夏休みも開けたとある日、今日も材木座は一人である。
そして今日は暑さも和らいでおり屋上にて一人飯である。
購買のパンを頬張ってると三人の女子がおしゃべりしながら屋上に入ってきた。
「我の一人静かな時を邪魔するとは万死に値する」
とボソッと呟くが無論何ができるわけでもなくスマホをいじりつつモソモソとパンを頬張る
「ねぇ遥なんかキモいのがいるんですけど」
「ホントだー」
「ねえゆっこ、話しかけてきなよ」
「えー、南いきなよー」
「うわーそれっていじめじゃーん」
入ってきたのは相模南と遥ゆっこの三人だった。
材木座はそれをちらっとみるも
「うわっ!こっち向いた!」
またもこの調子、ここでなんだかんだと反論しても相手の思う壺である、故にこのような場合にとる行動は一つ、スマホを耳に当てると
「なに!それは真であるか?くそっ!それが世界の選択なのか・・・あぁ、わかってる。あいつなりの考えだな。ラ・ヨダソウ・スティアーナ」
会話しているように見せかけその場を離れようとするのだがバレバレである。
三人娘は失笑ともとれる笑みを浮かべまたも材木座を嘲笑する
材木座は泣きそうになりながらそのまま屋上から立ち去ろうとしたが
「あんた情けないね」
ポニーテールの女子が給水塔の上から声をかける。
「男ならもっとバシッと言えないの?」
とその女子はそのまま給水塔から飛び降りると三人娘へ向き直る
「あんたらよってたかって恥ずかしくないの?あとうるさい」
「あ、川崎さん・・・」
相模が怯む
「あのさぁここは本当は立ち入り禁止なの知っているよね?騒いだり揉め事起こしたら先生たちに気づかれて二度と入れなくなるの分かってるよね?」
「・・・」
「もしあんたらのせいでここに入れなくなったら分かっているよね?」
「だって・・・あいつキモいし・・・」
三人のだれかがボソッと呟くが
「はっ?なにか言った?」
「な、なんでもない!い、いこ!」
川崎に一喝されると三人娘は屋上から出ていった。
「スマヌ、かたじけない・・・」
材木座は一礼する
「あんた図体はでかいのにほんと・・・まあいいや、気を付けな」
そういうと川崎はまたも給水塔の方へ登るのだが、そこへ一瞬強風が吹き川崎のスカートがめくれる
「・・・見た?」
「い、いや?我はなんも見てない、黒いレースの下着なぞ我は見てはおらぬ」
その言葉に少しムッとなる川崎
「アンタたちは本当に・・・」
川崎はため息を付くとそのまま給水塔へ昇って行った
「ありがとう!黒レースの人!」
「あんた殴るよ!」
材木座は叫ぶと川崎の怒鳴り声を背に自分も校舎の中へと入って行った。
「しかし以前どこかで会ったような?まあいいか、黒いレースのエロ下着も見れたしな、エロゲならフラグであるな、グフ、グフフ」
と傍から見たら大変気持ちの悪い笑みを浮かべゲスなこと思う材木座だった。
しかしこの時ここで出会った女子と後々厄介ごとに巻き込まれるとは夢にも思っていなかったのである。