ベルがひみつ道具を使うのは多分間違ってる   作:逢奇流

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どうかこの手を握って

 僕の言葉に振り向いた金髪のエルフの少女。

 びっしょりと雨に濡れているけどその顔には覚えがある。

 とある日に僕にリリの告げ口をした少女だ。

 戸惑ったのは一瞬。

 だけどその表情の中にいつものリリがいる気がして、僕は話しかけた。

 

「ここにいたんだね、リリ」

「何のことでしょうか?」

「とぼけなくていいよ。リリなんでしょ?」

「人違いです。私が振り向いたのは朝から騒いでいる人に驚いただけです」

 

 エルフの少女は認めない。

 確かにリリと目の前の少女は種族からして別物だ。

 余人が聞けば間違いなく僕が勘違いをしていると指摘されることだろう。

 

「そうだね。僕の探している女の子は小人族(パルゥム)だ。普通に考えればそうなんだけど……知ってるでしょ?僕、ひみつ道具を使えるんだ」

「……何のことでしょうか」

 

 僕の揺さぶりに少女は一切動じることなく、怪訝そうな表情を作った。

 これが演技だとしたらちょっと困る。

 僕には見破れそうにない。

 

(やっぱり僕に探り合いはできないや)

 

 だから僕は切り札をバッグパックから取り出した。

 桃のマークが入った網袋。

 中にいくつかの団子が入っているそれを見た途端、少女の反応は劇的だった。

 表情を歪めて咄嗟に後ずさったのだ。

 

「ははっ、タダの団子にそんな風に反応するのは変わってないね……トラウマを植え付けちゃった僕としては凄く申し訳ないけど」

「……っ」

 

 少し前にお尻印のきびだんごをゴブリンに食べさせてしまったあの事件で、リリは団子を見ると過剰反応してしまうようになっていた。

 どれだけ別人の演技をしていても、トラウマに対する反応は変わらない。その考えは間違っていないようだ。

 

 

「でも大丈夫。これはこの前に出てきた偽物じゃない。正真正銘のももたろう印のきびだんごだよ」

 

 そして、それこそがリリを見つけ出せた理由だ。

 このひみつ道具を確認して、まず行ったのはオラリオに生息する野良の動物たちに食べさせることだった。

 ももたろうのきび団子は食べさせた動物を懐かせる効果がある。

 それを利用するために犬や猫、カラスに団子を千切ったものを片っ端から与えたのだ。

 

「リリがくれた両刃短剣(バゼラート)。あれに巻いてあった布が手掛かりになったよ」

 

 モダーカさんに聞いた話だけど、獣人の並外れた聴覚や嗅覚を利用して逃亡中の犯罪者を追う捜査方法があるらしい。

 獣人に出来ることは動物にもできる。

 懐に入れた際に付着したリリの臭いを動物たちに辿ってもらった結果、動物たちが見つけたのがこのエルフの少女だった。

 

「ねぇ、リリ。聞いて?答えなくてもいいから」

 

 ひみつ道具のおかげで手に入れたチャンス。

 これを逃せばもう次はないかもしれない。

 だから僕はこの瞬間に僕の中にある全ての想いをぶつける。

 

「僕にはリリがどんな風なことを思っているのか分からない。君のファミリアの状況は理解したけど、でもそれだけで全部分かるくらい頭が良くないから」

 

 再びリリと出会うまで、ずっと考えていた。

 リリはどれだけ苦しんでいたのだろうと。

 彼女の苦しみにどうして気付けなかったのかと。

 それに対し、神様は言った。

 それは傲慢な考えだと。

 

 人の気持ちなんて聞かなきゃわからないものだから。

 踏み込みもせずに読み取ろうとするなんて、彼女とのコミュニケーションを放棄したも同然だと。

 

 その通りだったと思う。

 僕は話さなくてもリリを分かっているとうぬぼれていたし、リリに僕の気持ちが伝わっていると甘えていた。

 でも、そんな筈はない。

 人の気持ちを完ぺきに汲み取れるような素質も、経験も、僕にはなかったのだから。

 

「君の苦しみをどうにかしてあげられる言葉は僕には言えない」

 

 だって何が彼女を苦しめているかは彼女にしか分からないから。

 それを彼女自身の口から聞く努力を怠ったのは僕だ。

 

「だから……僕の想いだけを伝えるよ」

 

 結局のところ、ナァーザさんの言う通りなのだろう。

 僕の中にある確かな物は想いだけ。

 駆け引きではなく、真正面からぶつかることでしか彼女の心を覆う氷を砕けない。

 物語に出てくるような主人公のように格好の良い文句何て言えなくて、無様な僕を晒して幻滅されてもこの情けない本音しか彼女に届くものはないから。

 

