力を兼ね備えて、その能力を上回っているのだ。カーズ様の持っているチート能力に上乗せされる形で、あらゆる環境に適応して生きられるチートが適応されていることをこの数年で実感した。
つまりこの世界の地上最強の生物を含むありとあらゆる生物を越えた究極生命体になっているということでもある。
中途半端な覇気をまとった武器程度では肌に傷一つできない。それこそ海軍でいえば大将クラスの覇気がなければダメージを与えることすらできない。
この数年でのオレの仕事は波紋を取得させ武官と文官の区分けをして海軍の組織形態を改革したのだ。もっとも当時はその権限はなかったが意見具申はできる。よって書面やコネを使って改革を進めたのだ。
ゼファーは話がわかる方だし、ガープ(書類仕事めんどい)やセンゴク(書類仕事をサボるガープを怒るのめんどい)が味方になってくれたのが大きかったがコング元帥の理解が得られたのが最大の効力であったのは間違いないだろう。
そう、ゼファーと言えば昔家族を襲われかけてそれ以来、海軍関係者……主に家族であるが海軍本部であるマリンフォードの近くの島々に移り住むことになっている。どうにも、虫の知らせというか嫌な予感がして任務を放置して(正確にはオレに丸投げして)帰宅して間一髪だったとか。
それがきっかけで海軍関係者やその家族は近くの島々に移り住むことが可能になった。とはいえ強制的ではない。しかし定期的に海軍関係者が住まう島に海軍が巡回することになっている。また、電伝虫の新しい活用法も模索されているが、一家に一匹電伝虫を設置するというのはなかなか困難である。
しかし中将以上が滞在する軍艦には電伝虫の設置は可能であり、以前からも連絡手段として使おうとしていたが、盗聴防止の観点や連絡範囲が限定されてしまっていることから一定条件が満たされている場合は有効活用できる程度のものであった。
そこで考えたのが、旗信号や光の点滅による意思疎通方法である。まあ電伝虫よりは範囲は狭いが確実な意思疎通が可能なためにそれなりに海上では有効であるというのが今の所の評価である。
専門の情報伝達兵の育成も稼働はしているが、この中に裏切り者が現れるとかなり厄介なことになるので入念な人物調査と定期的な人間関係の調査がなされる。
また、悪魔の実の能力による伝達方法も候補としているが、悪魔の実の入手方法や情報伝達に使えそうな悪魔の実を見つけるという困難さと、たとえ優れた情報伝達が可能な悪魔の実があったとしてもオンリーワンになってしまうという汎用性の低さから採用には至っていない。
戦闘能力に関しても基本的には悪魔の実の能力は評価対象にならないことになりつつある。これは運の要素もあるし、悪魔の実の運用方法によって戦闘能力の格差が大きくなるためである。オンリーワンの強さはいらないのだ。
自然(ロギア)系とはいえ昇格に無関係になるのだ。
「なぁんで降格してねぇんだよぉおおお!」
「やかましいわ」
サカズキは冷たい。
なんだかんだで、こいつ優秀だし有能なんだよなぁ。数ヶ月もしない間に波紋は達人の領域にたどり着くあたりワンピース世界の人間はバケモノばかりか?
今では達人と言っても良いレベルだし、悪魔の実の能力を省いた戦闘能力でも高評価を得ている。覇気も問題がない。
その上で、自然(ロギア)系悪魔の実をうまく使いこなしているので海軍でもその戦闘能力はトップクラスである。
また同じく自然(ロギア)系悪魔の実の能力を持つクザンも超特急で昇進の道を駆け上がっている。まあオレもその一人だが。
サカズキ、ボルサリーノはオレとクザンより年上であるが、早くもオレたちは同じ階級であり、海軍の四天王というやられ役的な名前が付き始めている。
その中でもオレだけが非能力者であるのでガープの後釜的存在になりつつあるらしい。とはいえ、実は能力者であるという勘違いは未だに存在しているし能力者であることを否定したわけでもないので結構微妙なところである。
しかしながら一部の上層部や同期にはオレの持つ特性は隠していないし、詳しく説明もしていないので噂が噂を呼びどうやら回復力が半端ない超人ということになったらしい。
海軍入隊から四年目の出来事であった。
ロジャー海賊団と金獅子海賊団がどうやら相当激しくぶつかりあったらしい。オレは再三に渡りさっさとどちらも潰すべきだと言っていたが、こういった力のある海賊同士がぶつかるのを待って漁夫の利狙いでどちらも潰すというのが方針として存在しているらしく、明確な命令でも指令でもなく暗黙のルールだったのでこれをどうにかしようと動いたが、どうにも世界政府の上層部があまり積極的ではないというのを元帥から内緒話で聞いた。
ただし、パトロール中にロジャー海賊団を見つけたのであれば海軍として自らの正義に従っても良いという言葉はもらった。
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原作年表
27年前
エッド・ウォーの海戦あたり