めちゃくちゃ美化した作者が行く改造IS街道 作:ネジが外れた作者
「……ここが織斑宅か。うん、表札も合ってるな」
一夏を守りつつ他の転生者を蹴落とすRTAはーじまーら、ないです。始めるわけないだろ。めんどくさい。
「……てか、隣だよ、お隣さんだよ、お隣さんだったよ」
この一辺全部回ってでも家を見つけるつもりだった俺氏、涙が出る。ちきせう、家を出る前に抱いたケツイは何だったんだ……はぁ、悲しいなぁ。
「……おん?」
ふと、遠くから気配を感じる。誰だ、ダリなんだ。とりあえず今の俺は怪しい男にしか見えないからさっさと電柱裏に隠れる。てか、この体視力いいな。ちょっと織斑宅から離れたが、はっきり見える。んで、あれはぁ……
「……あ、一夏だ、しかも原作、ってかオバラプ版の見た目だ」
一夏だった。いや、一夏の家だしそりゃ帰ってくるだろうけど。にしても……
「……何か、少し顔色悪げだな」
何だか顔色が悪い。もしかしたら、既に攻撃は始まっている……?まずいな、俺が来る前に死んだってのはないのは確認できたが、多分あれ学校で何かやられただろ。どうしよう、早めになんとかしないと……
「……あいっ」
「おいぃ!ごらぁ!てめ目ん玉どこに引っつけて歩いてる!?おいぃ!?」
誰かにぶつかったと思ったらいきなり怒鳴り付けられました。いや、ぶつかられた?あ、こいつイヤホンつけてやがる……それで電柱裏の俺に当たったのか。どっちにしても危ないな……
「あ、あぁ、すいません。あの、口を挟むことではないと思いますが、歩きイヤホンはやめた方がいいのでは……」
「おぉん!?てめぇ俺様に文句つけやがる気かごらぁ!あぁ!?」
う、うるさい。こいつ、怒鳴らないと話せないのか?
「てめぇ、俺様にケチつけたらどうなるか思い知らせてやろうか?おぉ!?」
「……す、すいません、悪かったですからやめてください」
こういう輩には下手に出ておくに限る。というか、こいつ、やったらイケメンだなぁ……
「おいてめぇ、財布出せ」
「……ふえ?」
「聞こえねぇんかぁ!?財布出せってんだよ!?賠償金だ賠償金!高貴なる俺様にぶつかったんだからな!」
……こいつ、やばい。何か、やばい雰囲気がする。てか、自宅近くで戦闘なんてごめんだぞ俺。
「……よぉし!決めた!……てめぇ、死刑な?」
「え……?ちょ、やめ――」
俺を掴みあげた男が俺に手のひらを叩きつけると……凄まじい音ともに俺の視界は真っ白に染まって―――!?
「ぐはぁがぁ!?ごふえ……」
い、いてぇ……いや、俺の体頑丈すぎん……?今、俺結構な勢いでぶっ飛んだけど、痛いくらいで済んじゃってるよ……?
「……俺、人間、だよな?大丈夫だよな?いてて……」
にしても、いてぇ……てか、俺今気づいたけど寝間着のままじゃん、バカだわ俺。何で寝間着のまま外に出たんだよ。あぁ、ちょっと焦げてすすきれちゃってる……
「……あぁん?てめぇ、何で無事なんだぁ?俺様のサイコキネシスを受けて無事なやつは一夏ぐれぇしか見たことがねぇのによぉ……」
……おい、こいつ転生者かよ。まじか、これサイコキネシス?もっとあぁいうのはエネルギー弾みたいなのがふよふよってやつじゃないの?いやそれよりもやばいよ?今武器ないもん。
「……てめぇ、転生者か!俺様以外の転生者はぶっ殺してやる!一発で死なねぇんなら一万発撃ち抜いてやるぅ!」
……やばい、むこうさんは殺る気まんまんだ。それに対して俺は武器なし。一応オーバーロード使えるけど焼け石に水だろ。こうなれば拳で抵抗するしかないか……?
「……しょうがない……ここは我が家に伝わる伝説の必殺技を使うしかない……!」
「な、必殺技だとぉ!?」
まさか、ここで我が家に伝わる伝説の必殺技を見せてしまうことになるとは……やれやれだぜ……
「行くぜおい……!」
「ぐぅ、来やがるっ!?」
相手さんは両腕を顔の前に持っていき防御姿勢を作る。よしよし、そのまま自分の視界を遮ってろ……!俺は相手を背にし走り出した……!これぞ我が奥義!
逃げるんだよぉ!
逃走は最強の奥義!どっかのジョースターさんも言ってた!さらば転生者!お前の面は覚えたぞばぁぁぁぁぁか!いてか速い!速すぎる!このスピード!風を切る感覚!すんばらしぃぃぃぃぃ!よし、こっから回り道して家へと戻るぞ!そこで武器を調達して……!
「あ、え……?」
突如、風を切る感覚は消え、浮遊感が与えられ……そのまま俺は後ろに吹き飛ばされた!
「うおぉあぁぁぁぁぁ!?」
「死んねぇやぁ!」
「ごぶぅおぉ!?」
そして相手の方に戻されていき、目の前に行った辺りで肘うちをもらう。い、痛い……
「お前よぉ……どこへ行くんだぁ?雑魚は俺の前に居続けな!俺を永遠に輝かせ続けろぉ!お前は俺のスポットライトだぁ!」
や、やばい。武器なし抵抗する術なし逃走経路なしだぞ。これが初戦闘とかどうかしてやがる。おい、もうちょっと初戦闘ってのは華やかなもんじゃないのか?現実に二次元を持ち込むな?うるさい、確かに今はこの世界が現実だけどな!
「……おぉい、もうちょっとましな反応してくれよぉ……つまんねぇじゃあねぇかよぉ!?えぇ!?」
うぐぐ、頭がガンガンする。もうちょっと静かに喋ってくれよ……
「……もういい、飽きた。一夏にちょっかいかけて帰ろうと思ったけどやめだやめ……しらけちまった……」
だろうね、俺もしらけたもの。あぁ、痛い。
「じゃあな糞野郎。これに懲りたら二度と俺様に逆らうんじゃねぇぞ!」
それだけ言ってそいつは踵を返して立ち去っていった……いや、お前家別方向なのに一夏にちょっかいかけるためだけにここまで来たんか?お前暇すぎるだろ……
「……一夏、出てこないな」
さすがに家の近所でドンパチやってりゃ出てきそうなもんだけど……寝てる?
「……まぁ、いいや」
とりあえず、俺は心に決めたことが一つある。せめて武器は何か持っていこう……さもないと今回は相手が飽きたとはいえ、次はマジに殺されかねない……とりあえず、家に戻ろう……
主人公、敗北。最強格だけど、敵を知らなきゃまともに戦えないよ。あとインフィニット・ストラトスタグつけない方がいいかもと思った。