プロジェクト材木座with相模   作:もよぶ

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第十一話

「三人で何やってるの?」

「あ、いや、これは・・・」

回答につまりあたふたとする材木座の代わりに相模が答える

 

「材木座君には色々手伝ってもらったからお礼としてご飯をおごってあげたの、その帰りなんだ、海老名さんはどうしたの?」

 

「私はお気に入りのお店でお宝を発掘してたんだ、その帰りにちょっと寄ってみたんだけどねー」

とニコニコしながら紙袋を見せる海老名だが、材木座は気が付いた。

 

ここ池袋は目の前の女子向けの店が沢山あるということに、そして当然その紙袋の中身はとんでもない代物が盛りだくさんということに

 

「え?お宝!みせてみせて!」

と紙袋の中身を見ようとする相模を材木座は抑える

「ダメダメ!相模殿!その袋はパンドラの箱である!見たら希望も残らぬ!」

「そいつの言うとおりだよ、見ない方がいい、大体予想が付く」

と川崎も海老名の趣味を理解している為、相模を止めるがそれを見て残念そうな海老名

「えーみんなで一緒に腐ろうよ?」

 

「御免被るわ!・・・だから相模殿もこっそり手を伸ばさない!」

と材木座は紙袋の中身をこっそり見ようとしたのを止められてふくれっ面になってブーブー言っている相模を抑える

 

「ふーん、二人ともやけに仲いいね、そっか材木座君は相模さんを選んだんだ・・・」

 

「「「は?」」」

 

全員こいつ何言ってるの状態である。

「え?違うの?だって新館のところでどっち選ぶみたいな雰囲気になってたでしょ?」

「あんた見てたの・・・それ誤解、こいつに色々世話になったからってどんなお礼してほしいか聞いてただけだよ」

と川崎が説明する

 

「なんだ、そっかーそうだよね、グループ内で恋愛はご法度だよね、変な雰囲気になっちゃうしね・・・」

ちょっと暗い表情になって俯く海老名

「ちょっと海老名さん?どうしたの?」

と相模が言うが

「うーん私の問題だし・・・」

と海老名は口ごもる

 

「あんたにも文化祭や体育祭で世話になったしちょうどお礼がしたかった所、何かの役に立つかもしれないから話しな」

と川崎は海老名を見る

 

「い、いや、やっぱいいや!んじゃぁねー」

とその場を立ち去ろうとする海老名に川崎がさらに食いつく

「海老名!修学旅行の班がなんか不自然に別れてるよね!どうせその件じゃないの?あたしもそれに巻き込まれてんだけど?いいから話してよ!」

 

海老名は一喝されると足を止め、恐る恐るこちらを振り向く

 

「う・・・そうだね・・・実は隼人君にも相談してるんだけど・・・」

と海老名は戸部が修学旅行中に自分に告白しようとしていることを伝える。

 

自分は付き合うつもりは無いけど、はっきりと告白を断ってしまうとグループの仲が今までと変わってしまうかもしれない、それは嫌なので告白自体を無かったことにするか諦めさせることはできないかと葉山に相談したりしているけど上手くいくか不安だとのこと。

 

「はーリア充は大変だのう・・・」

材木座は例によって他人事である。

 

「あたし、海老名の事見損なったよ」

海老名から話を聞いた川崎が声を荒げる

 

「あたしは比企谷に振られると分って告白して踏ん切りをつけた」

え?と海老名は驚いている

「もし逆だったとしてもあたしはあんたみたいにうやむやにしようとはしない、自分でけじめはつけるよ、それに葉山?って戸部?って奴と傍から見ても仲いいし、男の肩持つに決まってんじゃん」

 

「そ、そんなことは無いと思う、きっと葉山君も・・・」

と海老名は反論しようとするがそれを制し川崎は話を続ける

 

「その諦めさせるってのが葉山って奴がうまくやってあんたへの告白をあきらめさせるか無かったことにした場合、戸部って奴にばれたら二人の仲が悪くなると思うんだけどそれでもいいんだ?」

 

「そんなつもりは・・・」

そこまで考えていなかったのか海老名は俯いてしまう。

 

「んじゃ修学旅行前にはっきりさせな、あたしも立ち会ってあげる」

「う・・うん、でもそれだとうちのグループが・・・それにさきさきがそこまでしなくても・・・」

海老名はうなずくことは出来ない、それを見て川崎はさらにきつい口調で言う

 

「それこそあんたんところの葉山って奴と三浦に仲を取り持ってもらえばいいでしょ?あの連中ってそんなこともできないの?」

 

「そんなにうまくいくかな・・・?」

「あたしはこの二人のおかげで比企谷とうまくやれてるけど?」

と川崎は材木座と相模の方を見る。

 

「まーね、ウチ川崎さんの為に頑張ったし?友達だし?」

とドヤ顔の相模だがうろたえる材木座

「え?我?なんかしたっけ?」

 

相模はそんな材木座の耳元に口を寄せてこっそりとささやくように言う

「こういう時は自分もやったとか言えばいいの!川崎さんの顔も立ててあげて!」

あまりにも近いので少し赤くなり焦る材木座

 

「う、うむ!無論だ!この女子は我に『力が欲しい』と願ったのでな!くれてやったまでよ!我が名はジャバウォック!!世界のすべてを破壊せん!!」

相模が近すぎるので照れて若干錯乱気味になる材木座

 

「世界壊してどうするのよ!」

そこに相模がすかさず突っ込みを入れる、そんな二人を若干呆れるように見る川崎

「・・・まあこんな変な奴らだけどさ、あたしは助けられたんだ、あたしはあんたの事も友達だと思ってる、友達の事考えてなにか問題でも?」

 

そこまで言われると海老名は黙るしかなかった。

 

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