娼館を利用する客と言うモノは通常は一夜の夢を見るために来る。
娼婦の役割を考えればそれは至極真っ当なものであるし、それ以外の目的で来る人間は少数派であると言えるだろう。
ただ、何事にも例外は存在する。
娼館と言う不特定多数の人間が集まる場を利用した情報収集。
或いは人身売買によってこの場に流れ着いた親族・友人の探索。
女性に対する免疫を上げるために来るも、結局の所、手を繋ぐまでが限界だった【
舞い上がって貢物を献上しまくった【
色香に紛れて社会に蔓延る犯罪を育て、助長する。
それもまた歓楽街の一面だ。
「……少し娼館が慌ただしくなってきたな」
だが、それは平和の使徒たる【ガネーシャ・ファミリア】もそれは承知している。
都市を脅かす
先日、シャクティが勘づいた妙に警備が厳重な娼館。
ベル・クラネルが度々潜入しているためかとも思われたが、それにしては警備の配置が妙だ。警備の存在を隠しているのは、侵入者を追い返すというよりはむしろ中で行われている何かを隠すためではないだろうか。
(あの警備を素通りできるひみつ道具を恐ろしく感じればいいのか、素人には分からないはずの警備の位置を把握できるようになった坊主の成長速度に呆れればいいのか)
シャクティやモダーカが臭うと評した娼館を監視するハシャーナは、携帯食料を頬張りながら他派閥の後輩の規格外さを思った。
最近はひみつ道具なしでも潜入し始めていることを彼は知らない。
単に知り合いの少年の青春劇を援護していただけのつもりだったのだが、また妙なことになってきた。トラブルメーカーと言う奴か。
(まあ、坊主はいいか。警備の雰囲気が変わったな。何かが起きているのか、それともこれから起きるのか)
娼館で行われている何か。
それについて【ガネーシャ・ファミリア】は確証こそないが、大まかな予想を立てている。
人気のない
これらの材料から導き出される答えは『密会』だ。
「どこぞの有名人の不倫なら笑い話にもなるが……まあ、違うだろうな」
【イシュタル・ファミリア】傘下の娼館がそんな笑い話を提供してくれるとは思えない。
【イシュタル・ファミリア】程の大派閥が態々、会って話し合おうとするのだからかなりの大物であることが予想される。
オラリオ有数の巨大派閥が
(坊主を近づけるなっつう団長の判断は正しいな。これ以上
ブツブツと愚痴を続けたくなるが、いよいよ何者かが来る時間が近づいているらしい。
これ以上、団長の雷を落とされたくないハシャーナは上級冒険者の強化された目を凝らして観察を続けようとして……
自身に急速接近する何者かの気配に気づいた。
「勘づかれたかっ」
抜刀し、戦闘態勢に入る。
一直線にこの場に向かってくる以上、目標は間違いなく娼館を監視する自分だ。
背後から迫る戦慄に冷たいものを感じながら、闇から飛び出すであろう攻撃に備えた。
一瞬の静寂の後に銅色の鈍い光が走る。
防御の姿勢に入っていたハシャーナを吹き飛ばしたその剣閃は第一級に劣らない。
(畜生、また格上かよ!)