「……寂しいよ」

 

 見栄も、意地も捨てて本音を口にする。

 リリを見捨てたくない。力になりたいという思いは本当だ。

 でも、この胸を貫く虚無感は、リリがいなくなってから感じ続けるこの感情は寂しいと言うのだろう。

 お祖父ちゃんを失ったあの時と同じ熱を失た様に冷たい心臓が、ただ動いているだけなのが今の僕。

 

「リリと出会って、ずっとずっと楽しかった。大変なこともいっぱいあったけど、そんな物を吹き飛ばすくらいに楽しい思い出が詰まっている」

 

 ファミリアは違うけど、僕とリリの関係は凄く温かくて。

 激動の日々だったけど、同時にまどろみの中のような時間だった。

 ずっと、この世界にいたいと思えるくらいに。

 

「だから君がいなくなって寂しかった。世界が急に変わっちゃったと思う位に冷たくて、ふとした瞬間にこの前までのことを思い出して苦しかった」

 

 リリのいない世界は欠けたように歪に見えて、泣きたくなるくらいに冷たかった。

 だから、お祖父ちゃんが居なくなってしまった時のように自分の無力を責めた。

 あのときこの手が届いていれば、こんな思いはしなくて済んだのにと。

 

「……その人のことは知りませんが、どんなに辛い思いをしても時間が忘れさせてくれますよ。裏切ったサポーターの代わりなんて何処にでもいます」

 

 少女はあくまでも他人と言う体を崩さない。

 それでも、他人事と捉えるには感情が入りすぎた口調でベルの探し人を侮辱する。

 掃いて捨てるほどいるサポーターのうちの一人に固執してるくらいならば、新しい契約相手を見つけてしまえと。

 

 何かを突き放すようにそう告げた。

 

「それこそ、ギルドにでもいけばもっと信頼できるサポーターを見つけられます。そうでなくても親交のあるファミリアのパーティーに同行すると言う手段なら、サポーターどころか戦力になる仲間を見つけられますよ」

 

 フードで自分の顔を隠しながら、少女はそう続ける。

 少女が心の中で何を感じているかは分からない。

 だがベルは何となく泣きそうになっているんじゃないかと感じとる。

 だから、ベルはもっと馬鹿になることにした。

 

「やだ」

「……や、やだ?」

「リリと一緒がいい。リリとじゃなきゃやだ」

 

 駄々っ子のような言い分に唖然とする少女。

 自分でもかなり恥ずかしい事をしていると自覚し、耳に熱が集中しているがこうなったら止められない。

 もとよりベルにできることは自分の想いをぶつけることだけ、その為なら恥も外聞も捨ててやる。

 

「リリは僕のことが嫌いになったの?」

「え?ええっ!?」

「僕に悪いことがあるなら言ってよ……ちゃんと直すから……」

「え、あの、そうじゃなくて」

 

 想像もしていなかったであろうベルの言動に動揺する少女。

 

「そ、そのサポーターは貴方を裏切って……」

「忘れた」

「泥棒ですよ?然るべき罰を……」

「そんなの知らない」

「えっと、そのっ、散々悪行三昧だったサポーターを恨む人が大勢」

「僕には関係ない」

(無敵ですかこの人は!?)

 

 論議をすれば確実に少女が勝るだろう。

 だがベルは端から口論をする気はない。

 少女が何を言おうと聞かないし、どうでもいい。

 ただリリと離れたくないと喚くだけだ。

 

 論理など暴走した感情の前には塵紙に等しい。

 ナイナイ尽くしの三流冒険者とは言え、感情の丈ならばベルには誰にも負けない自信がある。

 

 頬に流れるモノが雨なのか涙なのか自分でも分からなくなりながら、抑えていた感情を爆発させた。

 

「一人で悩んでないで相談してよ!僕、馬鹿だから言ってくれないと分からないんだから‼」

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇                           

 脈絡もあったものじゃない感情の発露。

 我儘を言う子供はある種無敵だ。

 猫型ロボットに縋りつく子供のように、みっともなく自分勝手な主張を貫く。

 

 困ったのは少女だ。

 少年が現れたことも予想外だが、その行動も斜め上。

 半泣きになって一緒にいたいと繰り返すベルは梃子でも動きそうにない。

 

 更にももたろう印のきびだんごを食べた小動物たちも二人をぐるりと囲み、ベルに同調したのかワンワンニャーニャーアホウアホウと騒ぎ立てる始末。

 凄い目立つ。

 通行人が通るたびに、合唱団と化した動物の群れという奇妙な光景で早起きしたために眠たげだった目を見開かれた。

 

