御神体、埴輪、化石を掘り出した。
素材無し
DIY [スコップ] 作成!
慧音先生赤ふんどし疑惑。
#4
○△月△●日
昨日は変な夢を見た。
念のため魚を五匹持って神社に向かうと、巫女さんが賽銭箱の隣で待っていた。
いつもは境内を掃除しているか、本殿の奥にいるか、空から現れるので珍しいこともあったものだ。
「やっと来たわね。あの石像についてちょっと進展があったわ。」
挨拶も早々にそんなことを言ってきた。
何でもまだ薄弱な意思ではあるが、疎通が取れたらしい。
巫女さんが言うには、石像の本体は人里近くに流れる川であり、
随分前の博麗の巫女によって、勧誘されて祭神になったが、
上手く信仰は集まらず風化したものの成れの果てだそうだ。
それを聞きだした後、意思が弱くなったため、信仰の追加を待っていたとのこと。
巫女さんの話を聞いて変な夢を見たことを言うと、
夢の通りに魚を供えてみることになった。
本殿で巫女さんの簡易的な奉納の儀式をぼへっと見ていると、
奥に安置された石像に見られている気がした。
儀式が終わると巫女さんが俺と石像の間に霊的な繋がりが生まれたらしい。
頑張んなさいと言われたがどうしろと?
○△月△★日
目の前に不定形のものが見える。
それは前よりも少しだけ鮮明になったように感じる。
【我が声が聞こえるか縁深きものよ】
声も前回よりも聞き取りやすくなっている。
聞こえていると返すとウネウネと動き出す。
【うむ、しっかりと聞こえておるようじゃな。では早速だが我の信徒として信仰を集めてくると良い。】
すっごい偉そうだ。
なんでわざわざこいつの信仰を俺が集めねばならんのだ。
俺はウネウネに対して男らしく断った。
するとウネウネは結論を急ぐなと言って、信仰を集めるメリットを説いてきた。
ウネウネと俺は霊的に繋がりが有り、俺の能力に干渉できること。
能力を調整したり、追加したり、消したりすることも可能であること。
またウネウネの権能を一部使用できるようになること。
さらに俺の能力とウネウネの権能を合わせることですごいことができる筈らしい。
果たして本当なのか、疑っているとウネウネは簡単な願いを聞くだけで直ぐに俺の要らない能力を消してくれるらしい。
俺にいらない能力なんてあったのかと思ったが、よくよく聞いてみると確かにいらないと感じた。
実は俺は非常に癖毛で、頭の左右がまるで角のように大きくはねていて、すっごい目立つんだ。
簡単な願いを聞くだけでこの癖毛が直るのならお得なのではと思い聞いてみることにした。
その願いはウネウネの名前を呼ぶことらしい。
あまりにも簡単なことで呆気に取られたが、神や妖怪にとって認識されることが非常に重要だと力説された。
認識されないと信仰もあったもんじゃないという。
ピンと来なかったが、とりあえず名前で呼ぶことにした。
ウネウネがよりうねうねと動いている。
目が覚めるといつもの天井が見える。
なんとなく頭をさわると、髪質が変わっていた。
前はごわごわの癖毛だったのに、さらさらの直毛になっていた。
勿論あの角のような癖毛は無くなっている。
正夢だったのか。
とりあえずウネウネもとい神様に参拝しよう。
○☆月○○日
なんたることだ。
さらさら直毛ヘアーの俺が誰だか分からない人が半分くらいいた。
確かにあの髪型は特徴的だったが、顔をおぼえていないなんて・・・。
ちなみに巫女さんも俺の顔を覚えてなかった。
○☆月○×日
里の女性にやたら髪のことについて聞かれる。
私にだけこっそり秘訣を教えておくれって言われても困ったものだ。
○☆月○△日
最近は毎日神様が夢の中にやってきて、あれやってこれやってと言われる。
俺が頼まれごとをこなすごとにうねうねする神様を眺めていると、
最近の調子はどうなんじゃと聞かれたので、女性に髪の事を聞かれて困っていると言ったら、
少し考え込んだ後、我ならなんとかできると言ってきた。
本当ですかいと疑うと、先日俺から消した癖毛の能力を神様が調整して新しい能力にできるそうだ。
その名も髪に潤いを与える能力だとか、まあ水の神様だし髪に潤いを与えるくらいは出来そうだ。
しかし権能を行使するのにはまだ信仰が足りないので、追加で頼まれごとが増えた。
○☆月○□日
神様からの頼まれごとは石像を作り直すというものだ。
この石像、昔の巫女さんが作ったものなんだそうで、
今はもうほとんど原型が無い。
俺はこういったことがあまり得意ではないと神様に言ったのだが、
こういうのは気持ちが大事で、貴様が信仰したい神の形に彫って見せよと言われた。
まあ何度でも石像を作り直してもいいそうなので、今回はお試しで彫ることにした。
さてなんの像にしようかと思い、今までの神様を振り返る。
偉そうで、のじゃのじゃ言って、ウネウネとした奴か。
○☆月○☆日
今日も夢の中に神様がやってきた。
その姿は辛うじて人型の形をしており、なんとなく髪の長い子供のように見えた。
顔はわずかに凹凸があるだけで、表情なんてものはない。
なんていうことだ。
俺にはのじゃロリを作ることはできないのか!
