「どちくしょうが!」
あのクソじじぃのせいで一晩野宿したわ!藤の花が咲いているけど何もない山の中でな!おのれゆるすまじ!しかし周りを見るとむさ苦しいことに男、男、男である。試験官みたいな人はまだいない。そんなとき俺の目に入ったのは
「そこの美しいお嬢さ~ん」
「え?」
黒い髪に紫がかった瞳の美少女。頭に蝶の髪飾りを着けているのが特徴的だ
「俺の名前は桑島黒雷と申します。お美しいお嬢さんお名前聞かせて頂けませんか?ここで会えたのもなにかの運命!これからお茶でもいかがでしょうか」
「あはは、申し訳ありません。これから最終選別ですので」
美少女は困ったように笑う
「でしたら、最終選別合格祝いを一緒にやりませんか?ご馳走しますから!ぜひ!」
美少女はポカンとすると
「うふふ、そうね。なら合格できるよう頑張りましょうね」
ピカッ!ゴロゴロドガン!
「今、俺の心に雷が落ちたぜ。あなたの笑顔の為なら俺は火山のなかにでも飛び込んでみせよう」
「それは、笑えませんよ。クスクス」
「あぁ、天女のような笑顔」
「あら、煽ててもなにも出ませんよ?」
「アァ!あなたの笑顔があればもう何もいらない」
美少女と話していると一人の女性が現れる
「これから皆様にはこの藤襲山の中で7日間過ごして貰います。」
俺は現れた女性の前に雷の呼吸で前に移動し片膝をつく。女性は凛とした空気を纏い素敵だ
「お姉さん、あなたは白百合のような人だ是非俺と熱い一時を過ごしてくれ!」
「この藤襲山には鬼殺の剣士様方が生け捕りにした鬼が閉じ込められており、この山の外に出ることはできません。山の麓から中腹にかけて鬼が忌避する藤の花が一年中咲き乱れているからでございます。そして私は既に夫がいる身です。」
「禁断の関係をご所望ですね」キリッ
皆がビビって騒がしいが関係ない
「それでは皆様、御武運を」
女性はそう言い去っていく
「ふふ、照れているのか」
皆がゾロゾロ入っていくのを眺めていると先程話した美少女が俺の前に笑顔で近づいてくると
「やぁ、天女ちゃん。君の名前をっ」
パシィン!!!
乾いた音が響く
「鬼に食べられてください。ふんっ!」
美少女ちゃんはツカツカと山に入っていった。
「うむ、秋の空よなぁ、まだ春だけど」
数日後
「何故だ!!!」
俺は途方にくれていた
「何故女の子の鬼がいない!!!ぶっ殺すぞ鬼殺隊!!」
俺は現場の鬼殺隊で藤の山に男の鬼を閉じ込めたやつらを殺すことを心に決めてさ迷っていると
「ぐあああああ!!!!」
「あぁ、男か。いや、妹とかいるかもしれないし、助けにいくか~」
「ひ、ひぎゃああああ!!!!」
俺がつくと1人がハゲのデカイ手がいっぱいある鬼に握り潰され周りには剣を握るヤツ3人に腰を抜かしてるがヤツ7人
っておい!なんで大人数で腰を抜かしてるんだよ!
「花の呼吸!肆の型 紅花衣!」
カキン!
「うそ」
少女の剣は弾かれ、鬼の手に捕まる
入り口であった可愛い娘もいんじゃん!?あぁ!驚く顔も可愛いねぇ!!
「あ~ん」
「あ、あ、あ」
手がいっぱいあるから手鬼でいいや手鬼は少女と食おうと腹が裂けて口になる。おもしれぇ構造してるなぁ
「ってそうじゃねぇ!!!雷の呼吸壱ノ型霹靂一閃」
俺は飛び出し手鬼の腕を切る
「きゃっ!」
少女が落ちてくるのでお姫様抱っこで受け止める!決めろ俺!
「きょの可愛い娘ちゃんを食べていいのは俺だけだじぇ」
噛んだ、二回も噛んだ
「お嬢さん、けきゃは無いですか/////」
「あなたは」
もういや!
「さて、俺の女を傷つけたこと後悔しやがれ!」
俺はそう言うと少女を近くの木の近くに座らせる
「お前ら!手を出すなよ!こいつは俺がやる!」
俺が噛んだことを払拭するために啖呵をきってると
「ぎゃあーーーーー!!!!!」
「たすけてーーー!!」
「え?」
うん、俺が啖呵をきってる間に三人くらい他の鬼にガブガブされてる。しかも鬼がぞろぞ出てくるわ出てくるわ
「ふ~」
「いま、いきます!」
少女が駆け出そうとするが、鬼の相手をしたら間違いなく可愛い娘ちゃんは死ぬ!
「おい、小僧。今は明治何年だ」
手鬼はそう聞いてくるが今は忙しい
「うるせぇんだよカス!今が何年でもいいんだよ!こっちは令和に生きてたからな!!!可愛い娘ちゃんがピンチに年号なんて知るかぼけぇ!」
俺は呼吸を発動し急いで可愛い娘ちゃんをおんぶすると両手に三人づつ襟を掴み
「雷の呼吸壱ノ型改!霹靂逃亡!」
全力で逃げた!