潜んでいた建物の陰からはじき出されるハシャーナ。
これでは娼館の警備にも気づかれただろう。任務は失敗だ。
「ハッ、随分と剣呑な空気で娼館を見つめてたじゃねーか。どこぞの阿婆擦れに金でも巻き上げられたかよ正義の味方」
ゆらりと、闇が蠢いた。
女の声だ。耳に障る、悪意に満ちた女の声。
ぶらぶらと剣を弄て遊びながら歩むその姿は一見すると隙だらけだが、その見てくれに騙されて隙に飛びつけば、自分の首が飛ぶことになるだろうとハシャーナは冒険者としての嗅覚で感じ取った。
「おいおい、何が出てくるかと思えば……随分な大物じゃないか」
「そういうお前は噂の割には大したこたぁねぇ。【豪拳闘士】なんて御大層な二つ名を持っておいて女の細腕に敵わねぇなんざ笑わせんな」
色褪せた桃色の髪に、瞳孔の開いた狂気的な土色の眼。
口は裂けているのではないかと言うほどに吊り上げられている。
何よりもその
「【
「ヒヒッ、
ヴァレッタの言葉は戯言だらけ、恐らくここに来た目的は【イシュタル・ファミリア】との何らかの取引だ。これほどまでの大物が直接出向くとは何を話すつもりだったのか。
ゲラゲラと笑うヴァレッタだが、その視線は油断なくハシャーナに向けられている。
会話の隙に斬りかかることもできないだろう。
「そいつは随分と羨ましいな。こちとら先日のやらかしで娼館利用禁止命令が出たところだっ!」
相手はレベル5。
一対一で勝ち目などない以上、ハシャーナが選ぶべき選択は逃走のみだ。
犯罪者から逃げるなど屈辱だが、ここで死ねば意味がない。
「おいおい随分と淡泊じゃないか、ここで会ったのも何かの縁だ。溜まってるんだろう? 抜いてやるよ……テメェの血をなァ!」
獰猛な猛獣のように犬歯を剝き出しにして追撃する。
乱暴な剣捌きだが、型にはまらない攻撃はハシャーナであっても見切りにくい。
徐々に対応できなくなっていき、ついに首を狙った剣に反応し損ねた。
目を見開くハシャーナ。
そのまま剣は果実のように中身が詰まった頭部を刎ねようとして、横から現れた槍に弾かれる。
「……」
「惜しいなァ、あと少しでこの殺風景な景色に華が出たって言うのに」
「その耳障りな口を閉じろ狂人」
「ヒヒッ、部下が殺されかけてお冠かァ? 【
【イシュタル・ファミリア】との取引相手が小物であるはずがない。
【ガネーシャ・ファミリア】の最大戦力であるシャクティ・ヴァルマも、万が一を想定してこの場に配置されていた。
ヴァレッタもシャクティも共にレベル5。
第一級同士の戦いが始まったことを理解した両者は構えた。
シャクティは槍の切っ先をヴァレッタに向け、ヴァレッタもハシャーナが相手の時には見せなかった防御の姿勢をとる。
「あの極彩色のモンスターは何なのか、
「やってみろよ都市の護り人」
「やると言ったのだ狂気の使徒」
轟音が響いた。
それが武器と武器のぶつかり合いだとハシャーナが気づくと同時に、ぶつかり合った得物から火花が散る。
遅れて参戦するヴァレッタの部下たちをハシャーナは切り伏せていく。
夢を冷ますような冷たい金属音の連鎖。
色を売る夜の街は、血しぶきの飛ぶ戦場へと変わった。
周囲の人間たちは始まった抗争に巻き込まれまいと方々に逃げ出す。
そんな彼らを四方から監視していた【ガネーシャ・ファミリア】の団員が避難誘導して逃がした。これで民衆に被害が出る可能性もない。そう確認したシャクティは攻勢に出る。
神速の突き。
景色を置き去りにした穿ち抜きは、防御の上からヴァレッタを屠る威力がある。
それを察知するヴァレッタは咄嗟に味方を盾にした。
「え?」
迂闊にも第一級同士の戦いに近づきすぎてしまった狂信者は、何が起こったのか理解する間もなく絶命した。
突きとは槍による最速の一撃であると同時に、隙が大きな攻撃だ。
