《博麗神社》
ここは幻想郷、忘れ去られたモノがいずれたどり着く幻想にまみれた不思議な世界。
そんな幻想郷のある神社に住んでいる可憐な少女たち、いつもの如く縁側でお茶をすすりながら楽しそうに駄弁っている姿が見て取れた。
「はぁ~・・・ここ最近暇ね。異変も起きていないし、何か面白いことでも起きないかしらね?」
楽園の素敵な巫女さん 《博麗霊夢》
この幻想郷を守る博麗の巫女。
本人は努力が嫌いで持ち前の勘となんでもこなせる天才的な才能を持っている楽園の素敵な巫女さん(笑)
『努力?しなくても勝てるからいいのよ、めんどいし』
「なんか馬鹿にされた気がするわね・・・」
「そんなことないだろ、だが確かに最近は何も起きないで暇だな・・・」
白黒の普通の魔法使い 《霧雨魔理沙》
霊夢の昔からの友人で霊夢とは違いかなりの努力家。
今も昔も勝てていないが弾幕ごっこの実力は幻想郷の中でもかなりのモノ、大体の奴には負ける気がしないもう一人の主人公。
『私が霧雨魔理沙様だ!霊夢にいつまでも負けているわけにはいかないのぜ!』
「あー、だがおかしな奴はいたな」
「おかしな奴?そんなの幻想郷ではいつものことじゃない」
「それは分かるんだが飛びぬけておかしな奴でな、普通なら慌てふためいてビビってるか自暴自棄なるものだろ?外来人は」
外来人、幻想郷にたまたま入り込んでしまった幻想郷の住民ではない世界の住民の総称。
「なんと野菜を育てていたんだ!」
「え、野菜を・・・?そんな素敵なものを・・・?!」
「あぁ、かなり育っていた様子だったな。もしかしたらもう自分の世界に帰るつもりがないかもしれないぜ」
霊夢の目が明らかに煌びやかになっている、魔理沙はその様子を見てやれやれとため息をついてお茶を再度すする。
しかしここで空が急激に紅く染まっていくのが見えた、様子からして怪しげな気配を纏っており体にはよくなさそうなのが見て取れる
「おっと?霊夢これは・・・!」
「えぇ、間違いないわね!」
「「異変ね!(だぜ!)」」
こうして紅魔郷のダブル主人公、博麗の巫女と白黒の魔法使いは異変の元凶へと飛んでいく。本来であればこの2人が主人公として進んでいく紅魔郷。
しかしこの幻想郷には異例の存在がいてしまった。
《巨大な湖の前》
「ふう、やっと収穫できるぐらいに成長したな」
この男こそ魔理沙が言っていた謎の人物である。
「人参はあともうちょいか、夏だからカレーにしたらきっと美味いぞ!魚たちもいい頃合いだな、シチューにしても美味いんだよこの魚は!」
そういって男はクワを肩に担いで自家製の小屋へと帰ろうとする。
しかしその瞬間、巨大な爆発音とともに自分後ろから強烈な風が吹き溢れるのが分かってしまった。
「え?!何?!何事?!」
男は音がした方を見て絶句してしまっている。
「は・・・え・・・?ちょ・・・・はぁあああああ??!!!」
その光景は男にとってあまりにも悲惨な状況だった。
丹精込めて育てていた野菜はぐちゃぐちゃ、ジャガイモは潰れ人参は割れてしまっている。玉ねぎに至ってはあのみずみずしい外見は留めておらず見るも無残な姿へと豹変してしまっている。
「さ、魚たちは?!」
湖に作った簡易的な生け簀は無事だが急激に気温が低下し体に良くはないであろう煙を吸い込んでしまったようでかなり弱っている様子が見受けられる。
「誰だ……一体どこのどいつがこんなことしやがったぁあああああッ!!!」
男は激怒する、丹精込めて育てた野菜は目の前に現れた屋敷によって引き起こされたものだと理解するには十分だった。
「絶対に許さねぇ・・・!俺達の努力の結晶を一瞬で無駄にしやがって!!!」
男の名前は