「カナエ、最近仕事多くない?」
「黒雷君が最近サボってる間に私も頑張ったからね」
カナエも黒雷も成長していた
「ひでぇ言い草だねぇ。俺はいろいろ調査してんの」
「ふぅ~ん、どうかしら」
「やれやれ冷てぇの、いいもんねぇ~」
「はいはい、暇なら掃除手伝って」
「俺散歩にいってくるわ~」
手をヒラヒラさせながら黒雷は出ていく
黒雷が街を練り歩いていると
ぐうぅ~~~~
「ん?」
「あっ」
ピンクの髪をした可愛い女の子と目が合う
ぐうぅ~~~~~
「・・・・・・」
「っ!//////」
女の子は顔を真っ赤にする
「お嬢さん、よろしければ一緒に食事しませんか?」
「あ、いえ、わたしは」
「あっちに良い店知ってるからさ」
「あっ、えっと」
黒雷は少女の手を引くと歩いて行く
「オヤジ!やってるかい!」
「桑島の旦那!やってるよ!おっ!また女連れかい?今日は変わった髪の娘だねぇ!」
「っ!」
少女はオヤジの一言で下を向く
だがそれを見逃す黒雷ではない
「馬鹿野郎オヤジ!この綺麗な髪の良さが分からねぇから嫁さんの尻に敷かれてんだよ!」
「なっ!余計なお世話だってやんでい!」
「見ろ!桜の花見たいで最高に綺麗だろうが!だいたいこんなに可愛いくて!綺麗な色した髪の娘なんてこの世に何人いると思ってんだよ!時代を先取りしてるね!」
「相変わらず良くわかんねぇ旦那だなぁ」
オヤジがため息をつくと
「女将さーーーん!!!この間!俺と一緒にいったみ「わかった!今日は少し負けてやるからゆっくりしてけ旦那」・・・・いいのか?オヤジ」
黒雷は悪い笑顔を浮かべる
「少しだからな!少しだけだからな!」
「こっからここまで全部!」
「あいよ!」
黒雷が注文するとオヤジは戻っていく
「あ、あの、今私の髪綺麗って、本当ですか?変・・・・じゃないですか?/////」
「あぁ、珍しいけど、綺麗だ。桜みたいで美しい。俺桜の花大好きでさ、その髪なら夜に月明かりの下ならもっと見栄えしそうだなぁと思ったよ」
「ぐすっ」
「え?」
「うぇぇぇぇん!」
少女が泣き出してしまい
「旦那ぁ、店で女泣かせるのは勘弁してくれよ。たくっ何人泣かせりゃあ気がすむんで?」
「ざけんな!俺は泣かされても泣かせたことはないはずだ!」
「嘘つけぃ、ほら嬢ちゃん桜餅、余りもんだけど良かったら食いな、ダメだぜ?男はしっかりと選ばねぇと」
「おい、クソオヤジ俺にも桜餅よこせ!」
「生憎これは母ちゃんが買ってきた俺のおやつだ」
「ちっ!酒だ!酒もってこい」
「ヘイヘイ」
オヤジはやれやれとさっていく
「す、すみません。今までそんな事言われたことなくて」
「まぁ、元気だしな。飯沢山あるから、食いきれない分は俺が食うし、今日は奢りだから」
「旦那は気前がよくていいねぇ」
「このオヤジの」
「ふざけんじゃねぇ!表でろコラぁ!少しだけだからなっていったろ!!」
オヤジは黒雷の胸ぐらを掴む
「あんた!お客に手を挙げんじゃないよ!」
ベシン
「いやだって」
「仕事しな」
ベシベシッ
「もう、ごめんなさいね。黒雷の旦那/////」
「いえいえ、女将さん気にしないでください」
黒雷が笑顔を向けると
「今日も良い男だねぇ。腕によりをかけるから楽しみにしといておくれよ旦那」
「おう!」
「クスクス、実は私今日お見合いを失敗しちゃいまして、髪と目の色が気持ち悪くて、子供もそんな色ならおぞましい。そして、私力が強いから女らしくないって」
「良かったじゃん」
「な、何も良くないですよ!」
「だって、その程度の男なんざ似合わねぇよ」
「え?」
「小せぇ、小せぇ、何てけつの穴が小さいんだかよう!アメリカやイギリスとか外国には髪の金や銀や茶色や赤とかいろんなのがいるんだぜ!俺なんて頭七色の奴見たことあるぜ!(レインボーカラーは前世だけど)」
「七色っ!?」
「おう!それも似合わない面でよう!出っ歯のホゲーっとした顔の奴の頭に虹ができてるんだぜ!」
「うぷぷぷ」
「良いか!可愛いは正義だ!美少女と桃色髪の組み合わせは正義だ!よし!初対面の俺が君の魅力を並べて行こう」
黒雷の手元にはいつのまにか空になった酒瓶が転がっていた
数時間後
「いいか!初対面れ、こんらけ魅力がいえたらな!きみはすんばらすぃおんにゃのこなんだぞ」
「もう、わかりました//////」
「そりぇにしてもいいたべっぷりだなぁ!オヤジおかわり!」
「あ、す、すみません!」
「もっと食え!」
「え?でも、女の娘がこんなに食べたら引かないですか?」
