東方人菜録   作:厄丸

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ワンピ〇スの技は汎用性高い、使っちゃうもんねー! あ、お前は場外ホームラン

法の森上空》

 

「おかしいわね、いつもなら邪魔をしてくるやつが必ずいるのだけれど今回はいない・・・?」

 

「あぁ、魔法の森がこんなにも静かなのはさすがにおかしいぜ」

 

霊夢と魔理沙は魔法の森を飛んで湖畔へと飛んでいく、何故湖畔かというと霊夢が『勘よ』と言ってそれに魔理沙がついていく形となっている。

 

「霊夢の勘は異常な程当たるからな、何故か金関係には働かんけど」

 

「本当になんでかしらねぇ・・・っと、あそこにいるのは常闇妖怪ね?」

 

ふと目を前に移すと漆黒の服に身を包み頭に赤いリボンを付けた小さな妖怪がこっちに向かって飛んでくる。

 

「あ!そこの人間!あなた達は食べていい人間かー?じゃなくて!助けてほしいのだー!」

 

「常闇妖怪が私たちに何の用よ」

 

「ルーミアだ!」

 

「一体どうしたんだルーミア、しかも飛んできた方向は湖の方じゃないか」

 

なんと湖の方からルーミアは飛んできた、しかもだいぶ焦った様子で飛んできており余裕はあまりなさそうにも見える。

 

「向こうで蒼紫と紅い館の門番が戦ってるのだ!」

 

「蒼紫?って誰よ」

 

「蒼紫はかなり前に湖の近くに来た外来人なのだ!それが畑を壊されて怒り狂って妖怪に無理な戦いを!!!」

 

その様子を聞いて霊夢と魔理沙は焦った様子で顔をしかめる、顔を見合わせて急いで湖の方へと飛んで行った。

 

 

少しさかのぼり入口兼畑跡地

 

 

「てめぇらか!俺達の畑を台無しにしやがったのは!!!」

 

「え、えぇ・・・私にそんなこと言われましても・・・」

 

「そんなこと・・・?畑のことか・・・ッ!」

 

彼女、紅美鈴は選んだ言葉を間違えた、『そんなこと』この一言で彼を激怒させるには十分すぎる発言だったのだ。

 

「畑のことかぁああああああああああッ!!!!!」

 

「え、ちょ、普通の人間がなぜこんな力を?!」

 

蒼紫は()()()()()()()()()()()

 

()()()()()ッ!」

 

「その力は・・・!」

 

「いいからさっさと!俺たちの畑を返せええええええええッ!!!!!」

 

蒼紫は武装色の覇気を使って美鈴に殴りかかる、普通の人間が腕を真っ黒にしてきたのがよほど驚いたのか一発顔に良いのをもらってしまった。

 

「・・・ねぇ、魔理沙」

 

「なんだ、霊夢」

 

「そっちがその気ならわたしmちょちょちょ!始める前の挨拶ぐらいさせてくださいよ!」

 

「知るかぼけぇ!神聖なる畑を汚し自然の恵みとなる美味しい美味しい野菜達を目の前でぐちゃぐちゃにされて俺は今猛烈に腹が立ってるんだ!責任者を出しやがれぶっ殺してやるッ!!!」

 

「彼は本当に人間なのかしら?見たところかなりの霊力を腕に込めて黒く変色させて戦っているのだけれど本当に人間なのかしら???」

 

霊夢が困惑するのも無理はない、本来であれば普通の人間が妖怪、しかもかなり手練れの武道を使う妖怪に対して互角、いやそれ以上にわたりあっている。

それだけで驚きに色を染めるのは充分であった。

 

「きっとあれは人間じゃないな、人間の姿をした妖精だろきっと。知らんけど」

 

「隙ありぃ!」

 

「甘い!」

 

「甘いのはてめぇだ!」

 

蒼紫がアッパーカットで美鈴を空の彼方に吹っ飛ばす、それを確認もせずに一気に紅魔館のドアを殴り飛ばしてぶち壊しながら中にズカズカと入っていく。

 

「俺達の畑をかーえーせぇえええええぇぇぇ・・・」

 

「あの男の人中に入って行っちゃった・・・いやこんなところで見ているわけにはいかないわ!私たちも行くわよ!!!」

 

「おう!」

 

霊夢達も急いで紅魔館の中に入っていく、中は迷路みたいになっており周りの紅が視界に入ってチクチクするような錯覚にも陥る。

 

「何なんだこの屋敷は、色が悪趣味にも程があるだろ」

 

「あら、私の主であるお方の趣味なのよ。それに侵入者であるあなた達に言われる筋合いはないわね」

 

急に後ろから声がして振り向く、その姿は銀髪に包まれたメイド服の女性が、そしてーーー

 

「見つけたぞ畑を荒らした奴その2ィイイイイイイイイイイイッ!!!」

 

こちらに強靭な脚力でスピードを出しながら移動している黒巻の姿が見えた。

 

「いった?!何をするんですか?!」

 

「どうもこうねぇ!俺達の!汗と!努力の!結晶を返せっつってんだよ!てめぇらの屋敷の下敷きになった畑を返せ!!!」

 

腕を真っ黒にしながら銀髪メイド長の後頭部を思いっきり殴りつける。

急なこと過ぎて敵であるはずのメイド長の心配をしてしまうほどの衝撃波が後頭部から発せられたのが見えた。

 

「ちょ、あなた大丈夫?!」

 

「え、えぇ・・・本当に頭がいたい・・・」

 

涙目になりながら頭をさする、よほど蒼紫の一撃が痛かったのか立つと立ち眩みがしておぼつかない足取りになってしまう。

 

「向こうから巨大な力を感じる!今度こそそいつがこの館の主だな!!!」

 

蒼紫が急に目の前から消えたと思ったら既に遠くの廊下にいた、他の世界だと剃と言われている技術だが彼女たちがそれを知るすべは今のところない。

 

「「「え、えぇ・・・」」」

 

3人は目の前の出来事に困惑するしかない、それもそうだろう。何なら彼はイレギュラーなのだから・・・

 

「てめぇさっきからうるせえぞ!お前もぶっ飛ばされたいか!」

 

ナレーションに話しかけてくんな!簡単に次元の壁を越えてくんじゃねよ!

 

「知るか!俺はさっさと畑を直したいんだ!早く話を進めやがれ!!!」

 

お前がこっちに干渉してくる更に話が長くなるんですぅ~!分かったら戻れ!さっさと戻れ!!!

 

ん“、んー・・・すいません取り乱してしまいました。取り合えず今はこれで終了です。

 

「さっさとしろ!」

 

人の話を聞けこのスカタンッ!もう話は閉めるんだよ出てくんな!

 


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