迎える体育祭、目玉競技もどうにか上手くいき比企谷の大活躍?もあって体育祭は無事?終了する。
勝敗は白組の勝利、最終的に棒倒しは赤組が勝ったのだが両軍共に反則行為者続出したとのことで勝負はノーゲームになったからだ。
「んもう!八幡のせいで!反則負けとは!」
「いや材木座君も関わってたでしょ・・・あんなバレバレなことやってて気が付かないと思っているあたり比企谷らしいね」
「ごまかせたと思ったのに・・・」
「無理無理、それよりあの演説はなに?呆れるを通り越して恥ずかしかったんだけど・・・」
相模が言うのは棒倒し前の材木座の演説、リア充に対する恨みと憎しみをぶつけた演説の事である
「別におぬしが恥ずかしがる必要は無かろう?それとも『諸君!我は運動会が好きだ!この地上で行われるありとあらゆる運動会が大好きだ!』というどっかの少佐みたいな演説にすれば良かったか?」
「少佐がなにかしらないけどあれはちょっと卑屈すぎるというか・・・言ってて恥ずかしくないかなと心配になっちゃって」
苦笑いする相模
「リア充死すべし!おかげで赤組に士気は天元突破しておっただろう・・・でも言われてみるとおぬしの言うように今更恥ずかしくなってきたんだが・・・我どうしたらいいと思う?なんか隠れるところない?」
急に体を縮こませる材木座に相模はため息を付く
「後悔するなら言わなきゃいいのに・・・」
「だって八幡が・・・それにその場のノリとかそういうのとか・・・」
と相模の横でどんどん体が小さくなる材木座に相模が一喝
「んもう!ほらもっとしゃきっとして!棒倒しの時見てたけど敵に一人で突っ込んでいく材木座君はかっこよかったよ?」
と材木座の背中をたたく
「ほんとに?」
「本当!それに運動部が数人がかりで来てたのに全員押し返してたじゃん!おぬしただのデブじゃないな?」
ちょっとおどけて材木座の腹をつつく相模
「グッフッフ、何しろ我は選ばれし者!剣豪将軍の生まれ変わりだからのう!もっとほめても良いのだぞ?」
おだてられていい気になり腕組みをして高笑いをする材木座
「そうそう!それでこそ材木座君!」
そして相模はぼそっと最後に付け加える
「・・・・そうやっていつも堂々と胸張ってればかっこいいのに・・・・」
「あ?小さくて聞き取れなかったが何か言ったかおぬし?」
と聞き返す材木座だったが相模は返答代わりに腹をビシっと人差し指でつっつく
「んもう秘孔でも突くつもりか?・・・それより棒倒しは反則した者が多数いるとか言っておったがそんなにいたかのう?我が見た限りでは見受けられなかったのだが?」
「・・・いたよ沢山、ウチがいうんだから間違いない、材木座君も友達が悪く言われるのは嫌でしょ?」
「もしやおぬし・・・職権乱用では?あと腹に指をめり込ませるな、ちょっと痛い」
つつくのに飽きたのか相模は材木座の太った腹に指をめり込ませる
「下らないことを気にしてる罰だよ、それにしてもすごいね
どんどん指が入っていく」
「ちょっと痛い、そしてくすぐったい!あふぅん・・・」
「ごめごめん、冗談だって」
「お嫁に行けなくなったらどうしてくれるのだ」
呆れる材木座とそれを見てアハハと笑う相模であった。
「それより体育祭終わったら、この間階段から落ちた時に助けてくれたお礼をさせてよ」
「今更であろう、それにお礼と言われても・・・飯をおごってくれるとか?」
「別にいいじゃん、ウチがしたいんだし?材木座君がいいと思うことなら何でもいいよ?」
ニコッと笑う相模に材木座はたじたじとなる、そもそも材木座は背が高いため、必然的に相模は上目遣いになるのだ、照れ臭いのか少し顔を赤らめてる相模をみて三次元も悪くないとちょっと思ってしまう。
「それ、あたしも混ぜてもらっていい?」
