季節は2回目の冬を迎えていた
雷蔵は外にでると日光の下で包帯をとる
「ぐあああああ!!!!」
すぐに包帯の下にあった肌は火をまとい焼けただれる
「あぐぁ」
すぐに顔を隠し包帯を巻く
「はぁ、なんなんだこの体は」
「大丈夫?」
「あぁ、すまない」
禰豆子が六太を背負いながら現れる
「これが遺伝とかしたら困るだろ?」
「大丈夫だよきっと」
「あぁ」
家に戻ると炭治郎が炭を背負い家から出てくる
「それじゃあ行ってくるよ」
「兄ちゃん俺も行く!」
「私も!」
茂と花子が炭次郎にせがんでいると
「二人ともダメよ。今日は荷車をつかえないから疲れても乗せて貰えないの、二人ともお兄ちゃんみたいに早く歩けないでしょ」
「え~やだ!!」
「雷蔵兄ちゃんなら肩に乗せてくれるもん!」
「すまない、今日は調子が悪くてな」
「「えぇ」」
「その代わり兄ちゃんにいっぱい撫で撫でしてもらうといい」
「「うん!」」
二人は炭治郎に抱き付く
「よーしよしよし」
炭治郎は二人を撫でる
「竹雄、木を少し斬っておいてくれないか?」
「ちぇ、今日は一緒にできるかと思ったのに」
「なんだ、寂しいのか。よーしよしよし」
「わっ!やめろよ兄ちゃん」
炭治郎が竹雄とじゃれ着いているが
「炭治郎、そろそろ行ったほうがいい」
「わかったよ」
炭治郎が街へ行くのを皆で見送る
「さて、竹雄は俺と一緒に行くか」
「大丈夫だよ!調子悪いんだろ?だったら姉ちゃんに看病してもらってろよ」
竹雄は明後日の方を見ながら言う
「ありがとう」
雷蔵は優しく竹雄をなでる
「ふん!」
「立派な赤ん坊を産んで貰うよう頑張るよ」
「は?」
「ちょ、ちょっと!?雷蔵さん!?」
「ははははははは」
雷蔵は笑いながら部屋に入っていく
「花子、茂、俺が遊んでやるから来いよ」
「「やったーー!!!」」
そうして1日が過ぎ、いつも通り夜が来る
「兄ちゃん、遅いね」
「もしかしたら、今日は帰ってこれなくなったかも知れないからもう寝よう皆」
「帰ってこれないの?」
「夜の山は迷子になる可能性が高くて危険だからね。炭治郎なら安全に帰るためにどこかで泊まってくるかもしれない、だから明日帰ってきたら寂しい思いしたぶん遊んで貰おう」
「「「うん!」」」
「ありがとう雷蔵さん、本当に助かるわ。これで禰豆子との間にいつ子供ができてもいいわね」
「できれば禰豆子に負担のかからない季節に出産できるようにしたいですね」
「まあ」
「ちょっと!二人とも!」
禰豆子は顔を赤くしながら雷蔵達を睨む
「おや、俺の嫁はご機嫌斜めのようだ」
「禰豆子、作るのはもう少し待った方がいいわよ。早すぎても大変だからね」
「もう!」
「牛」
「シカ・・・・・・ってそうじゃない!」
「禰豆子、はしたないわよ」
「そうだぞ?奥さんを見習いなさい。理想の嫁さんじゃないか」
「まぁ、雷蔵さんたら。そろそろ六太も弟か妹が欲しいかしら」
「そうですね。今夜頑張りますか」
「ダメっ!!!」
禰豆子は雷蔵に抱き付く
「雷蔵さんは私の旦那様なんだから!それに子供も私と作るの」
「おっと、嫁のご機嫌はなおったのかな?」
「むぅ」
「うふふふ、冗談よ禰豆子」
笑いあっていると
ドンッ!!
扉が破られ外の空気が一気に入ってくる
「・・・・・・ほう、生きていたか。鬼を増やそうと思ったら思わぬ拾いものだ」
そこには白いスーツに身を包んだ肌が青白い男が立っていた
「どうしました。道にでも迷われましたか?顔色が良くありませね、こちらで暖まってください」
雷蔵は男に近寄ると中に入るようにほだす
「私の顔色はそんなに悪いか?」
「えぇ、体温がかなり下がっているのでしょう」
「そうか」
その瞬間、雷蔵に衝撃が走る
どがぁん!
少しの間があき、子供の鳴き声が響きわたる
「いやぁ!雷蔵さん!」
「雷蔵さん!雷蔵さん!」
禰豆子と禰豆子の母は駆け寄り必死に呼び掛ける
雷蔵は壁へと吹き飛ばされ血を流しながら倒れていた
「ふん、うるさいな。黙れ」
そう言うと男は茂を蹴り飛ばすと茂の首は360度回転する
「あ、あぁ、し、茂」
「ひっ、ひっ、」
「うああああああああ!!!!」
六太の鳴き声に男は
「まだ騒しいな」
「やめて!!!」
母の悲痛な叫び声が響く
無慈悲に男の足が六太へと伸びる
ガシッ!
