「拠点の一つやっと見つけたよ。ここ数日出入りがあったし間違いないだろう」
俺は黒いフードに身を包みながら屋根の上から監視を続ける
「まさか人間として生きてるとはな」
俺が狙う獲物は鬼の癖に人間の妻と子供を連れながら歩いている
そして、頭巾の男と向かい合うと近くの男を引っ掻く
「どうする、でるか?放置するか?」
ターゲットの気配が遠ざかってから俺が動き出した時は既に騒ぎが起きていた
「ちっ」
俺の目に入っていた来たのは
「この人に誰も殺させたくないんだ!」
炭次郎を警官が取り囲んでいた
「そこまでだ」
「「「おわっ!?」」」
警官を全員炭次郎から突き放すと男の頭に血鬼術で脳ミソを焼き気絶させる
「失礼しました!我々は政府の特殊医療組織の者です!最近人間を狂暴化させる新種の病が広まっているため、患者の確保に来た者です!この者は私の弟子です!御安心を!」
そう言い俺は其れっぽい事を書いているなんちゃって身分証明書を周りに見せるようにするとすぐにしまう
「来い!炭次郎!」
「なんで俺の名前を(懐かしい匂い)」
「まて!」
炭次郎の手を引き、男を担ぐとその場を離れようとするが
「その仮面を外してもう一度身分を証明するものを見せろ」
警官が取り囲む
「現在患者は至急治療が必要です!」
「その為にも貴様の身元を証明しろ」
「彼女を放置していいのですか」
「まずは周囲の安全が優先だ」
俺が口を開こうとすると周りに花が見え始める
「あなたは鬼になった者を人と言ってくださるのですね。そして助けようとしてくださる。そしたら私も助けましょう。」
「あなたは」
「・・・・・・」
突然現れた男と女に俺は無言でゆっくりと腰の刀に手を伸ばす
この女は確か・・・・・・ちっ!原作の記憶もあやふやだな、気を抜くな敵かもしれん
「私は鬼ですが医者でもあり、あの男を鬼舞辻を抹殺しようと思っている」
その後彼女の血鬼術でその場から離れ、炭次郎が禰 豆子を回収し俺と彼女と一緒にいた男の元に現れる
「待っててくれたんですか?俺匂いでたどれたのに」
男は禰 豆子を見ると
「目眩ましの術が掛けてあるからな。それより、何だその女は鬼じゃないか・・・・しかも醜女だ」
「なっ!?」
ガリッ!
炭次郎が何かを言おうとするより先に俺は指を噛みきり、地を蹴るように足を動かすと足を雷が押し出し、雷速の蹴りが男の頭を粉砕する
ぐしゃっ!!!!
「えっ!?えっ!?」
男の頭が徐々に回復し、耳が治るのを見ると
「誰の嫁が醜女だ?なめたこと抜かすと頭砕くぞ三下」
「ぐっ!貴様!」
「えっ!?嫁っ!?それにもう一回砕いてるし!!」
「何だ匂いで気づかなかったか?俺だ」
そう言い仮面を外すと、赤い猫のような右目と右の額に角が生えた顔が現れる
「ら、雷蔵さん!生きて、ごめんなさい!俺、木動かせなくて!」
炭次郎は俺にすがり付きながら涙を流す
「謝るのは俺だ、すまなかったな。家族を護れなかった・・・・・・すまなかった。炭次郎」
「そんな!生きててくれてよかった・・・・もしかして、鬼に」
「さぁな、俺の身体も良くわからなくて」
「でもよかった!」
「おい!貴さっ!」
ぐしゃっ!!!!