「らいじょうぶ!俺は君がそんにゃにだべてもおかしいとはおもわにゃ!(だっておっぱいにぜーーんぶ栄養とられてるからしかたにゃいのら)」
最低な事を言わない黒雷は最低限の理性はまだ残っているようであった
「オヤジ酒!」
「オヤジさん!おかわりください!」
「ひぇ!!!か、母ちゃんまだ材料あるか!?」
「あんた!しっかりおし!まだまだいけるよ!」
「それより、なんで桃色になったんだっけ?」
「さっきも言いましたけども大好きな桜餅を食べ過ぎたら」
「だーーーははははは!!やっぱそっちの方がビックリ人間だわ!!今度苺食ってくれ真っ赤の髪見てみたいから!あと緑色も見てみたい!」
「もう!そんなに笑わないでください!」
少女は顔を真っ赤にしながら顔を覆う
「オヤジ~金これで足りるか?」
「少し多いよ旦那」
「いいよいいよ~」
黒雷は金を払うと少女と肩を組ながら歌を歌い歩いていく
翌日
「頭いてぇ~」
「うむ!おはよう!気持ちいい朝だぞ!どうだ黒雷!一緒に稽古でもしないか!」
「あぁん?杏寿郎?なんでお前がここにいんだよ」
「うむ!俺の家だからな!家にいるのは当たり前だ!」
「何で俺がお前の家にいるの?」
「覚えていないのか!昨日の夕刻に桃色の髪をした少女に肩を貸されながら門を蹴破って入ってきて飲むぞといい、俺と黒雷と父上の三人で盛り上がったではないか!父上も黒雷と関係をずっと気にしていたから良い機会であった!やはり!友と父には仲良くなってほしいものだ!だがやはり!千寿郎は怖がっているから行いを改めるといい!」
「いててて!頭に響くから大声だすなよ」
「うむ!すまん!!!」
「ぐあぁぁぁ!」
黒雷は床でのたうち回る
「それでどうするのだあの娘は!お前の継子にするのか!」
「継子?なんで」
「昨日、ずっと一緒に居たいと言われ!隊士になればずっと一緒だといってその気にさせただろ!彼女も乗り気だ!」
「え、うそ」
黒雷はさぁーっと顔を青ざめさせる。もちろん胡蝶姉妹にばれた時を考えてだ
「き、杏寿郎君!彼女の事はたのんだ!槇寿郎が何かいったら瑠火さんの借りを返せと言ってくれ」
「うむ!よくわからんが!わかった!」
「じゃ!」
しゅぱっと手を挙げると黒雷は走って消えてしまう
「うむ!さすが黒雷!俺もあの速さに負けぬよう鍛練せねば!」
この後この少女、甘露寺蜜璃と再会するのはそう遠くない未来である
「どうするかなぁ、しばらくじいちゃんの所に帰ろうかな!そうだ弟弟子に会うついでにほとぼりが覚めるまで帰省しよう!うん!それがいい!千鳥!輝哉に暫く休むって連絡してぇ」
「カァー」
黒雷は着の身着のまま駆けていく
じじぃの家で茶をすすりながら
「ということがあってなじじぃ!暫く泊めてくれ」
「帰れ!馬鹿もんが!お主柱であろうに!」
「可愛い弟子が出世してかえってきてるのになんだその態度はよう!」
「かぁ、柱になったのに変わらんとは情けない」
「相変わらず口が減らねぇなクソじじぃ」
「な、なぁ、兄ちゃん、柱ってやっぱモテるの?」
「モテモテよう!」
「おい善逸、兄弟子を、兄ちゃんと呼ぶな。失礼だろ。本来は話すことすらできない方なんだぞ」
「ご、ごめん」
「いいって獪岳」
「兄弟子、良ければこの後稽古を着けて頂けないでしょうか」
「いいぜ、善逸お前もどうだ?」
「え、いいの?」
「相変わらずお前は遠慮がちだな」
「ちっ!」
「善逸、獪岳!稽古も切り上げて遊びに行こうぜ!」
稽古が終わるとボロボロの二人に声を掛ける
「いえ、俺はもう少し鍛練します」
「なら善逸お前強制な」
ガシッ!
「え、なんで!?」
山を一気にかけおりる黒雷
「絶対人間じゃない!町までこんな速く付くはずないし!」
善逸はぶつぶつ言いながらガクガクと震える
「善逸、お前霹靂一閃しか使えねぇのどう思ってる?」
「・・・・やっぱり悔しい、爺ちゃんが拾ってくれなきゃ今頃俺はどうなってたかわからないから。でも、爺ちゃんがいってくれたんだ一つの事を極めればいいって」
「やっぱ爺はすげぇな!」
「うん!爺ちゃんは凄いよ!」
「善逸、覚えておけ、これは俺の個人的意見だが霹靂一閃は雷の呼吸の始まりにして最強の型だと思う。それが研磨されりゃあ鬼なんてちょちょいのちょいよ。俺も霹靂一閃で倒した鬼が圧倒的に多いんだぜ」
「本当!!」
「さて遊ぶぞ!今日は遊郭祭りだ!!」
「うっひょーーーーーーっ!!!!」
「日頃からシワシワのクソジジィだと目が腐るだろ今日は楽しむぞ!俺の奢りだ!」
「兄ちゃん最高!!!!」
そして、二人は帰ってから拳骨を食らうのであったとさ
「そう言えば善逸、髪染めた?」
「今さら!?」