人体に突き刺さった武器は簡単には抜けない。
武器が封じられるこの瞬間を狙って、ヴァレッタは凶刃を振るう。
「舐めるな」
だがヴァレッタの手口など暗黒期に散々見せつけられている。
今更動揺するはずもなく、シャクティはその膂力によって強引に槍を振り回し、狂信者をヴァレッタに投げ飛ばした。
同胞の遺体を殴り飛ばすヴァレッタ。
その頬に降りかかった血をぺろりと舐めて、獰猛に笑う。
(私とヴァレッタは互角……だがハシャーナは押され気味か)
【ガネーシャ・ファミリア】に見つかりながら撤退を選ばない
その理由はこの場の戦力がやや
シャクティとヴァレッタは互角。或いはシャクティがやや上。
しかし、ハシャーナは複数の狂信者を相手取っている。
レベルでは格下とは言え、簡単には倒せない。
今はシャクティとの戦いに専念するヴァレッタだが、間違いなくこの戦いにハシャーナも巻き込もうとするだろう。ヴァレッタならば同格を相手取っても、その程度の嫌がらせをする器用さがある。
(俺が団長の足手纏いになってやがる……糞ッ)
自爆兵がいないのは救いだが、ハシャーナだけでは手に余る状況。
援軍が来るには時間がかかるだろう。その間にハシャーナ、シャクティのどちらかが倒される可能性は低くない。
(これほどまでに騒ぎになれば【イシュタル・ファミリア】の
普通に考えれば【ガネーシャ・ファミリア】に味方するだろうが、
「哀しいなァ【
「何が言いたい」
「
「……」
「正義の敵は別の正義だっけかァ? 笑えるじゃねぇか。アタシたちを倒せるようになった途端にお前らはアタシたちを後回しにして、足の引っ張り合いを再開した。そのまま協力しとけば、民衆はあれから7年も
剣と槍を交えながら、ヴァレッタは粘りつくように言葉を重ねた。
悲鳴を上げるようにヴァレッタの持つ剣は軋むが、そんなことをまるで気にせずに滅茶苦茶に震われる。
それに対し、シャクティは縦横無尽の槍捌きで対抗し、その口を塞がんとした。
無秩序に火花が散る戦場でヴァレッタの言葉は続く。
「かつて肩を並べた戦友がこのありさまじゃ、アストレアの連中も浮かばれねぇなァ」
「……ッ!」
かつての友たちの名に僅かに肩を震わせるシャクティ。
狂人の言葉に意味などない。ただ、シャクティの焦りに怒りも付け加えて冷静な判断を奪おうとしているに過ぎない。
「戯言は済んだか」
激情を飲み込み、冷徹にヴァレッタを見据える。
自身の煽りが通じていないことをそれで察したヴァレッタは、心底つまらなそうにため息をついた。
「面白くねぇな。他の奴なら馬鹿みてぇに『お前があいつらを語るな!』つって猿みてぇな単調な攻撃になるのによ」
「事実ではあるからな。貴様のその鬱陶しい口を今日まで塞げなかったのは私たちの失態だ。だからこそ、ここで終わらせる」
「おーおー、殊勝なことで……やっぱテメェにはこっちの方が効果的だな」
そう言ってヴァレッタが見た先はハシャーナ。
即座に狙いを看破したシャクティが止めに入るが、ヴァレッタは左手を翳した。
手首に括りつけられたポーションの容器と魔石を見た瞬間、シャクティは咄嗟に腕で目を覆った。
(
身構えていたとはいえ、光と音を防ぐために初動が遅れる。
それを最大限利用して、ヴァレッタはハシャーナとの距離を詰め、その首を再度刎ねようと口を裂いて狂気の笑みを纏う。
その接近に気づく、ハシャーナは自身が絶体絶命の危機に立たされたことを理解する。表情を歪めて、せめてもの反抗にヴァレッタを睨みつける。
それに対し、歪な笑みを浮かべるヴァレッタに何かが飛び掛かった。
「アァッ? なんだコリャ?」
ヴァレッタに飛び掛かったのは石だった。
それも、手のひらに収まる程度の小石だ。
