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「10時までなにしようかなぁ そういえば母さんが着いたら連絡くれって言ってたな」
俺はそう呟きスマホをポケットから取り出し、母さんにメールを打った。Wi-Fiの登録もしとかなきゃ。あれ?ここWi-Fiないのか!?これって致命的じゃね?ま、まあ良いなんとかなるだろ!俺特有のポジティブな性格が発動した。
?誰かが執務室を覗いている。ちょいと声をかけてみるか。
「そこにいるのは誰だ?」
そう尋ねると一瞬ビクッとして薄柴色の女の子が出てきた。確か名前は青葉だった気がする。島に着く前に艦娘の顔と名前は覚えたから大丈夫...だと思う。
「ども、青葉ですぅ!よろしくお願いします!着任式前に一目見ておきたいと思いまして、きちゃいました!」
まずい、また見とれてしまった。着任式まであと少しだし話してから行くか。
気になってた事もあるし。
「よ、よろしく。覗き見するぐらいなら入ってもよかったのに。まぁせっかくだしこの鎮守府の事について教えてくれないかい?」
「はい!青葉で良ければ喜んで!」
「じゃあ、この鎮守府の提督がコロコロ変わってるのは何でなんだい?」
質問をした瞬間、青葉の顔が悲しそうになった気がした。いきなりこういう質問はダメだったかな...
「提督は知らないのですか...?この鎮守府が底辺鎮守府と言われているのを。前の提督たちも言ってました「こんな鎮守府やってられるか!」と」
「そりゃまたなんで...?」
「それはこれから分かると思います。ですが、これだけは言わせてください。あなたは、ここを見捨てないでください!」
そう言って青葉は執務室を出て行った。その目にはうっすら涙が浮かんでいたように見えた。女の子泣かせちゃったわ。一体この鎮守府になにがあるんだろう。おっと、もう時間だ行かなきゃ。俺は着任式の開かれる食堂へと向かった。
「えー私が今日付けでこの鎮守府に着任する浅井 蒼だ!よろしく頼む!」
やっぱ緊張するなぁ。かわいい子がいっぱいいるわぁ。何?童貞みたいだって?童貞で何が悪い!しゃあないだろ!女の子と関われなかったんだから!
着任式は円滑に進み、閉式した。
「これにて着任式を閉会する。ちなみに今日から1週間は出撃はない。皆んな自由に過ごしてくれて良いぞ。」
元々この鎮守府は出撃の頻度が低いが、これを機に艦娘とのコミュニケーションをとっていくのも良いだろう。今日は執務も無いしこの鎮守府のことを知るには良い機会だ。しっかしこの食堂も殺風景だな、テレビの1つや2つ置いてあっても良いんじゃ無いか?
「しれぇ!しれぇも雪風達と遊びましょう!」
なんだこの可愛い生き物は!?げっ歯類みたいだなぁ!
「はっ!い、いいぞ!それで、何するんだ?」
「阿佐美山で虫捕りします!そのあと一旦ご飯食べにきて、海で遊びましょう!」
「お、おう」
やけにアウトドアな遊びばっかだな。まぁ引き篭もるよりかはいいか。
ええっと雪風と一緒にいるのは、時津風、天津風、島風、利根かぁ。
なんか1人だけデカいの混じってるけど...
「しれー セミとか捕まえたいなぁ」
「いい風が吹いてるわね(キリッ)」
「はやくはやくー山行こーよ!」
「虫のことは我にまかせるのじゃ!」
なんかこいつら賑やかだなぁ。虫捕りなんて小学生ぶりだろうか...
そういえば戦艦とか空母達は何するんだろう?駆逐艦とかはみんな外で遊ぶみたいだけど、
「なぁ長門お前ら戦艦とかは何やるんだ?」
「ん?私たちは演習場で訓練だな、他にやることも無いしな。」
「そう言うもんなんか。まぁほどほどにな。」
「ふふっ お気遣い感謝する。」
訓練以外何もやることがないってのも変だよなぁ。そうだ!青葉とも話しておかなきゃな、心配だし。
「しれぇ!行きましょう!」
俺は雪風達と共に山に向かい、虫を乱獲した。捕って捕って捕りまくってやった。そして逃してやった。キャッチアンドリリース←ココ大事
その後俺たちは鎮守府に戻り、昼食を取ることにした。
すでに食堂には艦娘たちがちょこちょこ集まっていた。
てか、ここ冷房とか無いのか?暑すぎる...
「間宮さん、昼食いただけますか?」
「まぁ 提督さんも私たち艦娘と同じ食事をいただくのですか?」
「はぁ?艦娘と同じものを食べ、生活することで絆が深まると思うんですよ」
「そ、そうですか。あなたは優しいんですね」
変な事言うなぁ。そう思いながら間宮さんから昼食を受け取り、食堂の席に着いた。こりゃあえらく質素な食事だな。そんな事を考えていると、
「隣、いい?」
「あぁ瑞鶴、だったな いいぞ座って」
「じゃ お言葉に甘えて」
「なぁ瑞鶴 前の提督はお前らと同じ食事をとってなかったのか?」
「まぁね マズいだのなんだの言って1人違うのを食べてたねー」
「そうなのか、んじゃ食べてみるか いただきまーす」パクッ
なんだこれ!?味が薄すぎる...
「瑞鶴、お前らはいつもこういうメシを食ってんのか?」
「そ、そうだけど?」
「そうか...もう少し我慢しててくれな!」
そう言って俺は少ない食事を急いで食べ、厨房に向かった。
「なんだったんだろう...変な提督」
「間宮さん!何ですかあのご飯は?」
「すっすいません!しかし、警告はしましたよね?」
「俺が言いたいのはそういう事じゃありません なぜ艦娘の食事が少なく、味つけも悪いんですか?悪気がないことは分かっています、しかしあれはひどすぎる」
「私だって好きでこんなご飯作っているわけではありません!私たちは島の人の分が無くなるという理由で鎮守府の外で買い物をする事を許されていませんでした。」
「それなら鎮守府用に新しく...と申請したのですが、何せ1週間に1度しか船が来ません、だから大きな冷蔵庫も必要になり、お金がかかると理由で拒否されてしまいました。」
「なので今は島にある畑を自分たちで耕し、自給自足の生活を行っているのです」
「そうだったのか...ごめんなさい...俺がなんとかしてみせます 今日の晩飯一緒に作りましょう!」
俺がそう言った瞬間、間宮さんの顔が明るくなった。ヘッヘッヘ 俺はなんだかんだ言って料理はできるんだぜ?
「提督...よろしくお願いします!あの子たちに美味しいご飯を!」
今日はこのぐらいで勘弁して下さい。
めっちゃ疲れますねssって、改めて感じました。
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