雷神の刃   作:淫欲童子

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三度目の雷と再会

「御託は入らねぇ・・・・・・始めようか」

 

「ふん・・・・やれ」

 

俺は目を閉じ前傾姿勢で体を極限まで脱力して居合いの構えを取る

 

「血鬼術・・・・・・雷神召雷!!!!」

 

バリバリバリバリ

 

雷が俺に落ちてくると体に雷を纏う

 

【建御雷】

 

この状態の俺はもはや雷神だ。雷神召雷はいくつかの段階をつくっているがこれはトップギア・・・・・・最初から全力全開である

 

雷で脳から送られる電気信号を無理矢理引き上げ、電気により脳と筋肉に刺激を与えリミッターをとっぱらっている状態

 

牙も生えた顔の半分が鬼になり右腕も爪が伸び、鬼のものとなる。今までは戻れていたがいつ戻れるなくなるかわからない諸刃の剣

 

目を開けると全ての動きが遅く感じる

 

「雷の呼吸壱の型」

 

ドンっ!!!!

 

「霹靂一閃」

 

「ひぇ?」

 

コブのついた爺の飛んだクビから間抜けな声が聞こえる

 

そして、直線上にいて辛うじて避けていた無惨のクビが半分斬られていた

 

「日の呼吸」

 

周りが呆けている間に居合いで振り抜いたところから繋ぐ

 

俺の目には、筋肉が透けて見えており、刀は赫く染まっている

 

よし、万全だ

 

「拾壱の型」

 

「月の呼吸 漆の型」

 

六つ目の鬼は無惨と鳴神の間に入ると

 

「厄境・月映え」

 

鳴神の方向に複数のザンゲキを放つが

 

「幻日紅」

 

俺は体を捻り回転しながら技をかわすと無惨の懐でかたなを振る

 

「ちっ!」

 

無惨を少し下がると背中から複数の触手で凪払う

 

「灼骨炎陽」

 

「霹羅の天」

 

「円舞」

 

「幻日紅」

 

ズザーーーー!!

 

無惨の攻撃を捌きると納刀する

 

 

「雷の呼吸壱の型」

 

「破壊式」

 

「霹靂一閃」

 

ドン!

 

俺の今の戦いかた

 

霹靂一閃で距離を詰めながら一撃必殺

 

そこから雷の呼吸か日の呼吸へ切り替えにより連続攻撃に繋ぎ一歩でいけない相手は納刀し霹靂一閃で仕留めにかかる

 

「貴様ら!何をしている!」

 

「はっ!」

 

シィィィィィィィィ

 

 

 

 

 

斬激

 

触手

 

 

あらゆる攻撃が俺を襲うが

 

「くっ」

 

俺は薄皮一枚でよけつつ連続攻撃

 

名をつけるならそうだな

 

【日雷神斬り】

 

だが日の呼吸全てが使えりゃ完成してたのにな

 

だが!

 

いける!

 

 

シィィィィィィィィ

 

「日雷神斬り」

 

ドン!

 

「鳴目!」

 

目の前に障子が現れる

 

「月の呼吸」

 

「雷導!」

 

俺は雷で体押し緊急回避する

 

ゴロゴロゴロゴロズザーッ

 

「ぐっ!」

 

 

この状態は限界を超えた動きをし続ける

 

常に体に負荷がかかり続けている

 

 

「はぁ!はぁ!かはっ」

 

肺が焼けそうだ

 

今にも内臓が飛び出そうだ

 

「はぁ!はぁ!」

 

思考が

 

頭の中が真っ白になっていく

 

「終わらせてやんよ!!!」

 

そこからの記憶はなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んっ」

 

俺が目を開けると夜の森の中だった

 

「俺は」

 

そこで思いだす

 

取り逃がした事を

 

「くそがぁぁぁぁぁ!!!!」

 

俺はゆっくりと起き上がると歩き出す

 

「あっ・・・・・刀」

 

俺が手元を見ると罅だらけの刀が握られている

 

「もう無理か」

 

あれから何日たったのだろうか

 

数刻だろうか

 

記憶は所々ないが

 

俺の服は血や泥、埃、落葉で見るも汚ならしく汚れている

 

汚れ具合から二日以上は気絶していたのだろう

 

最後に無惨に斬りかかる最中に聞こえた琵琶の音

 

「・・・・・・・やっかいな」

 

俺が森を歩いてさ迷っていると

 

カシャッ

 

「あっ」

 

ついに仮面が落ちてしまい割れる

 

長らく使っていた愛用の品だったのにな

 

「ははっ」

 

俺は歩き出す

 

 

「・・・・・っ!?」

 

そして

 

月光の下

 

木の上を白い何かが通る

 

「えっ?蝶?」

 

何故だろうか不思議と蝶という言葉がでてくる

 

「があっ!?」

 

そして俺の頭に激痛が走る

 

「何だ・・・・なにが」

 

俺の体は吸い込まれるように追いかける

 

ズキズキと響く頭

 

そしてその先には

 

「逃げろ!禰豆子!」

 

倒れる炭治郎

 

小さくなった禰豆子を襲う刃

 

刀を持つ白い女

 

「禰豆子!」

 

俺は禰豆子と女の前に入ると刀で防ぐ

 

ギャリン!!