何やらペンキで兎が描かれたそれは、キューキューと鳴きながらハシャーナを守るように飛び掛かる。
「ッチ、鬱陶しいんだよっ」
レベル5にはまるでダメージを与えない突進だが、繰り返されれば苛立つ。
力任せに弾き飛ばすが、妙に頑丈な石はビクともしなかった。
その小さな時間の浪費は、シャクティに挽回のチャンスを与えた。
「ヴァレッタ!」
「糞っ!?」
ハシャーナの下には行かせないと、轟音と共に槍を振り抜いた。
これまでの小手調べとは違う全力の一撃に、ヴァレッタもそれまでの余裕をかなぐり捨てて回避する。槍が通り過ぎた後には
「畜生、テメェもバケモンだ!」
「ふッッ!」
シャクティの攻撃は留まることを知らず、怒涛の連撃がヴァレッタをハシャーナから遠ざける。
不利になり始めたヴァレッタに狂信者たちが加勢に入ろうとするが。
「うわっ!?」
「何なんだこの石は!?」
「いやデケェよ馬鹿!?」
狂信者たちに降り注ぐ石の
狐、鼠、犬、猫……様々な動物がペンキで描かれている。
ハシャーナとシャクティ以外の人間に降り注ぐそれは、どう考えても不自然だ。
「例のガキのマジックアイテムか!」
すぐさま結論に至ったヴァレッタの行動は早かった。
即座に石たちを薙ぎ払い、撤退したのだ。
ベル・クラネルのひみつ道具は正に未知。情勢が悪くなったこの状況で無理はできない。
狂信者も続く中、シャクティは追撃をかけようとするが。
「おい、ここで何をしていた」
「……【
騒ぎを聞きつけた【イシュタル・ファミリア】の
【イシュタル・ファミリア】は限りなく黒に近い灰色。その動きには注意が必要だ。
「
「なら後は私たちに任せるんだね。ここは【イシュタル・ファミリア】の縄張りだよ」
気怠げに髪をかき上げながら、そう言い捨てるアイシャの姿にシャクティはどことなく違和感を覚える。
記憶通りならばアイシャはアマゾネスらしいアマゾネスだ。
加勢するにしろ、敵対するにしろ、もっと好戦的な態度になると考えていたが。
「……いいだろう。後は任せる」
「あいよ任された」
何にせよ、【イシュタル・ファミリア】の縄張り内で勝手に捜査していたのは自分たちだと、ここは退く。
間違いなくヴァレッタと交渉するつもりだったとはいえ、はっきりとした証拠はない以上、下手に追及すればこちらが非難される。
そう判断し、撤退しようとするシャクティにアイシャは声をかけた。
「こんな夜更けにご苦労なことだね。近頃は【
「……? 何を」
「知らないのかい? フレイヤの連中が好き勝手するもんだから、ロキは殺気立ってそのうち喧嘩になるってことさ。そして、あいつらが暴れまわるところに首を突っ込む奴もいるだろうから、都市の憲兵さんは休みなしで大変だって話だよ」
突然切り出された話題に困惑するが、アイシャは構わずそう言い切ると背を向けた。
もうこれ以上は話さない、とばかりに。
(……【
思い返せばヴァレッタが先ほど煽った際に、何故【ロキ・ファミリア】や【フレイヤ・ファミリア】を出したのか。
無意識のうちに今考えている悪巧みに関連する二つを出してしまった、とは考えられないか。
「……ロキ派とフレイヤ派の動きにも警戒するか」
「どうかしましたか、団長」
「……いや、なんでもない」
「はぁ……。にしても、今回は坊主に助けられちまった」
「ああ、確か【ペットペンキ】だったか。あれほど石に動物を描いているとは」
「都市中の石を探しに行ってましたからねぇ。スイカみたいな大きさの奴もありましたよ」
「ホームに戻ったら礼を言わなくてはな」
大きな衝突を予感しつつも、シャクティとハシャーナは帰路につくのだった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「皆さん、ありがとうございます」
そんな二人を春姫は部屋の窓から見つめていた。
