新世界記 エヴァンゲリオン parallel world Nexus   作:エセ悪魔

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激励、作戦開始 ラミエル戦part3

 「私が碇くんを守ればいいのね・・・」

 

「そうよ。ッ・・・二人ともそろそろ時間よ。着替えて。」

 

そして場所は移り更衣室。

綾波とはカーテン一枚で遮られていた。少し視線をずらすだけでそれはもう思春期の想像力が働くようなシルエットが映る。

 

「///・・・・」

 

それを見てはだめだと必死で下を向きながらプラグスーツを着る。

すると、綾波が問いかけてきた。

 

「碇くんはなんでエヴァに乗って戦えるの?」

 

少し動きを止めて軽く考える。

 

「僕は・・・・この先に何があるのか・・・それを知るために戦う。」

 

自分は、もう無知なことはうんざりなんだ。父も何も話さずにこのままだ。母なんて顔と声ぐらいの存在だ。時々、心の何処かで思ってしまう。自分は、ずっと死ぬまで操り人形なのかと・・・・だからそれを否定するために戦う。

 

「・・・そう。」

 

「綾波はさ・・・エヴァ以外での繋がり、見つけれた?」

 

腕のスイッチを押してプラグスーツの空気を抜く。

丁度綾波の方からも空気が抜ける音が響いた。綾波はカーテンから白いプラグスーツを纏った姿で現れ、告げた。

 

「えぇ・・・見つけれたわ・・・君をね・・・」

 

「え?」

 

大事な繋がりを聞いて綾波は「君をね」・・・・って言った。それってつまり?─────

 

「(いやいやいや・・・そんな訳ないな。)」

 

少し期待してしまいそうになったが、多分そんなことは無いと思う。

綾波だって学校で委員長や他の女子と仲良くし始めてるんだ。

僕はそれを促した程度でしかない。

 

「時間、行きましょ─────」

 

「よぉ、お二人さん!」

 

「高宮くん?!なんで君が?!」

 

入り口には何故か高宮くんがいた。ネルフでしばらくやっかいになるとか言ってたけど、まさかここにまで来るとは思わなかった。

 

「親の手伝い。というのは嘘で碇くんにちょっとした激励と、綾波さんにプレゼントだ。」

 

入ってきた高宮くんは綾波に何かを伝えて変な小さい容器を渡した。それを渡し終えるとこっちへとやってきた。

 

「碇くん。君には立ち向かい求める勇気がある。だからこの作戦の結果は勝てるよ。それじゃ二人とも頑張ってな。」

 

と、言って高宮くんは外へと出て行った。今自分は絶体絶命な場所に立たされてる。

 

「よしッ!!」

 

更衣室を出て、軽く深呼吸をする。

すると横からミサトさんが携帯を持ってやってきた。

 

「シンジくん、本部広報部宛に届いていた伝言よ。」

 

ミサトさんから受け取った携帯を耳に当てるとピーと機械音が鳴る。

 

『あの、鈴原です。シンジ、頼むで。』

 

『相田です。シンジ、頑張れよ。』

 

内容は友人二人からの激励だった。

 

「全く・・・プレッシャーがかかって仕方が無いよ・・・でも、ありがとう・・・」

 

もう一度、心の中で決心する。

これは、負けてはならない戦いだと。エヴァに乗り込むともう自分には生と死の狭間を歩むしか無くなる。しかし、自分は乗り込む。

 

『シンジ君、EVAに乗ってくれた、それだけでも感謝するわ。

 

 

 ありがとう。 

 

 

ヤシマ作戦発動、陽電子砲狙撃準備、第一接続開始!』

 

これが開戦、第一準備の号令だ。

 

『了解、各方面の1次及び2次変電所の系統切り替え。』

 

『全開閉器を投入、接続開始。』

 

『各発電設備は全力運転を維持。出力限界まであと0.7。 電力供給システムに問題なし。』

 

『周波数変換容量、6500万キロワットに増大。』

 

『全インバータ装置に異常なし。』

 

『第1遮断システムは順次作動中。』

 

『第1から第803管区まで送電回路開開け!』

 

『電圧は安定、平動50ヘルツを維持。』

 

『第二次接続。』

 

このたったの数分で作業が第二段階に入った。

 

『新御殿場変電所、投入開始。新信濃変電所、投入開始。続いて、新湯河原予備変電所、投入開始。電圧変動幅、問題なし。』

 

そしてすぐに第三次接続。

 

『了解、全電力、二子山増設変電所へ。電力伝送電圧は、最高電圧を維持。全冷却システムは、最高出力で運転中。』

 

『第三次接続、問題なし。』

 

