雷神の刃   作:淫欲童子

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怒りの雷

「ちっ!」

 

「てめぇ、何してくれてんだ?あ゛ぁ?」

 

黒雷の顔の右側から火の粉が舞っており焼け焦げたはだが見える中、不死川は刀を抜くと箱の金具を斬り飛ばし距離を取る

 

しかし一瞬にして空気が変わる

 

ゆらりと、ゆっくりとした動作で立ち上がる

 

焼け爛れ今だけ燃えかけている右側が気にならない程の視線が不死川に突き刺さる

 

「っ!?(な、なんて重く、張り付くような殺気をだしやがるまるで斬りつけられてるみてぇに突き刺さりやがる)」

 

「てめぇ、死ぬ覚悟はできてるんだろうなぁ?」

 

鬼神のような表情をした黒雷からあふれでる殺気は木をきしませ空気を震わせる

 

「っ!?(あれが雷蔵さん!?あそこまで怒ってるのは初めてみた。凄く凄く嫌な匂いだ・・・・怖い)」

 

ドンッ

 

俺は音のしたほうに指をむける

 

「まっておくれ」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

黒雷の首の横にはグネグネと曲がった不思議な刀が通り過ぎており

 

黒雷に斬りかかった柱・・・・蛇柱、伊黒小芭内の眼球のスレスレの位置に指があった

 

「・・・・実弥、どうするつもりだい?」

 

「この鬼は俺の稀血に必ず反応します。それで証明して見せます御館様」

 

死不川は禰豆子に近づき、血が滴る腕を禰豆子の前につきだす

 

「・・・・・・」ギリッ!

 

そして一層黒雷から溢れる殺気は濃度をます

 

「禰豆子!!」

 

炭治郎の悲痛な声が響く

 

「ふぅ!ふぅ!(人は守り、助ける者、傷つけない、絶対に傷つけない!!)」

 

プイッ!

 

「どうしたんだい」

 

「鬼の女の子が顔を背けました。不死川様に刺されていましたが噛みませんでした」

 

「これで禰豆子が人を襲わない証明ができたね」

 

『!!!』

 

「炭治郎・・・・・・禰豆子をまだ快く思わない者は多くいる。だからこれから証明しなくてはならない。炭治郎と禰豆子が鬼殺隊として闘えること、役に立つことを十二鬼月を倒しておいでそしたら皆に認められる。

炭治郎の言葉の重みが変わる」

 

その言葉に炭治郎が何かを言おうとする前に黒雷の口から底冷えするような声が聞こえる

 

「お゛い!」

 

「黒雷」

 

「これで手打ちにしようってわけじゃねぇだろうな?輝哉」

 

「・・・・君はどうしたいんだい」

 

「禰豆子を見ると刺された後があるじゃねぇか?刺した奴のハラワタ引きずり出してケツから手突っ込んで脳漿を引きずり出すんだよ」

 

そこには凶悪な笑みを浮かべる黒雷がゴキゴキと手をならしている

 

『怖いっ!』

 

輝哉は黒雷のほうを見ると微笑む

 

「黒雷・・・・」

 

「落とし前つけさせてくれるだろ?」

 

「鬼殺隊の皆は君を除いて僕の可愛い子供達だ」

 

「だったらなんだ?」

 

「黒雷・・・・君ならわかるだろ」

 

輝哉は手を前にしながらゆっくりと黒雷の声のする方へと足を進める

 

「輝哉・・・・俺にも譲れない一線がある」

 

輝哉の足が止まる

 

「黒雷」

 

そして凄く悲しげな顔をする

 

「(やめてくれ、そんな顔をするなお前なら許せたさ、でも不死川を許す理由は俺にはない)」

 

「黒雷」

 

「すまない・・・・輝哉」

 

黒雷は死不川を見ると

 

「シィィィィ!!!」

 

「むぅ!」

 

全集中の呼吸を使う瞬間、黒雷に禰豆子が抱きつく

 

「むぅ!むぅ!」

 

「どいてくれ禰豆子」

 

「むぅ!」

 

恐らく禰豆子も何かを感じ黒雷の異変を感じたのだろう。禰豆子の心の奥に刻まれる雷蔵との差異を

 

「どけ!」

 

「むぅぅ!!」

 

黒雷が怒鳴ると禰豆子の身体は成年の者になる

 

そして

 

「むぅぅ」

 

「なっ」

 