戻ってきた石たちに礼を言いつつ、二人が無事にあの場を切り抜けられたことに安堵する。
「あの方たちに何かがあってはクラネル様が悲しむから……良かった」
突然戦闘が始まった時は何事かと混乱したが、多勢に無勢で戦っているヒューマンがこれまで娼館から帰るベルを迎えていた人物だと気が付き、居ても立っても居られずに石たちにあのヒューマンを助けてほしいとお願いしたのだ。
「キューキュー」
「ええ、本当にありがとうございました兎さん。貴方様のおかげです」
「チューチュー」
「勿論、鼠さんたちの協力もなければあの方たちを助けることは出来なかったでしょう」
ベルが今日持ってきた【ペットペンキ】で作ったペットたちがいてくれてよかった。
客も来ない時間は暇だろうと、ベルが都市中の石と共に持ってきたひみつ道具によって作られたペットは石でできているために非常に硬い。
戦闘能力こそないが、いざという時は頼りになる存在だ。
「コン、コーン」
「ワンワン」
「ニャーニャー」
「はい。ちゃんとクラネル様に皆さんのご活躍をお伝えしますね」
狐耳を突いたり、尻尾に乗ってじゃれつく石たちに微笑む春姫。
ベルが持ち帰った石たちも元気にしているだろうかと考えていると、獣人の鋭い聴覚が階段を上ってくる足音を拾った。
慌てて部屋の隅に石たちを隠し終わったのと同時に、襖が開かれた。
「騒ぎは収拾が……何やってるんだい」
「ア、アイシャさんッ。そ、その大丈夫だったのですか!?」
「ああ、怪我一つないよ。私としては何故か顔からズッコケているあんたの方が心配だよ」
いつもの位置に戻ろうとしたら、畳の間に指をつっかえさせて転んでしまった春姫だが、春姫の運動音痴は今更なのでアイシャは特に深くは突っ込まない。
「とは言え、あんな騒ぎがあった以上、客は来ないだろうね」
「そう……ですか」
「まあ、あの化け蛙のせいで大して変化はないけどね」
遠い目をするアイシャは【イシュタル・ファミリア】のホームに身を置いている。
傘下の娼館にいる春姫よりも遭遇の機会が多い姉御肌の背中は煤けていた。
「男漁りを止めたと思ったら、何であんな風に悪化してるんだあのバカは」
「あ、あはは……」
その原因を知っている身としては曖昧に笑うことしかできない。
「最近はホームの鏡を片っ端から割っていくなんて訳の分からないことをしているし、あんたもあいつの前で鏡は見せるんじゃないよ」
「は、はぁ……」
「おかしなこと言ってるのは分かるけど、本気で今のあいつは鏡嫌いだからね。最悪命にかかわる」
そう言うとアイシャは帰っていった。
窓からホームに戻っていくアイシャの姿を確認して、ようやく肩の力を抜く。
石たちがバレないかずっとヒヤヒヤしていた。
(そう言えばあのエルフの方々にはどう説明しましょう……)
自分の部屋を待ち合わせ場所にしていいと言ったが、彼女たちは石たちにどんな反応をするのか。
誤魔化し方を延々と考える春姫だったが、最終的には寝入ってしまい、石たちが群がっているところを娼館の先輩たちに見つかってポルターガイストだと騒ぎになるのだった。
ちょっと分かりにくくなってきたので整理しました。
フレイヤ「ベルにちょっかいだそ」
ロキ「余計なことスンナぶっとばすぞ」
闇「あいつら揉めてるやん。せや! 漁夫の利狙お」
ガネーシャ「闇派閥がちょっかい出すらしいから警戒しとこ」
何ニュソス「ヘスティアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア‼」
愚者「ベル・クラネルウウウウウウウウウウウ‼ ……ん? なんか精霊の気配が」
色々面倒くさいことになってますが、ベルはそんな難しいことになんて全く気付かずにヒロインたちとイチャイチャしてます。