プロジェクト材木座with相模   作:もよぶ

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第八話

その後の体育祭実行委員会は奉仕部の介入により強引ながらも反対派の運動部勢を抑えることに成功する。

 

そして当初の計画通り材木座も有志という形で実行委員会に参加することとなった。

奉仕部も委員会の手伝いで右往左往することとなる。

そして今材木座と比企谷は入場門の製作にとりかかっている所だ。

 

ようやく話す機会が出来たと材木座は早速川崎の件について聞いてみることにした。

「なあ八幡よ、最近ゆっくり話す機会が無くて我は寂しかったぞ?」

「俺は寂しくない、むしろ今うざったくて仕方ないまである

釘打ちしくじったらお前のせいだからな?」

ベニヤと角材を釘で打ち付ける比企谷、材木座は抑える係だ

「なあ、なんか逆じゃないか?お前が打って俺が抑えたほうが良くね?」

「我の指は文学を紡ぐもので力仕事の為ではないのだよ」

 

「文学・・・?ちょっと何を言っているのかわかリませんね。だいたいどう見てもお前はグリズリーにしか見えん、今なんて俺がグリズリーを調教しているように見られるまである、だからお前が釘打ちしろ、意外と力いるんだぞこれ」

 

「そう言うなよはちえもーん、作業しながらボーイズトークでもしようぜ?貴殿気になってる女子いたりするぅ?」

「・・・なんだおまえ?なんか悪いもんでも食ったか?」

こんな話材木座は全くしないので怪訝な顔になる比企谷

 

「いや、我とて男だからのう・・・ほれ、以前おぬしの依頼の件で関わった川崎殿なんてちょっと怖いけど美人だしスタイルはいいし何かエロイし・・・よくね?なんかよくね?」

「川・・・崎・・・?」

と首をひねる比企谷にこいつ以前色々やった上に冗談とはいえ愛してるまで言っといて名前も覚えてないのかと呆れる材木座

 

「ほら!貴殿がスカラシップ教えて解決したっていう、川崎殿の弟君が依頼して来たっていう・・・」

と説明するが

「思い出した!川崎大志の野郎!あいつ小町にちょっかいかけてないだろうな?思い出しただけでもイライラして来た、ちょっと小町に確認するから待ってろ」

と全く違うことを思い出す比企谷である。

「いやそうじゃなくてだな・・・こりゃ駄目だな・・・」

目の前で必死に妹にLINEを送る比企谷を見て呆れる材木座だった。

 

しばらくすると相模からLINEが入ってくる

『そっちはどう?』

材木座は全く脈なしな旨を伝えると

『そっか、んじゃ川崎さんにはウチからうまく伝えておくよ』

と返信が来る。

「あれ?いつの間にそんな仲に?」

疑問に思ったので聞いてみると

 

『え?だってほっとくと川崎さんにセクハラするんでしょ?だめだよ?』

「んもう、だからあれは・・・」

となんと返信しようか考えてると

『冗談、ウチも材木座君に協力してるって話しといたから』

と送って来た。

更に

『まあ女子のことは女子に任せて!』

とのこと

「確かにこんなんどんな面して言ったらいいかわからん、女子に任せた方が得策であるな」

と思い任せる旨を返信する、しばらくして相模が走ってきた。

 

「ちょっと材木座君借りるね!」

と相模は比企谷に言うと材木座を廊下の陰まで引っ張っていく

「大変!川崎さん自分で確かめるって!比企谷に告白するって!」

「ええー明らかに悪い未来しか見えんのだが・・・」

「どうしよう・・・」

と相模と材木座が頭を抱えてると

 

「なんだお前ら、こんなところに隠れて何やってんだ?」

比企谷が探しに来た。

「あ、ちょっと目玉競技のことについて材木座君とね?」

と相模はごまかそうとすると

「なんだ知ってたのか、実は雪ノ下からチバセンに使う衣装の製作をどうしようかって連絡が来てな、その件だろ?」

 

どうやら勘違いしてくれたらしい

「それでだな、文化祭の時衣装づくりしてくれたあいつ、ほら、川なんとかって奴いただろ、あいつに頼もうと思うんだがどうだ?」

それを聞くとポンと手を打つ相模

「・・・そっか、そうだね、川崎さんが適任かもね」

「え?相模殿?」

 