『了解、第四、第五要塞へ伝達、予定通り行動を開始。観測機は、直ちに退避。』

 

「ッ・・・・」

 

いよいよだ。

まずこの砲台のエネルギーが溜まるまで全方位一斉射撃で相手の防御、攻撃の方向を分散させ、時間稼ぎをする。

しばらくすると遠くの方からとても巨大な爆発が見えた。

 

『第3対地攻撃システム、蒸発!』

 

「(蒸発?!)」

 

相当距離があるにも関わらず巨大な爆発が何度も何度も起き続ける。そして聞こえてくる各ブロックの蒸発、壊滅の報。

 

『陽電子加速値、蓄積中。プラス10。電力低下は、許容数値内!』

 

『第四次接続、問題なし!』

 

『最終安全装置、解除!』

 

『撃鉄を起こせ!』

 

いよいよだ。

レバーを軽く引くと、砲台の中にヒューズ管のような物が入っていった。そして後ろからヘッドギアのような物が降りてきた。それが目元を覆うとデジタル的な表示と大きく揺れる二つの照準と、さっきまで見えなかった遠くにいる使途の姿がくっきりと見えた。

 

『射撃用所元、最終入力開始!地球自転、及び、重力の誤差修正、プラス0.0009。射撃は、目標を自動追尾中。』

 

徐々に照準の揺れが小さくなっていく。

 

『照準器、調整完了。陽電子加速中、発射点まであと0.2、0.1。』

 

『第五次、最終接続。』

 

『全エネルギー、超高電圧放電システムへ!第1から、最終放電プラグ、主電力よし!陽電子加速管、最終補正さらに安定。問題なし。』

 

「(あぁ・・・体が震えそうだ。)」

 

人々の命を、授かるという重圧と失敗できないという重圧で今でも泣きだし体が震えそうだ。

 

『13、12、11、10、9、8、7、』

 

「(でも、ここで逃げたら自分が惨めになる・・・ここで逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだッ!!)」

 

『6、5、4、3、2、1・・・』

 

照準がコアを露出させたままの使途のど真ん中へと重なった。

 

『発射!』

 

「ッ!!!」

 

トリガーを引いた。

轟音と共に巨大な光線が目標に向かい光速で使途を貫く。

貫かれた使途は元の八面体へと戻る。

 

 

 

 

 

 

 

 

ギャァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

遠く離れてるはずなのに絹を裂くような甲高い声が耳に響いた。

 

『やったか?!』

 

とげとげしい姿となり痛々しい声を上げた使途はドプドプと赤い血のような液体をまき散らしたが、この前の使途よりも量が少ない。

 

「(・・何かがおかしい・・・)」

 

使途は急にとげとげしい姿が内側に巻き込まれるような動きをしながら元の八面体に戻る。

 

「まさかッ!!!」 

 

『外した?!こんなタイミングで?!』

 

『目標に、高エネルギー反応!』

 

「やっぱりッ!!」

 

使途が前回のように四方向に割れながらコアを露出させて光り出す。

 

『総員、直撃に備えて!』

 

何も考えれないままあの光線がこちらへと一瞬でこっちまで近づいた。

 

「グッ・・・ウゥッ!!・・・・」

 

眩い閃光と揺れてガリガリと音を立てるエヴァ。

視点がガタガタとぶれ続ける。

斜め上はずっと光ったままだ。

まだかまだかと耐えてると光は萎むように消え、視界は地獄絵図だった。遮蔽物だった山は赤く燃え上がり、地面もマグマのようになっている。

 

「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」

 

『エネルギーシステムは?!』

 

『まだいけます。既に、最充填を開始!』

 

『陽電子砲は?』

 

『健在です、現在砲身を冷却中、でもあと一回撃てるかどうか・・・!』

 

『確認不要、やってみるしかないわ。』

 

『シンジ君、大丈夫?』

 

「ハァ・・・ハァ・・・なんとか・・・」

 

『急いで、初号機を狙撃ポイントに戻して!』

 

元の位置から大分飛ばされたが、砲台は無事だった。ゆっくりと立ち上がって砲台へと近づき砲台を持ち上げ構える。

 

 

 

 

 

 




少し話を引き延ばします。

───────────────────────────
高宮が渡した物

「や、綾波さん。君にはこれを渡そうと思うんだ。」

高宮が綾波の手に渡した物、それは光の入った小さい容器だった。

「・・・なにこれ?」

「これは作戦成功の鍵だよ。もしいざというときにこの容器を割ってごらん。地球が君を助けてくれよ。」

「・・・・分かったわ。」

これからのシナリオ

  • 破のシナリオ
  • 本筋のシナリオ
  • ifのシナリオ
  • プロメテウスのシナリオ
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