後ろから唐突に話しかけられビクッとする二人
「うわっびっくりした・・・って川崎さん?」
後ろには川崎が立っていた。
「あんたらがいちゃいちゃしてたから話しかけにくかったんだよ」
「いちゃいちゃって・・・」
と顔を真っ赤にする相模をほっといて腕組みをして材木座に向き直る川崎
「けじめつけさせてもらったお礼させてよ」
と晴れやかな笑顔を浮かべる川崎、因みにチバセンの際は何故かかたき討ちかのように雪ノ下と由比ヶ浜を執拗に追いまわしていたのであった
「・・・こっちもお礼か、我は特に何もしていないのだが」
「あんたが比企谷に聞いてくれなかったらあたしも告白なんて出来なかった。そのままズルズル思いを引きずっていたと思うよ?だからお礼させてよ」
「ウームちょっと考えさせてくれぬか」
腕組みをして考える材木座の後ろでは相模と川崎が笑顔で並んでついていくのだった。
夕食時のこと、うーんとうなっている材木座に母親が話しかける
「義輝?どうしたの?悩み事?」
「うむ、実は色々あって知り合った人がだな、恩義を感じているとかでお礼をしてくれるそうなのだ、なんでもいいとか言っているのだが何にしたらよいかと、同学年だしあまり高価なものを要求しても・・・」
「え?知り合いって友達?男?女?」
「二人いるのだが両方とも女子だな、片方とはLINEで毎晩やり取りしてるが知り合い以上友達・・・」
と説明している最中に母親が騒ぎだす
「ちょっとあなた!義輝に女の子が!しかも二人って!」
「おい!義輝!その話本当か!?それは現実の女なんだろうな?」
「失敬な、別なクラスではあるが両方とも現実におるわい、片方はちょっとガラ悪くてもう片方は委員長をやっていてな・・・」
「マジか!ヤンキーと委員長なんてなんという王道!とうとうお前にも春が・・・」
「あらー何か菓子折りもって挨拶にいかないといけないかしら?」
まるで話を聞かない両親である
「ちょっと二人とも大げさすぎる!大体そういう関係ではないと言っている、ちょっとアドバイスしただけで大したことはしておらんし」
「うーむ、でもお前のアドバイスでその二人は恩義を感じるまでになったんだろ?おまえ相当凄いな、流石俺の息子だ。しかし確かに悩むよな・・・うん、そういえば今日客からこんなものを貰った、これを有効に活用するとよい」
と池袋のとある施設の無料チケットを押し付けてくる
「3枚ある、本来は家族で行く予定だったんだが仕方ない、お前に譲ろう」
しかし材木座は押し付けられたチケットを見てちょっと困った顔
「いやこれ女子にとってどうなん?」
「母さんも好きだから大丈夫だろ」
「確かにそうだけど・・・いやそうではなくて一緒に出かけるとかじゃなくてお礼をしたいと言っておるのだが・・・」
「お礼?んなのついでに一緒に食事にでもいけばいいだろう、池袋なんて食うとこ沢山あるだろ?」
何故かその辺は適当である。
「ほら・・・焼肉食い放題のあそことか!」
と適当な事をいい始める、さすが自分の父親だと呆れる材木座
「いくらなんでも女子を焼肉食い放題に連れて行くのはNGというのは我にも分るわい、他にと言われても池袋なんてラーメン屋ぐらいしか知らんのだが」
「あら?最近ラーメン女子とかで女の子でもラーメン屋に行ったりするみたいよ?ドラマにもなっていたし、それにこの間義輝の学校の女の先生がラーメン屋に入っていくのを見たわ」
「もしや長髪の?」
「ええ、お一人だったけどさすがにあの年齢になると彼氏といくのは恥ずかいのかしら・・・全然そんなことないのにねぇ」
と何もしらない材木座の母親は残念そうに言うが
「彼氏・・・いたらよかったのに・・・」
真実を知っている材木座はもっと残念そうな表情になるのであった。