山の洞窟
「がはぁ!がはぁ!あぁ!疲れた!もう3分休まないと鬼五匹しか同時に相手できない!これ絶対!」
「いや、十分じゃない?それ」
「へい!可愛い娘ちゃん!キスしてくれたら朝まで君を護るぜ」
「な、なら俺がキスするから助けてくれ」
野郎がふざけたことを抜かす
「ぶっころされてぇのかテメぇ!男のキスで誰が喜ぶか!」
「ぜはぁ!ぜはぁ!あぁ疲れた」
「な、なぁ、あの三人食われたのかな」
「あ?」
たしか鬼に立ち向かってたヤツ二人と腰抜かしてたヤツ1人だったな
「当たり前だろ、あの状況で鬼は見える範囲で四匹、少なくとも三匹は近づいてきていた、助かるのは無理だ。それにお前らの面倒みながらやれるかっつうの!だれかしらガブガブされてたね、これ絶対!」
「そ、そうだよな」
「・・・・・・・」
「だけど、あの手の鬼なんなんだよ!多くても人を2・3人食った鬼しかいないんじゃないのかよ!」
「いや、普通にここでたらふく食っただけだろ?普通に考えろよアホやろお前アホやろ」
「うっ」
「あの、それくらいにしよ」
可愛い娘ちゃんが止めてくるのでこれくらいにしてやるか
「あの、助けてくれてありがとうございました。私、初日に叩いてしまったのに」
きたぁ!決めろ俺!!!
「俺は自分の中の雷に従っただけだ」
決まったー!!!クール系きたろこれ
「えっと、何を言ってるかいまいち分かりませんが、ありがとうございました!私は胡蝶カナエです」
「あ、はい。よろしくです。」グスン
後何日だったっけなぁ
「あ、あと明日を切り抜ければ終わりだろ?頼むよ俺と組んでくれよ!あんなのがいたらしんじまうよ!鬼殺隊なればお金も沢山入ってくるんだこんなところで死にたくねぇよ」
「そんな心掛けなら死んじまえよ。鬼殺隊に入るなら、鬼を殺すなら、自分も命掛けろや!人を殺すのも獣を殺すのも鬼を殺すのも殺される覚悟がねぇならすんじゃねぇ!殺し合いは遊びでもなけりゃ善悪の区別で決まるわけでもねぇ!純粋な命のやりとりを生業にして!食ってくのが鬼殺隊だろうが!なる理由は人それぞれあんだろうが結局、あいつらは人を殺して生き、鬼殺隊は鬼を殺して生きてるんだろうが!なら初めから鬼殺隊の選別試験なんて受けてんじゃねぇよ!」
「あ、あ、」
「ちっ!」
「ここは俺が寝床として何回か使った洞窟だ。最初の鳥居までは歩いて30分くらいだろ。最初の説明にあったから藤の花を近くに蒔いてあるから鬼は洞窟に入ってこないだろう。生きたきゃ終わるまでここにいろよ。俺は胸糞悪いから他の寝床を探しにいく」
そう言い俺は背を向け歩き出す。これで俺は熱いヤツ認定きたろ!よくアニメにある厳しい系ルートきたろこれ!
俺が洞窟を出ると
「あの」
「どうした?カナエちゃん」
「まだ、夜になったばかりなのに寝床を変えるなんて嘘だよね。きっと他の方達を助けにいくんだよね、きっと。だからさっきも命を無駄にしないように本当に嫌なら強い鬼と会う前に辞めさせようとしたんだよね。」
すいません。下心のためです。
「私も行きたいけどきっと足手まといになる」
きたこれ!そう!こい!だけどわたしも行きたいよこい!
「いつか私ももっと強くなってこの恩をかえすから。桑島君も死なないでね。あの鬼に会うかもしれない人を助けるために行くんでしょ。無理しないでね」
「ウン、オレ、ガンバルヨ。オニコロス。ドウキタスケル」
「ごめんね。力になれなくて」
あっこれ違うヤツだ。どこの馬の骨とも知らない野郎ども助けにいかされるやつだ。わざとボロボロになって救えませんでしたというか。いや、汚れたら洗濯面倒だし。うん、救った方がコスパがいいなぁ
「待っててくれよカナエちゃん。より多くの人を助けて戻るよ」
振りかえると既にカナエちゃんはいなかった
「べ、べつに独り言だしっ!!」
その後俺はめっちゃ鬼を殺して救いまくった
「ちくしょう!朝日が目に染みやがるぜ!なんて染みるんだよちくしょうめっ!」
泣いてないんだからね!カナエちゃんが惚れるイベントがなかったからって泣いてないんだからね!
最終選別試験終了
旭に輝く
瞳から落ちる
熱い雫
今日も男達の背に
風がふく
あぁ今日も男の背が凍てつく
「ざけんな!どちくしょーーー!」