プロジェクト材木座with相模   作:もよぶ

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第六話

「ぶっちゃけめんどくさい」

 

何故かここ数日、最近比企谷に近づくタイミングがつかめず、なかなか話しかけられない、今更ながら大見得を切ったのを後悔している材木座である。

 

体育の時間は陽キャ連中が停学となっており変に人が固まる事も無くなったため、組む人が増え、わざわざ比企谷と組む必要もない状態、奉仕部に行こうにも最近プロットすら思いつかない状態なので行く理由もないのである。

 

用もなく部室に行って話をしようにも不審がられるか追い返されるは確実、そもそも材木座としては用もないのに雑談するために会いに行くと言うことが出来ないのでだんだんめんどくさくなってきていたのだ。

 

「分りませんでしたーといってまた土下座すれば許してくれるかのう・・・」

面倒になって色々酷いことを考え始める材木座だった。

 

放課後、図書室にでも行こうかと校内をふらついていると相模とその友達が向こう側から歩いているのに出会った。

相模とは毎日LINEを交わしていたが、学校で実際に接触するのはどうかと思っていた為、すれ違いざまに材木座は軽く会釈をしてそのま通り過ぎようとした。

 

「あ!ウチちょっと職員室に用事あるの忘れてた!」

「えー南、マジで?」

「ゴメン!文実の後始末がまだあって!先帰ってて!」

すれ違いざま相模が友達にそう話しているのが聞こえる。

 

「もう文化祭も終わって数日経つのに委員長殿は大変よのう」

と材木座は完全に他人事である、そのまま図書室へと向かう、しばらく歩いてると

「ちょっと!」

後ろから声がする、まあ自分でないだろうと無視して歩いていると

「ちょっと無視しないでよ!」

という声とともに相模が目の前に回り込んできた

「これはこれは委員長殿?職員室に用事があったのでは?」

 

「それはいいの、それより材木座君に話があるんだけど」

「はぁ」

 

一体何用だといぶかしげな視線を送っていると

「あんたって川崎さんと付き合ってるの?」

「は?我の様なキモデブが現実の女子と付き合えるわけないであろう?三次元なんぞ我にとってはもはやファンタジー、二次元こそが我にとってのリアルであるな」

「意味が分かんないんだけど・・・そんなことより新館のあたりの木陰で川崎さんといちゃついてたの見たって人がいるんだけど?どういうこと?」

 

「見間違いでは?」

「だって、川崎さんと並んでご飯食べてたとか・・・」

「ま、まあ確かに一緒に食べたが、そのぐらいはその辺のリア充なら日常茶飯事であろう」

「それだけじゃなくって、その・・・川崎さんに膝枕してもらったとか・・・」

「へ?」

「んでそのまま・・・その・・・ふとももに顔を擦りつけていたとか・・・」

「はぁ?」

顔を赤らめて俯く相模に唖然とする材木座

 

「そんなことする訳が・・・もしや!」

気絶した時、頭に感じた柔らかい感触とその柔らかいものに顔をうずめた事を思い出す。

もしや気絶した自分を介抱するために膝枕をしてくれていたのだろうか?

んで自分はそれに気が付かないで?

「・・・委員長殿、誤解だ」

「もう委員長じゃないんだけど?んで本当なの?」

 

「本当だけど本当ではない」

 

「は?どっち?」

「委員長・・・いや相模殿!なにか怖い!そしてなんか近い!」

相模が目を釣り上げて材木座に迫る、相模からはなんだかいいにおいがするなぁと余計な事を考える材木座

「んでどっちなの?」

「良くわからぬのだ」

実際その時は意識が朦朧としていたので良くわからなかったので嘘はついていない

 

「は?」

 

「良いか?事は大変複雑なのだよ、順を追って話す必要がある」

「ふーん、んじゃ言い訳聞こうか?」

 

なんでこんなことになたのかと材木座はめんどくさいと思いつつ歩きながら説明をする

「・・・というわけで別に逢引していたわけでは無い、川崎殿も困っていた御様子なのだ」

「ふーん、なんだ別にいちゃついてた訳じゃないんだ」

座るところが見つからなかったので自販機でジュースを買った後、中庭にベンチに腰をかけている。

 

「我がかのような女子といちゃつける訳なかろう・・・」

「でも川崎さんの下着は見たんでしょ?二人っきりの時に!」

「何故怒る?大体三次元の下着なぞ見てもな・・・」

「君結構失礼だよ?」

二次元だったらドット単位で確認するのだがと付け加えようとしたがドン引きされるのは確実だったのでそこは言わなかった、しかし相模がなぜか怒っているのでなだめにかかる。

 

「そんなこと言われても・・・それに見られるのは普通に嫌であろう?例えば相模殿だって我が見せろと言ったら即通報であろう?我はまだ捕まりたくない」

と材木座が言うと

「・・・もし・・・どうしてもって・・・」

相模が突然赤くなりもじもじし始める

「今までのお礼もあるし・・・どうしてもって・・・」

と相模はスカートの端を両手でキュッと握る

 

「え?」

態度が思っていたのと違うので狼狽する材木座

「そ、それより川崎殿の事だ、どうすればよいかのう?」

相模の様子がおかしいので強引に話題を変えることにした。

 

質問されていることに気が付きハッと我に返る相模

「え?ああそうだね、材木座君は比企谷の盟友なんでしょ?普通に聞けばいいじゃん」

 

相模がいつもの様子に戻ったようなのでほっとする材木座

「それが最近そういうことを話す機会が無くてのう・・・メールやらLINEやらはやつの気まぐれで一方的に打ち切られるし、これを聞くために奉仕部に行くのも変だしな、雪ノ下殿と由比ヶ浜殿もいるし・・・」

 

「クラスも違うしね」

うんうんとうなずく相模

「まあ急ぐ物でもなし、そのうちチャンスはあるだろう」

 

「うーん話す機会か・・・」

相模はあごに手を当て考え始めた。

 

「相模殿?」

 

「・・・うん!今度は材木座君をウチが助ける番だね!ウチが話す機会作ってあげる!」

「は?」

 

「まー任せて!」

材木座が差し迫った体育祭の実行委員長に相模が立候補したと知ったのはその二日後であった。

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