『!!!?』

 

禰豆子は大人の身体になり黒雷の顔を自身の胸に抱き締めると後頭部を優しくなでる

 

「むぅむぅ」

 

「何を」

 

黒雷が抜けようとするが強く抱き締められており抜けれない

 

「雷蔵さん!!禰豆子は雷蔵さんが人を殺すのを見たくないんです!俺達と家族だった雷蔵さんは優しくて!強くて!いつも皆を守ってくれてたから!禰豆子は雷蔵さんが人を傷つけるのを見たくないんです!いつもの雷蔵さんが大好きだから!」

 

「炭治郎」

 

「むぅむぅ」

 

なんだろうな落ち着く

 

禰豆子は小さくなると箱の中に戻ってしまう

 

「黒雷」

 

「・・・・すまない輝哉、取り乱した。お前は俺に何を求める」

 

「これからも鳴柱として僕に力をかしておくれ」

 

「殺さなくていいのか?俺はいつ鬼になるかわからない」

 

「僕の友は少なくとも僕をおいていったりしないだろ?」

 

「ちっ・・・・お前って奴は」

 

黒雷は頭をかくと

 

「お帰り、無二の友よ」

 

「ただいま」

 

そして炭治郎はワナワナとし始め

 

「あの!」

 

炭治郎は黒雷と輝哉に向かい

 

「俺は禰豆子と鬼舞辻無惨を倒します!!俺と禰豆子が必ず!悲しみの連載を断ち切る刃を振るう!!そして、禰豆子と雷蔵さんを人間に戻して見せます!」

 

「でも今の炭治郎にはできないから、まず十二鬼月を一人倒そうね」

 

「はい/////」

 

その言葉で周りが笑いを堪え始める

 

「鬼殺隊の柱達は当然抜きん出た才能がある。それに血を吐くような鍛練で己を鍛えあげ、死線をくぐり当然十二鬼月をたおしている。

だからこそ柱は尊敬され、優遇されているんだよ。炭治郎も口のききかたには気を付けるように」

 

「はい」

 

「実弥、小芭内、あまりしたの子に意地悪しないように」

 

「「・・・・御意」」

 

「そして、黒雷」

 

「あ?」

 

「あまり僕の子供達をいじめないでおくれ」

 

「なら躾をしっかりしとけ・・・・二度はない」

 

「うん、これで炭治郎と禰豆子の話はここで終わり、下がっていいよ。そろそろ柱合会議を始めよう」

 

「それでしたら竈門君は私の屋敷でお預かりしましょう。いかがでしょうか姉さん」

 

「そうね、隠の皆さん連れて行ってください」

 

『前失礼します!!』

 

カナエの声で隠が炭治郎を連れて行こうとするが

 

「待ってください!その傷だらけの人に頭突きさせてください頭突きなら隊律違反にならないはずです!禰豆子を刺した分だけ絶対に!」

 

柱にしがみつく炭治郎の元に黒雷は近寄ると

 

「炭治郎・・・・今は大人しく傷を治療しろ」

 

「でも!」

 

「頭に来てるのはお前だけじゃない」

 

「雷蔵さん」

 

「それに怪我が治ってからの方がきつい一撃をかませるぞ」

 

そう言うと黒雷は炭治郎の頭を撫でる

 

「はいっ!!」

 

「もういいかい?黒雷」

 

「また、あとでな炭治郎」

 

炭治郎は隠に担がれて連れていかれた

 

 

「黒雷・・・・今までの事を聞かせて貰えるかい?」

 

「あぁ、まず」

 

そして黒雷はカナエを助けた後から鳴神として戦い山で鬼殺隊に確捕まるまでの事を話した

 

「鬼になってなかったら死んでいたよ」

 

「黒雷君」

 

「「黒雷さん」」

 

「黒雷」

 

「それで、鬼舞辻のアジトはどうだったんだい」

 

輝哉の言葉に周りの視線が俺に集まる

 

「あいつは人に混じって生活していた」

 

「ふむ、こちらが監視をしている隊士からは戻った報告がないから恐らく捨てただろうね」

 

「その事だが奴は別の空間?を操る血鬼術を持つ鬼をそばに置いてることから、根城を暴くなら奴が逃げる時に追いかける以外は今のところないだろうな」

 

そこから黒雷は戦った鬼の情報を語っていく

 

無惨を除いて

 

 

 

 

 

 

 

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