(こんなに目立ったらもうザニスの計画も中止して良いでしょうか)

 

 あの男が絶対に認めるわけがないがそう思ってしまう。

 はっきり言って疲れた。

 ダンジョンの深い階層に初めて行った時のような、ずっしりとした重みが背中にかかっている気がした。もうベッドで寝たい。

 ただでさえ気の乗らない仕事なのに、初める前からこんな状態ではさぼりたくなるというもの。

 

「底辺サポーターのファミリアなんて厄介事の宝庫です。関わらないほうがいいとは思いませんか?」

「知ってるよ。【ソーマ・ファミリア】が怖いとこだってことは。でも、だからこそリリを一人にしたくないんじゃないか!」

 

 ああ、止めてほしい。揺らいでしまう。

 彼と離れるべきだと決断したのは自分なのに、また一緒にいたいと思ってしまう。

 こんなに縋りつかれたら、仕方ないかな?と流されてしまいそうだ。

 これが計算だったとしたら少年はとんでもない女誑しだ。

 多分、厄介なことにほとんど素なのだろうが。

 

「あの恐ろしい人たちによって貴方が傷つくのは見たくない……とサポーターは言うんじゃないでしょうか」

「だったら、僕がリリが苦しむのは嫌だって気持ちも分かってよ‼」

 

 本当に恐ろしい悪魔たちの巣窟なのだ。

 ダンジョンのモンスターよりも醜悪な性根をした者たちが、他者を足蹴にし合う最低最悪のファミリア。

 心優しい世間知らずの少年には酷な世界だ。

 そんな場所とは関わらず、ずっと綺麗な所で生きてほしかったのに。

 

 ベルのリリを思う心が痛いほど伝わってくる。

 本気で彼女を心配して、心の底からリリと一緒にいたいという想いが溢れていた。

 そんな彼の優しさに心が温かくなる自分は本当に弱くなったのだろう。

 そんなの許されないと思っていたのに、もしかしたらもう一度戻れるのではないかと錯覚してしまうではないか。

 ベルは残酷だ。

 そんな優しさは二人を破滅させる毒にしかならないのに。

 神酒なんて比べ物にならないほど、心を揺さぶってくる。 

 

「……リリみたいな小汚い小人族(パルゥム)が、ベル様と一緒にいちゃいけないんです」

 

 ポロリと口から出た言葉。

 何も意識せずに零れたそれが本音。

 多くの人を騙した犯罪者と透き通るように潔白な少年。

 釣り合うはずがない。傍にいることすらおこがましい。

 その現実に耐えられなくて、離れた。

 【ソーマ・ファミリア】を倒すためと自己欺瞞をしながら。

 

(結局、自分のため)

 

 今まで気づけてなかった本音を自覚する。

 そして思った。

 やはりリリはベル様の傍にいるべきではなかったのだと。

 

 綺麗ごとで自分の醜い本音を繕ってベルを裏切ったのだ。

 少年と出会ったところで元々の卑怯者の気質は変えられなかったのだろう。

 いよいよ惨めだ。

 自己嫌悪で押しつぶされそうになった時、ベルは強引に少女の手を取った。

 

「だからっ、一人で悩まないでよ‼」

 

 深紅(ルベライト)の瞳は真っ直ぐとリリを見ていた。

 

「どんな理由があっても関係ない‼法も、道理も知ったことじゃない‼」

 

 ベルにはリリが必要だ。

 誰に非難されようと、何に否定されようと、絶対に譲らない。

 いっそ清々しいまでに完全な我儘だ。

 

「僕はリリと一緒にいたい!君のファミリアがそれを拒むなら、(ホーム)を捨てて‼」

「……っ」

「君が頷いてくれるならなんだってする‼どんな相手だって怖くない!だからっ……正しいことも、間違っていることも全部無視して、この手を握ってくれないかな」

 

 手が差し伸べられる。

 ダメだ。間違いだ。

 リリにその資格はない。

 ベルを不要に傷つけるだけだ。

 

 その手を払ってしまえばいい。

 ベルは本気で嫌がっていれば手を引いてくれるだろう。

 今こそ、盗賊業で身に着けた演技力を使う時だ。

 

 なのに、口がピクリとも動かない。

 視線は差し伸べられた手に固定されたままだ。

 体がリリの意思を離れてその手を取ろうとする。

 

(駄目……こんなの上手くいくわけがない……)

 

 まだ引き返せる。

 リリさえ上手くやれば引き返せるのだ。

 次々と浮かぶ彼との思い出に惑わされるな。

 

 なのに、止まらない。

 自制の声は空虚に思考の奥に消える。

 

