あつもり日記   作:syumasyuma

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△×月□×日

 

秋も中頃、晩秋といったところだろうか。

枯葉が目立ち、落ち葉炊きをしている人が目に付く。

さて季節の変わり目ごとに手紙の配達があり、

古道具屋に行くと店主が悩んでいるので話を聞いてみると、

どうやらまりちゃんを怒らせたらしいが原因が分からないそうだ。

 

店主からすると急に不機嫌になって帰ってしまったらしいが、

・・・まあこの時期ならアレだと思うので適当にアドバイスしておいた。

 

そんな話をしながら手紙の返信を待っていると、

珍しく客がやってきたようだ。

 

客はメイドさんだったので軽く挨拶したところで、

店主が手紙を書き上げたのでお暇することにした。

 

帰り際にメイドさんが何を見ているのか確認すると、

どうやら黒電話をみているようだった。

 

 

△×月□△日

 

さつま芋を持って神社に行くと、ちょうど巫女さんが落ち葉を焼いていた。

濡れた新聞紙で巻いた芋を焚き火に突っ込んで、焼けるのをじっと待つ。

 

焚き火は落ち着きますなと巫女さんと話していると、空からマリちゃんが現れた。

 

「焼き芋に誘われて来たわね。」

 

「私はそんなに食いしん坊じゃないぜ。霊夢こそこいつが来る時に焚き火やってるだろ。」

 

三人集まると姦しいと言うが、二人でも十分賑やかだなと二人のやり取りを眺めていると、

マリちゃんが人形使いみたいなケープを羽織っているのが目に付く、

似合っているソレはどうしたんだと聞くと、人形使いから貰ったそうだ。

 

人から良く物を貰う奴だと思っていると、マリちゃんがうんうんと頷いている。

 

「そうそう、こういう反応を私は待っていたんだ。」

 

「・・・ああ、霖之助さんね。もっと変化がないと気づかないんじゃない?」

 

二人の相談を尻目に芋の様子を確認する。

ふむまだ掛かりそうだな。

 

 

△△月○○日

 

いつも巫女さんが寒そうにしているからと、あるものが入った袋を渡す。

なにかしらと早速袋から取り出した巫女さんの目が細まる。

 

サムズアップしながら女の子はお腹を冷やしたらダメだよと言ってみると、

盛大にため息を吐いて、やられたわーと言って巫女さんは寝転がった。

 

そんな巫女さんに古道具屋に新しい服が入ったそうだよと言って立ち去る。

 

 

△△月○×日

 

神社に行くと巫女さんとマリちゃんが喋っている。

二人とも新しい服を着ておりどこか機嫌が良さそうだ。

 

あったかそうだねと声を掛けるとマリちゃんは嬉しそうに、店主の話をしてくる。

軽く話を流しつつ巫女さんを見ると、悔しそうにあったかいわよと返してくる。

 

あっ腹巻そんなに暖かい?と聞くと腹をぐりぐり押される。

 

「えっ霊夢腹巻してるのか?見せてみろよー。」

 

「ちょっと!捲るんじゃないわよ!」

 

二人はいつも騒がしいな。

 

 

△△月△△日

 

秋が終わり雪がチラつく中、日課に向かおうとしたら、

西瓜畑のほうで騒ぎがあったので、近寄ってみた。

 

するとあの大きな西瓜が縦横無尽に転がっているではないか。

すでに畑には何も無いので、特にこれと言った被害は無い。

畑の持ち主と一緒に西瓜を見守っていると、騒ぎを聞きつけたのか巫女さんがやって来て、

お札を飛ばして西瓜の動きを封じた。

 

巫女さんに近づいて退治できたのか聞いてみると、まだ出来ていないとのこと。

巫女さんが言うには生まれたての下級妖怪にしては力が強いそうだ。

 

「西瓜と南瓜はね。収穫されないままクリスマスを越えると吸血鬼になるのよ」

 

知ってた?と言いながら吸血鬼のお姉さんとメイドさんが現れる。

 

吸血鬼?これがと聞くと、認めたくないけどねと返される。

巫女さんや野次馬は本当に吸血鬼なのか困惑している。

今後はさっさと収穫するのねと言いながら、西瓜を抱えてお姉さんは去っていった。

 

皆、西瓜が吸血鬼ということに気を取られているが、妖怪西瓜泥棒だよ。

 

 

△△月△□日

 

西瓜が気になったので、紅魔館にやって来た。

門番に西瓜のことを聞くと、屋敷裏の酪農場で働くことになったそうだ。

 

そんなものあったのかと思い、案内して貰うと西瓜がいた。

牛の世話をする西瓜と言う奇妙な光景を見ていると、

他にも家畜の世話をしている南瓜を見かけた。

というか妖怪西瓜と妖怪南瓜がゴロゴロいる。

 

ゴロゴロ転がっている妖怪について聞いてみると、

労働力兼食料だそうだ。

 

・・・ここで西瓜と南瓜は食べないようにしよう。

 

 

△△月□○日

 