【ふっふっふ、我が信徒よ。そう落ち込むでない。むしろ初めてにしてはいい出来じゃ。】
神様が髪をうねらせながら慰めの言葉をかけてくる。
信仰が少し溜まったそうなので、新しい能力を俺に授けてくれた。
髪に潤いを与える能力は、水の櫛を形成して、その櫛で髪をとくことで発動するとのこと。
○☆月○●日
とりあえず自分を実験台にやってみたが、鏡もないので変わったのかよく分からなかった。
ご近所さんにも協力を願い出て実験を行う。
ご近所さんの背中まで届く長い髪を櫛で梳いていく、
結構白髪多いっすねと軽口をたたくと、手を抓られた。
なるほどご近所さんのぱっさぱさの髪が潤いのあるまとまった髪に生まれ変わっていく。
なんかコンディショナーかなんかのCMにでてそうな感じだ。
この結果にはご近所さんもびっくりしている。
自分の髪を見て呆然としているご近所さんをほっといて、
今度は先生のところに向かう。
「おや今日は早いな。今日は日課は行わないのか?」
授業前の先生に挨拶をして、新しい能力を貰ったので試させてほしいというと、
めちゃくちゃ警戒された。なぜだ。
なんとか先生を説き伏せて、髪を梳かせて貰う。
やはり髪が綺麗になっていく、なんというか艶があるように感じる。
驚く先生をこれまたほっといて今度は神社へ向かう。
もはや連日の参拝で勝手知ったる人の家となった神社の本殿に上がりこみ、
巫女さんを呼ぶと、まだ朝食の最中だったのか、お椀を持ったまま出てきた。
襦袢姿の巫女さんはいつもよりも露出が少ない。
事情を話すと勝手にやんなさいと言われたので、勝手に髪を梳いていく。
巫女さんはかなり若いので二人よりもきめ細かく艶があったが、髪を梳くとやはり綺麗になる。
やはり幻想郷では髪のケアが難しいのかな。
能力の効果を実感した俺は日課へ赴く。
巫女さんは能力のことで神様のところに行くようだ。
○☆月○★日
今日とて日課を終えて神社に赴くと、女性の参拝客がいた。
女性の参拝客は参拝後、巫女さんと話して髪を梳いて貰っている。
どうやら巫女さんもあの能力が使えるようになったらしい。
既に里の女性に髪の話が出回っているのか、ちらほらと参拝客がやってくる。
若い女性や年配の女性まで様々だ。
一通り人がはけた後、巫女さんと話すと、
昨日俺が帰った後に神様と話して信仰を得るのにものすごく役に立つといって、
能力を使わせて欲しいと頼み込んだそうだ。
能力を得た後は里を回って神社の新しい神様のことを宣伝して回って、
ついでに足腰の弱った老人を実験台にして大いに能力を見せていったそうだ。
そのお陰で自分が神社を継いで以来、一番の参拝者数だといって喜んでいた。
今夜は赤飯ね!とスキップして去っていった。
とりあえず髪について聞かれることは無くなったと思う。
○☆月○◎日
今度は薄毛に悩む男性から髪について相談された。