 リリの選択を静かに待つベルの存在に。

 常の判断力は彼方に飛んで行ってしまった。

 

「……リリも」

 

 そして

 

「リリも……ベル様と一緒にいたいです……」

 

 決壊した。

 

「もっとっ、もっとベル様と冒険したいですっ。別れたくないっ、ずっとずっと……貴方と笑っていたい!」

「うん僕もだよ」

「でも、リリはベル様の隣にいるべきじゃなくて、きっといっぱい迷惑かけますっ」

「僕はもう散々かけちゃったし、お互い様だよ」

 

 止められない感情の渦が叫びとなって街に木霊す。

 それをベルは静かに受け止めた。

 間違ってしまったかつてをとりもどすように、ぶつけられたリリの想いを噛み締めながら。

 

「リリ」

 

 親愛に満ちた声で少女の名を呼ぶ。

 それが限界だった。

 

「うえっ、うええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ……!」

 

 声を出して泣き始める。

 もう我慢何てできっこない。

 

「ごめつ……ごめんっ、んさいっ……‼」

「……うん。僕もごめん、気付けなくて」

 

 子供のように泣き続ける。

 まるでこれまで我慢していた一生分の涙を使い切るかのように。

 それをベルは優しく、顔を綻ばせながら受け止める。

 

 もう、後戻りなんてできない。

 もう、離れることなんてできやしない。

 

「もう一度始めよう……僕と君の関係を」

「はいっ……はいっ!」

 

 気づけば少女の小さな手は、少年の差し伸べた手を取っていた。

 ベルとリリはもう一度手を繋ぐ。

 また、二人だけのパーティーをやり直すために。

 二度とこの手を離さないと誓って。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇                      

 

 泣いていた。

 少年も少女も動物たちも人々も。

 その場にいた多くの者たちが涙を流した。

 二人の間に何があったのかは余人には想像しかできない。

 だが、想いをぶつけ合う二人がお互いを想い合っていることだけは理解できる。

 異様に集まった動物たちや少年の大声に驚いて、様子を見ていた通行人や近隣住民は二人の泣き声に思わずもらい泣きをした。

 

 経緯などは分からない。

 だがこれは少年が泣いている女の子を救う物語なのだろう。

 人々はそれだけを理解し、二人のこの先の運命に神々の祝福があることを祈った。

 

 ギルドの職員もこの物語の群衆(エキストラ)の一人だった。

 本部前でトラブルを起こしているらしき冒険者がいると連絡を受け、リーダー職を務めている獣人の男と桃色の髪のヒューマンの女性が様子を見にきていたのだ。

 そして泣いた。

 

「いい話だな……フロット、【ガネーシャ・ファミリア】に通報を」

(何やってんの弟君!?)

 

 獣人の上司は泣いた。

 二人の物語のこれまでの苦難を思って。

 そしてそれはそれとして通報した。

 

 二人はヒューマンとエルフの少女。

 ヒューマンの方は13~15歳程度、オラリオでは成人とされる年齢だ。

 一方でエルフの少女はどう見ても一桁。下手をすれば幼女ではないだろうか。

 そしてまさかの誘拐宣言。

 犯罪である。

 最近は幼女に告白することが流行っているのだろうか。

 兎に角獣人の上司は行政機関(ギルド本部)の真正面で幼女に告白するという偉業を成し遂げたヒューマンに男としては敬意を表しつつ、良識ある一般市民として都市の憲兵に通報した。

 少女も虐待を受けているらしいし【ガネーシャ・ファミリア】に任せた方がいいだろう。多分。

 

 桃色の髪の女性……ミィシャも泣いた。

 担当冒険者がロリコンで憲兵の御用になる親友を思って。

 でもそうなると暫く牢屋かもしれないから、あの賭けはエイナの一人勝ちかも?

 現実逃避をしつつミィシャは【ガネーシャ・ファミリア】に向かう。

 上司には逆らえないから仕方ない。

 告白はせめて後数年待って欲しかった。

 

 黒髪ツインテールロリ巨乳に大声で愛を叫んだ獣と並び、少年は神話になる。

 数週間たって鎮火しかけていたギルドの幽霊(ファントム)の呪いの噂が再燃し、ギルド本部はロリコンたちの聖地となった。




 ももたろう印のきびだんごはハコニシ様のリクエストです。
 コメントありがとうございます。
 現在も活動報告でリクエストを募集していますので、気軽にコメントしてください。

 面倒くさい娘には面倒くさい子供をぶつける作戦。
 ベルは社会的に死ぬ。
 客観的に見ればもしもしポリスメン案件だから仕方ない。

 多分、神会で二つ名候補に(性癖が)リトル・ルーキーが出てきます。

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