気温がぐっと下がり雪も増えてきた。

魚釣りをしようと川にやって来たが凍結し始めている。

こりゃ春まで釣りはできんな。

 

 

△△月□×日

 

雪がかなり積もってきたので、地蔵の祠が潰れていないか巡っていると、

魔法の森近くで河童の集団に出くわした。

散々追い掛け回された後、ズボンに手を掛けられたので気絶して帰宅することにした。

 

 

△□月○○日

 

紅魔館から藁の発注があったらしく、配達にいくことになった。

なんで藁なんかと思いながら歩いていると、氷精が一人雪玉を転がしていた。

一人かと聞くと、こくんと頷く。

 

下手糞な雪だるまを作っては壊しを繰り返しているので、

氷精の持っていた雪玉を使って完璧な雪だるまの作り方を教えてやる。

 

いい感じの雪だるまが出来たので、どうだと自慢すると尊敬の眼差しで見られる。

俺の雪だるまを参考に作り始める氷精を見ながら荷物を背負いなおしていると、

雪だるまが話しかけてきて、大きな雪の結晶をくれた。

 

呆気にとられていると突然吹雪いたかと思えば、

直ぐに止み氷精と雪だるまは忽然と消えていた。

 

何だったのかと思いながら藁を納品して、

里に帰ると氷精達が里の子供と雪合戦して遊んでいた。

 

氷精に声を掛けるとひさしぶりね!と言われる。

 

・・・まあ妖精はバカだからな。

 

 

△□月○×日

 

昨日は面倒臭くてで流してしまったが、

明らかにおかしいので降っている雪を眺めてみる。

 

すると肉眼で見えるほどの大きさの雪の結晶が見えた。

その結晶は地面に落ちたり、手で触れるとはじけてしまうが、

網で捕まえることが出来る。

 

雪だるまから貰った大きな雪の結晶よりは小さいが、

肉眼で確認できるのはおかしい。

 

早速作業台に転がしてみるとやっぱり素材だったようだ。

 

とりあえず雪の結晶を集めて、3段雪だるまを作って入り口の横に置いておいた。

春になっても解けなかったら氷精にやるかな。

 

つか雪だるまはともかく氷精もどきはなんだったのだろうか。

 

 

△□月○△日

 

木像を彫っていると、稗田家の女中が家を訪ねてきた。

どうやら稗田のお嬢ちゃんが先日の西瓜の件を聞きたがっているそうだ。

 

お嬢ちゃんはかなり聞き上手なので、西瓜のこと以外の怪異についてもついつい話してしまうな。

河童の行列や喋る雪だるま、氷精もどきに色々だ。

 

紅魔館の中の様子なんかを話すと書き記す手を止めて話に食いついてくる。

困ったわねこれじゃあ縁起が完成しないわねと喜色を感じる悲鳴を上げていた。

 

 

△□月×○日

 

賽銭詐欺を働いている兎に出会った。

声を掛けようとしたら逃げられた。

 

 

△□月××日

 

兎さんのことを巫女さんに話したら里にすっ飛んでいった。

神様にも伝えてみると、最近知らない信仰が増えていると思ったらそういうことじゃったかと言っていた。

 

どういうことかと聞くと幸運にまつわる信仰が増えたそうで、

そのうち人を幸運にする能力を獲得するかも知れないらしい。

 

そのうちってどれくらいの期間かと聞くと、10年後か100年後かも分からんのと言っていた。

多くの人が強く念じれば直ぐにでも獲得できるそうだが、

現状だとかなり時間が掛かるそうだ。

 

ちなみに髪の毛に関する悩みなら大体解決できるようになったらしい。

 

 

△□月×△日

 

白髪染めができるようになったので、最近白髪に悩んでいたご近所さんの髪を染めてあげた。

 

綺麗に白髪染めできることを確認し、先生の元へ向かう。

先生に白髪染めしようというと、地毛だと怒られてしまった。

 

先生と騒いでいるともんぺさんが現れたので、白髪染めどうですかと聞いてみたが断られた。

今更黒髪に戻っても違和感しかないそうだ。

先生はもんぺさんの黒髪がみたいそうで残念がっていた。

 

気を取り直して女医さんのところにいって白髪染めしないかと聞いてみると、

こちらも地毛だそうだ。

でも玉兎さんの髪を染めていいそうなので黒に染めてみた。

 

「師匠!これ戻りますよね!ね!」

 

「鈴仙たら姫様みたいね。」

 

「師匠!?」

 

取り乱して可哀想だったので直ぐに戻してあげた。

割と髪に関しては自由に変更できるそうになったな。

 

キューティクル、増毛、ヘアアレンジ、カラーリングもだ。

まああんまり髪をいじろうと思う人がいないから役に立たないが。

 

 

△□月×□日

 

七色に輝くゲーミングアフロヘアで里を出歩いていたら、

巫女さんにうっかり退治されかけた。

 

気絶帰宅したあと、髪を戻して里を出ると、

新種の妖怪が出たらしいな。

実に恐ろしいことだ。

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