「でも悪いけどウチ忙しいから比企谷が頼んでくんない?」

「あ?ああ、別にいいけどよ・・・由比ヶ浜のほうがいいんじゃないか?」

「ダメ、比企谷が言い出しっぺなんだから比企谷でお願い」

相模の圧力にしぶしぶ承諾すると入場門の製作に戻る比企谷

 

「相模殿?どうされるおつもりで?」

「明日、比企谷が川崎さんにお願いするタイミングで告白させる」

「ちょっと性急すぎであろう?こういうのはこう、フラグ管理をしっかりとしてだな?そもそも心の準備とか・・・」

「フラグがなにかは知らないけど、こういうのってズルズルいやってもいいことないよ」

早速川崎に連絡する相模、電話口で揉めていたが説得に成功した模様、それを聞き不安に駆られながらも次の日を迎える材木座であった。

 

次の日の放課後、川崎を新館近くに待機させ比企谷に川崎はその辺にいるらしいとの情報を流し二人っきりにさせることにした。

 

それを離れたところから木に隠れつつ観察する材木座と相模

「なあ、我いる必要あるの?」

「し!元々材木座君が請け負ったんでしょ?最後まで見届けないと」

 

比企谷は手を合わせて委員会への協力をお願いしているようだ。

川崎は何か言った後うなずいている

「フム、委員会への協力は取り付けたようだが、ここからか」

 

川崎は帰ろうとする比企谷を呼び止めている、そこから何か話しているようだがしばらくすると比企谷が頭を下げ川崎が俯きがちに離れていく。

 

「ウチちょっと行ってくる」

ばっと駆け出す相模

「あ、置いていかないで・・・」

と材木座も立ち上がったが

「お前ら何やってんの?」

比企谷に見つかってしまった。

 

「のぞき見とは悪趣味だな」

一人残された材木座は比企谷から睨まれる

「ち、違うのだ・・・」

慌てる材木座

「そういや昨日あいつのことをどう思ってるとか聞いてたよなおまえ?」

睨みながら比企谷が近づいてくる、材木座はこれまでだと思い本当のことを話すことにした。

「おまえ・・・余計な事を・・・おかげであいつに嫌な気持ちにさせちゃったじゃねぇか」

説明を聞いて頭を抱える比企谷

 

「罪悪感を抱くぐらいなら付き合ってしまえばよかったであろう」

「・・・出来るわけねぇだろ・・・」

 

「八幡よ、良い言葉を教えてやろう『人生には必ず一度は”明日”を迎えるために踏み止まらなければならない”昨日”がある』だ、川崎殿は明日を迎える為玉砕覚悟で告白をしたのだ」

「・・・・」

「我のような者に相談するほどあの女子は悩んでおったのだ、気持ちを汲んでやってくれぬか」

 

「俺にどうしろと・・・」

「これまでと同様、普通に接してくれればよいのでは?委員会の手伝いもしてくれるのであろう?何かあれば相模殿がフォローする」

 

「相模って・・・ってそういやさっき相模もいたな、あいつも絡んでいたのかよ」

「左様、その辺はあまり突っ込むな、さて仕事の時間であるな!我は早速川崎殿と衣装の打ち合わせをしてくる故、入場門は貴様一人でやるのだな!納期は待ってくれぬぞ!」

 

そう言うとダッシュでその場を離れる材木座

「あ!汚ねぇぞ!」

それを追いかける比企谷

「まずは一件落着?か?」

 

と走りながら思う材木座、そしてそのまま衣装の製作と打ち合わせの為に借りた空き教室に来るとそこには抱き合う相模と川崎がいた。

二人とも立ったまま無言で抱き合っている。

 

これがリアル百合か、美女が抱き合ってる姿は絵になるなとか三次元も中々尊いものだとぼーっと見ていると、川崎のすすり泣く声が聞こえる、振られた川崎を相模が慰めているように見えた。

相模がこちらをチラッとみると目で部屋を出るよう指図してくる

 

「ちょっと右腕がうずくので・・・」

と空気を読んで廊下に逃げ出す材木座。

「フヒー、これでは仕事どころでは無いのう」

しばらく待っていると相模が呼びに来たので衣装の打ち合わせを開始する。

そこにはいつも通りの川崎がいた。

 

「フム、川崎殿は明日を迎えたようだのう」

と材木座は満足そうにうなずくのだった。

それを見て相模と川崎はこいつ何言ってるんだといった顔をしていたが、その辺は全く気にせず打ち合わせを進める材木座であった。

 

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