「まだ義弟が泣いてるでしょうが!!!」
「な、何してんですかぁーーーー!!!!」
「いや、邪魔でつい」
「ついって、ダメですよ!もう驚きで涙が吹っ飛びましたよ!」
「ちっ!もういっちょ締めるか」
その後炭次郎から止められながら男と共に屋敷へと向かった
屋敷にて
「戻りました」
「お帰りなさい・・・・・・貴方は!?」
「ん?」
女性は俺の近くに来ると口元を緩める
「生きていたんですね?・・・・・・いえ、鬼と人の血が混ざっていますね。」
「すまないが何処かであったか?」
「貴様!珠世様を忘れただと!」
男は俺の胸ぐらを掴むが
「しっ!」
逆に俺は男を投げ頭を踏み砕く
「愈史郎!?」
「す、すいません!義兄が申し訳ありません!!!え、えと!義兄は記憶を失っておりまして!」
「記憶を・・・・・・そうですか、以前と違うと思いましたがどうりで」
「あ、あの、さっきの二人は」
「この女性は大丈夫ですよ。ただご主人は残念ですが牢に拘束しました」
「その、辛くないんですか?」
炭次郎のその言葉で愈史郎が炭次郎を殴り一悶着おきる
奥に通され、炭次郎が禰 豆子を箱から出すと
「む~」
禰 豆子は俺の太ももを枕にしてゴロゴロし始める
「覚えているのかな」
「はい、きっと」
炭次郎は優しい目を禰 豆子に向ける
「ふん!やっと珠世様を諦めたようだな色情魔が!」
「し、色情魔!人の妹の旦那に向かって何てことを!!!」
「愈史郎!」
「炭次郎!」
「「よせ(しなさい)」」
「「はい」」
「すみません。過去の俺を教えていただけないでしょうか」
珠世は困った顔をして
「分かりました。今は雷蔵さんと名乗っているようですが、昔の名前は桑島黒雷・・・・・・鬼殺隊の最大戦力柱の1人、鳴柱であった時に出会いました。
かつて、私達を発見した貴方は私達の事情を知ると血を提供してくれていました。」
「そして、珠世様に下劣な視線を向け無駄にも口説こうとしていからな、それも暫く監視をしたら他にも女の子を口説く色情魔ときた」
「いい加減になさい愈史郎。貴方は復讐を遂げた後の人生を考えろと私と会うたびに諭してくれていました。
しかし、とある協力者から死んだと報告を受けたときは誠に残念でしたが今無事といっていいか分かりませんが、またあえて嬉しく思います。
私達の協力者として鬼舞辻を追いかけるのを協力してもらっていました。」
「そうでしたか。さっきの男が?」
「鬼舞辻です」
「鬼舞辻は今回の事でどう動くと思いますか?」
「・・・・・・恐らく姿を隠すでしょう」
「・・・・・・・・」
俺は考え込むと一枚の紙を出す
「珠世さん、鬼舞辻の拠点の一つはここですので協力者に連絡がとれるのであればお願いします。あと、俺は今鳴神の通り名で動いているので鬼殺隊での立場がわからない以上は名を出すとしても鳴神でお願いします。俺はこれから鬼舞辻の拠点に消えられる前に乗り込みます。後の話は炭次郎にお願いします。」
「ま、待ってください!まさか1人で」
「あぁ、お前は禰豆子を守れ。お兄ちゃんだろ、妹を守りきれよ。そして珠世さんが何をしてる人なのかしっかりと聞いといてくれ、あとで俺も話聞くから」
「ムー!!」
俺が立ち上がると禰 豆子がイヤイヤと首をふり抱きつく
「禰豆子、待っててな・・・・・・すぐ戻ってくる」
「ムー!ムー!」
俺は禰 豆子の手から抜け出すと
屋敷を飛びだす
「逃がさない!必ず殺す!」
殺気を滾らせ、右目が欠けた鬼の面をつける男が屋根を走る
そして、一軒の豪華な家に着くと窓を破り押し入る
「「きゃぁーーーーー!!!!」」
女性と少女は悲鳴を上げて抱き合い
俺の探していた男は立ち上がる
「なんだ貴様はっ!!」
スーツに身をつつんだウェーブの掛かったショートヘアーの男がこちらをみる
「てめぇに会うのは2度目の筈だがなぁ?鬼舞辻無惨君」
「なんだと?」
シィィィィィィィィ
「雷の呼吸壱の型」
「っ!鳴目!!!!」
「キャッ!?」
無惨は女と少女を投げると
ズガァン!
肉塊で二人ごと俺を押し潰そうとする
「ちっ!霹靂一閃!」
俺は二人を即座に助けれないと判断し見捨て、無惨の首に刃を伸ばすと
べべん
俺は不思議な空間に飛ばされる
「ちっ!」
空間がぐちゃぐちゃになったような部屋?の積み重ねられたような空間に飛ばされ落下する
「ふっ!」
身体をひねり近くの床に刀を刺しながら落下の勢いを緩め地面に降りようとすると
ベン!
広い場所に移動させられる
ベベンベンベン
「その動き、しぶとい奴め」
「あ?」
目の前には無惨の他に赤髪の刺青男、黒い服の目が六つある男、閻魔様見たいな格好をした男、デコにコブと角がある爺、が現れる
「おいおい、1人じゃこわいでちゅよ~ってか?」
俺は手を軽く斬ると血を頭上に撒き散らす