 

金属音が響き

 

俺の刀は砕ける

 

刃が俺の肩から腹にかけて袈裟斬りがはいる

 

「かはっ」

 

「え!?」

 

大丈夫だ!

 

傷は深くない!

 

敵の顎を砕いて逃げる

 

俺は相手に目を向け拳を強く握る

 

「なんで!?」

 

そこには懐かしさを感じる顔が驚愕の表情を浮かべていた

 

「あ?」

 

少女だった

 

その少女は驚愕の表情で固まっている

 

誰だ?

 

どこかで

 

「むー!!!」

 

禰豆子はいつの間にか炭治郎を揺すりながらこちらを見て声をあげていた

 

「禰豆子!炭治郎!」

 

俺は少女をすり抜け木箱を背負い二人を抱えると走りだす

 

「雷蔵さん!無事だったんですね」

 

「話しは後だ!急ぐぞ!」

 

「むー!むー!」

 

禰豆子はてをパタパタとして喜んでる・・・・のか?

 

「はぁっ!はぁっ!」ゾワリ

 

殺気!

 

俺は殺気の飛んでくる正面上空を見ると

 

「雷蔵さん!」

 

炭治郎の声が聞こえたきがするがどうでもいい

 

そこには

 

刃を突き刺さんと舞い降りる

 

この世の物とは思えない程

 

そう、幻想ではないだろうかと思う程

 

とてもとても美しい蝶が待っていたのだから

 

「雷蔵さん!」

 

俺は禰豆子と炭治郎を離すと刃をよけ

 

蝶を捕まえようと手を伸ばす

 

「っ!?」

 

「蝶」

 

俺が抱き締めようとすると蝶は思ったよりも勢いがついていたらしく

 

ずざーーーっ!!!

 

俺は蝶が飛んで来た勢いで後ろに滑っていく

 

「しまっ!?」

 

蝶は逃げよとするが俺は蝶の一部をつかみ改めて見る

 

浮かんで来た言葉は二つだった

 

「何と美しい蝶なのだろうか」

 

「っ!?」

 

女性は俺の顔を見て驚く

 

俺は、そしてと呟き

 

「何故、こんなにも愛おしいのだろうか」

 

「あ・・・・あ・・・・」

 

夢に出てきた蝶

 

その一羽が今

 

手の中に収まった

 

「胡蝶!」

 

「待ってください富岡さん!雷蔵さんは敵じゃありません!」

 

騒ぐな炭治郎

 

俺はこの蝶をもっと

 

「もっと愛したい」

 

口から勝手に声がでると俺の視界が暗黒に染まる

 

最後に見えたのは幻想的な美しい蝶

 

最後に嗅いだのは懐かしい女性特有の甘い香りに富士の花が混じったような香り

 

最後に聞こえたのは激しくなっている命の鼓動と呼吸と思われる独特の息遣い

 

最後に感じた感触は肌触りのいい布と柔らかい感触

 

願わくばこの蝶の味も感じてみたっかった

 

 

そして感覚がなくなる

 

 

夢をみた

 

 

月光の下で寝転ぶ俺

 

 

今まで手を伸ばして

 

 

 

遠ざかっていった蝶が

 

 

 

俺の手へと降りてくる

 

 

 

俺はそっと胸に抱える

 

 

 

「やっと捕まえた」

 

 

 

俺の手の中で鮮やかな光が弾ける

 

 

 

 

「黒雷君」

 

「黒雷さん」

 

 

 

 

2羽の蝶は美しい女性へと姿を変える

 

 

 

そうだこの蝶は

 

 

 

俺の愛した女達だ

 

 

 

思いだしたよ

 

 

 

 

「カナエ、しのぶ」

 

 

 

 

もっと抱き締めていたい

 

 

「・・・・・・・・い!」

 

誰だ?俺は今幸せなんだ

 

「・・・・ん!・・・・さい!」

 

やめろ

 

声を聞くたびに二人の体が蝶となって消えていく

 

「雷蔵さん!・・・ください!」

 

そして蝶となり消えると同時に俺の世界は真っ暗になる

 

「雷蔵さん!」

 

「うるさいぞ炭治郎・・・・・起こすなら禰豆子に起こさせろ」

 

俺が目を開けると砂利が見える

 

そして俺の頭の上には傘が立てられており頭だけが隠されている状態だ

 

「・・・・傘のおかげで燃えてないのか」

 

「雷蔵さん!無事でよかった・・・・また急にいなくなったから」

 

「無事ではないだろ・・・・俺達二人縄でグルグル巻きじゃねぇかよ、お前は頭を抑えられてるし」

 

俺がため息をつくと

 

「なんて懐かしい声だろうか」

 

俺も懐かしく感じる

 

「この目が光を失っていなければ顔も見れたのかな」

 

「男の面で喜ぶなんていつから同性愛に目覚めたんだ?輝哉」

 

「貴様!」

 

俺が顔をあげると光を失った目をこちらに向けるおかっぱの男

 

「変わってない・・・・本当に変わってない、二人から聞いた時は言葉を失ったよ」

 

男はゆっくり口を開き懐かしい名前を囁く

 

【黒雷】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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