「ふぅ!ふぅ!」
「おい、誰の許可を得て私に触れている」
「よくも!」
「はなせ」
「よくも!!!」
雷蔵は足を掴んでおもいっきり外に投げ飛ばす
「はぁ、はぁ」
「雷蔵さん、これを・・・・・・雷岳さんを見つけたところに落ちていた刀です。雷蔵さんのものかと思い隠してました」
母は泣きながら雷蔵に刀を渡すと茂の元に走っていき抱き締めながら何度も泣きながら名前を叫ぶ。
竹雄は震えながら涙を流し、腰を抜かしている
花子も頭を抱え声を殺してないている
禰豆子は大泣きする六太を抱き締めながら泣いていた
「くっ」ギリリッ
雷蔵は刀を軽く抜くとそこにはうっすらとした水色をした刃が見えていた
「雷の呼吸壱ノ型」
男は戻ってくると
「おい貴様、何故私の命令を受け付けない」
「霹靂一閃」
ドンッ!
「貴様っ!?」
「化け物がっ!」
確かに雷蔵の斬ったはずの首が繋がっており、そこには血が少し垂れただけであった
「私は化け物ではない!完璧な存在だ!!」
男の腕は変形し、刃物をいろいろつけたような異形のものになっていた
「何が完璧だ!麒麟!!」
「ふん、お前らのような不完全な弱く醜い生き物にはわかるまい」
男は腕で庇うが!
ドオオンッ!!!
「だから簡単に殺すのか!!人の大切なものを!だから簡単に奪えるか!人の大切な家族を!!!」
「あっ、ぐっ」
雷蔵の一撃は頭からガードした腕ごと体を真っ二つにして地面も大きな亀裂ができている。そしてその刀は赫くなっていた
「おのれ!2度までも私に傷を着けるか!!!!」
「貴様のような奴!一度とて生かしておいてたまるか!」
男の体は先ほどより遅いものの傷が治り始める
「貴様!私を忘れたというのか!たかが人間風情が」
男の背中からも爪や棘のついた触手が何本も出てきて襲いかかる
「捌ノ型雷神宴武!」
神速の連続居合斬りで全ての攻撃を斬り裂く
ベンッ!
琵琶の音がすると
「月の呼吸陸ノ型常世弧月・無間」
「っ!?」
チチチチチチチ!
納刀の音が鳴り響く
そこには六眼の鬼が現れた
ぴっ!
斬擊が徐々に掠める
ハラリと包帯が落ちると右目の痣と鬼と同じ瞳が現れる
「貴様、なぜ其だけしか鬼になっていない」
「しるか」
「貴様、この御方になんと言う口を利く」
「しるかっ!!!俺の家族を茂を返せ!!!!」
「くだらん、このまま貴様が疲れ果てるのを待ってやってもいいが、黒死牟少し相手をしてやれ」
雷蔵は黒死牟から次々とんでくるのを防ぎつづけるが男は家へと向かう
「どこへいく!!」
ザンッ!
「があっ!?」
気を抜いた一瞬で雷蔵は斬られ、瞬く間に幾度も斬られ、倒れる
「黒死牟殺すな」
黒死牟と呼ばれた男は倒れた雷蔵を踏みつけると
スブッ!
刀を雷蔵の肩に差し地面に縫い付ける
そして、青白い顔の男をみると
男は異形の指を家族にさしていく
「やめろーー!!!!!」
逃げようとするところを無慈悲に
恐怖で動けないところを無慈悲に
死んだ子供を庇おうとするところを無慈悲に
震え泣いているところに無慈悲に
泣きながら守られるところを、泣きながらも守ろうとするところを無慈悲に
「あっ、ああああ!!!!!!禰豆子!!!!禰豆子!!!!皆!!!!あーーーーー!!!!」
「さて、何人鬼になるかな。貴様には、死よりこの者達が死ぬ方が苦しいのであろう。苦しみながらもがけ・・・・・・お前に更に多く血を入れる。細胞が壊れ死ぬだろう」
そして腕が伸びて雷蔵に刺さる
「ぐあああああ!!!!」
「帰るぞ黒死牟」
「御意」
男が帰ろうとした瞬間
「まてぇ、待て!!!!」
雷蔵が手を伸ばすと
バリバリバリ!
「「っ!?」」
全身から雷が周りに放たれる
「ふん、完全に鬼になったら使える能力かもしれんが」
スズンッ!
周りにあった木が全て雷蔵の上に倒れる
「鬼のなり損ないが、間もなく死ぬだろう。もう、興味はない」
ベベン!
「・・・・(禰豆子)」
そこは真っ黒な場所だった。後ろを振り返ると
「美しい」
夜空に輝く満月の下には桜が舞い散り笑顔でこちらを見る美しい少女が見つめる光景が現れる
左から雷蔵と同じ顔の男が現れる、後ろにはいろんな光景がでてくる
「思い出せ」
でてきた光景は
蝶の髪飾りをした長髪の女性が微笑み、抱き締めてくる。キスをして頬を染めながら見つめる光景
蝶の髪飾りをした小柄な少女が風呂からお湯をかけたり、叱ってきたり、キスする光景
小さな女の子が膝にのり音楽を聴いてスヤスヤ眠る光景
ピンクの髪の毛の女の子が並んで話し、男の手から食べ物を食べる光景
オレンジの髪の男と笑いながら木刀を交差させる光景
黒いオカッパの男と白い髪の女、そして子供達と食事を囲む光景
白い髪の子供達を口説いては、男に謝る光景
黄色い髪の少年と遊郭で遊びまくる光景
老人が怒ってるが男はどこか楽しそうな光景
他にも様々な人がでてくる色鮮やかな世界が映しだされていく
「わからない」