速攻で攻略したいので攻撃力と機動力に特化したいと思います。《凍結》 作:Many56
次は蒼き鋼with Silver Shinano(処女作)の次話投稿しようかな…
俺がこのゲームを始めて一ヶ月が経った。
ほぼ全てのステータスをSTRとAGIに振り、異常に強いスキルのおかげもあって順調にレベルを上げていた。
「よし、レベル27か。だいぶ上がってきたな。昨日も【刀の心得Ⅶ】と【超加速】が手に入ったし。そういえば、もうすぐテストだったっけ?今日は店によって終わろうかな。お金だいぶ貯まったし」」
広場のところに戻ってくると大楯を持った初期装備のプレイヤーが目に止まった。
「ん、あの髪型にシルエット…何処かで見たような…」
そんなことを思っているともう一人見覚えのあるプレイヤーに会った。
「この前の、ええと…」
「ドレッドだ」
「スピリットです。この前はありがとうございました」
「別に礼を言うほどのことじゃねえよ。だいぶ良い装備手に入ったみたいだな。この前、イベントの情報が出たけど参加するのか?」
「モチロン…と言いたいところですが…」
「参加できそうにないのか?」
「ええ、まだ学生の身分なんですが、イベントの翌日がテストなんですよね。さすがに勉強を蔑ろにはできませんから」
「そうか…そいつは残念だ。おれは参加するぜ」
「はい、健闘を祈ります」
そう言って俺はドレッドさんと分かれた。
店には様々なスキルの巻物が置いてあった。
「うーむ、何か良さそうなスキルはないものか…」
しばらく色々な物を見ると二つほど面白そうなものがあった。
【ドラゴンブレイク】
〈龍の形をした衝撃波を飛ばす。MP消費10。ノックバック小。STR1.2倍〉
【フレアスラッシュ】
〈炎の斬撃を飛ばして攻撃する。MP消費5。STR+10〉
「今俺が持っている遠距離技は【土龍閃】くらい。しかもこれは地面にいる相手にしか当てられないからな。持っていて損は無い」
今日はこれを購入してログアウトした。
翌日
今日も少しだけプレイしてログアウト予定だ。
西の森を越えた山岳地帯を探索するのだ。
少し探すと人一人入るのがやっとの穴を発見した。
ちょうどその頃、一羽の鳥が穴に入っていくのが見えた。
「ちょっと中を見てみるか」
やっとのことで穴を抜けると広い場所に出た。
大量の雷鳥が埋め尽くしていた。
ざっと見て100はいるだろう。
(現実世界じゃ絶滅危惧種なのに…とんでもないな…)
雷鳥達は俺に気づくや否や電気攻撃を仕掛けてきた。
(雷鳥なだけに電気使えるってまんまだな!)
俺は電撃を跳び上がって避け、反撃に出た。
「ドラゴンブレイク!フレアスラッシュ!龍槌閃!土龍閃!」
だが、さすがに数が多くこのままだとジリ貧である。
「神風!」
スキルを使用し、倒すペースを一気に上げた。
そんな感じに倒していき、遂にラスト一羽になった。
「これでラスト!」
穴の中にいた雷鳥を全て倒した。
『スキル【電撃戦】を獲得しました』
【電撃戦】
〈3分間STRとAGIを1.5倍にする。また、全ての攻撃に麻痺の状態付与がされる。電気雷鳥を一定時間内に100体討伐が取得条件。一日7回まで。クールタイム1時間。MP消費20〉
「おお、すさまじいな。イベントですごく使えそうだが…参加出来ないんだよなー」
そんな感じでガッカリしながらログアウトした。
翌週
今日は第1回イベントの開催日…だがしかし、俺は参加できない。
勉強を優先しなければならないからだ。
「ああ…イベント参加したかったな…どうなっているだろうか?ドレッドさんはどうなったかな?」
そんなことを呟きながら俺はテストの準備を進めた。
同時刻
イベントでは事件が起きていた。
一人の大楯使いの少女プレイヤーがとんでもない戦いを見せていたのだ。
「おい、アレ…ヤバすぎるだろ…」
「もうあの調子で100人は倒してるよ…」
絶対的な防御力で他のプレイヤーの攻撃を防ぎ、毒をはじめとした状態異常のスリップダメージで次々と倒していき、3時間が経つ頃には2000人を超えていた。
『ガオー!終了ー!最終順位はこの通り。一位ペインさん、二位ドレッドさん、三位メイプルさんドラ!』
『ヤッタ!三位だー!』
『では、三位から順にインタビューをしていきまーす。メイプルさん、三位になりましたが、今回のイベントを振り返ってどうでした?』
『え、ええと…いっぱい耐えれていっぱい倒せて良かったと思いましゅっ』
『おめでとう!では、記念のメダルをどうぞ!』
『ど、どうもありがとうございましゅっ。また噛んじゃった、恥ずかしいよ〜』
以後、この大楯使いの少女『メイプル』を中心に波乱が起きることとなる。
今回主人公は大した活躍ありませんが、次回イベントは驚異の暴れ回りを見せる予定です。